ENo.0694　Дмитрий Сергеевич Перестройков

【残存領域及びウォーハイドラに関する調査:36】
　期待していたヒルコ教団の残存領域気象操作は、残念なことに非常に”つまらない”技術だった。それは、ただ育つだけの植物。霧を吸い尽くし、晴れた空を見せるだけの……いや、高望みしすぎだったのかもしれない。私の世界に持ち帰っても利用価値が無いわけではない。だが……せいぜい食糧難の一助か、ブリテン島の晴れの日を増やすくらいしか、使い道はないだろう。しかも、これの起動のために教祖は『眠りにつく』(コールドスリープ、あるいは死亡と推測される)。ヒルコ教団は崩壊ないし、しばらく表舞台から姿を消す可能性がある。

　故に、私はヒルコ教団への見切りをつけ、別勢力への関係を持つことをDawnに提案。どうやら彼は未だヒルコを信じている(というより、その先の自由を信じている)ようだったが、しかし彼は彼の思惑で、この提案に賛同した。私はこの世界の終わりの先への布石、『抵抗』という混沌を齎らし、我々がまだ介入する余地を残さんがためにルオシュを。Dawnは腐っても資本主義のよしみか、あるいは改心したものが尊いというキリスト教的観念なのかは本人の胸(の電子回路)の内だが、バルーナスを。

　イオノスフェアの詳細が判明した。それは7つ全ての未確認機に護られ、そしてそれそのものも強大な『霜の巨人』が佇む、この残存領域の果て。もはや気温は祖国の冬より寒いかもしれない。祖国から配給された温度計が壊れた。699機のウォーハイドラで構成された、もはや2個師団以上にまで膨れ上がった『ハイドラ大隊』を主力とし、辺境レジスタンス、メルサリア配下の部隊、ヒルコ教団勢力で構成された連合軍は、総勢750機以上のハイドラで今日、イオノスフェアを陥落させんがために戦闘を開始する。おそらく、残存領域史上最大の会戦で、私の世界に持ち込んでも有数の戦いになる規模だ。

　この、かつての大戦をすら思い出させる戦闘に備え、Объект1002Рを装甲で固め、強力な狙撃砲だけを主砲マウントに取り付けた。偉大なるモスクヴァの名を冠する操縦棺に乗り、設計局の開発した最も堅牢な重戦車脚部と重厚な装甲に守られ、そして一撃必殺の狙撃砲のみで敵を打ち砕くこのハイドラは——戦車そのものだ。だが、これはどの戦車より、『マウス』より大きい。霜の巨人に比べればちっぽけだが——これを叩き割れる存在などいるのだろうか

　ミッションブリーフィングが、やっと届いた。私たちはC連隊の第五大隊22中隊で、企業連盟残党の助力と共に要塞に突撃する。私は企業連盟残党の一員と接触し、多額の金を掴ませることによって空挺用のヘリを確保した。これにより、22中隊は空中からの奇襲攻撃となる。中隊メンバーには何も言っていないが、彼らは好き勝手やるから問題はない。私も好き勝手やったまでだ。そして、今、私は出撃する。この『決戦』に

我々の何人か、あるいは全員が生きて帰れないかもしれない。だが、この戦闘を避けるすべもない。我々は破滅に可能な限り抗い続けなければならない。故に、私たちは勝利する。この戦争に





　　　　　　　　　　　　Сергеевич Перестройков

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　冷たい風が操縦棺の中にまで入ってくることはないし、ハイドラそのものが寒さで震えるわけでもない。空挺降下のために吊るされながら飛行しているので、強い風が揺らしているだけだ。しかし、私にはこれがハイドラそのものの——私の震えに思えて仕方が無かった。ああ、わかっている……
　ここからでも、良く見える。霧の向こうの塔のような要塞と、それより巨大かもしれない巨人の影が。近づくごとに、気温は下がり続けている。我々は何度も要塞の攻略を成し遂げたが……私は初めてだ。それに、この要塞——この兵力は今までの要塞の比ではない。”彼”だったらどう思ったのだろう、この光景を見て。きっと、今までで一番喜んだに違いない。あいつは戦闘狂だった。だが……

　私も、この震えが寒さや恐怖だけでないことを理解した。



　無数の未確認機達も我々全員を視認したのか、それぞれが首をもたげて迎撃体制に入る。横を見れば、22中隊の面々はもちろん、地上、空中を埋め尽くすほどのウォーハイドラがイオノスフェアの禁忌領域へ突っ込んでいく。対空、対装甲砲撃が始まり、土煙と黒煙が全ての視界を奪った。破片を受けた空挺用ヘリが火を吹きながら、私のウォーハイドラを投下する。風をきって、あの無数の未確認機の群れのど真ん中へ——霜の巨人の、大いなる冬の前へ置き去りにした。私は衝撃を受けながら、敵を睨む。無数の殺意が、私と私のウォーハイドラに突き刺さった。



　ああ、戦争が始まる

基本方針:『硬さは正義、火力はジャスティス』
整備方針
ユニオン購入はしばらく素材、あとは『AP+10%』


運営方法としては、話し合いで決めていきますが、もちろん何も言わなくともOK。RP推奨だけど、しなくともOK。色々考えて動きたい方、RPしたい方、ユニオンの利が欲しいだけの方、ОКБ-1001はいかなる者も拒みません。

アジテート:

ウォーハイドラ乗り、技術者、あるいは労働者、もしくは農民の同志諸君！我々はОКБ-1001（第1001設計局）である！
ОКБ Война-Гидра из Туман（ОКБВГТ)、『霧のウォーハイドラ設計局』という名で知っている者もいるだろうか
ウォーハイドラ乗りの諸君、君たち正当なる怒りを持って世界への『革命』を行う者を、我々は支援する！
我々と共に、世界を『解放』しようではないか！
技術者の諸君、君たちの素晴らしい発明は、しかし資本主義者たちの腐った目では評価されないだろう！
ソビエトロシアでは仕事が君たちを歓迎する！



PL向け設定:

　彼らは党によってウォーハイドラの調査解析と開発設計を任された設計局である。君たちウォーハイドラ乗りは、
友軍への”後方支援”という名目でОКБ-1001の手を借りることができるだろう


　君たちは何も共産主義に賛同する必要はない
また、共産主義的に行動する必要も無い
実のところ、中央もそれを期待してはいないのだから
ただ、現場で働いてくれるウォーハイドラの実行部隊が欲しいだけで、
ウォーハイドラの実戦データを集めたいだけにすぎない

　君たちは、彼らをただのパトロンとして利用するのもいいし、
彼らの思想に賛同して解放戦線に加わっても構わない


参加、退出は誰でもいつでも自由にできます

連絡先
@HAL_TEXT0101


※アイコン画像は自作です。
そしてオールフリー、さすがソビエトだね！