ENo.0245　クリス・バーミリオン

ドン･･･　　ゴォン･･･




「･････････」



「･･････　うそ。アイザック。　アイザック！」



クリスは飛び起き、音の出所･･･　ガレージへ走った。
あのハイドラにもしもの事が有れば。
彼女の想い人が取り込まれ繋がれたあのハイドラに何か有れば。彼女は。



「アイザ･･･　あっ･･･？　へ･･！？」



そこに「居た」のは、女の姿をした何かだった。
人のような顔と乳房と思われる胸の膨らみがそう思わせるだけで、
おそらく女でも人間でもあるまい。
クリスのハイドラから装甲が剥がれ落ち。人の形をした何かがそこに存在していた。


「･･･うそ。･･･その顔。･･･　　･････････」



ズゾゾゾ･･･　

クリスに顔を見つめられソレは身体から生える無数の腕で顔を隠す。


「･･････オイ、待て。何で顔隠すんだよ。見られて困るのか？　オイ！」


フルフル･･･

ソレはクリスの質問に「拒否」を示すジェスチャーを。首振って答える。




「ふっ　ハハッ」


「アッハッハッハ！　おい、何だオマエ。恥ずかしいのか？　オイ、どうなんだよ」


ソレは顔を隠したまま、うつむく。明らかにクリスに顔を見られたくないらしい。

「ハッ　ハハッ　　クソッ。ちょっとビビったけど。何か気が抜けたな」





「オマエ。何か可愛いな」

ソレはうつむいたまま首を振る。　フルフル。





「オマエ。ユーティラスだよな」



「そっか。中にはオマエが居たんだな」



「窮屈だったろ？　悪いな。ずっと閉じ込めちまって」



「ユーティラス。オマエさ。　･･･アイザックの何なの？」



「いや、ゴメン。今のは忘れて。ゴメン」





「今日。戦場へ行かなきゃいけない。いや、別に絶対でもないんだけど･･･」


「･･････　いや。　何か。私どうかしてるな。私は」


「とことんやってやろうぜ。アイザックが求めたものを」


「私たちが。やろう。　行こう。戦場へ。」





「今日も頼むぜ。相棒」

１から始める培養装置！
整備技術の勉強に特化した研究ユニオンだよ。
エンジンの研究とかも副業でやるつもり！

※本ユニオンは毎回、整備を５振りです。