ENo.0083　オパール・フェアリー＆マイタイ・カザド

【ep.1】
「ほれ、オパールや。例のパーツ、完成して取り付けまで終わったよ。カタログから注文していたパーツも取り付けまでしておいたからの、とりあえずはこれで最低限形にはなったろう？」
「うむ、うむ、中々良い出来じゃ！　じゃがの、わっちが見たあの竜はもっとこう……ばさぁっ！　としてぶわぁっ！　っとしておったぞ！」
「ふふ、わかっておるよ。まずはきちんと動いて役に立つものにしてから、この子を立派な鋼竜に育て上げるのはおいおいゆっくりとな？　……それにしても、本当に資金援助と注文したカタログパーツが届くとは……、この世界のハイドラとは、中々に興味深いものじゃ……」
「のう、マイタよ！　さっそくこやつを動かしてみてもよいかの？　の？」
「そんなに慌てるでない。そういうと思って良い所を探しておいたよ。畝木重工なる所で射爆場を一般開放して射撃データの収集をしておるらしくてな、さっき利用申請しておいたからゆっくり楽しんでおいで」
「おお！　さすが、抜け目ないのう！　では早速……」

ゥゥウウウウウウウー！

「おや、出撃のサイレンが……タイミングが良いのか悪いのか。オパールや、どうやら試射は初出撃の場になりそうじゃ。準備はよいかの？」
「心配などいらぬ、わっちに任せておきなさい！　射爆場であろうと、実践であろうと、わっちが鋼竜に敵などおらぬわ！」
「よい自信じゃ。では、わしも行くとするかの……！」

こうして、異世界より来た若きハイドラライダー達は、この残像領域での戦いに身を投じていくのだった……