ENo.0160　ルーゼンエッタ

　ハローハロー！！　私魔法少女プリティ☆ルゼ！
　ある日突然（具体的には今日今この時）ウォルって言うちっちゃいマスコット的な変態おじ様から魔法のステッキ（鈍器）を授かったの！！！
　皆のお悩みを解決するのが！！　この私！！　プリティ☆ルゼの使命なのよ！！
　ってことで今日も魔法のステッキ（星型の先端がめっちゃ痛そう）で皆のお悩み解決しちゃうわ！！！！！

　早速私の助けを求める声がするから、聞いてみるわね！！

『プリティルゼさんこんにちは！今日も超セクシーでサイコー！！
最近親友が年下の女の子の扱いにちょっと困っているみたいです！どうやったらもっと仲良くできるかとかそういうことを教えてやってください！
追伸：そいつはちょっと女性と関わったことがあんまりありません
ペンネーム：渚のぷるぷるブルーハワイ』

　渚のぷるぷるブルーハワイさん……！！！　超セクシーだなんて嬉しいわ！！　この衣装はね（延々とお洋服の話なので割愛）

「でもそうね、女性と関わったことがあまりなくて、それで年下の女の子、となるとちょっと大変かもしれないわね。そこで出番！！　この魔法のステッキ（約43.6kg）！！」
「与えた俺が言うのもあれだけど、それで解決ってすんげぇ無理じゃね？？」
「魔法のステッキ（外見まんま鉄）には不可能は（多分）ないわ！！」
「あるよ！？」

　魔法のステッキ（見た目はファンシー）を一振り！　ブゥン！！　とまるで金属バットをフルスイングしたようないい音がしたわね。流石プリティ☆ルゼ！　魔法のステッキ（ちゃんとエフェクトも出る）を振るのだって完璧だわ！
　そしてそこに現れたのは――一個の小さいトランク。

「案外普通のものが出てきやがりますね」
「中身を見たらびっくりするわよ」

　へぇ、と言うようにウォルおじ様がトランクを開ける。
　開けてビックリ玉手箱。このトランクには女の子と仲良くなる魔法のアイテムが詰まってるのよ！

「……ぅわ、エゲツねぇ……！！！」
「えげつないとは何よ。お金は誰だって必要なものよ？」

　そう、トランクに詰まっていたのものはぎっしりの現金！　ピシッと礼儀の正しいピン札！

「女の子は可愛いお洋服と、美味しい食べ物があれば基本幸せな生き物なの。だから簡単よ、綺麗なお洋服をプレゼントして、美味しいものを食べさせてあげて、幸せな気分にさせてあげるのが一番だわ！　そうすればその女の子との距離もぐっと縮まるはず！　でもそのためにはお金がいるわ！　って事でこのお金を質問してくれた人の親友に送るわね！！」
「言ってることはまともなのにめちゃくちゃってどういうことだよ！　因みにその金何処からもってきたやつなんだ？」
「企業連合の会社の一つの裏金よ？　マネーロンダリングは忘れずにね！」
「……やっぱりエゲツねぇ……」

　魔法のステッキ（そろそろネタ切れ）を一振り。これで某農家な親友さんの所に届くはず……！　
　でも女の子って例のハイドラのことなのかしら。そうだったら整備に使ってあげてね。



　～その頃のミリアサービス～
「いたっ……！！　何だこれ……！？！？」
　突然、台所で料理をしていたニーユの頭の上にトランクが落ちてきた。
　その拍子に留め具がはずれて散らばった中身をみてニーユは絶句した。絶句する以外に何が出来ただろうか。それは全部現金だったのだ！！
『にーゆ　どうした？　すごいこえ』
　散らばる大量の現金を見て、スーも絶句した。一体何があった。
　ニーユに聞いても上から降ってきたとしか言わないし、まずこんな大量の現金がまともな金であるわけがない。降ってきた現金にまとももクソもないが。
　そして現金に埋もれるようにして一枚の紙切れが混ざっているのを見て、スーは沈黙することになる。

『これで女の子に可愛いお洋服とお食事をプレゼントしてあげてね』

　可愛らしい丸文字。明らかに女の子が書いたと解る文字。スーには心当たりがあった。魔法少女プリティ☆ルゼだ！！
（うっわ、ちょうアカンやん！！！！　プリティルゼちょうアカンやつ……！！　だいたいこの金どこから持ってきた！！！！！！）

　ミリアサービスに黒服が到着するまで、後数時間である。


＋＋＋＋＋＋＋＋＋

さて、次のお悩み行ってみましょう！
次の声に耳を済ませて…………

＼プリティ☆ルゼー！！　俺だー！　操縦棺であれやこれやをする（※霧倫理委員会検閲によるソフトな表現）コルヴスの心を入れ替えてやってくれー！／

「わ、凄く切実なのが着たわ……！！！！」
「いいじゃねーか、操縦棺であれやこれやするくらい」
「操縦棺であれやこれ！！！　ダメゼッタイ！！！」
　魔法のステッキ（もうゴールしていいかな）でウォルおじ様の頭を殴っておく。明らかに頭蓋骨が陥没した音と感触がしたけれど、まあその内復活するでしょう、マスコットだし。

「でもコルヴスおじ様の心を入れ替えるのは至難の技だわ！！　だって私知ってるもの！！　変態という人種が！！　どんなに心を入れ替えないか！！！！」
「ここはプリティ☆ルゼの腕の見せどころね。ようは操縦棺であれやこれやを出来ないようにすれば良いんだわ！！！！！」
「コルヴスおじ様の心は入れ替えられない……。ならば取る方法は一つしかないわ！！！！！」
「操縦棺――と言うか、コルヴス（機体）の方をどうにかすれば良いのよ！！！」

　そして魔法のステッキ（血痕がべっとり）を一振り。重く空気を切る音が気持ちいい。そう、誰かの頭に当たったら確実に頭部がめちゃくちゃになりそうなそんな予感が良いの……！

「ふふふふふ、コレできっとコルヴスおじ様はもう操縦棺であれやこれや出来ないはずよ……！！　だからパロットさん、安心して頂戴……！！！」

　魔法のステッキ（本当に魔法のステッキなんだよ！）それは魔法のアイテム。
　こんなことは朝飯前だわ！！！




～その頃のパロット＆コルヴス～

　丁度その頃、コルヴスは白鴉のハイドラに載っていた。
　別にあれやこれやの為ではない。単純に日常点検の為だ。
「調子良さそうだね、パロット」
『これでおっぱいのでっかいねーちゃんが乗ってるならもっと調子が良いんだけどな！！』
「はいはい」
　いつも通りの会話を広げながら点検に勤しむ――その変化は突然訪れた。
「え？」
『へ？』
　徐々に透けてくる機体。何が起こっているのか解らないまま コルヴス・コラクスが透明になっていく―――――。
『ちょ、ちょっと待ってなにこれ！？　何が起こってるんだコレ！！？！？！』
「―――――――」
　慌てるパロット、何をどう言って良いのか解らず沈黙するコルヴス。
　そうこうしている内に、完全にコルヴス・コラクスが全くの透明になってしまった。
「これは……一体？」
　外からはコルヴス一人で宙に浮いているようにみえるだろう。中が丸見え、敵から狙われるのに最適なハイドラだ。
『―――！！　あ！！！』
　そこで、パロットは思い出す。コルヴスが操縦棺であれやこれやをするのをどうにかしてくれと、魔法少女プリティ☆ルゼに頼んだことを……！！
「ほう……？　何か知っているのかい？」
『い、いや……っ！！　でもこれ俺様悪くないから！！！」
　元はと言えばコルヴスが悪い気がするのだが、正直に言ったらそれこそ何が起こるのかが解らない。
「プリティ☆ルゼ――――！！！　俺様今大ピンチなんですけど――！！！！」
　格納庫に、哀れな声が響き渡った。


＋＋＋＋＋＋＋＋＋

さてさて、今日もバッチリ皆（2名）のお悩みを解決したわ！！

「いや全然してないからな？」
　確りバッチリ復活したウォルおじ様は無視。だって今私とっても気分がいいのだから。
　でも、今日は魔法少女プリティ☆ルゼの活躍は終わりだわ。
　良い子は寝る時間！
　明日も皆のお悩みを解決するのと美容のために今日はもうお休みするわ。

　


　それじゃあ、またね！！
　何かあったらこの魔法少女プリティ☆ルゼに相談してね！！




05/四月馬鹿

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入居者募集中！

下宿付きレンタル格納庫・ニゲラ会館はハイドラライダー専門の下宿です。
格納庫は小型のハイドラから大型のハイドラまで対応。
美味しく栄養バランスの良い朝食・夕食の二食付き　※希望者にはお弁当も作ります（日曜日のお食事 は休みです）

＋共同設備＋
・レンタル格納庫
・食堂兼談話室
・トイレ（各階１）
・シャワールーム（１）
・洗濯室（コイン式洗濯機３/コイン式乾燥機１）

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部屋ごとに異なります。
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【NPC】
・大家のお婆ちゃん
もう４０年前位にハイドラライダーとして活躍していた老婆。
本名が不明なので、お婆ちゃん、ババァ、婆さんなど各々の好きに呼ばれる。
飯が美味い。

【PL向け情報】
皆でワイワイ生活しようぜ！　別にワイワイじゃなくてもいいけどな！
な感じの、お婆ちゃん（NPC）が運営する下宿付きレンタル格納庫設定のユニオンです。

・制御を上げたい方。
・住処が欲しい方。
・ロールのネタにしたい方。
・交流のネタにしたい方。
・なんかよくわからないけれど気になった方。

等の方を募集します。
ロール色濃い目のユニオンですが、交流及びロールの有無は問いません。
お部屋の設定（設備）は豪華に６LDKだぜ！　などではない限り自由でOK。