ENo.0340　NOB3

酷く無味な死を聞いた気がする。
正直、どうでもいいといえばいい。自分の明日を考えさせられる気はするが、それは自分ではない。
ただ、哀れだな、とは思った。
死ぬ場所を選びたいとかそんな話ではない。死にたくはない。
肉体とは無縁の義肢には、神経で伝わる痛み。
本当に、無味だ。勝手にやってくれ。

いつか……もし、このまま。このまま兵士としてしか命令されなくなるならば、自分もそれに慣れてしまうのだろうか。
あぁ、きっとそれは、酷く哀れな事なのだろう。

次の戦いがある。
いつも通り、敵が何であろうと、死なないようにするだけだ。期待なんかそこらの奴に向けてくれ。
かぼちゃの男は、迷い続けるしかできないらしいし。

■ Adolph Flugzeug- und Motorenwerke AG

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