ENo.0235　マルス・H・アテナ

残像領域は、そうね…死体の山だったわ。
人じゃなくて、ウォーハイドラのね。数え切れないほど。きっと霧で見えないところにも、たくさんいたと思うわ。
まさに、死んだウォーハイドラが辿り着く場所だった。
怪我はほとんどしてないわ。みんなが…守ってくれてたから。

ミンのことは残念だとも、悲しいとも思ってないわ。
しいて言うなら、きちんと弔ってあげられなかったことが心残りだけれど。
非情だと思うかしら。でも彼らは骨の髄まで、血の一滴まで戦士だったわ。最期までね。
ベッドの上や、病死なんかよりも、ずっとずっと名誉な死に方だったと私は思ってる。
……あれで、よかったのよ。

デュラハンの行方は……私も知らない。
どこかのジャンク屋に回収されてしまったのかもしれないし、他のハイドラに破壊されたのかもしれない。
それでも、ここに連れ帰るよりはずっといいわ。
彼らはあそこでそっとしておくのがいいのよ。きっと彼らもそれを望んでる。
ミンは兵士として、戦士として死んだ。それで、十分なのよ。

エーオースについても驚いてないわ。
あの子と初めて出会ったときから、こうなることはなんとなく分かってた。
ここでじっとしていられるような子でもないでしょうし、あの子もそんなつもりなかったんじゃないかしら。
まあ…私としては復讐とか物騒なことはしないで、向こうで自由に気ままに生きていて欲しいというのが本音なのだけれど…あの性格じゃ無理でしょうね。
でも、お母さんのことはちょっと羨ましいかな。それは、よかったと思ってる。

あ、エーオースの記録や戦闘データは残しておいてね。
彼女の出自は、残像領域調査への大事な手がかりになるかもしれないの。
それに彼女が優秀なライダーであることは事実だし、次の新しいライダーの育成に繋げられるかもしれない。
もっと素晴らしいライダーを生むきっかけになるはずよ。

また非情だと思われるかしら。
私が知り合いを一気に2人も失くして、お父様やみんなが心配してくれるのは有難いけど、私は平気よ。
いつかは誰にだって別れは来る。事前にわかってたとしても、別れっていうのはいつでも突然なのよ。
それが遅いか早いかだけで。いちいち心を痛めて、ふさぎ込んでいたらだめなのよ。
それじゃあいつまで経っても成長しないし、次の新しい出会いや奇跡を逃してしまうの。

だからエーオースやミンとの出会いや時間を無駄にしたくない。
彼らの痕跡を追いかけて、次に繋げる。それが私の仕事、役目よ。

ミンのように強くて、エーオースのようにセンスのある。
私の作るハイドラに乗るのは、優秀なライダーでなくちゃ。


（–/–/– 定期カウンセリング記録）

荒れた丘陵地に住み着いた子どもたちが、夜な夜な的を立てている。
ハイドラライダーは各自が利用料を払って訓練に使用している

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ユニオン活動：射撃*5 固定
ユニオン購入：経験値+1
ロールプレイ：やる気なし
参加脱退：自由（先着