ENo.0296　ニック・イーフローク

…勝った。とりあえずは勝利をおさめることができた。
最初はどうなることかと思ったが、しかしいざフタを開けるとあっさりと勝つことができた。
しかしまだレーダーや通信機器は使い物にならない。おそらくそこら一体に妨害装置かなにかがばらまかれているのだろう。
とにかく早いところそれらの影響のないところに行って状況説明などをしなくては。もともと受けていた依頼は…うーむ、集合時刻に間に合うだろうか。

この依頼、クライアントに敵対する組織の基地の破壊が目的なのだが、見せしめに一方的すぎるような戦いにしたいために必要以上にハイドラを雇っているらしい。
目標以外特に指示はないので好きに動き、暴れてくれて構わないともいっていた。
これなら多少遅れても作戦に支障はないだろうが…信頼などの問題に関わる。
…一方的な蹂躙はあまり好きではないなぁ。楽ではあるのだけれども。
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???
「ふむ…この実験では、釣れたのが53機で、うち21機を逃し、こちらの未帰還機は17機…。」
「この依頼内容ならばあまり強いのは来ないと思ったのだが…ふむ、予想に反して、だな。」
「…いや、たしかにこちら側の力不足もある。」
「…しかし未帰還機の戦闘も、帰還機より少ないとは言えデータはとってある。あとで他にも回すとして、早速見て見ようではないか。」
「…まずは、この逆関節の機体との戦闘データからだ。こちらの機体と似たような構成だな。」
「っと、やはり軽量機に狙撃砲は失敗か。いやそもそもだれだもたせたのは。そして近距離戦が始まって…」

「…む？相手の機体とこちらの機体、動きがどことなく…。」