ENo.0344　ネッサ・ガラヴァン

「ゴトーッ！お前また…残像弾頭の爆心地で何をしてやがった…！」
「！霧濃度計、電磁波計に感！どういうことだ、この波形　ココは黒海沿岸じゃあない」
「ロンドン？タシュタリー市？―――あるいは残像領域」

「あれは…戦っているのか？四本腕のヤツと…船の化け物…？実戦だ、テストじゃないWH戦」
「…通信傍受。ハイドラライダー共有周波数が生きていれば良いが」


「了解した！WH・クワジャル、友のため加勢する！」

　――――あるウォーハイドラの音声記録

memo.
・SのマークのローンⅡ:Sのマーク。獅子の名を冠する機体。東独統合軍の難民狩り部隊。
　　　　　　　　　　：それが、奴の勲章。

・17/03/2008　　　　：沢山の人がその生命を奪われた日。忘れてはならない。世界が無視しようと。誰が悪いと罵られても。

・タシュタリー市　　：行き場のない人々が集まったキャンプは拡大を続け、都市を飲み込もうとしていた。
　　　　　　　　　　：皆が必死だった。

・エルコ市　　　　　：ここもまた、タシュタリー市と同じだ。同じことをしたのもまた、奴。

・迷子の漂流者　　　：欧州世界に流れ着いたという異邦人。相棒とはぐれたとかで、一時期AIRAに身を寄せていた。
　　　　　　　　　　：彼もまた故郷を追われたらしく、中東人であるにも関わらず随分組織に馴染んでいた。
　　　　　　　　　　：残像領域での話を聞いていたのが今、案外役に立っている。

・プーマ（クワジャル）：東独軍とは違う世界の独軍戦闘車両をベースにしたWH。
　　　　　　　　　　　：世界を2つほど超えてきたらしいが、まさか自分が同じ状況になるとは。
　　　　　　　　　　　：原因はマシーンか、人か。どうだっていい、自分がやるべきことはあいつを殺すことだけだ。

・残像領域　　　　：霧の中での企ては、常にその全貌を見せない。
　　　　　　　　　：大きなものも、小さなものも、大義あろうと私怨であろうと。
　　　　　　　　　：残像が生者に牙をむくことも、人が霊障を祓うことも外からは区別がつかないのだ。

・獅子　　　　　　：ローンⅡを残像領域で見かけたという報告はない。
　　　　　　　　　：無理はないだろう。自分のドゥーンフォルトも残っているのは舵と耐圧外殻だけだ。

・A.I.　　　　　　：Alone Irish Republican Army.　本国が消滅し、難民となった人々を護るただ一つの軍事組織…だった。

・企業連合　　　　：何がキャンペーンガールだ。あいつら全員根性が捻くれている。

・伝書鳩　　　　　：自分が抱えているモノの中身を知らずに、鳩は飛ぶ。
　　　　　　　　　：私も鳩と変わらない。…いや、名前通りの雀といったところか。
　　　　　　　　　：もっと、もっと強く大きな鳥になりたい。そのためなら…

・ドゥロール社　　：葡萄のマークの軍需企業。残像領域に漂着した戦艦の残骸を本拠とする。
　　　　　　　　　　本拠＝原資であり、その性質上扱う商品は海洋兵器からの転用が中心。
　　　　　　　　　　他の多くの企業と同じく、傭兵を使って実戦テストを行う。
　　　　　　　　　　たまたま相性の良いハイドラライダーが自分だったということだ。

・霧の天蓋、霧の底：ルフ＝アフバルは潜霧WHである。
　　　　　　　　　　地平を水面とし、跳躍により深度≒高度を上げていく。
　　　　　　　　　　どちらが正しいのだろう。底に沈むも、天に至るも同じことか？

・ニコ　　　　　　：自分が殺した。殺すべきだったからではなく、激情に駆られてだ。自分は―

・ガレアード　　　：

『整備記録』
ドゥロールType507/06「ルフ＝アフバル」
rev．020
・狙撃砲『ライラック』を二門装備。
・汎用兵装プラットフォーム『ヴェレド』により突撃船体を構築。
・FCS「ザイト」を三基装備。
・/06において重攻撃仕様として完成。

我々アフラムインダシトリィは
企業都市キルガールを拠点にする企業ユニオンです。
歴史は古く自由都市時代からの重工業産業の組合を基としており
現在は企業年として軍需重工業を中心に各種ウォーハイドラの武装、また装甲兵器の生産を行っております。
当領域等には現地での需要調査、およびウォーハイドラパーツの研究開発試験
並びに販売を目的として今回は参入させていただいております。
どうぞよろしく。

■今回のお知らせ。　[第１５週]
おはようございます。こんにちは。こんばんは。
現在新設された条約、及び企業買収しました旧都市国家調停時の
調整部門についてですが新たな代表を招くことで今後の企業活動に…