ENo.0091　ミミフォン・R・ラパーニクルス

ミミフォンはお休みをしていました。
お休みの間、ラブリーキュートスイートミミフォン号は、弟のテレフォンが整備してくれていました。とっても優秀なエンジニアです。ミミフォン的には、いつもやってほしいなって思っているのですが、弟は面倒臭がってやってくれないのでした。

ミミフォンがお家から出て、用意されていた寄宿舎に戻ると、端末が何回もニュースですニュースですと言っていました。未知のパーツ、霊障、最強、ノイズが……色んな声が聞こえました。
でも、正直何を言っているのかよくわからなかったので、ミミフォンは無視をしました。きっとリコちゃんが教えてくれます。いつもそうです。リコちゃんがわからないことはミミフォンが、ミミフォンがわからないことはリコちゃんが、お互いに教えあって今までやってきました。

「ラブリーキュートスイートミミフォン号、久しぶりだけど頑張れるよね！　ね？」

企業に、相手に、どんな理由があったって結局私は命をかけて戦場に行かなければいけないのだ。だって、黙っていたら、動かずにいたら、死んでしまうのだから。