第26週目 『偽りの幸運』エイビィの一週間
◆日記
つまらない話が続いていた。
ダリル=デュルケイムは眠気を何とか噛み殺しながら、ステージの上、巨大なスクリーンに映し出された壮年の男に視線を向けた。ステージ上にも男の姿はあったが、回線の調子が良くないのか、時折ノイズがかったり、像がぶれたりしている。立体映像だ。実際、男はこの場にはおらず、どこか安全な場所で話しているはずだった。ほかならぬ、ダリルの所属する警備部が、そうするべきだと進言していた。
数千人を収容できるこの大がかりなホールは、マヴロス・フィニクスのなにがしかを記念して建てられた、式典用の会場だったと記憶している。何の記念だったかは覚えていないが、それなりに古いものであるはずだ。立体映像を投影する装置も、やや型落ちなのかも知れなかった。
出入り口にほど近い、最上段の席に腰かけて、ダリルはスピーカーで拡張された男の話にぼんやりと耳を傾けている。マイクで拡張された男の声も、映像と同じように歪みやぶれがあったが、それでも役者のように朗々とした、通りのいい声をしていた。本当に役者の可能性もある。男は『冠羽』の役員という態で現れてこうして話しているが、本人である保証はない。身を護るための策は、いくつ打っておいても損はないからだ。
男の言葉も、原稿がしっかりと用意されているのだろう。淀みなく、聞こえのよい言葉が並べ立てられている。話題は、先日行われた無断の性能試験への批判だ。マヴロス・フィニクスにおいてこのように人道にもとる行為がなされたのは、きわめて憂慮すべき事態である云々。
ダリルは鼻で笑うのを何とか堪える。男は続けて犠牲なった警備部のハイドラライダーや、その遺族に対して神妙な面持ちで哀悼の意を述べたが、それが心にもない茶番であるということは、ここに集まっている大半の人間が知っていることだった。
黒い不死鳥の警備部は、『冠羽』を護る盾だ。……と、言えばそれなりに聞こえはいいものの、要するに『冠羽』を護るためならばどんなことでも平然と行う集団だ。脅しすかしに暴力、圧力、えげつないことはいくらでもしてきた――これからもいくらでもやる――部署である。さすがに、死んでいった同僚がそうなって当然の連中だったとは思ってはいないが、操縦棺の中でハイドラライダーとして死ねたことを、むしろ望外の幸運だと思っているものも少なくはないはずだ。それを、よりにもよって人道にもとるとは。美辞麗句でまとめるにしても、もう少し言いようがあっただろうに。
とは言え、それぐらいは言ってみせる恥じらいのなさが必要な場だろうということは、ダリルも理解している。
男の話題は、来たるべきマヴロス・フィニクスの企業『内』戦争に移っていた。
買収・独立・分裂・合併。そして戦争。
際限のない肥大こそが、ダリルたちが所属する黒い不死鳥の本質である。
企業倫理もなければ、掲げるべき主義主張もない。ただ己の成長と拡大だけを目的にした、残像領域の複合企業だ。
そのための〈食い物〉は、何も外だけに求めるものではない。膨張した企業体の中で、己の力を増すために手近な部門同士が食い合うことは珍しくない話だ。
ただし、それは末端の『尾羽』同士の話だ。今回は黒い不死鳥の中心にほど近い、『冠羽』同士の大がかりな戦争である。どれだけの関連企業が巻き込まれるのか、予測さえ立たない状態だ。
警備部、また、混成部隊が巻き込まれた性能試験は、その一環だった。
AI。勢力で劣る派閥によって、数を補うために開発された粗製の兵器。大隊で活躍するハイドラライダーたちの戦闘パターンをコピーし学習させた、無人のハイドラ部隊。
壇上で話す男の企業は、AIにおびやかされ、下剋上で食われそうになっている側だ。こうして正当性を何とか見つけ、感情に訴えて士気を煽る程度のことはするだろう。とはいえ、ダリルをはじめとする警備部の人間がこの場に揃っているのは、仲間の仇討ち、というのもあるにはあるが、そもそもAI部隊を用意した『冠羽』から、すでに梯子を外されているのが大きい。煽られたからと言って、やる気を出すこともない。
(……エイビィ)
スポットライトの当たるステージ上から視線を外し、ダリルは薄暗いホールの中をぐるりと見渡した。ホールの中には大勢の人間が集められていたが、一見して席にエイビィの姿はなかった。
彼が所属している『尾羽』――『シルバーレルム』の方針について、ダリルは調べてはいなかった。先日のシミュレータでの一戦以降、エイビィとの約束を守っているかっこうだ。
しかし、会社の方針がどうあれ、エイビィが〈向こう〉へついた可能性はじゅうぶんにある。自分のアセンブルや戦闘パターンを模倣されたことについて、かれは特に何の感想も抱いていないようだったし、無人のハイドラについて、〈きな臭い〉方法が用いられているかも、とは言っていたものの、大した関心は寄せていないように見えた。エイビィに『敵に回るつもりはない』などと言ったものの、エイビィはこちらの敵に回ることに躊躇はないだろう。
――エイビィがあの日、『シルバーレルム』のシミュレーションに来ることをダリルは予測していた。大きな環境のアップデートを控えて、アセンブルを確認しに来るだろうとあたりをつけ、待ち伏せしていたのだ。
エイビィに、ビルが使っていたアセンブルを使わせてみてはどうか、と提案したのはチャーリーだ。
チャーリーとは、例のAI部隊の襲撃の後、何度か連絡を取り合うようになっていた。ほとんどは彼女が所属する企業と、こちらの『冠羽』のどれかへつなぎを取ってほしいという要請ではあったけれど、ダリルの相談にも乗ってくれていた。
あのシミュレーターで、あのアセンブルを使って、あのビルのアセンブルを、エイビィは『シェファーフント』と呼んだ。
シミュレーターでエイビィが見せた動きは、ほとんどは『ライズラック』と違うアセンブルに戸惑っているように見えた。だが、あの時、『シェファーフント』の名を叫んだ、その直前の動きだけは、あの機体を昔から知っていたかのような慣れた動きをしていたように見えた。
エイビィは熟練のハイドラライダーだ。あの短時間で、慣れないアセンブルの使い方を把握した、ということもあるだろう。
だが、ダリルはそれだけではないと考えている。エイビィは、ビルの機体の名前を調べて知っていたと言っていたが、だからと言ってあそこで咄嗟に名前が出てくるとも思わない。
……チャーリーは、ダリルを動揺させるためにエイビィが最後の最後まで取っておいた手だと言っていたけれど、それはともかくだ。エイビィはその口で、確かに『シェファーフント』と言ったのだ。
それを言わせた代償として、ダリルはエイビィに敗北してしまったのだが。おかげでエイビィの動向も分からず、こうしてここで興味もない話を聞き流す羽目になっている。
ダリルは椅子に深く沈み込んだ。
もし、エイビィが向こうの『冠羽』についたのなら、間違いなく彼はダリルを殺そうとするだろう。一体何者であれ、彼はエイビィという人間のままであろうとしている。ダリルのことは邪魔なはずだ。そうでなくても、エイビィが戦場で、相手が知り合いだからと言って手心を加えることは考えづらかった。
そう思うと、体に緊張が走る。エイビィは、慣れない機体を使ってでさえダリルを倒して見せた。自分が勝てる相手とは思えない。
ダリルは大きくため息をつき、首を横に振った。考えても仕方がないことだ。
壇上では、悲しげな音楽とともに、犠牲者を追悼するセレモニーが始まっていた。老いた女性がスポットライトの下に立ち、涙ながらに何かを訴えている。そういえば、死んだ仲間の中に、母親と二人暮らしをしている奴がいたような気もした。
――彼女の話ぐらいは聞いておいてもいいかも知れない。
そう思いながら、ダリルは再び眠気に襲われるのを自覚していた。座るシートが柔らかくて心地がいいのも、辺りが薄暗いのもいけない……で、老女が呼んだのは、知らない男の名前だ。
よし、と思いながら、ダリルは重い瞼を閉じた。
◇ ◆ ◇
「――お客さん、朝ですよー」
肩がゆすられている。
瞼を開けると、ホールの中はもう明るくなって、壇上には誰も立ってはいなかった。そればかりか、シートにも座っている人間はほとんどいない。いつの間にか集会は終わっていたらしい。ダリルは目を瞬かせて、辺りを見回す。
「あ、起きた。ぐっすり寝てたねー。大丈夫? 疲れてる?」
色とりどりに染められた、癖の強い長い髪が目に入った。肩に置かれた白い手を寝惚けた目で見つめ、ダリルはその腕をゆっくりと辿る。
知らない顔だった。痩せぎすの不健康そうな女で、セルフレームの黄色と黒のきつい色合いの眼鏡をかけている。普段通りのつなぎを着ているダリルが言うことではないが、TPOを弁えないタイプらしい、やはり色とりどりの派手な服の上に、不釣り合いな白衣をまとっていた。
胸のポケットには何本かペンが差してあり、首から下げた社員証も突っ込まれている。名前や所属は確認できない。
「……誰?」
「エッジワース博士!」
女はそれだけ答えて、薄い胸を張ってみせた。それからダリルの肩を軽く叩き、
「君ってさ、警備部の人でしょう? ちょっとお話聞かせてもらいたいんだけれど、このあと用事があったりする?」
「いや、ないですけど……」
「社食でいいかな? 近くにあるよね。わたしまだ昼を食べていなくてさ。ほらほら」
立つように促され、ダリルはまだはっきりしない頭のままシートから腰を浮かせる。
女の琥珀色の瞳が、とろけるように笑みに細められた。
ダリル=デュルケイムは眠気を何とか噛み殺しながら、ステージの上、巨大なスクリーンに映し出された壮年の男に視線を向けた。ステージ上にも男の姿はあったが、回線の調子が良くないのか、時折ノイズがかったり、像がぶれたりしている。立体映像だ。実際、男はこの場にはおらず、どこか安全な場所で話しているはずだった。ほかならぬ、ダリルの所属する警備部が、そうするべきだと進言していた。
数千人を収容できるこの大がかりなホールは、マヴロス・フィニクスのなにがしかを記念して建てられた、式典用の会場だったと記憶している。何の記念だったかは覚えていないが、それなりに古いものであるはずだ。立体映像を投影する装置も、やや型落ちなのかも知れなかった。
出入り口にほど近い、最上段の席に腰かけて、ダリルはスピーカーで拡張された男の話にぼんやりと耳を傾けている。マイクで拡張された男の声も、映像と同じように歪みやぶれがあったが、それでも役者のように朗々とした、通りのいい声をしていた。本当に役者の可能性もある。男は『冠羽』の役員という態で現れてこうして話しているが、本人である保証はない。身を護るための策は、いくつ打っておいても損はないからだ。
男の言葉も、原稿がしっかりと用意されているのだろう。淀みなく、聞こえのよい言葉が並べ立てられている。話題は、先日行われた無断の性能試験への批判だ。マヴロス・フィニクスにおいてこのように人道にもとる行為がなされたのは、きわめて憂慮すべき事態である云々。
ダリルは鼻で笑うのを何とか堪える。男は続けて犠牲なった警備部のハイドラライダーや、その遺族に対して神妙な面持ちで哀悼の意を述べたが、それが心にもない茶番であるということは、ここに集まっている大半の人間が知っていることだった。
黒い不死鳥の警備部は、『冠羽』を護る盾だ。……と、言えばそれなりに聞こえはいいものの、要するに『冠羽』を護るためならばどんなことでも平然と行う集団だ。脅しすかしに暴力、圧力、えげつないことはいくらでもしてきた――これからもいくらでもやる――部署である。さすがに、死んでいった同僚がそうなって当然の連中だったとは思ってはいないが、操縦棺の中でハイドラライダーとして死ねたことを、むしろ望外の幸運だと思っているものも少なくはないはずだ。それを、よりにもよって人道にもとるとは。美辞麗句でまとめるにしても、もう少し言いようがあっただろうに。
とは言え、それぐらいは言ってみせる恥じらいのなさが必要な場だろうということは、ダリルも理解している。
男の話題は、来たるべきマヴロス・フィニクスの企業『内』戦争に移っていた。
買収・独立・分裂・合併。そして戦争。
際限のない肥大こそが、ダリルたちが所属する黒い不死鳥の本質である。
企業倫理もなければ、掲げるべき主義主張もない。ただ己の成長と拡大だけを目的にした、残像領域の複合企業だ。
そのための〈食い物〉は、何も外だけに求めるものではない。膨張した企業体の中で、己の力を増すために手近な部門同士が食い合うことは珍しくない話だ。
ただし、それは末端の『尾羽』同士の話だ。今回は黒い不死鳥の中心にほど近い、『冠羽』同士の大がかりな戦争である。どれだけの関連企業が巻き込まれるのか、予測さえ立たない状態だ。
警備部、また、混成部隊が巻き込まれた性能試験は、その一環だった。
AI。勢力で劣る派閥によって、数を補うために開発された粗製の兵器。大隊で活躍するハイドラライダーたちの戦闘パターンをコピーし学習させた、無人のハイドラ部隊。
壇上で話す男の企業は、AIにおびやかされ、下剋上で食われそうになっている側だ。こうして正当性を何とか見つけ、感情に訴えて士気を煽る程度のことはするだろう。とはいえ、ダリルをはじめとする警備部の人間がこの場に揃っているのは、仲間の仇討ち、というのもあるにはあるが、そもそもAI部隊を用意した『冠羽』から、すでに梯子を外されているのが大きい。煽られたからと言って、やる気を出すこともない。
(……エイビィ)
スポットライトの当たるステージ上から視線を外し、ダリルは薄暗いホールの中をぐるりと見渡した。ホールの中には大勢の人間が集められていたが、一見して席にエイビィの姿はなかった。
彼が所属している『尾羽』――『シルバーレルム』の方針について、ダリルは調べてはいなかった。先日のシミュレータでの一戦以降、エイビィとの約束を守っているかっこうだ。
しかし、会社の方針がどうあれ、エイビィが〈向こう〉へついた可能性はじゅうぶんにある。自分のアセンブルや戦闘パターンを模倣されたことについて、かれは特に何の感想も抱いていないようだったし、無人のハイドラについて、〈きな臭い〉方法が用いられているかも、とは言っていたものの、大した関心は寄せていないように見えた。エイビィに『敵に回るつもりはない』などと言ったものの、エイビィはこちらの敵に回ることに躊躇はないだろう。
――エイビィがあの日、『シルバーレルム』のシミュレーションに来ることをダリルは予測していた。大きな環境のアップデートを控えて、アセンブルを確認しに来るだろうとあたりをつけ、待ち伏せしていたのだ。
エイビィに、ビルが使っていたアセンブルを使わせてみてはどうか、と提案したのはチャーリーだ。
チャーリーとは、例のAI部隊の襲撃の後、何度か連絡を取り合うようになっていた。ほとんどは彼女が所属する企業と、こちらの『冠羽』のどれかへつなぎを取ってほしいという要請ではあったけれど、ダリルの相談にも乗ってくれていた。
あのシミュレーターで、あのアセンブルを使って、あのビルのアセンブルを、エイビィは『シェファーフント』と呼んだ。
シミュレーターでエイビィが見せた動きは、ほとんどは『ライズラック』と違うアセンブルに戸惑っているように見えた。だが、あの時、『シェファーフント』の名を叫んだ、その直前の動きだけは、あの機体を昔から知っていたかのような慣れた動きをしていたように見えた。
エイビィは熟練のハイドラライダーだ。あの短時間で、慣れないアセンブルの使い方を把握した、ということもあるだろう。
だが、ダリルはそれだけではないと考えている。エイビィは、ビルの機体の名前を調べて知っていたと言っていたが、だからと言ってあそこで咄嗟に名前が出てくるとも思わない。
……チャーリーは、ダリルを動揺させるためにエイビィが最後の最後まで取っておいた手だと言っていたけれど、それはともかくだ。エイビィはその口で、確かに『シェファーフント』と言ったのだ。
それを言わせた代償として、ダリルはエイビィに敗北してしまったのだが。おかげでエイビィの動向も分からず、こうしてここで興味もない話を聞き流す羽目になっている。
ダリルは椅子に深く沈み込んだ。
もし、エイビィが向こうの『冠羽』についたのなら、間違いなく彼はダリルを殺そうとするだろう。一体何者であれ、彼はエイビィという人間のままであろうとしている。ダリルのことは邪魔なはずだ。そうでなくても、エイビィが戦場で、相手が知り合いだからと言って手心を加えることは考えづらかった。
そう思うと、体に緊張が走る。エイビィは、慣れない機体を使ってでさえダリルを倒して見せた。自分が勝てる相手とは思えない。
ダリルは大きくため息をつき、首を横に振った。考えても仕方がないことだ。
壇上では、悲しげな音楽とともに、犠牲者を追悼するセレモニーが始まっていた。老いた女性がスポットライトの下に立ち、涙ながらに何かを訴えている。そういえば、死んだ仲間の中に、母親と二人暮らしをしている奴がいたような気もした。
――彼女の話ぐらいは聞いておいてもいいかも知れない。
そう思いながら、ダリルは再び眠気に襲われるのを自覚していた。座るシートが柔らかくて心地がいいのも、辺りが薄暗いのもいけない……で、老女が呼んだのは、知らない男の名前だ。
よし、と思いながら、ダリルは重い瞼を閉じた。
◇ ◆ ◇
「――お客さん、朝ですよー」
肩がゆすられている。
瞼を開けると、ホールの中はもう明るくなって、壇上には誰も立ってはいなかった。そればかりか、シートにも座っている人間はほとんどいない。いつの間にか集会は終わっていたらしい。ダリルは目を瞬かせて、辺りを見回す。
「あ、起きた。ぐっすり寝てたねー。大丈夫? 疲れてる?」
色とりどりに染められた、癖の強い長い髪が目に入った。肩に置かれた白い手を寝惚けた目で見つめ、ダリルはその腕をゆっくりと辿る。
知らない顔だった。痩せぎすの不健康そうな女で、セルフレームの黄色と黒のきつい色合いの眼鏡をかけている。普段通りのつなぎを着ているダリルが言うことではないが、TPOを弁えないタイプらしい、やはり色とりどりの派手な服の上に、不釣り合いな白衣をまとっていた。
胸のポケットには何本かペンが差してあり、首から下げた社員証も突っ込まれている。名前や所属は確認できない。
「……誰?」
「エッジワース博士!」
女はそれだけ答えて、薄い胸を張ってみせた。それからダリルの肩を軽く叩き、
「君ってさ、警備部の人でしょう? ちょっとお話聞かせてもらいたいんだけれど、このあと用事があったりする?」
「いや、ないですけど……」
「社食でいいかな? 近くにあるよね。わたしまだ昼を食べていなくてさ。ほらほら」
立つように促され、ダリルはまだはっきりしない頭のままシートから腰を浮かせる。
女の琥珀色の瞳が、とろけるように笑みに細められた。
NEWS
本日のニュースです西方辺境の街、アサカリ市で大規模な非合法組織殲滅作戦が行われました辺境ではいまだに非合法組織、反社会的宗教団体などが跋扈しており、
その根絶は容易ではありません。企業連盟は武力でもって……
辺境のレジスタンス『ルオシュ』からのメッセージ 「ルオシュだ。アンビエント・ユニットについて知っていることはあるか? 知らないのなら、忘れてくれ」 |
辺境のレジスタンス『ルオシュ』からのメッセージ 「準備は整った。いつでも行ける。作戦開始の合図を待つ。企業連盟を敵に回すことになるが……安心しろ。お前は、誰の支配も受けていない。最初からな」 |
メルサリアからのメッセージ 「開発が難航している。どうしても、HCSにランページ・システムが適応されない」 |
メルサリアからのメッセージ 「第二次テストを予定している。その時はまた協力を頼むことになる。お前たちだけが頼りだ」 |
メルサリアからのメッセージ 「いま、熱い研究分野がある。グリスター・ユニットだ。ストラトスフェア要塞の発掘で発見された遺産。詳細はまだ秘密だ」 |
メルサリアからのメッセージ 「グリスター・ユニット。アンセトルド・ユニット。ランページ・ユニット……そして、デバステイター・ユニット。後一つが足りない」 |
メルサリアからのメッセージ 「それを揃えるのが、私の千年来の夢なんだ。揃うとどうなるか、気になるだろう。そう、この残像領域が……一度、焼き尽くされたんだよ」 |
コロッセオ・レギュレータ社の広報『シェフィル』からのメッセージ 「こんにちは! コロッセオ・レギュレータ社の広報、シェフィルです!」 |
コロッセオ・レギュレータ社の広報『シェフィル』からのメッセージ 「ウフフ! とっておきのネタ、掴んでますが、まだ……まだですよね! いやぁ、楽しみだなぁ」 |
コロッセオ・レギュレータ社の広報『シェフィル』からのメッセージ 「本題に入りますが、コロッセオ・レギュレータ社の専属ライダーにならないか、というお誘いです!」 |
コロッセオ・レギュレータ社の広報『シェフィル』からのメッセージ 「正式な契約はまだ先の話ですが、もちろんお給金も出ますし、様々なサポートも用意しています」 |
コロッセオ・レギュレータ社の広報『シェフィル』からのメッセージ 「どうぞご一考ください! といっても、何も情報無くては考えることも考えられませんよね……でも、こういうのは早い方がいいですからね!」 |
コロッセオ・レギュレータ社の広報『シェフィル』からのメッセージ 「わが社だけではありません……様々な勢力が、あなたの力を……求めているのです」 |
ヒルコ教団の神聖巫女『ヒルコ』からのメッセージ 「…………ア……」 |
企業連盟の会長『バルーナス』からのメッセージ 「こちらの依頼を全て不受理したのはなぜだ? 確かに規約などないが、勝手な真似をされると困るんだよ。君の代わりはいくらでもいる。君の取った休暇とやらで失う信頼があることを忘れるな。以上だ」 |
◆訓練
格闘の訓練をしました格闘が92上昇した
反応の訓練をしました反応が90上昇した
◆破棄
エイビィは艦載用レドーム44を破棄した!!
エイビィはコンデンサー44を破棄した!!
◆送品
エイビィはギルデンロウに硬質ダガー『リザーズ・テイル』を送品した
◆送金
エイビィはリグに200money送金した
エイビィは如月に400money送金した
◆受品・入金ログ
リグから爪が届いた69式丁01号 からゴーストステップ44が届いた
ギルデンロウから150moneyが送金された
◆購入
エイビィは重ブーを1195cで購入した!!
エイビィはD.leucasを578cで購入した!!
エイビィは演算装置『グルゾン2014_1.2』を886cで購入した!!
◆作製
資金を1000を投入した!!
作成時補助発動! 薄防!! 防御値が 44 減少!!
作成時補助発動! 薄防!! 防御値が 44 減少!!
重ブースター『セイルフィッシュ』とゴーストステップ44を素材にして軽逆関節『フリルドリザード』を作製した!!
◆戦闘システム決定
バーサーク に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1に防霧操縦棺『ソーンツェワ』を装備した
脚部2に軽逆関節『フリルドリザード』を装備した
スロット3に硬質ダガー『リザーズ・テイルⅡ』を装備した
スロット4に爪を装備した
スロット5に複合式高奏エンジン『ヤマダノオロチ』を装備した
スロット6にArm-04[コンキスタドールⅢ]を装備した
スロット7に白兵機動用補助車輪を装備した
スロット8に重ブーを装備した
スロット9に演算装置『グルゾン2014_1.2』を装備した
スロット10にメスレーを装備した
スロット11にD.leucasを装備した
◆パーツ改名
重ブーを重ブースター『ケロニオイデア』に改名した!!
◆パーツアイコン変更
重ブースター『ケロニオイデア』をアイコン変更した!!
◆僚機設定
◆意思表示設定
意志設定……生存優先
◆ミッション
ミッション設定……ミッションD
ユニオン活動
MP社関連企業所属の活動記録
マヴロス・フィニクス(MAVROS PHOENIX)社は残像領域に存在する複合企業(コングロマリット)
買収・分裂・独立、政争を繰り返した結果、関連会社同士で企業間戦争を行うこともあるほど混沌とした様相を呈す。
そのエンブレムは『黒い不死鳥』であるが、マヴロス・フィニクスがすべて灰になることはない。
マヴロス・フィニクスには頭はない。ハイドラが操縦棺というコアを有するのとは対照的に、どこを潰されても、どこかが生きていれば、黒い不死鳥は生き続ける。
このユニオンは、MP社に関連するハイドラライダーが加入する互助組織の一つ。
あなたは『本社』と呼ばれる複数の部門のどれかに囲われているかも知れない。
あるいは、小さな関連企業の大事な奥の手かも知れない。
いずれにせよあなたは企業の利益のために戦うことを命じられている。あなたの肚の裡は、誰にもわからないけれど。
買収・分裂・独立、政争を繰り返した結果、関連会社同士で企業間戦争を行うこともあるほど混沌とした様相を呈す。
そのエンブレムは『黒い不死鳥』であるが、マヴロス・フィニクスがすべて灰になることはない。
マヴロス・フィニクスには頭はない。ハイドラが操縦棺というコアを有するのとは対照的に、どこを潰されても、どこかが生きていれば、黒い不死鳥は生き続ける。
このユニオンは、MP社に関連するハイドラライダーが加入する互助組織の一つ。
あなたは『本社』と呼ばれる複数の部門のどれかに囲われているかも知れない。
あるいは、小さな関連企業の大事な奥の手かも知れない。
いずれにせよあなたは企業の利益のために戦うことを命じられている。あなたの肚の裡は、誰にもわからないけれど。
反応の訓練をしました
反応が1上昇した
反応の訓練をしました反応が1上昇した
反応の訓練をしました反応が1上昇した
格闘の訓練をしました格闘が1上昇した
格闘の訓練をしました格闘が1上昇した
100c支払い、今回の戦闘において機動力を3%強化した
ENo.167からのメッセージ>>エイビィ 「貯金を目減りさせる霊障攻撃は聞いたことがないわね。 それともあなたが言ってるのって、シフトシステムのこと? 確かにあれ、お金かかるけど」 |
エイビィ 「ハイドラだけではなくライダーのあなたが反応速度を薬物で上げている? ハイドラライダーを辞めるために金が要り、ハイドラライダーをするためにもお金が要り…… でも、ハイドラライダー以外でお金を稼ぐすべがない。なるほどね、不器用だわ。ダガーを扱うあなたの手管からは想像がつかないぐらい」 |
エイビィ 「前にも一度、その質問はされたわね。あたしは確か……『企業のため』と、答えたのだったかしら それは嘘じゃないけれど……」 |
エイビィ 「『ライズラック』はあたしをあたしたらしめるものよ。 だから乗っているの。あなたとは違って、降りることは考えたことがないわ。 あたしは永遠に、ハイドラに乗っていたいの」 |
メッセージ
ENo.291からのメッセージ>>
メッセージを送信しました
>>Eno.167 >>Eno.4 >>Eno.61 >>Eno.286 >>Eno.513 >>Eno.134
ゼン 「おぉ? そう思ってくれんなら、こっちとしても嬉しいぜ。 直接依頼か、受けた事はねぇが… 実は歓迎してるぜ。 材料と必要な資金さえ用意して貰えるんなら 何なりと… ってなァ! そういう機会がありゃ、是非相談してくれよ」 |
ゼン 「ほー… 社長じゃなくて、園長か。 なんの『園』なのかはさっぱり解んねぇけどよ。 …まァ、それでもやっていけてるんなら問題ねぇだろうさ。 その辺のやり方や接し方なんざ、それぞれだしな。 … ま、元気なのは何よりだなァ。きっと腕利きなんだろうぜ」 |
ゼン 「揺らいでいる、ねぇ… 考えてみりゃ、この世に確かなモンなんて数える程しかねぇのかもな。 … おぉ? なら、オレのイチオシは… 『幸運を膨れ上がらせる』だな。オレはそう思っておくぜ」 |
ゼン 「おう、ありがとな! ヘヘ… もう少し、じゃねぇよ。 寿命まで生き残らせてやるさ。 どっちにしたって、アンタみたいな『美人』は惜しいからな」 |
メッセージを送信しました
>>Eno.167 >>Eno.4 >>Eno.61 >>Eno.286 >>Eno.513 >>Eno.134
◆戦闘結果
戦闘報酬
明日の戦場
第26ブロック
ストラトスフェア要塞攻略戦[防衛]
空中要塞ストラトスフェアを攻略する。ミサイルキャリアーの主武装はただのミサイルだが、奴はグリスター・ユニットと呼ばれる装置を内蔵しているようだ。そいつは超高速での戦闘領域離脱と復帰を可能にする。雑魚を殲滅するまで、ひたすらミサイルに耐える必要があるというわけだ。内部に先遣隊のパイロットがとらわれているようだ。救出のために戦力を温存してくれ
来週の霧濃度:168%
来週の電磁波:177%
メルリス |
エレライナ・マーラジカル |
ヴィエ |
tears drop "heta" |
ガク=ワンショット |
マヒロ |
せんとう たうる |
シンナガ サブロウタ シキダ |
no_neme |
RB |
添泉豆子 |
『偽りの幸運』エイビィ |
フェネクス |
霧崎サダメ |
カルロ・クワド |
フリッツ=ベルネット |
カレリア・ニィルセン |
フリント=ヘイトリッド |
トール=アルバ |
ヴァル・フルバ |
ラヴィタス・フルバ |
--- | --- | --- | --- |
--- | --- | - vs - | --- | --- |
『ミサイルキャリアー』[物理] |
未確認機『オルゴイコルコイ』[火炎] |
火撃型WH『タイガ』[火炎] |
『火焔浮遊機雷』[火炎] |
『火焔浮遊機雷』[火炎] |
未確認機『オルゴイコルコイ』[火炎] |
『火焔浮遊機雷』[火炎] |
未確認機『コロッソス』[電子] |
未確認機『コロッソス』[電子] |
未確認機『レッドドラゴン』[火炎] |
未確認機『レッドドラゴン』[火炎] |
キャラデータ
名前
『偽りの幸運』エイビィ
愛称
エイビィ
|
| |||||||||||||||||||||||||||||||||
プロフィール
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||
エイビィ 残像領域に存在する複合企業の中のひとつに所属するハイドラライダー。企業の利益を優先し、時に自分の命を棄てるような戦術さえ取ることもある、戦場の犬。 その名は、単純にアルファベットのAとBを意味する。 ハル エイビィがメカニックとして連れている少女。人間嫌い。 『キャットフィッシュ』 エイビィの母艦。居住性と安定性を重視した小型艦であり、通常自動操縦で航行する。 『ライズラック』 エイビィの乗機。抵抗の少ない流線型のフォルム。その顔はスズメバチを思わせる。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
__0__1__2__3__4__5__6__7 __8__9_10_11_12_13_14_15 _16_17_18_19_20_21_22_23 |
機体データ |
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1 | 操縦棺C | 防霧操縦棺『ソーンツェワ』 [39/薄装減霧/薄装減霧]《装備:1》 | ▼詳細 |
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2 | 硬質ダガーA | 硬質ダガー『リザーズ・テイルⅡ』 [43/高握力/重暴力]《装備:3》 火力[809] 連撃数[3] 防御属性[粒子] 防御値[323] 精度[242] 貯水量[194] 弾数[12] 武器属性[速射] 異常追加[40] 消費EN[59] 金額[498] 弾薬費[10] 重量[93] [物理格闘] *作者* |
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3 | パイルA | 爪 [37/耐物/薄装飛行]《装備:4》 火力[2402] 連撃数[1] AP[-37] 防御属性[物理] 防御値[1040] 貯水量[344] 弾数[1] 武器属性[貫通] 異常追加[30] 消費EN[117] 金額[537] 弾薬費[140] 重量[100] [物理格闘] *作者* |
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4 | 操縦棺A | 耐霊操縦棺『蜘蛛の巣』 [34/耐霊/重量軽減] | ▼詳細 |
5 | レーダーA | 格闘補助レーダー『ドラゴンフライ・アイ』 [40/高握力/高握力] | ▼詳細 |
6 | 軽逆関節A | 軽逆関節『フリルドリザード』 [44/幻想機動/幻想機動]《装備:2》 機動[1011] 跳躍[390] AP[520] 旋回速度[1562] 防御属性[粒子] 防御値[177] 貯水量[129] 積載量[2100] 消費EN[159] 金額[1289] 重量[800] [逆関節] *作者* |
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7 | エンジンB | 複合式高奏エンジン『ヤマダノオロチ』 [42/高握力/高握力]《装備:5》 | ▼詳細 |
8 | 重ブースターA | [純正]排気ジェット [39/高握力/突撃態勢] | ▼詳細 |
9 | エンジンB | 高握力エンジンA-03『イスヒス』 [33/高握力/高握力] | ▼詳細 |
10 | 腕部B | Arm-04[コンキスタドールⅢ] [42/高握力/高握力]《装備:6》 | ▼詳細 |
11 | 補助輪A | 白兵機動用補助車輪 [42/高握力/高握力]《装備:7》 | ▼詳細 |
12 | 素材 | 巨大培養卵45 [45/重卵/---] 特殊B[580] [素材] |
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13 | エンジンB | エンジンB『火男』 [38/出力/出力] | ▼詳細 |
14 | エンジンC | 重度汚染エンジン"ニドヘグ" [41/重暴力/高握力] | ▼詳細 |
15 | パイルA | 重装電磁杭射出装置〈耐霊〉 [39/重暴力/耐霊] 火力[3259] 連撃数[1] 防御属性[霊障] 防御値[1108] 貯水量[367] 弾数[1] 武器属性[貫通] 異常追加[30] 消費EN[125] 金額[1216] 弾薬費[140] 重量[139] [物理格闘] *作者* |
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16 | 重ブースターA | 高機動ブースター【突撃仕様】 [28/突撃態勢/突撃態勢] | ▼詳細 |
17 | 重ブースターA | 重ブースター『ケロニオイデア』 [43/幻想機動/幻想機動]《装備:8》 | ▼詳細 |
18 | ヒートソードA | D.leucas [43/幻想機動/高握力]《装備:11》 火力[2006] 連撃数[1] 防御属性[火炎] 防御値[994] 精度[197] 貯水量[350] 弾数[5] 武器属性[漏出] 異常追加[30] 消費EN[93] 金額[578] 弾薬費[50] 重量[130] [火炎格闘] *作者* |
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19 | ヒートソードA | ZH-lb/CC03R:RaccoonⅢ [40/重暴力/高握力] 火力[1860] 連撃数[1] 防御属性[火炎] 防御値[1014] 精度[192] 貯水量[345] 弾数[5] 武器属性[漏出] 異常追加[30] 消費EN[89] 金額[705] 弾薬費[50] 重量[170] [火炎格闘] *作者* |
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20 | 補助輪A | Daoine“AG”rith [35/突撃態勢/突撃態勢] | ▼詳細 |
21 | レーダーA | 演算装置『グルゾン2014_1.2』 [43/耐物/広域索敵]《装備:9》 | ▼詳細 |
22 | 粒子スピアA | 改良型粒子ハルバード [41/高握力/高握力] 火力[2305] 連撃数[1] 防御属性[電子] 防御値[696] 精度[181] 貯水量[181] 弾数[9999] 武器属性[貫通] 異常追加[40] 消費EN[455] 金額[640] 重量[200] [粒子格闘] *作者* |
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23 | 軽二脚A | 試作脚部フレーム(軽量型) [40/高握力/高握力] 機動[1205] 跳躍[248] AP[619] 旋回速度[929] 防御属性[物理] 防御値[253] 貯水量[123] 積載量[1900] 消費EN[460] 金額[1231] 重量[700] [二脚] *作者* |
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24 | 操縦棺A | ミリアサービス式薄装操縦棺『エフェメラ』 [40/薄装甲/薄装甲] | ▼詳細 |
25 | パイルA | メスレー [41/耐物/高握力]《装備:10》 火力[3277] 連撃数[1] 防御属性[物理] 防御値[1095] 貯水量[366] 弾数[1] 武器属性[貫通] 異常追加[30] 消費EN[164] 金額[564] 弾薬費[140] 重量[100] [物理格闘] *作者* |
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26 | 重ブースターA | [純正]ファントムスピード [32/突撃態勢/突撃態勢] | ▼詳細 |
27 | パイルA | ヴァン・エセルタイン [38/出力/突撃態勢] 火力[3018] 連撃数[1] AP[-38] 防御属性[粒子] 防御値[1024] 貯水量[353] 弾数[1] 武器属性[貫通] 異常追加[30] 消費EN[119] 金額[544] 弾薬費[140] 重量[100] [物理格闘] *作者* |
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28 | 素材 | ロケットモーター45 [45/高跳躍/---] 特殊B[580] [素材] |
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