ENo.0533　BT-005 CELICA

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　戦場への片道切符は手放せない
　
　できるなら俺を捨て去ってくれ
　君をガラクタの海へ引きずり込まないうちに
　
　抱え込んだ想いは気を狂わせる
　濃霧は己でさえも見失う

　この叫びを聞いてほしい
　けどそれを許せない己がいる

　見透かすことの叶わぬ霧の向こう側

　ふと現れた影は間違った方向へ進んでいった
　俺は無条件にそれを追ってしまいたくなる

　炎の中でそれは踊っている
　ノイズと共に消えては現れる

　知っているんだ　それが何処にいるのか
　けど教えたくないと泣く己がいる

　脳裏で鬩ぎ合う声
　いつかそれらが消えたら
　俺も少しはマトモになれるのかな


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出撃のサイレンが鳴り響き、沈んでいた意識が急に引き上げられる。
しまった、あまりにも長く眠っていたせいで用意があまりできていない。

大慌てで身支度を進めて…気づいた、気づいてしまった。


あの歯車が無い。


彼女の名を刻んだ歯車が、ない。大事なお守りが、ない。
何処かに落としたのだろうか、なくしてしまったのだろうか。

どんなに探しても、見つからない。

ああ、何方にせよ彼女に嫌な目で見られてしまう、叱られる。

…時間がない、帰ってきたらもう一度探そう。
仕方なく歯車を身に付けないまま機体に乗り込んだ


───どこか不穏な言葉が脳裏を過った。

『絶対に無くすなよ。』　『案外気になるものだ。』


いつか誰かが言った言葉。
余計なことを考えてはいけない、今は…戦わなくては。

エンジンを噴かし、巡る思考を振り払う。
……そして飛び立つ間際にあることを思い付いた。


「ティルカ……『彼』を呼んでおいて。」

「『No.151』を。」


ティルカ…己の機体に指示を出してから
何時ものように、霧の中へと飛び立っていった。

人気も無く、寂れた区間にひっそりと佇む格納庫がある。
入り口は常時開け放たれていて、その横に取付られたプレートには《疾風》の文字が刻まれていた。

時々この格納庫を出入りする者達がちらほらと見受けられる。
此処を根城とする彼等は、戦場を駆け回る斥候部隊。

敵を発見する、敵の動きを妨害する、敵の攻撃を引き付ける等……
そんな役目を持つ者たち。

きっと、目立たず戦場で活躍してくれるだろう。


【斥候戦闘部《疾風》】
　└ひたすら制御あげるだけ。
　└基本的にまったり&自由
　└ロールは気が向いたときにぼちぼちやろうぜ
　└ユニオン活動はずっと制御×5、ユニオン購入もずっと機動力3%
　└参加希望であれば背後Twitter@Ci_ktdm 又はメッセージで連絡してくださいませ