ENo.0206　モニカ・フランクリン

　夢とか、昔から持ったことは特になかったなーって思うけど、それはそれとして、結構今の暮らしは平和だし、殴られることもないし、ものだって壊されないし、寝るときはのんびり寝られるし、すごい満足してる。
　ので、ある意味夢のようという表現も結構間違ってないのかもなーって思ったりはする。すごい。なんていうか、夢見ようにも全然想像がつかなかったので、こんな風に生きられるんだーってびっくりしてるって感じもあるけど。
　満足してる。すごく。とても。間違いない。誰かと遊びに行ったりとか。とにかく、自分で自分の欲しいなってもの、買うことを考えたりとかできたりとか。実際に買うことは結構半々だけど。だってあとが怖いし。一応借金のある身だし。ていうか。そんな感じで。
　まあ、でも、これは言われたことだけど、パーっともの買っちゃったりして後先考えずに、みたいな、そんな感じで結局苦労するよりは、こういう風に抑制した感じで暮らしていけるのはいいことだと思うし、そういう風に育ったという意味では感謝しなきゃならないかもなんて

　風には全然思うわけがない。



　でも、かといって、夢のよう、というには、どうにもどうしても。
　戦場に出ること。は、嫌いではないんだな、とは、最近少しずつ気付いた。別に。最初は怖かったり、びっくりして、もうどうすればいいか分からなかったけど、すっかり慣れてきた。
　もちろん熟練のハイドラライダーに比べたら全然話にならない、比べ物にならないレベルなんだろうけど、最初の頃に比べたら、私にしてはすごい進歩で、それに、なにより、結構うまくやっていけてると思う。戦果も出してるし。
　戦場に出ることは、嫌いじゃない。嫌いじゃないんだ。

　嫌いじゃないんだけど、好きでもない。
　でも、慣れたから、なんとなく戦場に出て、それなりの戦果をあげることができてる。
　いいことだろう。いいことなんだろう。

　だから、こうして生きていくのが、私には似合っているのかもしれない。

ひとりでもユニオン。