ENo.0357　赤田　幸

コウ「あー・・・・ダメだ・・・・見つかんない！」

ファイルに整理した資料をぽんとベッドの上に放り投げて、だれている少年と・・・・。

ホウ「やはり・・・・難しいか？」

ナン「・・・・困ったもんだねぇ？」

・・・・式神二枚。

コウ「うー・・・・この世界も何か色々とヤバいっぽいし・・・・何かある前に元の世界に帰りたいけど・・・・やっぱり、そう簡単にはいかないみたい・・・・」

ホウ「だな・・・・さてどうするか・・・・」

コウ「幾らなんでも、この世界で骨をうずめる気はないからね？」

ホウ「それは俺も同じだ」

ナン「・・・・・・・うーん？」

ホウ「・・・・どうしたナン、珍しく悩んで・・・・便秘か？」

コウ「まて・・・・ナンが便秘なら同じ体の僕等も便秘って事に・・・・」

ホウ「例えの言い方だよ例えのっ！そんくらい分かってるわ俺もっ！！」

コウ「あー・・・・言うてみただけだよ、うん」

ホウ「・・・・ったく・・・・で、何を悩んでんだナン？」

ナン「あーうん・・・・あのさ・・・・俺達って何もしないでも勝手にこの世界に飛ばされたじゃん？」

コウ「うん・・・・そうだったよね」

ナン「もしかしたらさ・・・・この世界の『事』が終わったら勝手に戻されるんじゃないかなーっと思ってさ？」

コウ「い・・・・幾らなんでも・・・・」

ホウ「・・・・あり得るかもな」

コウ「えっ・・・・えええぇっ、ホウまで？」

ホウ「あくまでな・・・・でも可能性は無い訳では無いだろ？」

コウ「確かにそうだけど・・・・」

明らかに納得はいってない・・・・。

コウ「いやでもなぁ・・・・う～ん・・・・ちょっと考えさせて」

ホウ「そうしろ」

ナン「適当に言ってみただけなんだけどなぁ？」

ホウ「お前、悩んでる振りして適当だったんかよっ！？」

ナン「てへへっ・・・・でも冗談抜きであり得る話でしょ？」

ホウ「・・・・まぁな」

コウ「・・・・・・・・」

ホウ「とりあえず・・・・コウ、悩むのは後にして出撃準備しておこうや・・・・まぁ今週も気を抜かないようにな？」

コウ「あ・・・・うん・・・・分かった」

まだコウは何かと考えて居たいようだが、如何せん出撃の時間も迫ってきている・・・・取り敢えず、やる事をやってから再び色々と考えようと思っているコウなのだった。

今の所は仮ですｗ