ENo.0429　リグ

「Dを選ぼうと思うの」
「藪から棒にどうしたお前」
「実はね、今回出す炎上誘発の名前を決めに、友達のとこ行ったのよ」
「ああ、嫌がられたって言ってたな。曲がりなりにも紙を扱うところに炎上誘発なんぞ持ち込めばまあそうなるか」
「そうそう、ちょっと反省してる。そこでね、前回の戦場の記録をせがまれて見せたんだけど」
「……ああ、増援に行ってそこでも落とされたヤツだな」
「要らぬことは言わんでよろしい。で、増援が到着するちょっと前に『コクーンメイデン』が踏ん張ってたとこがあったのよ。そこを見た友達がさ、『無理……しんどい……』とか急に言いだしたからなんかゴア場面でもあったかなーって思ってたんだけど」
「あ、ちょっと予想ついてきたぞ」
「『尊い……やばい……』なんて言いながら拝みだして」
「おう」
「最終的に咽び泣きながら何度も何度も見返してた。手がつけられなかった。怖い」
「……つまりそいつに頼まれたんだな」
「うん、また機会があれば増援狙って写真とか狙って欲しいって」
「断れなかったんだな」
「私もそこまで鉄面皮じゃなかったってこと。喜んで」
「そうかーうれしいなーわーい」
「しばく！」