ENo.0572　白兎生体科学社生体兵器開発部門第八課第三分室

開発日誌　3311
滅びと再生が起こる度、積み重ねられた僅かな歪み。
それは単体では感知できないほど小さな歪みだが、
数多くの滅びと再生の繰り返しの中蓄積され禁忌と巨人となり、
繰り返しは終わった。

次なる命となる種達は蒔かれただけで芽吹くことはない。
まるで堕胎された胎児のように無精卵のように腐った果実のように、無意味な存在。

そして種を食らい奇形となって冬を越した一年草は歪み続け巨大化を続け、
再び禁忌と巨人を産み出した。

禁忌と巨人により狂った一年草は駆逐され、
再び滅びと再生の繰り返しが始まる。
その時にこそ、我々は芽吹く事ができるだろう。

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ん～、私達が欲しいのはポエミーな願望じゃなくて技術なのよね。
世界がどうなろうと知った事じゃないし。

とりあえず次の命を目覚めさしても大して役に立たないみたいだし、
大人しく動力に使った方がよさそうね。

白兎生体科学社生体兵器開発部門第八課第三分室は愉快な仲間と共に愉快な仕事量に日夜愉快に追われるデスマーチが日常になった愉快な職場です。

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