ENo.0667　ラピュリメント＝バーキュラ

『彼』の僚機が死んだと、WH大隊の死亡者リストを見て知った。

本来の、いつもの【シェチア】なら、『彼』の職場へ行ってお悔みの一言を言いに行くだろう………

しかし、あの拒絶されるような『踏み込んではならぬ領域』に踏み込んだ。その私に弔いの花を置きに行く資格『さえ』ないのではないか？

深呼吸をして、身体の全てを脱力して頭に血を巡らせる。
今、『彼』にいかなる場面においても接触してはならないだろう。私がかつて抱いた感情を思い出せ。
全力で接触を避けようとまず思った。
身体、名前、匂い、そういったものすら居てはならない。ハイドラのグリスターユニットで潜み続けよう。

その魂が宇宙（そら）に行って『彼』を導くよう。
私はここから祈るしか、ない、ないんだ―――――――


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「シェチア？うん、ヘニィだよ！お久しぶりだね！！！わー。私そっくりだね！」
「いつもの不思議なまほー？手品でやってるのかなぁ？流石、ヘニィの友達だぁ、すごい！」
　　―――なぜ、貴女もここにいるんだ？

「へー、シェチアって、今そういうことしてるんだね。大変だね。なでなでだー」
「よし、ヘニィが今回はやっちゃうよ！　うぉーはいどら？にはらいせんすがいる？」
　　―――いや、ヘニィそうだけど持っていないでしょう？

「大丈夫なん、だよ！ヘニィはそんなものなくても大丈夫なのです！じゃじゃーん！」
「ヘニィお手製のすーぱーらいせんす！これでシェチアのハイドラも操作できるんだよ！（どやぁ」
　　―――は？なにそれ？ツッコミを入れるのも疲れるのですが？

「じゃあ、行ってくるね！シェチアはいつも頑張りすぎだから。休んでね。うん。」
「それでは、ヘレニア・ヴィーティヒ！いっきまーすぅ！」
　　―――ああ行ってしまった…いつもの、あの頃のヘニィのままだ
　　―――猫以上に気まぐれで行動する『本来の』『行方不明になった』『領主の娘』

　　――――――これは夢？もしくは『霊障』なのか？少し寝よう。初めてのコロッセオは疲れた。あの男からの言葉も重くのし掛かっている。


　　　　　　　　　　　　　ラピアの瞼は閉じる、そして目が醒める頃には謎の噂がながれるのだろうか

セッキュ・ベーシュレード倶楽部へようこそ。

どんな素材が欲しい、パーツが欲しいとかの噂話をしばしば耳にするのが趣味の、酒場のテーブルさ。

基本的には私１人しか居ないところだ。備品の飲み物はご自由に飲んでよいぞ。
後片付けは絶対条件だがね。

制御を訓練5回、機動3％が基本。
許していただきたい。

667宛てに便箋送るとか、広域メッセージとか、秘密の鳥便が来た次第ウェルカムする。