ENo.0062　非モテの狂った女

なぜか突然未来へと飛ばされた私は、そこで次元転移装置というタイムマシンの設計図を目にする。

元の時代に戻った私は設計図を元に次元転移装置を作製しハイドラに組み込み、未来の世界を・・そして[私]を見に行った。


10年後の世界で見たものは、核の光とその光に飲まれる[私]の姿。



「超大容量核発電施設ローズガーデン」を完成前に破壊出来れば未来を変えられる、そう確信した私は建設中のローズガーデンを強襲し、施設の破壊と関係者の一掃に成功する。

[私]と世界を守り、本来の歴史から弾かれた私は静かに世界から消えようとしていた。・・・だが今度は[私]が壊れてしまう。

狂ってゆく[私]を見守りながら消える事など・・ならばいっそ私がこの世界の[私]になればー



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どこで身に付けたのか・・ソビエトロシア式の武術の動きから繰り出された一撃、ナイフの先端が私の左胸を正確に貫いた。

「・・・ふっ・・もうこれからは惨めな[私]を晒すんじゃないぞ」

「ぬふふ・・・残念ながらこの世界ではこれが「私」、非モテの狂った女、クリティーナ=ヒモティなの」



この霧の戦争を通じて光を取り戻した[私]の目を確認する・・・もう大丈夫・・・私の体が消えてゆく・・悲しみはない。

ちゃんと未来に踏み出していたのだから。「私」はー

ユニオン名：ジャンク・パックス
　（勇ましい口ぶりの、低く加工された声がラジオや通信機から響いている）
　（どうやら、プロパガンダ……のようなユニオン参加の呼びかけだ）

　《集え同胞！　ジャンクの大地に産まれ、スクラップを食む獣たちよ！》
　《今こそ『群れ（パック）』を為し、敵を食い荒らす時だ！》


概要：
　いわゆる傭兵たちの為のユニオンです。
　目的の一つは「他のハイドラをぶっ壊してスクラップにして、スクラップを売り払ってお金持ちになろう！」
　そしてもう一つは「ジャンクみたいな機体で気取った金持ちたちを叩きのめしてのし上がろう！」です。
　雰囲気としては共産主義みたいな感じです。でもやってることはバリバリ資本主義。

　設立者がジャンク屋なのもあって、ジャンク品や廉価なパーツ、泥、ツギハギ、硝煙、戦場……
　その他モロモロに縁深い人にオススメです。もちろん縁がない人もオールオッケー。