第2週目 B.M.Bros.の一週間
◆日記
「どう? 変な音とか、動作遅れとかない?」
エリックはガレージの外側からセドリックに通信を繋ぐ。通信端末にはすぐ弟の顔が映った。
『おう、大丈夫大丈夫。兄貴のメンテなら間違いないって。すげー心配性なんだもんな』
「今日の担当、俺じゃねーし。レディやルフトがメインだからなんて言われるかわからないぞ、それ。不備があるといけないから確認してるってのにお前は……」
液晶に映ったセドリックはゴーグルの奥で瞳が泳がせる。ばつが悪そうに唇を尖らせていた。
シルバービートには専属の整備班『チームシルバービート』が付いている。というより、開発チームがそのまま整備チームになっているのだ。予算のない小さな同好会同然の集まりを、ナイングラビティ社は団体ごと買収し、技術や資金面を始めとする開発環境を提供した。
発足から長らく活動を共にしてきたメンバーの中でも、アン・レディントンとルフト・マーブルは取り分け気の強い性格をしている。
『……俺の言ったこと、無かったことにしてくれな?』
「任せろ、大声で言いふらしてやる」
『外道! んなことしたら兄貴のプライベート端末のメールデータ晒すからな!!』
「外道はてめえだろ!!」
しょうもない戦いが激化する前に出撃のサイレンが鳴り響く。二人は揃って正気に戻った。
「……互いに冗談は冗談のままにしておこうぜ。じゃあ今日も行ってらっしゃい」
『うぃーす、行ってきます!』
使い古した挨拶を最後に、兄弟の通信が切られた。
この後はハイドラライダーとオペレーターとのコミュニケーションが交わされた後、機体は出撃位置へゆっくり移動される。それをエリックはガレージを一望できるガラス越しに見ていた。
ハッチが開くと飛行ユニットが稼働し、重力負荷を軽減する発光体が吐き出された。それは蜻蛉のようなウィングを形成して機体を浮上させる。シルバービートは空へ飛び立つと、宙で加速を重ね、程なく霧に紛れてしまった。
「ううーん、良い飛びっぷり。さすがセドりんとシルシルね」
シルバービートを見送ったエリックに声が掛けられる。振り返った先にはレディ───アン・レディントン。今日のメンテナンス担当者の一人だった。未開封の缶飲料を片手に弄んでいる。
「まあまともに動いてるならきっと社内でも評価されるでしょ。社長さん、今度また来るんでしょ? あんた随分気に入られちゃったわねー」
「……あんま社長のこと話すなって。なんか、聞かれてそうで怖い」
「此処を通るのなんてルフトくらいだし、社長さん盗み聞きするほど暇じゃないと思うけど」
「いや、聞かれてそうなのは社長じゃなくて、セドリックに」
レディは嗚呼、と嘲笑気味に頷いてガラスを囲う壁にもたれ掛かる。
「セドりん、ガサツな癖に変に細かいところ得意だものねー。盗聴とかやりそう。その警戒ぶりはビデオメールか何か見られちゃった?」
「多分。社長とその取り巻きのことを俺の知り合いの綺麗な姉ちゃんだと思ってるからな、あいつ。プライバシーも何もねえわ。どこまで覗いたんだセドリックの野郎……」
「綺麗かー、綺麗、うーん。綺麗なのはそうなんだけどねえ。直接会ったことがないとそう思うのかしら」
世間話に花を咲かせ、筆舌に尽くし難い想いを伏せるようにレディは瞼を閉じた。
一拍置いて再び瞼が開かれた時、はっきりとした青の瞳がエリックを見る。
「……ねえ、エリック。セドリック、今日も元気だった?」
エリックは唐突な問いに瞬いたが、すぐ納得したように、穏やかに笑んだ。
「今日も元気だったよ」
「そっか」
レディは返答を聞くと壁に預けていた背を離し、手にしていた缶珈琲を置いて去る。彼女の奢りらしい。
兄はいつものように弟の帰りを待った。彼らは、今日もありふれた兄弟だった。
エリックはガレージの外側からセドリックに通信を繋ぐ。通信端末にはすぐ弟の顔が映った。
『おう、大丈夫大丈夫。兄貴のメンテなら間違いないって。すげー心配性なんだもんな』
「今日の担当、俺じゃねーし。レディやルフトがメインだからなんて言われるかわからないぞ、それ。不備があるといけないから確認してるってのにお前は……」
液晶に映ったセドリックはゴーグルの奥で瞳が泳がせる。ばつが悪そうに唇を尖らせていた。
シルバービートには専属の整備班『チームシルバービート』が付いている。というより、開発チームがそのまま整備チームになっているのだ。予算のない小さな同好会同然の集まりを、ナイングラビティ社は団体ごと買収し、技術や資金面を始めとする開発環境を提供した。
発足から長らく活動を共にしてきたメンバーの中でも、アン・レディントンとルフト・マーブルは取り分け気の強い性格をしている。
『……俺の言ったこと、無かったことにしてくれな?』
「任せろ、大声で言いふらしてやる」
『外道! んなことしたら兄貴のプライベート端末のメールデータ晒すからな!!』
「外道はてめえだろ!!」
しょうもない戦いが激化する前に出撃のサイレンが鳴り響く。二人は揃って正気に戻った。
「……互いに冗談は冗談のままにしておこうぜ。じゃあ今日も行ってらっしゃい」
『うぃーす、行ってきます!』
使い古した挨拶を最後に、兄弟の通信が切られた。
この後はハイドラライダーとオペレーターとのコミュニケーションが交わされた後、機体は出撃位置へゆっくり移動される。それをエリックはガレージを一望できるガラス越しに見ていた。
ハッチが開くと飛行ユニットが稼働し、重力負荷を軽減する発光体が吐き出された。それは蜻蛉のようなウィングを形成して機体を浮上させる。シルバービートは空へ飛び立つと、宙で加速を重ね、程なく霧に紛れてしまった。
「ううーん、良い飛びっぷり。さすがセドりんとシルシルね」
シルバービートを見送ったエリックに声が掛けられる。振り返った先にはレディ───アン・レディントン。今日のメンテナンス担当者の一人だった。未開封の缶飲料を片手に弄んでいる。
「まあまともに動いてるならきっと社内でも評価されるでしょ。社長さん、今度また来るんでしょ? あんた随分気に入られちゃったわねー」
「……あんま社長のこと話すなって。なんか、聞かれてそうで怖い」
「此処を通るのなんてルフトくらいだし、社長さん盗み聞きするほど暇じゃないと思うけど」
「いや、聞かれてそうなのは社長じゃなくて、セドリックに」
レディは嗚呼、と嘲笑気味に頷いてガラスを囲う壁にもたれ掛かる。
「セドりん、ガサツな癖に変に細かいところ得意だものねー。盗聴とかやりそう。その警戒ぶりはビデオメールか何か見られちゃった?」
「多分。社長とその取り巻きのことを俺の知り合いの綺麗な姉ちゃんだと思ってるからな、あいつ。プライバシーも何もねえわ。どこまで覗いたんだセドリックの野郎……」
「綺麗かー、綺麗、うーん。綺麗なのはそうなんだけどねえ。直接会ったことがないとそう思うのかしら」
世間話に花を咲かせ、筆舌に尽くし難い想いを伏せるようにレディは瞼を閉じた。
一拍置いて再び瞼が開かれた時、はっきりとした青の瞳がエリックを見る。
「……ねえ、エリック。セドリック、今日も元気だった?」
エリックは唐突な問いに瞬いたが、すぐ納得したように、穏やかに笑んだ。
「今日も元気だったよ」
「そっか」
レディは返答を聞くと壁に預けていた背を離し、手にしていた缶珈琲を置いて去る。彼女の奢りらしい。
兄はいつものように弟の帰りを待った。彼らは、今日もありふれた兄弟だった。
NEWS
本日のニュースです北の遺跡に対し、霧笛の塔は再びハイドラ大隊を招集しました
各地のライセンス保持者たちが、無作為に選ばれて、大隊を結成します
企業連盟から再び独立した霧笛の塔、その全貌はいまだ謎に包まれています
一説では、企業連盟が握る『禁忌』の力を手に入れるために
わざと合併し、内部に入り込んだとも言われています
いまや企業連盟は――
シルウェストリス航空担当『フィズ』からのメッセージ 「シルウェストリス航空の示す旅路。君に教える義務がある」 |
シルウェストリス航空担当『フィズ』からのメッセージ 「僕たちは、遺跡内部に眠る遺産によって、失われた技術を取り戻そうとしている」 |
シルウェストリス航空担当『フィズ』からのメッセージ 「それは、『時空学』と呼ばれる学問だ。僕たちの創始者が得意だったと言われている」 |
シルウェストリス航空担当『フィズ』からのメッセージ 「それによって、僕たちは時を越える。それが、最終目標だ。そして、失われた領域への空路を開くのだ」 |
シルウェストリス航空担当『フィズ』からのメッセージ 「もし、協力してくれるのなら、シルウェストリスは君の力に応える用意がある。それは……戦闘システム『フィネデルシェロ』さ」 |
◆訓練
反応の訓練をしました反応が15上昇した
反応の訓練をしました反応が16上昇した
反応の訓練をしました反応が18上昇した
反応の訓練をしました反応が19上昇した
反応の訓練をしました反応が21上昇した
B.M.Bros.は獣翼機を360cで購入した!!
B.M.Bros.は虚無エンジンB-旋回を360cで購入した!!
◆作製
資金を100を投入した!!
貯水強化!
姿勢制御装置20と簡易レーダーAを素材にして反響定位を作製した!!
◆戦闘システム決定
アシスト に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1に簡易操縦棺Dを装備した
脚部2に簡易軽多脚Aを装備した
スロット3に簡易エンジンDを装備した
スロット4に簡易エンジンDを装備した
スロット5に反響定位を装備した
スロット6に獣翼機を装備した
スロット7に虚無エンジンB-旋回を装備した
スロット8に簡易レーダーAを装備した
スロット9に簡易レーダーAを装備した
スロット10に簡易レーダーAを装備した
スロット11に反響定位を装備した
◆僚機設定
◆意思表示設定
意志設定……生存優先
◆ミッション
ミッション設定……ミッションC
ユニオン活動
9G社の活動記録
ユニオン金庫……1000c利子配当…………100c
反応の訓練をしました
反応が1上昇した
反応の訓練をしました反応が1上昇した
反応の訓練をしました反応が1上昇した
反応の訓練をしました反応が1上昇した
整備の訓練をしました整備が1上昇した
メッセージ
◆戦闘結果
戦闘報酬
戦闘収入 1100
追加収入 130
攻撃戦果補正3.53%
支援戦果補正4.91%
防衛戦果補正3.1%
販売数補正 0.1%
休暇復帰補正6%
敵警戒値補正0.21%
合計現金収入1464
--弾薬費請求 0
--整備控除修正額560
整備請求額 0
ユニオン費 0
ユニオン利子100
パーツ販売数 1個
今回の購入者-->>46
◆経験値が15増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
追加収入 130
攻撃戦果補正3.53%
支援戦果補正4.91%
防衛戦果補正3.1%
販売数補正 0.1%
休暇復帰補正6%
敵警戒値補正0.21%
合計現金収入1464
--弾薬費請求 0
--整備控除修正額560
整備請求額 0
ユニオン費 0
ユニオン利子100
パーツ販売数 1個
今回の購入者-->>46
◆経験値が15増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
B.M.Bros.は照準装置21を入手した!
B.M.Bros.は反応スプリング21を入手した!
明日の戦場
第11ブロック
セクション・1[ハッキング]
セクション・1は誰にでも開かれた、地獄の釜の、飛び込み台――
来週の霧濃度:110%
来週の電磁波:99%
来週の警戒値:238%
B.M.Bros. |
This |
ラスティ・ネイル |
ランブリーネ |
ヒコーキ・タニヤマ |
Naito.Asbelt |
ハインツ・ホロウルーク |
篁&木賊 |
コルヴス・コラクス |
ココロ持つ機械『ドラーゲ』 |
アクロ |
マザー・アース |
オリゴ |
ジョン・ドゥ |
ネルソン・トーゴー |
デューク・カミカゼ |
ダース・レヴァン |
ちひろ |
アスラ・ヒネモス |
グリゼル・モア |
--- | --- | --- | --- | --- |
--- | --- | - vs - | --- | --- |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫[デバステイター] |
電子戦DR『ヘッジホック』[電子] |
電子戦DR『ヘッジホック』[電子] |
自走砲『イーグル』[粒子] |
自走砲『イーグル』[粒子] |
自走砲『イーグル』[粒子] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
自走砲『イーグル』[粒子] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
電子戦DR『ヘッジホック』[電子] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
電子戦DR『ヘッジホック』[電子] |
自走砲『イーグル』[粒子] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
電子戦DR『ヘッジホック』[電子] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
キャラデータ
名前
B.M.Bros.
愛称
B.M.Bros.
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プロフィール
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整備士の兄とハイドラライダーの弟。 ブルマ兄弟と略されると二人で泣く。 軍事会社・ナイングラビティ所属。 ■エリック・ブルーマウンテン プロフ左側。びびり整備士。一応ハイドラも乗れる。 根は明るいけど心配性で悲観的。とある偏見から年頃の女性が苦手。 ■セドリック・ブルーマウンテン プロフ右側。調子の良いハイドラライダー。軟派で女性に夢見がち。 ハイドラを気に入っており、外出せずガレージに引きこもったまま通信端末でコンタクトを取る。 ■ハイドラ:シルバービート 兄弟が操縦できるウォーハイドラ。 戦闘力はそれほどないが小回りが利く。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
__0__1__2__3__4__5__6__7 __8__9_10_11_12_13_14_15 _16_17_18_19_20_21_22_23 |
機体データ |
|
|
1 | 操縦棺D | 簡易操縦棺D [20/貯水/---]《装備:1》 | ▼詳細 |
---|---|---|---|
2 | 軽多脚A | 簡易軽多脚A [20/貯水/---]《装備:2》 機動[470] 跳躍[124] AP[967] 旋回速度[922] 防御属性[霊障] 防御値[180] 貯水量[199] 積載量[3600] 消費EN[720] 金額[360] 重量[900] [多脚] *作者* |
▼詳細 |
3 | エンジンD | 簡易エンジンD [20/貯水/---]《装備:3》 | ▼詳細 |
4 | エンジンD | 簡易エンジンD [20/貯水/---]《装備:4》 | ▼詳細 |
5 | エンジンD | 簡易エンジンD [20/貯水/---] | ▼詳細 |
6 | 軽ブースターA | 簡易軽ブースターA [20/貯水/---] | ▼詳細 |
7 | 軽ブースターA | 簡易軽ブースターA [20/貯水/---] | ▼詳細 |
8 | レーダーA | 簡易レーダーA [20/貯水/---]《装備:8》 | ▼詳細 |
9 | レーダーA | 簡易レーダーA [20/貯水/---]《装備:9》 | ▼詳細 |
10 | レーダーA | 簡易レーダーA [20/貯水/---]《装備:10》 | ▼詳細 |
11 | 素材 | 照準装置21 [21/精度/---] 特殊B[100] [素材] |
▼詳細 |
12 | レーダーC | 反響定位 [20/貯水/---]《装備:11》 | ▼詳細 |
13 | レーダーC | レーダーC設計書 [20/貯水/---] 特殊B[80] [設計書] |
▼詳細 |
14 | 素材 | 反応スプリング20 [20/跳躍/---] [素材] |
▼詳細 |
15 | 飛行ユニットA | 反響定位 [20/飛行/貯水]《装備:5》 飛行[141] AP[472] 旋回速度[145] 防御属性[電子] 防御値[154] 貯水量[213] 噴霧量[188] 弾数[1] 消費EN[348] 金額[939] 重量[100] [飛行補助] *作者* |
▼詳細 |
16 | 飛行ユニットA | 獣翼機 [20/旋回/---]《装備:6》 飛行[133] AP[438] 旋回速度[155] 防御属性[電子] 防御値[144] 貯水量[175] 噴霧量[175] 弾数[1] 消費EN[324] 金額[360] 重量[100] [飛行補助] *作者* |
▼詳細 |
17 | 素材 | 反応スプリング21 [21/跳躍/---] 特殊B[100] [素材] |
▼詳細 |
18 | エンジンB | 虚無エンジンB-旋回 [20/旋回/---]《装備:7》 | ▼詳細 |
19 | --- | --- | --- |
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