ENo.0450　スロア・カウリ

～取り立て企業「イルレルセドゥ」所属、オイル主任～

「コロッセオR社による賭け事は盛大にカネを動かしている」
「チップを単独で多重積み立てをして、ディーラーの反感をを買い配当金のほとんどを回収されたハイドラライダーもいる」

「ユニオン金庫が大赤字になっても、かつては許されていた。」
「今は、残像領域自体があれに荒れて経済の見通しは立たなくなり、その負債を寛容する余裕もなくなってきた。」

「破産取り立て、それがわが社のビジネス。賭場で噂されるカナブンの響きはじつに甘美だが、その逆境に置かされてしまった不運者には実に似合う。」

「その昆虫採集に勤しむカナブンの姿も雇う側の我々からすれば滑稽なのだがね…キシシ」

「先日のレポートにあった、カナブンハンターカナブン第86号クンの件については早急に対処せねばならヌイヌェ…」

「その映像にあった娘は大隊に登録されていたのだろう？カナブン18号クン。密偵ワーク見事見事…その分析力でブックがうまくいっていればよかったのに　ハハッウホホホホ！！！　笑って失礼。」

「その娘をコロッセオに招待してはどうかナ？会長ドーノ？」

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『本日のカナブン達のリストは………呑み狂ったライダー達かね？』
[遺跡の探索拠点から少し外れた天幕の数々、その中からユニオン破産した愚者共を捜索する]

『これで俺も銭を稼いで食ってるが……カネを大事にしないからカナブンデビューするんだよナァ』
[女を探すナンパを装い酒場を転々と移っていく]

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【居住天幕からも離れた閑散地域、遺跡の構造体でターゲットから隠れて監視の模様】

『カナブンを発見、収集を開始するワ。ヒョロ娘をパクって祭りするとは。納得の低俗さだネェ……』

[映像が採集者視点から望遠照準へと変わる]
『周囲にガキとカナブン達の他、確認ヨシ。目撃者なし。灯をともスァ。』

[ターゲットの男達は娘を囲みゲラ笑う。中には服を下ろす者もみられる]
[娘は何をされるかわからぬままに、たちぼうけていた？たのか？]
『まてまてまてまて、採集は中断！ヘルゥ！』

[ワンピースを剥がそうとした男の肩が消える、散る朱]
[噴血が視界に入り、男は己の欠損に気がついた]
『最悪だ……カナブンが蛇を誘イヤがった』
[大きな悲鳴が入る]

[華奢な小娘の皮が付属品であったかのように、潤滑の蛇が食い損じの男を呑んだ]
『あれは何だ？白兎のバイオ兵器の秘蔵物か？キサラギの擬態だったのか？まるで人間なのではなく、ヒトを模したバイオ兵器のような【何物】かだ。』

[数分前の華奢な細娘の体積を無視し、叫び混沌する酔いどれの男達を【ソレ】は次々と呑む]

[咀嚼音]
[惨く千切られ喰われている姿が写る]

[蠕動で根元の【擬態】へと筒蛇達が送っていく]
『………オエッ 地獄そのものかヨ？』

[大きなゲップを鳴らして、バイオの触手が縮む]
『アレの、目が合った？いや、そんなことはネェ……』
[筒蛇達が根元の擬態へと戻っていく]

[銃が置かれ、狩猟者の胃が空になる音がする]
『カナブンの生存はネェよ……夢であってくれ……s***!!』
[数倍の質量が捻り込まれ、口腔から腸？ウチモツへと入る]
[潤滑液が弾け、混入した空気が時折外へと逃げる音？]
『ターゲットは不慮の事故で死亡、回収できず。これより世間へ戻ル』

[娘の姿をしたモノが寄ってくる、四足移動で歩行ですらないままに]
『アレが来る………逃げなくては』

[地から、化け物がうぞり寄る。それは死の穴そのものが如く]
『すぐに逃げるリャべきだった。棒に遊ばれる可哀想なモノだと哀れみ酒場のツマミにすればよかっダァ！！！』

『***k、選択ミ……………………』
[男の悲鳴と蠕動音が続き、やがて止まる]

[record end]

【カナブンを狩猟しようとして、更に蛇に呑まれた当件の調査をされたい】
【カナブンの確実な捕獲をせよ。阻害物件を排除されたし】