第2週目 ジグノード・アストランドの一週間
◆日記
その救いの手を掴むためには、差し出された手にチップを払わなきゃならねぇ。
替えの効かない、たった一つの「命」ってチップをだ。」
眉間に皺を寄せ、タバコの煙を吐き出して目の前の男を睨みつける。
それが客であろうが何であろうが、ハイドラライダーを前にするとこう言わずには居られないのだ。
寂れた薄暗いラボの中に、ショートした配管から漏れた電気が歪な音を響かせる。
「お前らはそのチップを簡単に支払いやがる。目の前にぶら下げられた餌と、支払うチップが釣り合うかも考えずにな。
だから愚かだ、っつぅんだよ。時代遅れのハイドラなんざクソくらえだ。……聞いてんのか?」
幾ら講釈を垂れたところで目の前の男に何かしらが響いた様子も無い。
彼は何時ものように掴みどころのない顔で、困ったように笑うだけだ。
「―チッ、笑ってりゃ済むと思ってやがる。自分ってモンを持てよお前はよ。
あぁ、いい。そこは答えなくていい。答えはわかってる。「パーツに自我なんて必要ない」そうだろ?
お前はそういう奴だよ。だから殊更気にくわねぇ。なぁにがパーツだよ。
命ってチップを支払った愚か者なのはてめぇもその辺のライダーと同じだろうに。気取りやがって」
呆れたように大きく息を吐き、傍らの制御端末へと向き直る。
無機質で無造作に接続された配線は、目の前の男の愛機へと接続されていて。
「――」
そこで彼らの会話は終わる。
特にどちらから話しかけるということもなく。
ただ、キーボードを叩く音だけがラボの空気を揺らして。
「―おら、アガりだ。きっちり調整しといてやったぞ。
大事な大事な「ママン」なんだろ?精々傷つけねぇようにするんだな。」
吐き捨てるように言ってから、制御端末の電源を落とす。
何時からだったか、彼の機体を整備する際には必ずと言っていいほどこのセリフを吐くようになった。
自分の命をチップにするハイドラライダーたちの中で、この目の前の男は殊更己の命を軽視しているように見える。
自分の愛機にしか興味が無いかのような言動を取り、己にも、他社にも興味も欲も無いかのように振る舞う。
同じユニオンに所属していた頃にはその態度が気にくわなくて、整備がてら幾度か突っかかったこともあるが、
こうして自分がユニオンを抜けてなお、付き合いが続くとは思っていなかった。
どちらが声をかけたのだったか―
今となっては定かではないが、あの頃から変わらず彼の機体の整備を続けている。
自分以外にこの機体を、彼の気に入るように整備出来る人間は居ないと自負はしているが、
それを誇りにする気もない。見ようによっては、自分は彼が死地に赴く下準備をしているだけなのだから。
だからこそ、整備に手を抜く気はない。
この愚か者が己の整備の不手際で命を散らしたなんてのはそれこそクソったれな世界に屈したことにしかならない。
だからこそ、こう言うのだ。
「お前は俺を見てりゃいいんだ。俺の研究成果を。俺の主義を、俺の主張を世界に知らしめろ。
その機体はそのためにチューニングしてあるんだ。墜ちるなんてのは許さねぇ。
絶対生きて、また帰ってこい。お前が生き伸びりゃそれだけ俺の正しさは証明されるんだからな」
この言葉を目の前の男がどう受け取るかはわからない。
曖昧に薄い笑みを張り付けるだけだろう。
17番
名前すら無いと言い張るこの青年は今日も飛ぶだろう。
己の研究成果と同じ戦場を―
替えの効かない、たった一つの「命」ってチップをだ。」
眉間に皺を寄せ、タバコの煙を吐き出して目の前の男を睨みつける。
それが客であろうが何であろうが、ハイドラライダーを前にするとこう言わずには居られないのだ。
寂れた薄暗いラボの中に、ショートした配管から漏れた電気が歪な音を響かせる。
「お前らはそのチップを簡単に支払いやがる。目の前にぶら下げられた餌と、支払うチップが釣り合うかも考えずにな。
だから愚かだ、っつぅんだよ。時代遅れのハイドラなんざクソくらえだ。……聞いてんのか?」
幾ら講釈を垂れたところで目の前の男に何かしらが響いた様子も無い。
彼は何時ものように掴みどころのない顔で、困ったように笑うだけだ。
「―チッ、笑ってりゃ済むと思ってやがる。自分ってモンを持てよお前はよ。
あぁ、いい。そこは答えなくていい。答えはわかってる。「パーツに自我なんて必要ない」そうだろ?
お前はそういう奴だよ。だから殊更気にくわねぇ。なぁにがパーツだよ。
命ってチップを支払った愚か者なのはてめぇもその辺のライダーと同じだろうに。気取りやがって」
呆れたように大きく息を吐き、傍らの制御端末へと向き直る。
無機質で無造作に接続された配線は、目の前の男の愛機へと接続されていて。
「――」
そこで彼らの会話は終わる。
特にどちらから話しかけるということもなく。
ただ、キーボードを叩く音だけがラボの空気を揺らして。
「―おら、アガりだ。きっちり調整しといてやったぞ。
大事な大事な「ママン」なんだろ?精々傷つけねぇようにするんだな。」
吐き捨てるように言ってから、制御端末の電源を落とす。
何時からだったか、彼の機体を整備する際には必ずと言っていいほどこのセリフを吐くようになった。
自分の命をチップにするハイドラライダーたちの中で、この目の前の男は殊更己の命を軽視しているように見える。
自分の愛機にしか興味が無いかのような言動を取り、己にも、他社にも興味も欲も無いかのように振る舞う。
同じユニオンに所属していた頃にはその態度が気にくわなくて、整備がてら幾度か突っかかったこともあるが、
こうして自分がユニオンを抜けてなお、付き合いが続くとは思っていなかった。
どちらが声をかけたのだったか―
今となっては定かではないが、あの頃から変わらず彼の機体の整備を続けている。
自分以外にこの機体を、彼の気に入るように整備出来る人間は居ないと自負はしているが、
それを誇りにする気もない。見ようによっては、自分は彼が死地に赴く下準備をしているだけなのだから。
だからこそ、整備に手を抜く気はない。
この愚か者が己の整備の不手際で命を散らしたなんてのはそれこそクソったれな世界に屈したことにしかならない。
だからこそ、こう言うのだ。
「お前は俺を見てりゃいいんだ。俺の研究成果を。俺の主義を、俺の主張を世界に知らしめろ。
その機体はそのためにチューニングしてあるんだ。墜ちるなんてのは許さねぇ。
絶対生きて、また帰ってこい。お前が生き伸びりゃそれだけ俺の正しさは証明されるんだからな」
この言葉を目の前の男がどう受け取るかはわからない。
曖昧に薄い笑みを張り付けるだけだろう。
17番
名前すら無いと言い張るこの青年は今日も飛ぶだろう。
己の研究成果と同じ戦場を―
STORY
本日のニュースです先日発生した企業連盟の基地爆破事件について、連盟は熾天使旅団を名指しで批判しています
熾天使旅団はリソスフェア要塞を支配する西方辺境最大の軍閥であり、素直に賠償を受け入れるとは思えません
各地の勢力は、企業連盟、または熾天使旅団を中心とした辺境軍閥か。いずれかの勢力への支持を迫られています
一方、ハイドラ大隊の総指揮を執る≪霧笛の塔≫関係者は企業連盟に対し不信感をあらわにしています
証拠こそないものの、基地爆破事件は絶妙なタイミングであり、辺境軍閥は苦しい立場に立たされ……
◆訓練
射撃の訓練をしました射撃が10上昇した
射撃の訓練をしました射撃が11上昇した
整備の訓練をしました整備が10上昇した
制御の訓練をしました制御が10上昇した
◆送品
◆送金
◆破棄
◆購入
ジギィはアルファリアクターを360cで購入した!!
ジギィは七枚切り対応を360cで購入した!!
ジギィは四拾式機関砲【紅蛇】を360cで購入した!!
◆作製
資金を600を投入した!!
旋回強化!
機械油20と反動吸収機構20を素材にして汎用逆間接脚部―Type:GGDを作製した!!
◆戦闘システム決定
ノーマル に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1に遠隔操作型試作操縦棺-Type:GGDを装備した
脚部2に汎用逆間接脚部―Type:GGDを装備した
スロット3に簡易頭部を装備した
スロット4に簡易腕部を装備した
スロット5に四拾式機関砲【紅蛇】を装備した
スロット6に七枚切り対応を装備した
スロット7にアルファリアクターを装備した
スロット8に簡易レーダーを装備した
◆パーツ改名
◆パーツアイコン変更
◆僚機設定
17番とバディを結成した!!
◆意思表示設定
意志設定……生存優先
ユニオン活動
ランダムの訓練をしました
ランダムが1上昇した
ランダムの訓練をしましたランダムが1上昇した
ランダムの訓練をしましたランダムが1上昇した
ランダムの訓練をしましたランダムが1上昇した
ランダムの訓練をしましたランダムが1上昇した
メッセージ
ENo.201からのメッセージ>>
17番「……Grazie mille」
(きっとそれは、何度目だかは誰も数えていないだろう。
小言を添えたメンテナンスの度に、男は同じ調子で同じ言葉を呟くのだから。
君は、何度だって彼に文句を言ったかもしれないし、彼はそれを何度だって愛想笑いで誤魔化しただろう)」
17番「 ハハ。お熱い台詞で。映画だったら、きっと私はもう戻ってこれないだろうに。
私は、だれの代弁者にもなるつもりはないんですが――私が、こうして生きてメンテナンスを頼みにくるたび、
きみの技師としての腕は信頼され、きみの主義主張は声高に知れ渡ると」
17番「……まるで呪いだ。なんて言えば、きみの言葉と釣り合うかな。
呪いは、あまり好みではないんですが。それじゃあ、私が死んだらその逆ということでいきましょう。」
(男は、どうにも冗談のセンスには恵まれていないようだった。)」
17番「……Grazie mille」
(きっとそれは、何度目だかは誰も数えていないだろう。
小言を添えたメンテナンスの度に、男は同じ調子で同じ言葉を呟くのだから。
君は、何度だって彼に文句を言ったかもしれないし、彼はそれを何度だって愛想笑いで誤魔化しただろう)」
17番「 ハハ。お熱い台詞で。映画だったら、きっと私はもう戻ってこれないだろうに。
私は、だれの代弁者にもなるつもりはないんですが――私が、こうして生きてメンテナンスを頼みにくるたび、
きみの技師としての腕は信頼され、きみの主義主張は声高に知れ渡ると」
17番「……まるで呪いだ。なんて言えば、きみの言葉と釣り合うかな。
呪いは、あまり好みではないんですが。それじゃあ、私が死んだらその逆ということでいきましょう。」
(男は、どうにも冗談のセンスには恵まれていないようだった。)」
◆戦闘結果
戦闘報酬
戦闘収入 1100
攻撃戦果補正5.08%
支援戦果補正4.91%
防衛戦果補正4.72%
販売数補正 0.1%
合計現金収入1271
整備費 -169
ユニオン費 0
パーツ販売数 1個
◆経験値が15増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
攻撃戦果補正5.08%
支援戦果補正4.91%
防衛戦果補正4.72%
販売数補正 0.1%
合計現金収入1271
整備費 -169
ユニオン費 0
パーツ販売数 1個
◆経験値が15増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
ジギィは噴霧ノズル21を入手した!
ジギィは特殊合金21を入手した!
明日の戦場
第17ブロック
廃工場の掃除
廃工場に群れている邪魔者を一掃してくれ。影のスポンサーがいるのか、それなりの部隊だ。気を付けろよ
来週の霧濃度:40%
来週の電磁波:40%
蒼乃 海 |
フリッツ=ベルネット |
Marie |
自立型人工知能 |
ブラック・タグ |
ピクサードル |
星の執行者 |
ロコ・シュタール |
デコボシ |
ホークアイ&シェガーガート |
どどめ |
ギィネシアヌ |
ブラフボーイ |
バルトロイ・クルーガー |
ローデット・ダイス |
クラトス・イェーガー |
ジグノード・アストランド |
17番 |
クノア= |
イワッパラ |
『装甲車』 |
『装甲車』 |
機動DR『ウィンドベル』 |
機動破壊兵器『テンペスト』 |
『装甲車』 |
装甲戦車『アルマジロ』 |
『装甲車』 |
装甲戦車『アルマジロ』 |
機動DR『ウィンドベル』 |
機動DR『ウィンドベル』 |
『装甲車』 |
装甲戦車『アルマジロ』 |
機動DR『ウィンドベル』 |
装甲戦車『アルマジロ』 |
機動DR『ウィンドベル』 |
『装甲車』 |
キャラデータ
名前
ジグノード・アストランド
愛称
ジギィ
|
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プロフィール
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ジグノード・ラボの主任技術者。 「人間嫌い」で「人間不信」 遠隔操作ハイドラの優位性を示すべく、各地で行われる紛争へと参加している。 本人はラボから出ることはなく、ハイドラのみを現地に送り込み、遠隔操作で戦う。 偏屈な性格で口も悪く、常にしかめっ面で毒を吐いてまわる。 「人間嫌い」を自称するものの、一度付き合うと何だかんだ面倒見の良い部分も見られるため、 付き合いの長い人間からは「誰得なツンデレ」と呼ばれているとかなんとか。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
_0_1_2_3_4_5_6_7 _8_9101112131415 1617181920212223 |
機体データ |
|
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1 | 操縦棺A | 簡易操縦棺 [20/---/---] | ▼詳細 |
---|---|---|---|
2 | 中二脚A | 簡易中二脚A [20/---/---] 機動[406] 跳躍[131] AP[1316] 旋回速度[438] 防御属性[物理] 防御値[360] 貯水量[175] 積載量[2500] 消費EN[180] 金額[360] 重量[1000] [二脚] *作者* |
▼詳細 |
3 | 頭部A | 簡易頭部 [20/---/---]《装備:3》 | ▼詳細 |
4 | 腕部A | 簡易腕部 [20/---/---]《装備:4》 | ▼詳細 |
5 | 速射砲A | 簡易速射砲 [20/---/---] 火力[219] 発射数[4] 防御属性[電子] 防御値[180] 精度[175] 貯水量[8] 弾数[15] 武器属性[速射] 異常追加[35] 消費EN[4] 金額[360] 弾薬費[50] 重量[150] [物理射撃] *作者* |
▼詳細 |
6 | 粒子ブレードA | 簡易粒子ブレード [20/---/---] 火力[1053] 連撃数[1] 防御属性[電子] 防御値[540] 精度[87] 貯水量[175] 弾数[9999] 武器属性[漏出] 異常追加[30] 消費EN[360] 金額[360] 重量[150] [粒子格闘] *作者* |
▼詳細 |
7 | エンジンB | 簡易エンジン [20/---/---] | ▼詳細 |
8 | レーダーA | 簡易レーダー [20/---/---]《装備:8》 | ▼詳細 |
9 | 操縦棺A | 遠隔操作型試作操縦棺-Type:GGD [20/装甲/---]《装備:1》 | ▼詳細 |
10 | 重逆関節A | 汎用逆間接脚部―Type:GGD [20/旋回/変形]《装備:2》 機動[204] 跳躍[102] AP[2605] 旋回速度[530] 防御属性[粒子] 防御値[761] 貯水量[371] 積載量[4600] 消費EN[133] 金額[705] 重量[1400] [逆関節] *作者* |
▼詳細 |
11 | 素材 | 噴霧ノズル21 [21/噴霧/---] 特殊B[100] [素材] |
▼詳細 |
12 | 素材 | 噴霧ノズル20 [20/噴霧/---] | ▼詳細 |
13 | エンジンB | アルファリアクター [20/出力/---]《装備:7》 | ▼詳細 |
14 | ヒートストリングA | 七枚切り対応 [20/臂力/---]《装備:6》 火力[263] 連撃数[4] 防御属性[火炎] 防御値[702] 精度[193] 貯水量[43] 弾数[20] 武器属性[速射] 異常追加[40] 消費EN[9] 金額[360] 弾薬費[5] 重量[160] [火炎格闘] *作者* |
▼詳細 |
15 | 機関砲A | 四拾式機関砲【紅蛇】 [20/精度/---]《装備:5》 火力[35] 発射数[60] 防御属性[電子] 防御値[18] 精度[147] 貯水量[43] 弾数[80] 武器属性[速射] 異常追加[30] 消費EN[1] 金額[360] 弾薬費[5] 重量[250] [物理射撃] *作者* |
▼詳細 |
16 | 素材 | 特殊合金21 [21/重装甲/---] 特殊B[100] [素材] |
▼詳細 |
17 | --- | --- | --- |
18 | --- | --- | --- |
19 | --- | --- | --- |
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21 | --- | --- | --- |
22 | --- | --- | --- |
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24 | --- | --- | --- |
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30 | --- | --- | --- |