第9週目 『偽りの幸運』エイビィの一週間
◆日記
スズメバチに似た『ライズラック』の頭部を、ハルが手を伸ばして撫でている。
「あれは何をしているんだ?」
『ステラヴァッシュ』から降りてきたダリルは、黒い不死鳥のエンブレムが付いた青いパイロットスーツに身を包んでいた。怪訝な顔で、格納庫の『棚』に横たわるライズラックへ目を向けている。
彼の巨大な相棒は、小型艦である『キャットフィッシュ』には当然ながら積載できず、艦の横で留守番をしていた。先日の騒ぎからひと月も経っていないのにも関わらず、残像領域のど真ん中でこうして乗機と離れているというのは不用心にも思えるが、今日は特に霧が濃い。見つかる心配はないということかも知れない。
「あなたは何をしに来たの?」
眠気の残る目をこするのを堪えて、エイビィはダリルをねめつける。事前に連絡もよこさず、眠りを妨げた来訪者に対する態度などこんなものだ。
が、ダリルは気後れする様子もなかった。笑みを浮かべ、鷹揚に頷いて、
「ああ、もっとあんたに話を聞いてもらいたいと思ってな」
「話って……」
エイビィは言葉を切る。
このダリルという男は、数年前に残像領域で行方知れずになったという友人を探していた。焼けた操縦棺の中からマヴロス・フィニクスの病院に搬送され、そこで消息を絶ったハイドラライダー。
先日、エイビィはダリルに呼び止められ、その男ではないか、と問われたのだった。
「あなた、『冠羽』付きのハイドラライダーでしょう。こんなところまで私用でハイドラを持ってきてもいいわけ?」
マヴロス・フィニクス社は、残像領域に存在する複合企業の一つだ。
野放図に膨張を繰り返す、頭を持たない黒い不死鳥――その中で、大きな力を持つ企業もいくつか存在する。末端の『尾羽』に対して、それらは『冠羽』と呼びならわされていた。
ダリルが籍を置いているのは『冠羽』の敷地を守る警備会社だ。ウォーハイドラの機体とライセンスは個人に与えられるものであり、ダリルの『ステラヴァッシュ』も本来はダリルの所有物ではあるはずだが、『冠羽』を護るべきハイドラが――しかも、これほどの大型機が断りもせずに残像領域をうろつくのはいい話ではない。
「あっちも俺の事情は承知の上で雇ってる。今さら外出ぐらいでどうこう言われないさ。
それに、あんたはいちおう同じMPの人間だしな」
「ああ、そう……」
「あんたのこと、調べさせてもらった」
本題、とばかりに声音を変え、ダリルは腕を組んだ。
「調べるって、何を?」
「あんたと『ライズラック』が今の会社――『シルバーレルム』にやってきたのは、今から二年前だ。そうだな」
「……そうね」
尋問のような口調に、エイビィは眉根を寄せる。
「だが、それ以前のデータがない」
「残像領域では、まともなデータを持ってる人間の方が少ないでしょう」
「『シルバーレルム』だって、社員の前歴ぐらいは洗うだろ。
それに、あんたは手練れのハイドラライダー。いくら人間の命が安いからって、その活動の痕跡はどこかに残っているはずだ」
口早に言って、ダリルはずいと間合いを詰めてくる。
「だが、データベースにあるあんたの経歴は真っ白だった」
「あなた……」
エイビィは顔を顰めて、ダリルを見つめ返した。
ダリルが所属しているのは、『冠羽』付きの警備会社。同じMP傘下の企業であり、なおかつ競合こそしていないものの、『シルバーレルム』とはほとんど関連のない企業である。
『シルバーレルム』は社員のプロフィールを大っぴらにはしていない。口では軽々しく言っているが、まともな手段でアクセスしたのではないはずだ。
「ほかのログも当たってみたが、エイビィという男の二年よりも前の記録はどこにもない。
あんたは二年前、唐突に残像領域に現れた。
でも、残像領域の外からやってきたわけでもない」
「……舐めてたわね、あなたのこと」
深々とため息をつき、エイビィは頭を押さえる。
執念深く、常軌を逸していなければ、生きているかも分からない人間を何年もの間探し続けることなどできない。
前に話を聞いた際、エイビィは確かにダリルに対してそう感じたが、多少話しただけの相手をここまで調べてくるとは思わなかった。
「言っておくけど、あたしはあなたのお友達じゃないし、記憶喪失でもないわよ。
ログがないことについてだって、あなたに教えることは何もないわ」
「む……」
ダリルは鼻白み、目を泳がせる。
『シルバーレルム』のデータベースに当たったのであれば、彼が突き止めたのはデータがないということまでだ。その先は直接問いただそうとしたのだろうが、むろん、ダリルに自分のことをべらべら話すつもりはない。
「あたしのこと、その彼に似ていないって言ってたじゃないの」
「あの後、考えが変わったんだ。
ビルも、ああいうことに頭の回る奴だった。それに、DRの扱いも上手かったし」
「それだけでつきまとわれたら、こっちとしてはたまったものじゃないわよ」
「なら、あんたが身の証を立ててくれればいい。俺の納得できるように」
きっぱりと言って、ダリルは腕を組む。てこでも動かないといった風だ。この男を『キャットフィッシュ』に招き入れたことを、エイビィは後悔し始めていた。
「……エイビィ、『ライズラック』が――」
と。
足早に近づいてきたハルが、そこまで言って言葉を切り、その場に立ち尽くす。『棚』から出てきてはじめて、ダリルのいることに気が付いたらしい。目を瞬かせて、ダリルとエイビィを見比べる。
「彼のことは気にしないで。ハル、『ライズラック』がどうしたの?」
「早く外に出たいって。もう調子は大丈夫だからって言ってる」
一週間前、『ライズラック』が撃墜された時には、怒り狂ってエイビィを格納庫から締め出そうとする勢いだったハルだが、ここ一日二日でこちらもだいぶ落ち着いていた。ダリルのことを気にしながらも、小さな声でそう告げてくる。ここのところ動かしてもらえないままだった『ライズラック』のフラストレーションを代弁しようとしてか、恨めしげな視線にも思えたが。
エイビィはハルに向かって頷いてみせると、訝しげな顔でいるダリルに向き直った。
「こちらにも予定ってものがあるわ、ダリル。これ以上居座るつもりなら、無理にでも出て行ってもらうけれど」
「今日は仕事は入っていないはずだろ?」
「……あなた、ほとんどストーカーね」
なぜそんなことを知っているのか、と問い詰める気にもなれない。エイビィは腰に手を当て、再び嘆息した。
「アセンブル後の慣らし運転よ。確かに会社からの仕事は入れていないけれど、暇ってわけじゃないわ」
「慣らし運転……」
「ええ、分かったら、さっさと行ってちょうだい」
「――分かった! なら、俺と勝負をするのはどうだ?」
「はあ……?」
ダリルはにやりと笑って、ひとつ指を立てて見せる。
「あんたの『ライズラック』と、俺の『ステラヴァッシュ』で。模擬戦だよ。
そっちが勝ったら、俺はあんたにつきまとわない。俺が勝ったら、あんたは俺に自分の経歴を教える。どうだ?」
「問題外ね。こちらにひとつもメリットがないわ」
エイビィは切って捨てて、ダリルを睨んだ。ダリルは首を傾げて見せ、
「メリットならあるさ。俺はこのまま戻ったらあんたのことをいくらでも嗅ぎまわるぜ。『思い出してもらう』までな」
きっぱりと言う。エイビィは眩暈のするのを感じて、思わず眉間を押さえた。
ダリルの言いようは全くまともではない。少し話しただけの相手を、過去の経歴がないからというだけのことで記憶喪失の友人であると思い込み、付きまとおうというのだ。こちらが申し出を引き受け、勝ったところで、この執念深い男が約束を守る保証もない。
はっきり言ってまともに取り合いたくはなったが、むやみに詮索されるのは避けたかった。すでにダリルは、『シルバーレルム』のデータベースに入り込んでいるのだ。次にどこを調べ始めるか分からない。
「……分かったわよ。ただし、壊したパーツ代はそっちに持ってもらうわ」
「ああ! 任せておけ。それじゃ、後でな」
満面の笑みを浮かべて、ダリルが足早に格納庫を去っていく。
エイビィはそれを見送ってから、もう一度、大きなため息をついた。厄介な男に目をつけられたものだ。
「たたかうの?」
「気が進まないけどね。少しアセンブルを調整しないとならないわ」
ハルの問いに、エイビィは疲れた口調で答え、『ライズラック』の方へ目を向けた。以前、『ステラヴァッシュ』と相対した時、向こうの装甲の状態は把握していたが、前と完全に同じアセンブルでいるということはそうそうないだろう。ハイドラというのはそういうものだ。
「『ライズラック』をきずつけるのは」
「ええ、修理代は向こう持ちって言ったって、何度も撃墜されるつもりはないからね」
「エイビィ」
「大丈夫よ。単なる模擬戦だし、すぐに終わるわ。
あなたはここで留守番していてちょうだい。Se=Bassと『キャットフィッシュ』は任せたから」
「そうじゃなくて」
ハルはそこで言葉を切り、しばらく視線をうろつかせていたが、やがて拳を握ってこちらを見上げ、
「『ライズラック』……おちこんでいるから。もうまけないで」
「……ええ、分かってる」
格納庫の壁へ目を向ける。その向こうには、主人を待つ『ステラヴァッシュ』が鎮座しているはずだった。
「『ライズラック』はもう負けない。
それに……そうね。確かに、これ以上調べられるのはごめんだわ」
「しらべるって?」
「何でもない」
エイビィは軽く返して、横たわる『ライズラック』の方へ歩いて行った。
「あれは何をしているんだ?」
『ステラヴァッシュ』から降りてきたダリルは、黒い不死鳥のエンブレムが付いた青いパイロットスーツに身を包んでいた。怪訝な顔で、格納庫の『棚』に横たわるライズラックへ目を向けている。
彼の巨大な相棒は、小型艦である『キャットフィッシュ』には当然ながら積載できず、艦の横で留守番をしていた。先日の騒ぎからひと月も経っていないのにも関わらず、残像領域のど真ん中でこうして乗機と離れているというのは不用心にも思えるが、今日は特に霧が濃い。見つかる心配はないということかも知れない。
「あなたは何をしに来たの?」
眠気の残る目をこするのを堪えて、エイビィはダリルをねめつける。事前に連絡もよこさず、眠りを妨げた来訪者に対する態度などこんなものだ。
が、ダリルは気後れする様子もなかった。笑みを浮かべ、鷹揚に頷いて、
「ああ、もっとあんたに話を聞いてもらいたいと思ってな」
「話って……」
エイビィは言葉を切る。
このダリルという男は、数年前に残像領域で行方知れずになったという友人を探していた。焼けた操縦棺の中からマヴロス・フィニクスの病院に搬送され、そこで消息を絶ったハイドラライダー。
先日、エイビィはダリルに呼び止められ、その男ではないか、と問われたのだった。
「あなた、『冠羽』付きのハイドラライダーでしょう。こんなところまで私用でハイドラを持ってきてもいいわけ?」
マヴロス・フィニクス社は、残像領域に存在する複合企業の一つだ。
野放図に膨張を繰り返す、頭を持たない黒い不死鳥――その中で、大きな力を持つ企業もいくつか存在する。末端の『尾羽』に対して、それらは『冠羽』と呼びならわされていた。
ダリルが籍を置いているのは『冠羽』の敷地を守る警備会社だ。ウォーハイドラの機体とライセンスは個人に与えられるものであり、ダリルの『ステラヴァッシュ』も本来はダリルの所有物ではあるはずだが、『冠羽』を護るべきハイドラが――しかも、これほどの大型機が断りもせずに残像領域をうろつくのはいい話ではない。
「あっちも俺の事情は承知の上で雇ってる。今さら外出ぐらいでどうこう言われないさ。
それに、あんたはいちおう同じMPの人間だしな」
「ああ、そう……」
「あんたのこと、調べさせてもらった」
本題、とばかりに声音を変え、ダリルは腕を組んだ。
「調べるって、何を?」
「あんたと『ライズラック』が今の会社――『シルバーレルム』にやってきたのは、今から二年前だ。そうだな」
「……そうね」
尋問のような口調に、エイビィは眉根を寄せる。
「だが、それ以前のデータがない」
「残像領域では、まともなデータを持ってる人間の方が少ないでしょう」
「『シルバーレルム』だって、社員の前歴ぐらいは洗うだろ。
それに、あんたは手練れのハイドラライダー。いくら人間の命が安いからって、その活動の痕跡はどこかに残っているはずだ」
口早に言って、ダリルはずいと間合いを詰めてくる。
「だが、データベースにあるあんたの経歴は真っ白だった」
「あなた……」
エイビィは顔を顰めて、ダリルを見つめ返した。
ダリルが所属しているのは、『冠羽』付きの警備会社。同じMP傘下の企業であり、なおかつ競合こそしていないものの、『シルバーレルム』とはほとんど関連のない企業である。
『シルバーレルム』は社員のプロフィールを大っぴらにはしていない。口では軽々しく言っているが、まともな手段でアクセスしたのではないはずだ。
「ほかのログも当たってみたが、エイビィという男の二年よりも前の記録はどこにもない。
あんたは二年前、唐突に残像領域に現れた。
でも、残像領域の外からやってきたわけでもない」
「……舐めてたわね、あなたのこと」
深々とため息をつき、エイビィは頭を押さえる。
執念深く、常軌を逸していなければ、生きているかも分からない人間を何年もの間探し続けることなどできない。
前に話を聞いた際、エイビィは確かにダリルに対してそう感じたが、多少話しただけの相手をここまで調べてくるとは思わなかった。
「言っておくけど、あたしはあなたのお友達じゃないし、記憶喪失でもないわよ。
ログがないことについてだって、あなたに教えることは何もないわ」
「む……」
ダリルは鼻白み、目を泳がせる。
『シルバーレルム』のデータベースに当たったのであれば、彼が突き止めたのはデータがないということまでだ。その先は直接問いただそうとしたのだろうが、むろん、ダリルに自分のことをべらべら話すつもりはない。
「あたしのこと、その彼に似ていないって言ってたじゃないの」
「あの後、考えが変わったんだ。
ビルも、ああいうことに頭の回る奴だった。それに、DRの扱いも上手かったし」
「それだけでつきまとわれたら、こっちとしてはたまったものじゃないわよ」
「なら、あんたが身の証を立ててくれればいい。俺の納得できるように」
きっぱりと言って、ダリルは腕を組む。てこでも動かないといった風だ。この男を『キャットフィッシュ』に招き入れたことを、エイビィは後悔し始めていた。
「……エイビィ、『ライズラック』が――」
と。
足早に近づいてきたハルが、そこまで言って言葉を切り、その場に立ち尽くす。『棚』から出てきてはじめて、ダリルのいることに気が付いたらしい。目を瞬かせて、ダリルとエイビィを見比べる。
「彼のことは気にしないで。ハル、『ライズラック』がどうしたの?」
「早く外に出たいって。もう調子は大丈夫だからって言ってる」
一週間前、『ライズラック』が撃墜された時には、怒り狂ってエイビィを格納庫から締め出そうとする勢いだったハルだが、ここ一日二日でこちらもだいぶ落ち着いていた。ダリルのことを気にしながらも、小さな声でそう告げてくる。ここのところ動かしてもらえないままだった『ライズラック』のフラストレーションを代弁しようとしてか、恨めしげな視線にも思えたが。
エイビィはハルに向かって頷いてみせると、訝しげな顔でいるダリルに向き直った。
「こちらにも予定ってものがあるわ、ダリル。これ以上居座るつもりなら、無理にでも出て行ってもらうけれど」
「今日は仕事は入っていないはずだろ?」
「……あなた、ほとんどストーカーね」
なぜそんなことを知っているのか、と問い詰める気にもなれない。エイビィは腰に手を当て、再び嘆息した。
「アセンブル後の慣らし運転よ。確かに会社からの仕事は入れていないけれど、暇ってわけじゃないわ」
「慣らし運転……」
「ええ、分かったら、さっさと行ってちょうだい」
「――分かった! なら、俺と勝負をするのはどうだ?」
「はあ……?」
ダリルはにやりと笑って、ひとつ指を立てて見せる。
「あんたの『ライズラック』と、俺の『ステラヴァッシュ』で。模擬戦だよ。
そっちが勝ったら、俺はあんたにつきまとわない。俺が勝ったら、あんたは俺に自分の経歴を教える。どうだ?」
「問題外ね。こちらにひとつもメリットがないわ」
エイビィは切って捨てて、ダリルを睨んだ。ダリルは首を傾げて見せ、
「メリットならあるさ。俺はこのまま戻ったらあんたのことをいくらでも嗅ぎまわるぜ。『思い出してもらう』までな」
きっぱりと言う。エイビィは眩暈のするのを感じて、思わず眉間を押さえた。
ダリルの言いようは全くまともではない。少し話しただけの相手を、過去の経歴がないからというだけのことで記憶喪失の友人であると思い込み、付きまとおうというのだ。こちらが申し出を引き受け、勝ったところで、この執念深い男が約束を守る保証もない。
はっきり言ってまともに取り合いたくはなったが、むやみに詮索されるのは避けたかった。すでにダリルは、『シルバーレルム』のデータベースに入り込んでいるのだ。次にどこを調べ始めるか分からない。
「……分かったわよ。ただし、壊したパーツ代はそっちに持ってもらうわ」
「ああ! 任せておけ。それじゃ、後でな」
満面の笑みを浮かべて、ダリルが足早に格納庫を去っていく。
エイビィはそれを見送ってから、もう一度、大きなため息をついた。厄介な男に目をつけられたものだ。
「たたかうの?」
「気が進まないけどね。少しアセンブルを調整しないとならないわ」
ハルの問いに、エイビィは疲れた口調で答え、『ライズラック』の方へ目を向けた。以前、『ステラヴァッシュ』と相対した時、向こうの装甲の状態は把握していたが、前と完全に同じアセンブルでいるということはそうそうないだろう。ハイドラというのはそういうものだ。
「『ライズラック』をきずつけるのは」
「ええ、修理代は向こう持ちって言ったって、何度も撃墜されるつもりはないからね」
「エイビィ」
「大丈夫よ。単なる模擬戦だし、すぐに終わるわ。
あなたはここで留守番していてちょうだい。Se=Bassと『キャットフィッシュ』は任せたから」
「そうじゃなくて」
ハルはそこで言葉を切り、しばらく視線をうろつかせていたが、やがて拳を握ってこちらを見上げ、
「『ライズラック』……おちこんでいるから。もうまけないで」
「……ええ、分かってる」
格納庫の壁へ目を向ける。その向こうには、主人を待つ『ステラヴァッシュ』が鎮座しているはずだった。
「『ライズラック』はもう負けない。
それに……そうね。確かに、これ以上調べられるのはごめんだわ」
「しらべるって?」
「何でもない」
エイビィは軽く返して、横たわる『ライズラック』の方へ歩いて行った。
NEWS
本日のニュースです辺境軍閥はバイオスフェア要塞へと前線の部隊を完全に撤退させ、企業連盟と休戦状態になりました
企業連盟もまた、攻略部隊の補給と再編を行っており、これが一時的なものであることは明らかです
一方、先日現れた未確認機についてですが、辺境軍閥も彼らのことを関知していないようです
未確認機が何なのか、依然不明なことも多く……
![]() | メフィルクライア 「おはようございます。派遣仲介人のメフィルクライアです」 |
---|
![]() | メフィルクライア 「コロッソスの影が見えてきましたね。アレは一部のものと意思疎通できるといわれています」 |
---|
![]() | メフィルクライア 「未確認機は時として、人間の味方をします。そして人のために戦っているようにも見えます」 |
---|
![]() | メフィルクライア 「結局のところ、彼らがおとなしく人間に奉仕するとは思えません。コロッセオに運び込まれた冷凍機体も、本当に制御できているのでしょうか?」 |
---|
![]() | メルサリアからのメッセージ 「今日はいいニュースを持ってきた。かわいいハイドラにかわいいお洋服を着せてやれるぞ」 |
---|
![]() | メルサリアからのメッセージ 「HCSのアップデートだ。さらに複雑な戦闘が行えるようになる。といっても、技術はほぼ霧笛の塔からのものだがね」 |
---|
![]() | メルサリアからのメッセージ 「それと、新規パーツのサンプルがマーケットに展示されているので見てくれ。以上だ」 |
---|
◆訓練
反応の訓練をしました反応が26上昇した
反応の訓練をしました経験値が足りない
反応の訓練をしました経験値が足りない
格闘の訓練をしました格闘が17上昇した
格闘の訓練をしました経験値が足りない
◆送品
◆送金
◆破棄
エイビィは呪いの人形27を破棄した!!
エイビィは呪いの人形25を破棄した!!
エイビィはブラックボックス24を破棄した!!
エイビィは保証書24を破棄した!!
エイビィは試作型エネルギー変換器『AR-001』を破棄した!!
エイビィは特製レーダー『ラヴァーズセンサー』を破棄した!!
◆購入
エイビィは/▲▼▲▼▲▼▲\を396cで購入した!!
エイビィは違法操縦棺"ノスフェラトゥ"を461cで購入した!!
エイビィは耐雷複合観測照準器=Radiosondeを396cで購入した!!
◆作製
作成時補助発動! 耐電!! 防御属性が 電子 に変化!!
電子強化!
作成時発動! 重量軽減!! パーツ重量を -27 修正!!
耐雷複合観測照準器=Radiosondeと軽量化プラン25を素材にして火炎放出器『サラマンダ』を作製した!!
◆戦闘システム決定
アサルト に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1に違法操縦棺"ノスフェラトゥ"を装備した
脚部2にTHSG-RRL-01を装備した
スロット3に飛行用パーツ『オータス・スコープス』を装備した
スロット4に/▲▼▲▼▲▼▲\を装備した
スロット5にサーチアイIIを装備した
スロット6に戦術用鉄杭『ライノ』を装備した
スロット7にX/P.B04『デッドエンドⅢ』を装備した
スロット8に火炎放出器『サラマンダ』を装備した
スロット9に機動型軽エンジン『シロヒバチ』を装備した
スロット10にArm-01[コンキスタドール]を装備した
スロット11に研がれた前歯を装備した
◆パーツ改名
◆パーツアイコン変更
◆僚機設定
◆意思表示設定
意志設定……生存優先
◆ミッション
ミッション設定……ミッションC
ユニオン活動
MP社関連企業所属の活動記録
マヴロス・フィニクス(MAVROS PHOENIX)社は残像領域に存在する複合企業(コングロマリット)
買収・分裂・独立、政争を繰り返した結果、関連会社同士で企業間戦争を行うこともあるほど混沌とした様相を呈す。
そのエンブレムは『黒い不死鳥』であるが、マヴロス・フィニクスがすべて灰になることはない。
マヴロス・フィニクスには頭はない。ハイドラが操縦棺というコアを有するのとは対照的に、どこを潰されても、どこかが生きていれば、黒い不死鳥は生き続ける。
このユニオンは、MP社に関連するハイドラライダーが加入する互助組織の一つ。
あなたは『本社』と呼ばれる複数の部門のどれかに囲われているかも知れない。
あるいは、小さな関連企業の大事な奥の手かも知れない。
いずれにせよあなたは企業の利益のために戦うことを命じられている。あなたの肚の裡は、誰にもわからないけれど。
買収・分裂・独立、政争を繰り返した結果、関連会社同士で企業間戦争を行うこともあるほど混沌とした様相を呈す。
そのエンブレムは『黒い不死鳥』であるが、マヴロス・フィニクスがすべて灰になることはない。
マヴロス・フィニクスには頭はない。ハイドラが操縦棺というコアを有するのとは対照的に、どこを潰されても、どこかが生きていれば、黒い不死鳥は生き続ける。
このユニオンは、MP社に関連するハイドラライダーが加入する互助組織の一つ。
あなたは『本社』と呼ばれる複数の部門のどれかに囲われているかも知れない。
あるいは、小さな関連企業の大事な奥の手かも知れない。
いずれにせよあなたは企業の利益のために戦うことを命じられている。あなたの肚の裡は、誰にもわからないけれど。
反応の訓練をしました
反応が1上昇した
反応の訓練をしました反応が1上昇した
反応の訓練をしました反応が1上昇した
格闘の訓練をしました格闘が1上昇した
格闘の訓練をしました格闘が1上昇した
100c支払い、今回の戦闘において機動力を3%強化した
メッセージ
ENo.4からのメッセージ>>
(キャットフィッシュを追いかける巨体。)
ENo.235からのメッセージ>>
ENo.255からのメッセージ>>
ENo.276からのメッセージ>>
ENo.286からのメッセージ>>
ENo.340からのメッセージ>>
メッセージを送信しました
>>Eno.2 >>Eno.4 >>Eno.206 >>Eno.233 >>Eno.208

![]() | ニーユ 「こちら、『ベルベット・ミリアピード』……リーンクラフトミリアサービスの、ニーユ=ニヒト・アルプトラです。」 |
---|
![]() | ニーユ 「突然申し訳ありません。その、――エイビィさんのこと、気掛かりでしたので、……問題ないようでしたら面会したいのですが、よろしいでしょうか。不可能であればこのまま帰投します」 |
---|
![]() | モート 「保護者の方ですか。そちらの方はハル様と言うんですね。 はぐれていたのでしたら見つかって何よりです。どうやら私に興味を示したようでして」 |
---|
![]() | マルス 「んーん、ボクはハイアルン社のテストライダーでマルスっていうの。 で、こっちはワンちゃんじゃなくて、モートね」 |
---|
![]() | モート 「ペットのような愛らしいものでも、養育係のような厳しいものでもありませんよ。 貴方と同じ、保護者のようなものですね」 |
---|
![]() | マルス 「違うよ、モートはボクの友達でしょ」 |
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![]() | マヒロ 「……成る程ね。 いや。そういうのは、俺はいい。性に合わない。」 |
---|
![]() | マヒロ 「……あんた、何にでも理由を見出したがるタイプか?」 |
---|
![]() | マヒロ 「(と、そう訊くも、少しの間の後。) 最初から、これはこの形をしていた。 だからそのまま使ってる。それだけだ。 ガキが喚くのを気にして、アセンブルなんざしてられねぇよ」 |
---|
![]() | ダイス 「へえ、アンタ思っている以上に戦闘狂なタイプかい? 逢瀬にはいいが、その逢瀬が一瞬、そして散るって場合だってあるんだぜ」 |
---|
![]() | ダイス 「食事よりはジャンク街の方が好みかな おや、暴れまわってくれないのか。そいつは残念だ。少し見てみたかったんだがな」 |
---|
![]() | ダイス 「そんでもって、アンタはそんな姿を見せてくれずにこっちの傷に興味を持つ、か なあに、見たって面白いものじゃねえけど、それでもアンタは興味持つのかい?」 |
---|
エマ 「なに、霧のない場所について聞いた事があるのカ! 詳しく――」 |
エマ 「そうか、それを語った者はもういないカ。残念ダ。私は具体的な話を聞いたことがまだナイ」 |
エマ 「それがたとえ狂気の沙汰だとしても、幻の中に真実がまぎれている可能性はゼロじゃナイからナ」 |
エマ 「エイビィは旅をしたコト、あるカ? 私も一面の晴れ間は見たコトがないガ、それでも違う景色を見に行くのは楽しいゾ」 |
![]() | パンプキンヘッド 「えぇ、えぇえぇ。自分、臆病ですから。 彷徨い続ける……言い換えれるならば、彷徨い続けられる。煉獄って奴、奴ですね。……しまった。かぼちゃ、真面目に言ってしまいました」 |
---|
![]() | パンプキンヘッド 「勿論、もちろんもちろん大事に扱いますよー。さながら、ハイドラにとっての自分のごとしです。えぇ……そりゃあもう。大事にしてますか? 体」 |
---|
![]() | パンプキンヘッド 「本当、ほんとうですかー? 激しい方がお好みかと思いましたー。 えぇ。“ここにいたのは、かぼちゃを被ったふざけた男だけだった”という事ですよ。なにせ…………自分、臆病ですからね」 |
---|
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◆戦闘結果

戦闘報酬
明日の戦場
第19ブロック
企業間闘争
いわゆる代理戦争だ。こちらがハイドラ大隊だからと油断するな。敵も最新式の兵器を集めている
来週の霧濃度:148%
来週の電磁波:199%
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キャラデータ
名前
『偽りの幸運』エイビィ
愛称
エイビィ
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プロフィール
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エイビィ 残像領域に存在する複合企業の中のひとつに所属するハイドラライダー。企業の利益を優先し、時に自分の命を棄てるような戦術さえ取ることもある、戦場の犬。 その名は、単純にアルファベットのAとBを意味する。 ハル エイビィがメカニックとして連れている少女。人間嫌い。 『キャットフィッシュ』 エイビィの母艦。居住性と安定性を重視した小型艦であり、通常自動操縦で航行する。 『ライズラック』 エイビィの乗機。抵抗の少ない流線型のフォルム。その顔はスズメバチを思わせる。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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機体データ |
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1 | 飛行ユニットA | 飛行用パーツ『オータス・スコープス』 [25/旋回/旋回]《装備:3》 | ▼詳細 |
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2 | エンジンB | /▲▼▲▼▲▼▲\ [26/旋回/旋回]《装備:4》 | ▼詳細 |
3 | 操縦棺B | 簡易操縦棺「ヴィブラフォン」 [21/装甲/耐物] | ▼詳細 |
4 | 頭部B | サーチアイII [24/索敵/精度]《装備:5》 | ▼詳細 |
5 | パイルA | 戦術用鉄杭『ライノ』 [22/臂力/臂力]《装備:6》![]() 火力[1737] 連撃数[1] 防御属性[粒子] 防御値[743] 貯水量[271] 弾数[1] 武器属性[貫通] 異常追加[30] 消費EN[92] 金額[371] 弾薬費[140] 重量[100] [物理格闘] *作者* |
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6 | パイルA | X/P.B04『デッドエンドⅢ』 [24/臂力/臂力]《装備:7》 火力[1927] 連撃数[1] 防御属性[粒子] 防御値[809] 貯水量[295] 弾数[1] 武器属性[貫通] 異常追加[30] 消費EN[101] 金額[750] 弾薬費[140] 重量[100] [物理格闘] *作者* |
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7 | エンジンA | 軽量型エンジン『ハミングバード』 [26/高圧軽量/重量軽減] | ▼詳細 |
8 | 軽逆関節A | THSG-RRL-01 [24/機動/高機動]《装備:2》 機動[658] 跳躍[250] AP[400] 旋回速度[1002] 防御属性[粒子] 防御値[205] 貯水量[99] 積載量[2100] 消費EN[147] 金額[998] 重量[800] [逆関節] *作者* |
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9 | 素材 | ロボットアーム26 [26/臂力/---] 特殊B[200] [素材] |
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10 | エンジンB | 粒子エンジン『ウェルク』 [20/耐粒/耐粒] | ▼詳細 |
11 | パイルA | 戦闘用鉄杭『ウッドペッカー』 [21/精度/保証]![]() 火力[1704] 連撃数[1] 防御属性[粒子] 防御値[732] 精度[16] 貯水量[267] 弾数[1] 武器属性[貫通] 異常追加[30] 消費EN[91] 金額[366] 弾薬費[140] 重量[100] [物理格闘] *作者* |
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12 | 素材 | バッテリー23 [23/出力/---] 特殊B[140] [素材] |
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13 | 電磁ブレードA | 電磁ブレード『ソウシャーク』 [24/機動/重量軽減]![]() 火力[1517] 連撃数[1] 防御属性[物理] 防御値[672] 精度[74] 貯水量[235] 弾数[9999] 武器属性[貫通] 異常追加[30] 消費EN[1152] 金額[384] 重量[176] [電子格闘] *作者* |
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14 | 操縦棺B | 違法操縦棺"ノスフェラトゥ" [26/機動/高機動]《装備:1》 | ▼詳細 |
15 | ヒートソードA | 火炎放出器『サラマンダ』 [27/耐電/重量軽減]《装備:8》![]() 火力[1100] 連撃数[1] 防御属性[電子] 防御値[784] 精度[156] 貯水量[275] 弾数[5] 武器属性[漏出] 異常追加[30] 消費EN[40] 金額[401] 弾薬費[50] 重量[103] [火炎格闘] *作者* |
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16 | 素材 | 反応スプリング28 [28/跳躍/---] 特殊B[240] [素材] |
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17 | 頭部B | プロトレーヴェタイプヘッド [20/耐粒/耐物] | ▼詳細 |
18 | ヒートソードA | 試製耐火ヒートソードA-0 [22/耐火/旋回] 火力[1001] 連撃数[1] 旋回速度[22] 防御属性[火炎] 防御値[723] 精度[145] 貯水量[254] 弾数[5] 武器属性[漏出] 異常追加[30] 消費EN[37] 金額[371] 弾薬費[50] 重量[130] [火炎格闘] *作者* |
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19 | エンジンA | 機動型軽エンジン『シロヒバチ』 [22/機動/旋回]《装備:9》 | ▼詳細 |
20 | 素材 | 姿勢制御装置28 [28/飛行/---] 特殊B[240] [素材] |
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21 | 粒子ブレードA | 研がれた前歯 [23/高機動/跳躍]《装備:11》![]() 火力[1173] 連撃数[1] 防御属性[電子] 防御値[589] 精度[95] 貯水量[191] 弾数[9999] 武器属性[漏出] 異常追加[30] 消費EN[415] 金額[560] 重量[150] [粒子格闘] *作者* |
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22 | 軽逆関節A | チキンレッグフレーム【機動仕様】 [23/機動/機動] 機動[612] 跳躍[244] AP[382] 旋回速度[977] 防御属性[粒子] 防御値[196] 貯水量[95] 積載量[2100] 消費EN[117] 金額[560] 重量[800] [逆関節] *作者* |
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24 | 素材 | 照準装置27 [27/精度/---] 特殊B[220] [素材] |
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25 | レーダーA | 耐火レーダー『アクアスフィア』 [25/耐火/索敵] | ▼詳細 |
26 | 腕部B | Arm-01[コンキスタドール] [25/高握力/高握力]《装備:10》 | ▼詳細 |
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