ENo.0533　BT-005 CELICA

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────ノイズ。

灰色の世界　視界を覆う赤

激痛。

硝煙の臭い

鉄と生き物が焼けた臭い

何も聞こえない 何も見えない


やめて　お願い

その人を殺さないで

うばわないで

おいていかないで


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「にゃーん」


格納庫内に響き渡る猫の鳴き声で、少年の意識が暗闇から引き揚げられた。

ホログラムの猫が小さな虫を追いかけては飛び掛かって遊ぶ様子を見て、先程の感覚が夢であったことを認識する。


ここ最近、夢見がとてもよくない。
身近な者の血の臭いと死の気配に、妙に敏感になってしまった。

────ユニオンメンバーの彼女が撃墜されたあの日から。


戦場では、いつ死ぬかわからないことくらい
もうとっくにわかりきっていることじゃあないか。
今までだって何度も何度も、死を見てきたじゃないか。


何を今更……仲間の死を怖がっている？



「………………。」



考えても仕方のないことだった。
どうしようもないことだった。

何故ならここは戦場。

考えても時間は、敵機は待ってくれない。
怖がっていても、そうでなくても、死ぬときは死ぬ。


無駄に考えるのはやめよう、今は生存だけを考えろ。




───出撃のサイレンが鳴り響いた。


ティルカの操縦棺へ軽快に乗り込み、エンジンを噴かす。


さて、今回からはバディと共に戦場を駆けることになる。
先ずはどう動きを合わせるか、この戦いで体に叩き込もう。

勿論、敵機は忘れちゃいない。


頼むよ、猫。

人気も無く、寂れた区間にひっそりと佇む格納庫がある。
入り口は常時開け放たれていて、その横に取付られたプレートには《疾風》の文字が刻まれていた。

時々この格納庫を出入りする者達がちらほらと見受けられる。
此処を根城とする彼等は、戦場を駆け回る斥候部隊。

敵を発見する、敵の動きを妨害する、敵の攻撃を引き付ける等……
そんな役目を持つ者たち。

きっと、目立たず戦場で活躍してくれるだろう。


【斥候戦闘部《疾風》】
　└ひたすら制御あげるだけ。
　└基本的にまったり&自由
　└ロールは気が向いたときにぼちぼちやろうぜ
　└ユニオン活動はずっと制御×5、ユニオン購入もずっと機動力3%
　└参加希望であれば背後Twitter@Ci_ktdm 又はメッセージで連絡してくださいませ