ENo.0076　マリエッタ

「死神に嫌われた女、ですか」

「……そ、そんなはずは……」

「嫌われましたねぇ……」

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それは置いておいて。
ここまで無茶な戦い方をしてもこの身が平気であると、驕ってしまう。
それが命取りになるというのに、もう随分と前から

「マリエッタ嬢。いささか前線に出すぎではありませんかね？」

そんなことは。
言葉を濁してみせるけれど、事実どんどんと攻撃的になっているのは否めない。自信は日に日に驕りを加速させ、行動を大胆にする。

元来、僕には後方支援が性にあっていた。遠くから全体を把握し分析。そうして誰かの補助をする。……それがどうして、気が付けば前線に自ら好んで出ているじゃあないか。

「その雄姿は称賛すべきでしょうがね。……僕としては貴方に死なれてしまっては主従関係も切れてしまう故に、あまり好ましくはないのですよねぇ。」

「…………。」

でも僕は。

僕は……。

「別に君とは終わってもイイヨ」


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……もう何度目だろうかねぇ。
『死ぬ時を楽しみにしてる』なんて明確に思うのは。

それもこれも

「あいつのせいだ」