ENo.0588　アユー・ドルイド

「う、売れたなあ………」

42個。前回のonigiriが35個だったはずだから、それを上回って売れて（熟れて？）いったedamameは、
やはりおつまみと言うべきか…しかし重旋回の砲塔、って、結構使う人いるんだなあと意外に思う。
まあ、私の砲塔のイメージが間違っているのかもしれないけど。
多分そちらの可能性の方が高くて、勉強しなきゃなあと思ってもないことを口に出してみる。
勉強なんてする気はない。知っていく事は例えとして勉強とも言えるけれど、
私は勉強が苦手だったし、今いろんなことに出会って触れて、知って解っていくこれは凄く楽しいから。

…楽しいぶん、つい気が緩みがちだし、適切なところでなかなかストップをかけられないのが、
今の課題として割と上位にいるのかもしれない。…どこか子供のままで、私は生きて来た。

引き際も、見極めなければいけない。次に繋げるための、最高の撤退もある。
私はやっぱり、まだいける、まだ頑張れるって思ってしまうけど、結果足を引っ張ってしまうから。
力み過ぎないこと。落ち着いて、…がむしゃらにやったって結果が付いてくるとは限らない。
………ひとつ、息を吐いた。

「…うん、やっぱり、視野が狭いのかなあ……？」

答えは無い。電源を落とした金属に指を滑らせて、とんとんと叩いた。

「こればっかりは慣れと経験かなあ。…ひとつの事に一生懸命になりすぎると、どうもね」

苦笑して操縦棺を降りる。またね、と手を振って。