ENo.0093　メーネ＝"クルーク"＝フライス

メーネ「…企業連盟っていうの、おかんむりみたいだけど。
この会社は大丈夫なんでしょうね」


整備班「あ、ウチは企業連盟には入ってませんから大丈夫ですよ」


メーネ「あら、そうなの？」


整備班「ええ。ウチは確かに企業なんですが、新興の町工場って方が近いですので。
企業連はなんと言うかもっとこう…デカくて権力持ってるお歴々が名を連ねてる…みたいな？
ウチではあそこに入るのには実績も歴史も足りません」


メーネ「…あ、何十階建ての本社ビルとか、十数キロ四方の射爆場とか持ってるのに
この世界では町工場レベルなんだ…」


整備班「ええ、ほぼ一代で大きくなった企業ですので。
元々はゲームメーカーだったそうです。そこでめちゃくちゃリアルな――
ほぼシミュレーターレベルのハイドラのゲームを作ってしまって、
”これならハイドラそのものも作れんじゃね？”
みたいなノリで大きくなっていったとか…」


メーネ「駄目だ私の世界のギルドとはスケールが違う」


整備班「ちなみにゲームそのものは全く売れなかったそうです。クソ難しすぎて。
なんでも、転倒させずに歩かせるのが第一関門だったとか」


メーネ「私も最初そうだったなー…」


整備班「それが今では超加速状態の機体を乗りこなすまでになって…（ﾎﾛﾘ」


メーネ「乗りこなしてないから！　振り回されてるから！！」




メーネ「…ところで、ハムスター好き？」


整備班「好きですよ。いつか何百匹ものハムスターに埋もれて
体中を這い回られたいです」


メーネ「そんなに」

兵器メーカー、畝木（うなぎ）重工が管理する広大な射爆場です。
この度、社員以外の一般の方々にも解放させていただく運びとなりました。
弾薬やターゲットドローン等は当社負担で提供致します。
射撃能力を伸ばしたい方、無料の弾丸をとにかくぶっ放したいだけの方、
資格は問いません。どうぞご参加下さいませ。

※スペースと当社予算の関係から、募集は先着で限定10名様となります。
※ユニオン活動は射撃×5の射撃特化ユニオンとなります。
※破壊したターゲットドローンの残骸は買い取りしていただけます。
　ドローンとは言え、当社自慢の逸品です。
　残骸から何かしら有用な部品が入手できるかもしれません。
　（ユニオン購入は素材+1となります）


※射爆場内での射撃・機動のデータは畝木重工が観測・記録し、
　当社製品の技術開発に転用させていただく場合がございます。