ENo.0268　ゴートリンデン

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老犬ゴートリンデンは安らかな眠りにつく少し前、ピカピカと光る銀色のカードを手に入れた。
犬に文字は読めないがそこには確かに彼の名が記してあった。
どことも知らぬ霧の領域の「ハイドラ」と呼ばれる乗り物のライダーにこの犬は選ばれたのだった。
犬である彼にも何故だかそれは理解できた。
自分は何かの資格を手に入れた。

「それに応じれば、あなたの生命を維持することもできますよ。そこはとても科学力が進んでいて、再生技術やクローン技術なんかもあるんです」
カードを差し出しながら黒い服の人間は言った。

ゴートリンデンは黙って受け取ると、静かに穴を掘ってそれを埋めた。
飼い主が心配するといけないので、そのままよたよたと自分のベッドに戻り。
やがて幸福な20歳の一生を終えた。

とても幸福だったためその魂はいつでも主人のそばにあることを許され。（犬はそう思った）
ふわふわとまどろみながらそこで主人の人生を見守っていた。
戦闘機に乗る時も、旋回する時も。そして電気椅子にかけられるときも。

どこからか迷い込んできた雑種の犬。

遊んでほしそうにこちらをじっと見つめる犬。

筋トレをしていると腹に乗ってくる犬。

くんくん言いながら餌をねだる犬。

じゃれついてきては困らせる犬。



がいる体で。

常に見えない何かと格闘する人生。そこに犬が居てもよい。

決まりは特になし。
各自好きなようにエア犬。
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格闘5：機動力+3％

（出入り自由。申請お気軽に。