ENo.0580　リイア・イオス＝エイジ

「パーティー会場はここであってたかしら？」

某所、貸切ビルの一室に、まだ若い──片方は幼いと呼べるレベルの──二人組が姿を見せる

一人は、湿度の高い残像領域では珍しい紫の長髪。領域殲滅機を駆るライダー、リイア・イオス＝エイジ
そしてその僚機、不沈球とも言われる生存性を誇る沈まぬ太陽。《Wächter》のライダー、有明

「よう、別に久しぶりでもないがな」

それを迎えたのは主催者である”ランク1”ギルデンロウ

「随分人が少ないね」
「ん、私達だけ？」
「六人だ、二人はそこの──」

二人の疑問に答えるように、ギルデンロウが机の上を指す
通信が繋がってる事を示すように「VOICE ONLY」の表示が二つ

「”無名”と”如月”、お前達もコロッセオに居たなら知らねぇ訳ではないだろ」
「まあね。しかし3，4，5……まさか徹夜漬けで数も数えられなくなった？」
「ジジイ共と一緒にすんな、そこだ、そこ」
「そこって──」

示された方へ視線を移す、そこにあったのはただの壁で……

「オレだぜ！」
「────っっ！？」

残像領域に可愛らしい悲鳴が響き渡った

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「バルーナスより先にアンタ達から銃殺してやる……」

悲鳴を上げてしまったのが余程恥ずかしかったのか、顔を真っ赤にして机に突っ伏しているのが一人
壁からドッキリを仕掛けた幽霊一人(一羽？)を含む、爆笑している男三人
それと、二台の端末でそれぞれ通信中の二人

計六人の「戦力」で作戦会議が始められた

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作戦会議 三日目

「聞け、レフト・レニーデイと連絡がついた」
「つくとどうなるの？」
「領域遮断噴霧！」
「脳の髄まで霧で満たされてんな」
「索敵？」
「ああ、次元潜行よりも速い」

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作戦会議 五日目

「Solitusのライダーとも連絡がついた」
「楽しそうね」
「お前達はどうなんだ」
「ウインナーブレッドを食べ飽きた頃」
「なんでおねーちゃん毎日それ買ってくるの？」
「……懐かしむ為？」
「何をさ」

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作戦会議 七日目

「おねーちゃん、何してるの？」
「考え事」
「戦場がどうなるか？」
「電磁ブレードかグリスターか、それとも腕か」
「そっか」

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……勝利条件、か

私は──この残像領域を──



(※日記文中の会話シーンはイメージです。実際に行われたやり取りとは異なる場合があります)