ENo.0113　ブラック・タグ

　私の食事事情はなんとも言えないものである。
　チューブを通して胃にドロドロとした液体を送り込まれている。
　これが食事と言ってよいものかは私にもわからない。
　ただ、キバナ・アマがいうにはこれも立派な食事だという。
　口の中で味わうものではないので食事をした感覚がないといってもいいほどである。
　胃が膨れるほどの量でもない。
　――曰く、必要な栄養はこれで十分との事。

　そういえば、以前に濃いコーヒーを味わいたいと呟いたところ、その日の食事はなんとコーヒー味だったらしい。
　残念ながら直接胃に送り込まれては味わう事も出来ない。
　その事について文句を言ったところ、なんと忘れていたとも言わんばかりに舌を出してはぐらかされてしまった。

　――あぁ、いつになればまともな食事を出来るようになるのだろうか。
　食事らしき行為の後は酷く眠い。

　――また……あの夢を……。

当機関は残像領域における医療情報機関です。
人工知能による新型医療情報統合システムの技術研究を嘱託されています。
現在進行中の「■■■■■計画」は――

――故ニヨり中断――
――――――からの出資は停止されタタめ規模を大幅に縮小しておリマス。

霧侵食により施設――――棄シマシタ。

――続セヨ――継続セヨ――

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※ユニオン活動は「制御*5」、「素材+1」で固定されます。