ENo.0002　キリト・閃鐳・イサラギ

「…………」
『…………』


今、キリトとモニカは次の任務先である某都市へ移動している。
なんでも、この都市に地下空間があることがわかったらしい。
そして、この場所に謎の部隊が向かっているということも。
今回の任務は彼らの妨害及び殲滅だ。

移動中であるが、会話は一切ない。


《Hey,キリト》
《いつもよく思うのですが、もう少しモニカさんと会話したらどうですか？》


AIに突っ込まれるほどである。


「…会話するほどでもないだろう」

《Sir,ですがロニーさんが僚機であった頃と比べると会話回数が激減しています》

「フランクリンはロニーじゃないだろ」

《Sure,モニカさんはロニーさんではありませんが僚機です》

「…」
「話すって言ったって、何話すんだ」
「特に話すこともないだろう」

《See,まさかキリトとこのような会話をするとは思っていませんでした…》


返事をするG.I.M.S.だったが、抑揚のない合成音でも呆れていることがうかがえた。


「どういう意味だ…」
「……」
「前とアセンブルが同じだが大丈夫か、とかか…？」

《Neither,それは言うべき必要のない内容だと断じます》

《…》
《…キリトは、どのような内容であろうと、もう少しモニカさんと会話すべきですね…》
《親密になれとは言いません。ですが僚機は戦果だけでお互いを信頼する仲ではないと思います》

「…」
「まさか、お前にそんなこと言われるとはな…」

《Speek,食事会でもセッティングします？飲みニケーションとかいうあれです》

「余計なことするな」


そのあとも様々な提案をしてくるAIを無視し続けながら、
確かに僚機と会話らしい会話はほぼしていないのは事実である。
ある会話は、簡単な打ち合わせくらいなものだ。
だが特に話すような内容もないのも事実。
AIいうように何かしら『きっかけ』があれば…他の会話はできるのかもしれない。

きっかけ。
つまり何かしらの変化である。
変化があるなしで言えば、相手のほうが確実に変化がある。
だがその変化にさほど口を挟んでいないのは、自分だ。


「きっかけ、ね…」

《はい？》

「いや、なんでもない」

いずれにせよ、『きっかけ』は自分が作らねばいけなさそうだ。
伸びた前髪を適当に払いながら、
端末で自分の機体情報を見ながら、
キリトは自分に『きっかけ』があるのか、見るのであった…。

荒れた丘陵地に住み着いた子どもたちが、夜な夜な的を立てている。
ハイドラライダーは各自が利用料を払って訓練に使用している

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ユニオン活動：射撃*5 固定
ユニオン購入：経験値+1
ロールプレイ：やる気なし
参加脱退：自由（先着