ENo.0579　オルハ・Ｄ・マインド

「すっげ……」

不安だった戦闘は時間はかかったものの誰一人落ちることなく終わった。
そして全ての戦場での戦闘が終わったあと入ってきたランキングの結果、ダイスは支援戦果で三位。

そろそろ新参、初心者っていうレッテルもなくなる頃なわけだ。
自分のことでいっぱいいっぱいだった最初とは違って周りを見る余裕がある。
ダイスの支援は細やかに行き渡り、直接攻撃しなかったとしてもそれは結果として全員の命を救うことになる。

バルトはくれぐれもよろしく、と戦場に行く前に通信を入れてきた。
「オレの方が完全によろしくだよ……」
何も心配する必要なかったんじゃねぇのか？

ここでは自分が目指す機体を割と自由に作ることができる。
がらっと全部変えるってなると、何日かはかかるかもしれないけど。

どう戦っていくかと、どう戦いたいかは同じようで少し違う。

これがオレの！みたいなものはまだ探してる途中な気がする。


ダイスはバルトの元へまた戻っていった。
オレには僚機は居ないけれど、1日で色々考えたりする機会にはなった。
ついでに、やっぱり僚機が居るっていうのは少し羨ましい気持ちにもなった。

こればっかりは仕方ない。

「――さて、次はどうするかな！」
新しく更新されたカタログを見ながら、また生き残る道を探す。

今のところ、それしかない。

オルハが臨時で作ったユニオン。
反応をあげ隊。