ENo.0167　クレイ・サーストン

　ジャンク漁り、ね。まさかまさかだ、今更またこんなことに手ェ出すことになるとはな。企業お墨付きが付きゃ、屍肉漁りが一転ミッションか。笑える。
　ま、程々に削ったら撤退ってとこか。お仕事の為に沈んでやるほど飼い主サマに義理もねぇ。あの駄犬もそんなもんだろ。

　あの野郎。あいっかわらず可愛げもクソもねえ、遠慮も気遣いもねえ―――あれでしてるつもりならその方が問題だ―――で、背中晒してる間ヒヤヒヤしっぱなし。何度か動きゃ嫌でもわかる、ありゃセンスねえ。……けどまぁ、気概は悪かねえ。
　今は俺の番犬で上等だが、いずれは……なんて。あのクソ生意気さで早死にすんのを心配すんのが先か。ったく、なんでこんな事になってんだかな。面倒くせえ。


　……早死に、か。まずはテメエの心配しろって話だわな。半端な気持ちで戻ってきて、碌なことにならねえのはわかってるつもりなんだが……クソッタレ、女々しいな。
　何やってんだ、俺は。何がしたい……？

　拠点を持たず、理念を掲げず、その名を振りかざすことすらない。リーダーは居らず、ただ“彼ら”という括りが存在する。

　これはとあるチャットルーム。ともすれば仲間ですらなく、ただ一つの名で結ばれた、ライダー達の交流の場。