ENo.0132　パド・パラドクス

「ここは……どこだ？」パドは言う。

「残像領域です」ロボットが答える。

「ロボット？　お前の名前は？」

「ウォーハイドラ『トリガー・ハッピー』です。あなたが来るのを待っていましたよ。パド・パラドクス」

「『トリガー・ハッピー』か……よろしく、『トリッピー』！」

「……略さないでください」

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　ここは霧の渦巻く残像領域。アリューカに聴かされていた通りの、しけった場所だ。

　どうやら俺は、この世界で生き延び、帰る手段を探さねばならないらしい。

　だが未来から来た俺は、この世界から生還する方法を既に『知って』いる。

　しかしそのことを周囲に知られれば……カオスが……バタフライエフェクトが全てを御破算にするだろう。

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「トリッピ―。射撃にステを振りたいのはやまやまだが、俺の妻は格闘の神アリューカだ」

「……だから？」

「俺は格闘の神を信じるぜ。なぜなら！　俺は！　アリューカを愛しているからだ！」

「ふーん」

「なんかトリッピ―冷たいな」

「……勝手に略すからです」

いやー霧5期は最高だったな。未来人の集う場所だよ。まあ、『リアルタイム』っていうのも、悪くないね