第2週目 Solitusの一週間
◆日記
はじめて残像領域に足を踏み入れた瞬間は、今でも色濃く鮮明に記憶に焼き付いている。
ほとんどの時間帯が霧に覆われた、荒廃し、様々な機械が流れ着く世界。
心の底から驚愕し、戸惑ったけれど――同時に感じた、全身に電流が流れるような衝撃と高揚感は、今でもカナエの全てを奮い立たせる。
霧と機械と硝煙に満ちた残像領域を、カナエは気に入っている。
「……よし。これで終わり」
様々なパーツを相手に格闘していたカナエは、作業を進める手を止め、身につけていたゴーグルをいつものように頭部へずらした。
目の前には獣のような姿をした大型の兵器――ウォーハイドラと呼ばれる兵器が鎮座している。
つい数分前まではボロボロの姿だったが、カナエの手によって整備を施され、見事に生まれ変わったそれを見上げ、満足げに笑みを浮かべた。
手にしていた工具を工具箱に戻してから灰汁色のツインテールを揺らし、パーツを無言で見つめ続けていた相方へ視線を移し、口を開く。
「ソナ! 終わったよ!」
「……終わった?」
カナエの声に反応し、相方が――ソーナがカナエを見る。
常時とろんとした彼女の瞳を見つめ返し、カナエは大きく頷いた。
カナエこと調唄鼎と、ソーナこと響音奏鳴が残像領域に迷い込んだのはつい最近のことだ。
絡繰世界マギカマキナ。
魔法と様々な蒸気機関で溢れかえった世界が、二人の出身地だ。
残像領域では新米のハイドラライダーでしかないカナエもソーナも、その世界の中では有名人だった。
カナエは霧の眼と呼ばれる盗賊団の一員で、窃盗はもちろんギャンブルでの荒稼ぎやソーナを盗む――誘拐した犯人という、悪い意味で。
ソーナは融機獣と呼ばれる生き物たちから街と人々を守る重要な役目を持つ少女――歌姫という、良い意味で。
マギカマキナに住まう人々の中で、カナエもソーナも、その名を知らぬ者はいないというほどの有名人だった。
そんな二人が、何故こうして残像領域にいるのか――理由は至ってシンプルなもので、ソーナを連れた逃亡生活の途中、いつのまにか残像領域に足を踏み入れていたからだ。
元の世界での肩書きを知っている者がいない残像領域は、カナエにとってもソーナにとっても、実に都合が良く、二人が今まで見たことのなかったマギカマキナ以外の世界――外の世界の景色は、二人を魅了するのには十分すぎるほどの力を持っていた。
おまけにハイドラライダーには莫大な報酬が約束されるときた。
逃亡生活の資金が少しずつ心許なくなってきていたタイミングでのこの話は、食いつくしかなかった。
「……これ、乗って戦うの?」
自分たちに与えられたウォーハイドラを見上げ、ソーナが小さく囁くように言葉を発した。
彼女の隣で同じように自分たちのウォーハイドラを見上げ、カナエは大きく頷く。
「そうだよ。ソナは怖かったら乗らなくてもいいけど、どうする?」
「……」
カナエの問いかけに、ソーナは首を横に振る。
「……私も、乗る。……テイもこの子も頑張るなら、私も頑張る」
「そう? 乗ってみて、やっぱり怖いってなったら無理しなくてもいいからね」
念を押すようなカナエの言葉に、ソーナは小さく頷いた。
彼女の仕草に頷き返し、カナエはウォーハイドラに触れ、軽く撫でる。
「これからしばらくの間、よろしくな。ソリトゥス」
名を呼ばれた機体の瞳が、微かに光を放ったような気がした。
ほとんどの時間帯が霧に覆われた、荒廃し、様々な機械が流れ着く世界。
心の底から驚愕し、戸惑ったけれど――同時に感じた、全身に電流が流れるような衝撃と高揚感は、今でもカナエの全てを奮い立たせる。
霧と機械と硝煙に満ちた残像領域を、カナエは気に入っている。
「……よし。これで終わり」
様々なパーツを相手に格闘していたカナエは、作業を進める手を止め、身につけていたゴーグルをいつものように頭部へずらした。
目の前には獣のような姿をした大型の兵器――ウォーハイドラと呼ばれる兵器が鎮座している。
つい数分前まではボロボロの姿だったが、カナエの手によって整備を施され、見事に生まれ変わったそれを見上げ、満足げに笑みを浮かべた。
手にしていた工具を工具箱に戻してから灰汁色のツインテールを揺らし、パーツを無言で見つめ続けていた相方へ視線を移し、口を開く。
「ソナ! 終わったよ!」
「……終わった?」
カナエの声に反応し、相方が――ソーナがカナエを見る。
常時とろんとした彼女の瞳を見つめ返し、カナエは大きく頷いた。
カナエこと調唄鼎と、ソーナこと響音奏鳴が残像領域に迷い込んだのはつい最近のことだ。
絡繰世界マギカマキナ。
魔法と様々な蒸気機関で溢れかえった世界が、二人の出身地だ。
残像領域では新米のハイドラライダーでしかないカナエもソーナも、その世界の中では有名人だった。
カナエは霧の眼と呼ばれる盗賊団の一員で、窃盗はもちろんギャンブルでの荒稼ぎやソーナを盗む――誘拐した犯人という、悪い意味で。
ソーナは融機獣と呼ばれる生き物たちから街と人々を守る重要な役目を持つ少女――歌姫という、良い意味で。
マギカマキナに住まう人々の中で、カナエもソーナも、その名を知らぬ者はいないというほどの有名人だった。
そんな二人が、何故こうして残像領域にいるのか――理由は至ってシンプルなもので、ソーナを連れた逃亡生活の途中、いつのまにか残像領域に足を踏み入れていたからだ。
元の世界での肩書きを知っている者がいない残像領域は、カナエにとってもソーナにとっても、実に都合が良く、二人が今まで見たことのなかったマギカマキナ以外の世界――外の世界の景色は、二人を魅了するのには十分すぎるほどの力を持っていた。
おまけにハイドラライダーには莫大な報酬が約束されるときた。
逃亡生活の資金が少しずつ心許なくなってきていたタイミングでのこの話は、食いつくしかなかった。
「……これ、乗って戦うの?」
自分たちに与えられたウォーハイドラを見上げ、ソーナが小さく囁くように言葉を発した。
彼女の隣で同じように自分たちのウォーハイドラを見上げ、カナエは大きく頷く。
「そうだよ。ソナは怖かったら乗らなくてもいいけど、どうする?」
「……」
カナエの問いかけに、ソーナは首を横に振る。
「……私も、乗る。……テイもこの子も頑張るなら、私も頑張る」
「そう? 乗ってみて、やっぱり怖いってなったら無理しなくてもいいからね」
念を押すようなカナエの言葉に、ソーナは小さく頷いた。
彼女の仕草に頷き返し、カナエはウォーハイドラに触れ、軽く撫でる。
「これからしばらくの間、よろしくな。ソリトゥス」
名を呼ばれた機体の瞳が、微かに光を放ったような気がした。
STORY
本日のニュースです先日発生した企業連盟の基地爆破事件について、連盟は熾天使旅団を名指しで批判しています
熾天使旅団はリソスフェア要塞を支配する西方辺境最大の軍閥であり、素直に賠償を受け入れるとは思えません
各地の勢力は、企業連盟、または熾天使旅団を中心とした辺境軍閥か。いずれかの勢力への支持を迫られています
一方、ハイドラ大隊の総指揮を執る≪霧笛の塔≫関係者は企業連盟に対し不信感をあらわにしています
証拠こそないものの、基地爆破事件は絶妙なタイミングであり、辺境軍閥は苦しい立場に立たされ……
◆訓練
反応の訓練をしました反応が10上昇した
整備の訓練をしました整備が10上昇した
反応の訓練をしました反応が11上昇した
整備の訓練をしました整備が11上昇した
反応の訓練をしました反応が12上昇した
◆送品
◆送金
◆破棄
◆購入
カナエは打ち捨てられた棺を360cで購入した!!
カナエは虚無機関砲A-精度を360cで購入した!!
カナエはハイフィを360cで購入した!!
◆作製
資金を100を投入した!!
精度強化!
照準装置20と反動吸収機構20を素材にして融機歌獣型頭部「機竜角」を作製した!!
◆戦闘システム決定
ステルス に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1に簡易操縦棺を装備した
脚部2に簡易軽多脚Aを装備した
スロット3に簡易頭部を装備した
スロット4に簡易レーダーを装備した
スロット5に簡易速射砲を装備した
スロット6に簡易粒子ブレードを装備した
スロット7に簡易エンジンを装備した
スロット8に索敵歯車を装備した
◆パーツ改名
◆パーツアイコン変更
◆僚機設定
◆意思表示設定
意志設定……生存優先
ユニオン活動
ランダムの訓練をしました
ランダムが1上昇した
ランダムの訓練をしましたランダムが1上昇した
ランダムの訓練をしましたランダムが1上昇した
ランダムの訓練をしましたランダムが1上昇した
ランダムの訓練をしましたランダムが1上昇した
メッセージ
◆戦闘結果
戦闘報酬
戦闘収入 1100
攻撃戦果補正4.99%
支援戦果補正5.12%
防衛戦果補正4.88%
販売数補正 0.2%
合計現金収入1276
整備費 -78
ユニオン費 0
パーツ販売数 2個
◆経験値が15増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
攻撃戦果補正4.99%
支援戦果補正5.12%
防衛戦果補正4.88%
販売数補正 0.2%
合計現金収入1276
整備費 -78
ユニオン費 0
パーツ販売数 2個
◆経験値が15増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
カナエは対魔呪符21を入手した!
カナエは特殊合金21を入手した!
明日の戦場
第8ブロック
奇妙な植物園
謎の植物を栽培している農場が発見された。万が一のことを考え、農場を破壊してほしい。護衛がいるはずだ
来週の霧濃度:40%
来週の電磁波:40%
タリス・シエルタ |
レーヴェ・プロミネンス・マイネン |
ニック・イーフローク |
フルゥツバ・イストリ |
クライドルク |
クリス・バーミリオン |
ドギー・ハウエル |
ラナ・ロスティ |
ヒト・ゴルドラブ |
Er=Jr=Schaaf |
エリカ=ヒースハイデ |
パイ・クアッド・ラズベリィ |
Solitus |
クリスティアン・フライベルグ |
バハルギュル |
寂月 |
マイム・マイム・マイム |
スヴェン |
うさみみの人 |
ブレイジングスター |
『装甲車』 |
機動DR『ウィンドベル』 |
機動DR『ウィンドベル』 |
『戦闘ヘリ』 |
『装甲車』 |
『戦闘ヘリ』 |
機動DR『ウィンドベル』 |
機動DR『ウィンドベル』 |
装甲戦車『アルマジロ』 |
『装甲車』 |
『装甲車』 |
『装甲車』 |
装甲戦車『アルマジロ』 |
機動DR『ウィンドベル』 |
『戦闘ヘリ』 |
機動DR『ウィンドベル』 |
装甲戦車『アルマジロ』 |
機動DR『ウィンドベル』 |
キャラデータ
名前
Solitus
愛称
カナエ
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プロフィール
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――兵器の孤独を癒したのは、二人の子供だったという―― ++++ 「リスクが高いほうが、燃えるってもんでしょ?」 調唄鼎(しらべうた かなえ)(ツインテールの方) 通称カナエ。相方のソーナからはテイと呼ばれている。 絡繰世界「マギカマキナ」に住んでいた盗賊団「霧の眼」に所属するシーフの少年。 調律士と呼ばれる特殊な力を持った一人で、マギカマキナにいた頃、相方のソーナを機械塔から盗み出して共に逃亡生活を送っている。 今回その途中で残像領域へ迷い込み、莫大な報酬が約束されているのなら丁度いいしここにしばらく滞在しようと決めてウォーハイドラ「Solitus」の乗り手になった。 少女にしか見えない格好をしているが立派な少年。 ギャンブラー気質で賭け事に強く、それで旅の資金を荒稼ぎすることもある。 他者とのやりとりが必要だったりする際、主に対応するのはこちら。 いわゆるメインキャラ。 ++++ 「……これが、外の世界……?」 響音奏鳴(ひびきね そうな) 通称ソーナ。相方のカナエからはソナと呼ばれている。 絡繰世界「マギカマキナ」で歌姫と呼ばれ崇められていた少女。 調律士と呼ばれる特殊な力を持った一人で、マギカマキナにいた頃、機械塔の中に幽閉されていたのだが、カナエに盗み出されてからは彼と共に逃亡生活を送っている。 今回その途中で残像領域へ迷い込み、莫大な報酬が約束されているのなら丁度いいしここにしばらく滞在しようというカナエの意見に賛同し、ここに留まっている。 歌によって特殊な機械や生き物を操る調律士の力がウォーハイドラにも作用することに気付いてからはその力でカナエをサポートしている。 機械塔にいた頃、言われるままに何も考えず力を使い続けていた結果、片目が見えなくなっている。 残像領域にやってきてからはハイドラの整備の仕方も覚えた。 いわゆるサブキャラ。 ++++ 狼型多脚機体 Solitus(ソリトゥス) カナエとソーナが扱っている機体。 大規模な故障で乗り手を失った機体をカナエが修理したもの。 狼のような姿が特徴。 ++++ + | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
_0_1_2_3_4_5_6_7 _8_9101112131415 1617181920212223 |
機体データ |
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1 | 操縦棺A | 簡易操縦棺 [20/---/---]《装備:1》 | ▼詳細 |
---|---|---|---|
2 | 軽多脚A | 簡易軽多脚A [20/---/---]《装備:2》 機動[470] 跳躍[122] AP[965] 旋回速度[605] 防御属性[霊障] 防御値[180] 貯水量[175] 積載量[3600] 消費EN[720] 金額[360] 重量[900] [多脚] *作者* |
▼詳細 |
3 | 頭部A | 簡易頭部 [20/---/---]《装備:3》 | ▼詳細 |
4 | 腕部A | 簡易腕部 [20/---/---] | ▼詳細 |
5 | 速射砲A | 簡易速射砲 [20/---/---]《装備:5》 火力[219] 発射数[4] 防御属性[電子] 防御値[180] 精度[175] 貯水量[8] 弾数[15] 武器属性[速射] 異常追加[35] 消費EN[4] 金額[360] 弾薬費[50] 重量[150] [物理射撃] *作者* |
▼詳細 |
6 | 粒子ブレードA | 簡易粒子ブレード [20/---/---]《装備:6》 火力[1053] 連撃数[1] 防御属性[電子] 防御値[540] 精度[87] 貯水量[175] 弾数[9999] 武器属性[漏出] 異常追加[30] 消費EN[360] 金額[360] 重量[150] [粒子格闘] *作者* |
▼詳細 |
7 | エンジンB | 簡易エンジン [20/---/---]《装備:7》 | ▼詳細 |
8 | レーダーA | 簡易レーダー [20/---/---]《装備:4》 | ▼詳細 |
9 | レーダーA | 索敵歯車 [20/索敵/---]《装備:8》 | ▼詳細 |
10 | 素材 | 消火装置20 [20/耐火/---] | ▼詳細 |
11 | 頭部B | 融機歌獣型頭部「機竜角」 [20/精度/変形] | ▼詳細 |
12 | 素材 | 対魔呪符21 [21/耐霊/---] 特殊B[100] [素材] |
▼詳細 |
13 | 操縦棺A | 打ち捨てられた棺 [20/装甲/---] | ▼詳細 |
14 | 機関砲A | 虚無機関砲A-精度 [20/精度/---] 火力[35] 発射数[60] 防御属性[電子] 防御値[18] 精度[147] 貯水量[43] 弾数[80] 武器属性[速射] 異常追加[30] 消費EN[1] 金額[360] 弾薬費[5] 重量[250] [物理射撃] *作者* |
▼詳細 |
15 | エンジンA | ハイフィ [20/出力/---] | ▼詳細 |
16 | 素材 | 特殊合金21 [21/重装甲/---] 特殊B[100] [素材] |
▼詳細 |
17 | --- | --- | --- |
18 | --- | --- | --- |
19 | --- | --- | --- |
20 | --- | --- | --- |
21 | --- | --- | --- |
22 | --- | --- | --- |
23 | --- | --- | --- |
24 | --- | --- | --- |
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26 | --- | --- | --- |
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28 | --- | --- | --- |
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30 | --- | --- | --- |