ENo.0244　許多&アンフィニの人工精霊

Amata：
――大失態だ。要塞を目の前にしてながら僚機を見失うなんて。
ギルデンさん風に言うならあいつは戦場のDPS、メイン火力…！
それこそ俺がこの筏で庇ってミサイルから護るべき重要機なのに……！
そのために焼夷機関砲を積んできたんじゃなかったのかよ。馬鹿か、俺…！
なんとかして早くルオルカを見つけないと…！

「――ジャンガーダ、数理の兄妹。御機嫌よう。
　…アンフィニは静養に入っているのか。」
「おう、はんぺんじゃねえか！こんな所で何してんだ、アマ坊！」

ひとりで焦っていたら、聞き覚えのある声が通信に飛び込んできた。
…よく見つけられたなこの人達。
でも頼もしい人達が居合わせてくれて、ありがたい。
さっさと目下の敵を片付けてルオルカの増援に行こう。

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Infini：
おはようございます！アンフィニです。
やはり急ごしらえの体ではいろんなエラーが生じてしまうようですね。
稀にですが、手足が急に動かなくなることがあります。
単純な接触不良だと思うのですが……いかんせん、
私達の体を診たり造ったり直したりできるような技師さんは
おそらくもう誰も生きてはいらっしゃいませんから、根本的な解決は望めないでしょう。
もう一度体を造り直すということも考えたのですが、
今回のような若干の人格データ破損がまた生じては元も子もないので……
残像領域の技術の進歩を待つしかありません。
何年後になるのかは、まだわかりません。何十年とかかるのかもしれません。

そんな状態なものですから、今日の要塞攻略戦のような危険な作戦で
無理やり兄さんと一緒に棺に乗り込むような無茶はやめた方が良いと思い、
マノ・ボトリング支社でルカさんと兄さんの動きをモニターしています。

この体を失ったら……また電子の体に逆戻りなのは悲しいです。
でも、生きていられるだけ――稼働を許されて、
皆と一緒に居られるだけでも私は充分に嬉しいと思います。
…強がりではありません。本当のことです。

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Several：
マノ社にもらった部屋で、私達2人で許多の帰りを待ってるか、
マノ社オフィスで他の従業員と一緒に許多の帰りを待ってるか。

…どっちが安全かと言われると、僅差で後者ね。
本当に誤差程度の差しかないんだけど。

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呼んでないお客が来た時、ここの警備員はどこまでやってくれるのかしらね？
まあ全然信じてないから、
アンフィには体を捨てる覚悟をさせたわ。

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八尾天狗道：
…………全く、ここの天候は良くなるということが無いのでせうか！
毎日酷い濃霧と妨害電波で、未だ大本営との通信は繋がらないのであります。
しかしながら、このような気候が発達せしめた此の国の通信機器はなかなかに有能でありました。
本国との通信は開けないまでも有意義な情報を多数掴むことができたのであります。


辺境レジスタンス新指導者ルオシュの暗躍、要塞奇襲作戦の実行。
企業連盟新盟主バルーナスのコロッセオ式典参加。
――ハイドラ大隊の大半は動員され、目ぼしき兵員が一時街から消える。

そして、賊のひとり「アンフイニ」の体調不良。
――賊「アマタ」「アンフイニ」兄妹の分断。


この好機中の好機が重なる時は、
本日のほかをおいてありますまい。

まずは住処を、次に「マノ・ボトリング社」を当たって…妹の方の身柄をまず確保することと致します。
妹さえ確保すれば兄の方は何とでも誘き出せませう。
大人しく賊の身柄を差し出して頂けるよう無血での説得には最大限努めることとします。
…交渉はとてもとても苦手なのでありますが。

賊を匿っても、為にならないのでありますよ。


(Special Thanks:
@kamonegi_afn/Eno.38 ハンブルグ・ダーウェン翁&ヴィオラーケウスさん
@kirugiri09/Eno.277 カラーガタさん&名称不明のハイドラさん
@mizukimachihiro/Eno.158 ルオルカ・マーマレイドくん/内容リンク日誌ありがとう&マノ・ボトリング残像領域支社の皆様）

何らかの理由によりハイドラに縛りつけられたライダーが集まる。掃き溜めとも言う。
　
一部メンバーの素行不良により世間からの評判は芳しくない。

音楽専念。