第2週目 アレクセイ・エルステッドの一週間
◆日記
少し前まで、俺が生きる世界は雪に閉ざされた山岳だった。
一年中雪を戴く山、侵食を繰り返した湾岸、砂があらゆる生物を拒む砂漠。それらに三方を囲まれた山岳地帯はやがて狩猟民族の住処となり、俺の故郷となった。
あの年の、白夜が続いて7日経った頃。
隣の集落の巫祝が訪ねて来た。赤菫が咲いたのだと言う。
赤菫、凶事を示す花。このあたりで生まれた者で知らない者はいない、精霊のシンボル。だが、俺たちはそれがただの作り話でないことを知っている。
この山の菫は、山に由来しないものを激しく拒む。何者かが集落の近くを通ったのだろう。靴底の泥が山を穢し、花を赤く枯らしたのだ。
部外者に狩場を乱されては、次の極夜を越えるのが難しくなる。長はその訴えをすぐに了承し、俺が侵入者を追うことを許してくれた。
狩りが出来ない時、喰える獣はヒトだけだ。それだけは避けたい。親族を供される子らの嘆きほど、哀しいものはない。
ネレティを駆け、仄赤い陽に照らされた雪道を行く。ネレティは集落いちの駿馬だ。六の蹄が雪を蹴り、赤枯れした草木を辿る。
暫く走り、ふと気付く。
火のにおい。脂のにおい。獣の血のにおい。
赤く崩れた菫の花弁が、彼らの行く先を示していた。
彼らは、ここにいる。
そう気付き、弓を構えた瞬間。
回転する丸い鏃が頬を掠めた。跳ねた血が目に入り、矢が僅か逸れる。照星の向こうで濁った悲鳴が上がった。
ネレティの腹を蹴り、再び走らせる。奴らはあと3人。ならば、やるべきことは簡単だ。
矢を3本引き出す。2本を口に咥え、もたもたと追いかけてくるひとりの腿を射る。
次。1本を口から離し、横腹を狙う。鏃は肉を切り裂いて落ちた。
最後。極大射程。雪の結晶ほど小さく見える、最後の1人に狙いをつける。奴は仲間に目もくれず、鉄の棒を構えた。あれが丸い鏃を放つ装置だろう。それが動き出す前に射る。数瞬ののち、夥しい量の赤色が雪に降り落ちた。
陽の沈まぬ夜を駆ける。昂った体のまま集落に帰る気にはなれず、眠る場所を探した。以前作った狩り小屋まで走り、残しておいた毛皮に包まる。眠れぬまま目を瞑り、また目を開けた。
白夜の太陽は光を歪め、赤く大地を照らしていた。落ち着かず鼻を鳴らしたネレティに歩み寄り、その首を撫でてやる。
決して、俺たちシクサウの民は恵まれている訳でも、強い訳でもない。山を降りた《正統派》の人間よりも、厳しい環境で生きていく術を持っているだけだ。
《正統派》は、少数民族である俺たちを迫害し、信ずる教えの正しさを示そうとしている。その暮らしの幾ばくかは、俺たちの文化に導かれたものだと言うのに。
今日俺がしたことは、奴らに機会を与えただろう。シクサウの矢によって正統派が殺されたと奴らが知れば、奴らはまた山に踏み入るはずだ。
ならば、俺はまた弓を引く。
シクサウ。
俺の家。俺の言葉。俺の生き方。
それを守るのが俺の命の使い方であると、俺は信じて疑わなかった。
----------
「ま、その後は予想通り包囲されちまってな。俺1人の追放で集落を見逃すってェ約束を取り付けたのさ。勿論、約束を反故には出来ねえ条件付きだ。奴らは、シクサウがいなきゃ、機械のひとつも作れねェからな」
少女は煙草を取り出し、火をつける。深く肺腑を満たしたそれは、毒の如き甘ったるい匂いを漂わせた。
「こうして俺ァ、次元間流罪を受け入れた。後悔はねェんだ。この悪趣味な体を除いては、だが」
乱杭歯の向こうから漏れ出る呼気は薬臭く、利発そうな目の下には濃く隈が浮き出ている。開き気味の瞳孔は相対して目に見えるほどの眼振を続け、だというのに本人は平然と、その体をベッドの上で座らせている。
「しっかし、お前さんも残念だったな!行き倒れの美少女を拾ったと思ったら、中身は四十を越えた野郎でよォ」
げらげらと笑う声は、少女の華奢な体に似つかわしくない、酒焼けした壮年の男のものだ。ああ、と濁った声で息を吐き出してから、アレクセイ・エルステッドは目の前の男の顔をじっと見つめた。
均整と均等を極めた男の姿勢がゆらりと変わり、アレクセイの座るベッドに顔を向けた。
「拾うと決めた時に想定したより、人間の範囲に収まってくれて何よりだ。そっちのベッドじゃないのは、ライセンス契約が出来るやつなら人語を理解するだろうと思ったからだ」
男はそう言って、鈍く光るケージを親指で示して立ち上がった。換気扇を回し、吐き気すら感じる甘い煙を逃がしながら、男は更に続ける。
「打算で助けたが、美女だからでも美少女だからでもねぇ。お前が運のいいライダーだからだ。だから特に残念なことはなにもない」
へえ、と意外そうな声が上がる。次いで、呵呵と楽しげな音を交えて答えが返ってきた。
「くく、運がいい、か。面白い考え方だ。こっちに来て初めてだな、そんなことを言う奴は」
男は目の前の漂流者に機会を与えた。流れ着いた者なら、分からないこともあるだろう、と。
「何を教えれば良いかわからん。質問は」
「は、質問なんざねえよ」
返された言葉に、男は僅かに眉を顰める。
「これでも2年ぐらい、こっちで用心棒やってたんでね。俺が起きるのを待って、きちーんと服を着てるンだ。お前さんが深夜徘徊する小児性愛者じゃねェことぐらい、分かるさ」
アレクセイは煙草を咥えたまま、ポケットから引き抜いたライセンスをくるくると回す。その縁に反射した空の明るさが、点々と青白い肌を照らした。
ライセンスがぱちりと跳ね上がり、再びアレクセイの小さな手に戻ってくる。寸分違わずに。
「つまり、こいつは仕事の契約って訳だ。自己紹介が遅れたな。俺はアレクセイ・エルステッド。他所じゃアリョーシャと呼ばれてる」
捕食者を思わせる歯を剥き出しに、氷の青さを持つ目を細めて、アレクセイは笑う。対して、それを深い鴉色の目で受け止めた男は、気圧される様子もなく淡々と言葉を継いだ。
「俺は、零式って名乗ってる。それと、ヘンタイ診察するんなら、普通は自分が理解できるモノを相手にするだろ」
零式は、アレクセイを拾った時の感覚を手に、足に呼び起こす。明らかに見た目通りではない重量は、この少女に閉じ込められたものに由来する現象なのだろう。
「間違っても質量が生物じゃないもの相手に、理性に休暇なんかやれるか」
零式の言葉に、アレクセイは「そういうのを好む人間もいるんだぜ」とことも無さげに返した。だが、零式はその言葉を受け取る前に、思考を自身の中に埋没させていた。
アレクセイ。
────守護者だか守護聖人だかが起源の言葉だ。俺は、ホンモノのお守りを拾っちまったらしい。
抑えた表情に、僅かに事態への嘲笑が漏れた。
「可笑しいよなァ。お前さんもそう思うだろ?」
そんな、真意を解さないアレクセイの声が、零式の意識を引き戻す。そうして目を向けたアレクセイは、零式の胸の前にその可愛らしい顔を覗かせていた。
「俺を《飼う》のは簡単だぜ。クスリ、詳しいんだろ?」
アイスブルーの大きく丸い目、金糸のように艶めくブロンド。それを嵌め込まれた、白くやわらかな体が、依存と中毒に塗れた末期患者の様相に歪んでいく。見慣れたその光景を幻視し、零式は何度も口にした言葉を投げつけた。
「……何かを殺そうと思えば、何によって生きるのか知らんままではいられねぇのさ。お前が食う分は引っ張って来てやるよ」
「は、気前のいいこった。ま、食わせてくれるってんなら文句はねェ。俺が、お前さんを守ってやるさ」
肉の檻に閉じ込められた獣が、笑んで手を差し出す。檻を壊し、獲物を探し続ける獣に。
「よろしくなァ、相棒」
----------
「アリョーシャおねえちゃーん!」
薄曇りの街を行くアレクセイの背に、幼い声が飛んだ。お世辞にも身なりがいいとは言えない子供が、彼のもとへ走ってくる。
「ん?どうしたの」
気取られぬよう、アレクセイは声帯の加圧式変声機を起動した。幼い容姿を利用し、用心棒として働いていた頃に移植したものだ。低く恐ろしげに響く男の声は、すぐ姿形に沿う可愛らしいものに変わった。
「おねえちゃん、ワン先生のとこに行ったってきいたの。だからおねえちゃん、びょうきなのかなって」
「先生?……あぁ!」
リンシーという名の音で覚えたものだから、スムーズに繋がらなかった。あの男のことか、と胸落ちしてアレクセイはにこりと笑う。
「ううん、病気じゃないよ。ワン先生とは、今度お仕事を一緒にすることになったの。そのお話をしに行ってたんだ」
「じゃあ、おねえちゃんはお医者さまになるんだね!すごい!」
「違うの、ただのお手伝いだから。お医者さまにはなれないんだよ」
アレクセイの言葉にそっか、と肩を落とし、その直後に「ねえ、きいて!」と最近あったことをつらつらと喋り出す子供。そのきらきらと輝く目を、アレクセイは頬を緩めながら見つめた。
時間の流れは速く、止まることがない。苦難にぶつかりながら、それでも生き残る定めにある者たちは生き続けていく。
親が子を守ろうとするなら、犠牲も必要になる。
縁者の肉を喰らい、極夜を生き延びたアレクセイにとって、その価値観は揺らぎようがない。
----------
いつだって、苦しみは赤色と共に駆けてくる。
それならば。
穏やかな闇色の目、その奥に赤い極光を宿したあの男もまた、俺に耐え難い苦痛をもたらす者なのだろう。
だが、それでさえ、必然であるとするならば。
俺はまた、鉄の脚で駆け、弓を引く。
それが、シクサウの生き方だ。
NEWS
本日のニュースです北の遺跡に対し、霧笛の塔は再びハイドラ大隊を招集しました
各地のライセンス保持者たちが、無作為に選ばれて、大隊を結成します
企業連盟から再び独立した霧笛の塔、その全貌はいまだ謎に包まれています
一説では、企業連盟が握る『禁忌』の力を手に入れるために
わざと合併し、内部に入り込んだとも言われています
いまや企業連盟は――
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ 「ゴホゴホッ……ヒヒッ……遺跡探索が始まったな……ゴホゴホッ……さて、我々の目的を話そう」 |
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ 「……ゴホゴホッ……われわれは遺跡に遊び来たわけではない……遺跡に眠る知識が必要なのだ」 |
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ 「……素晴らしき科学は、われわれに道を指し示している……やがて、われわれ科学者は手にするだろう」 |
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ 「われわれは、新たなる力を求める。われらの夢が叶うころ……もし、協力を続けてくれたのなら」 |
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ 「きみに、戦闘システム『シャッテンフェー』の力を……ゴホゴホッ……ヒヒッ」 |
◆訓練
制御の訓練をしました制御が11上昇した
アリョーシャはHeroineを360cで購入した!!
アリョーシャは虚無補助輪A-機動を360cで購入した!!
アリョーシャはアステロイドホッパーを360cで購入した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
◆作製
資金を100を投入した!!
反応スプリング20と反応スプリング20を素材にしてコシチェニウム切削脚《コーシツェル》を作製した!!
◆戦闘システム決定
コネクト に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1に簡易操縦棺Cを装備した
脚部2に簡易中二脚Aを装備した
スロット3に簡易エンジンAを装備した
スロット4に簡易エンジンAを装備した
スロット5に簡易エンジンAを装備した
スロット6に簡易軽ブースターBを装備した
スロット7にHeroineを装備した
スロット8にアステロイドホッパーを装備した
スロット9に簡易レーダーBを装備した
スロット10に簡易レーダーBを装備した
スロット11に虚無補助輪A-機動を装備した
◆僚機設定
王 零式とバディを結成した!!
◆意思表示設定
意志設定……生存優先
◆ミッション
ミッション設定……ミッションA
ユニオン活動
DiMSANIの活動記録
私はネレティ。個体名は、チャトランガ-ディストリビューテッド・マニピュレート・システム・バイ・アーティフィシャル・ニューラル・インテリジェンス。
ハイドラ「レトログラード」の自動制御システムにして、疑似人格を持つ人工知能です。
護衛に潜入、ハイドラでの戦闘その他、アレクセイ・エルステッドへの仕事依頼はこちらまで。
ハイドラ「レトログラード」の自動制御システムにして、疑似人格を持つ人工知能です。
護衛に潜入、ハイドラでの戦闘その他、アレクセイ・エルステッドへの仕事依頼はこちらまで。
ユニオン金庫……1000c
利子配当…………100c
反応の訓練をしました
反応が1上昇した
反応の訓練をしました反応が1上昇した
反応の訓練をしました反応が1上昇した
反応の訓練をしました反応が1上昇した
反応の訓練をしました反応が1上昇した
100c支払い、素材を1個手に入れた
メッセージ
ENo.48からのメッセージ>>
メッセージを送信しました
>>Eno.48 >>Eno.149
DiMSANI 「マスター、新しいパーツの装着テストが終了しました。あら、マスター?」 |
アリョーシャ 「……ぐぅ」 |
DiMSANI 「寝ていらっしゃったのですね。起きる前に、ガレージを片付けなくちゃ」 |
DiMSANI 「……こうしていると、ただの女の子に見えるのに」 |
DiMSANI 「マスター、あなたが誰かの盾になると言うなら……私があなたの鎧になりましょう」 |
DiMSANI 「だから……ずっと私のマスターでいてくださいね」 |
メッセージを送信しました
>>Eno.48 >>Eno.149
◆戦闘結果
戦闘報酬
戦闘収入 1100
追加収入 120
攻撃戦果補正4.25%
支援戦果補正7.81%
防衛戦果補正6.87%
販売数補正 0.4%
休暇復帰補正6%
敵警戒値補正0.21%
合計現金収入1562
--弾薬費請求 0
--整備控除修正額500
整備請求額 0
ユニオン費 -100
ユニオン利子100
パーツ販売数 4個
今回の購入者-->>101 >>107 >>271 >>341
◆反応値が4成長しました
◆制御値が1成長しました
◆経験値が15増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
追加収入 120
攻撃戦果補正4.25%
支援戦果補正7.81%
防衛戦果補正6.87%
販売数補正 0.4%
休暇復帰補正6%
敵警戒値補正0.21%
合計現金収入1562
--弾薬費請求 0
--整備控除修正額500
整備請求額 0
ユニオン費 -100
ユニオン利子100
パーツ販売数 4個
今回の購入者-->>101 >>107 >>271 >>341
◆反応値が4成長しました
◆制御値が1成長しました
◆経験値が15増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
アリョーシャはバッテリー21を入手した!
アリョーシャは自動修復装置21を入手した!
アリョーシャは反応スプリング21を入手した!
明日の戦場
第1ブロック
セクション・1[ハッキング]
セクション・1は誰にでも開かれた、地獄の釜の、飛び込み台――
来週の霧濃度:110%
来週の電磁波:99%
来週の警戒値:238%
シェリー |
さんかく |
エレライナ・マーラジカル |
アグロヴァル・エッフェンベルグ |
ミロク・イツコ |
赤目 |
ブラッド・メルヴィル |
アンナロッテ |
アレクセイ・エルステッド |
王 零式 |
有澤 零砂 |
アリーシャ |
ティー |
和装の人形と蒸気の蛙 |
ジグラ・ジグラ・マルテトト |
夜明けの口笛吹き |
イワクラ |
エイジ・アサヒ |
アキラ・ハリアエトゥス |
ODE-30 |
闇 |
--- | --- | --- | --- |
--- | --- | - vs - | --- | --- |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫[デバステイター] |
電子戦DR『ヘッジホック』[電子] |
装甲戦車『アルマジロ』[物理] |
電子戦DR『ヘッジホック』[電子] |
装甲戦車『アルマジロ』[物理] |
『霊場』[霊障] |
『霊場』[霊障] |
『霊場』[霊障] |
装甲戦車『アルマジロ』[物理] |
『霊場』[霊障] |
『霊場』[霊障] |
『霊場』[霊障] |
電子戦DR『ヘッジホック』[電子] |
『霊場』[霊障] |
『霊場』[霊障] |
装甲戦車『アルマジロ』[物理] |
『霊場』[霊障] |
装甲戦車『アルマジロ』[物理] |
装甲戦車『アルマジロ』[物理] |
装甲戦車『アルマジロ』[物理] |
装甲戦車『アルマジロ』[物理] |
装甲戦車『アルマジロ』[物理] |
『霊場』[霊障] |
装甲戦車『アルマジロ』[物理] |
装甲戦車『アルマジロ』[物理] |
『霊場』[霊障] |
装甲戦車『アルマジロ』[物理] |
『霊場』[霊障] |
キャラデータ
名前
アレクセイ・エルステッド
愛称
アリョーシャ
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プロフィール
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北ヨーロッパ系の外見を持つ少女。 好奇心旺盛で社交的、利発な印象の人物。若いながらもライセンスを持つハイドラライダー。オフの日は近所の子供と遊んだり、街をフラフラしたりする姿が見られる。 何故男性名である「アリョーシャ」を名乗るのかは不明。 ------------------------------ その正体は、その体を少女のカタチに折り畳まれた壮年の男。 無理に重合された神経と筋肉は、彼に多大な苦痛を与えた。彼は危険と知りながらも破格の報酬を得られるハイドラライダーとなり、致死量寸前の麻酔薬を買い漁る生活を送っている。 姿が変わっても、性格は変わっていない。しかし、薬に依存した生活の中で、彼の好ましい面は徐々に失われつつある。 彼はかつて「シクサウ」と呼ばれる、山岳を住処とする狩猟民族だった。 馴鹿に似た生物を駆け獣を狩り、高度な鍛冶技術と独自の文化形態を持つ彼らは、最後の異教徒として迫害されていた。正統派に囚われてなお、改宗を誓わなかった彼は、姿を歪められ時空間ポータルへと流されてしまったのだ。 「生き物はみな精霊を宿す肉を持ち、その肉を断つ鋼もまた等しく霊的存在なのだ」 シクサウの巫祝であったアリョーシャは、時空間を跨ぐ流罪を受けてなお、その教えを信じている。 そのためか、ヒトという肉を納めた鋼鉄の棺───ウォーハイドラには、特別大きな畏敬の念を持つ。 ------------------------------ ハイドラ:レトログラード(Retrograd) 話者によってはレトログレイド(Retrograde)とも。鈍色の装甲に高く伸び上がる7本脚、人面をもたげた馴鹿のような姿が特徴。 機体表面は若干量の光を吸収するキチン質の層に覆われ、化学物質による溶解に耐性を持つ。 この機体には多層学習型並列戦闘演算知能(Distributed Manipulate System by Artificial Neural Intelligence)、つまり成長する戦闘AIが搭載されており、操縦者のアシストから生命維持までをほぼ自動で行う。 アリョーシャはこのシステムに「ネレティ」と名付け、子供のように可愛がっている。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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機体データ |
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1 | 操縦棺C | 簡易操縦棺C [20/旋回/---]《装備:1》 迎撃[72] AP[1053] 旋回速度[20] 防御属性[電子] 防御値[540] 貯水量[8] 噴霧量[-131] 弾数[1] 消費EN[216] 金額[360] 重量[200] [操縦棺] *作者* |
▼詳細 |
---|---|---|---|
2 | 中二脚A | 簡易中二脚A [20/旋回/---]《装備:2》 機動[428] 跳躍[155] AP[1447] 旋回速度[477] 防御属性[物理] 防御値[792] 貯水量[175] 弾数[1] 積載量[2500] 消費EN[180] 金額[360] 重量[1000] [二脚] *作者* |
▼詳細 |
3 | エンジンA | 簡易エンジンA [20/旋回/---]《装備:3》 | ▼詳細 |
4 | エンジンA | 簡易エンジンA [20/旋回/---]《装備:4》 | ▼詳細 |
5 | エンジンA | 簡易エンジンA [20/旋回/---]《装備:5》 | ▼詳細 |
6 | 軽ブースターB | 簡易軽ブースターB [20/旋回/---]《装備:6》 | ▼詳細 |
7 | 軽ブースターB | 簡易軽ブースターB [20/旋回/---] | ▼詳細 |
8 | 素材 | バッテリー21 [21/出力/---] 特殊B[100] [素材] |
▼詳細 |
9 | レーダーB | 簡易レーダーB [20/旋回/---]《装備:9》 | ▼詳細 |
10 | レーダーB | 簡易レーダーB [20/旋回/---]《装備:10》 | ▼詳細 |
11 | レーダーB | 簡易レーダーB [20/旋回/---] | ▼詳細 |
12 | 重多脚A | コシチェニウム被覆脚《グーフマ》 [20/旋回/---] 機動[171] 跳躍[36] AP[2983] 旋回速度[339] 防御属性[霊障] 防御値[720] 貯水量[526] 弾数[2] 積載量[5400] 消費EN[810] 金額[360] 重量[1700] [多脚] *作者* |
▼詳細 |
13 | 重多脚A | 重多脚A設計書 [20/噴霧/---] 特殊B[80] [設計書] |
▼詳細 |
14 | 素材 | アンテナ20 [20/索敵/---] [素材] |
▼詳細 |
15 | 重多脚A | コシチェニウム切削脚《コーシツェル》 [20/跳躍/跳躍] 機動[184] 跳躍[39] AP[3207] 旋回速度[344] 防御属性[霊障] 防御値[774] 貯水量[565] 弾数[2] 積載量[5400] 消費EN[870] 金額[939] 重量[1700] [多脚] *作者* |
▼詳細 |
16 | 素材 | 自動修復装置21 [21/AP回復/---] 特殊B[100] [素材] |
▼詳細 |
17 | 素材 | 反応スプリング21 [21/跳躍/---] 特殊B[100] [素材] |
▼詳細 |
18 | 素材 | 避雷針20 [20/耐電/---] [素材] |
▼詳細 |
19 | ウィルスB | Heroine [20/旋回/---]《装備:7》 培養[8] 特殊B[361] 旋回速度[553] 防御属性[霊障] 防御値[90] 貯水量[87] 噴霧量[8] 武器属性[ウィルス付与] 消費EN[540] 金額[360] 重量[500] [培養装置] *作者* |
▼詳細 |
20 | 素材 | 粒子吸着材20 [20/耐粒/---] [素材] |
▼詳細 |
21 | 補助輪A | 虚無補助輪A-機動 [20/機動/---]《装備:11》 | ▼詳細 |
22 | 重ブースターA | アステロイドホッパー [20/機動/---]《装備:8》 | ▼詳細 |
23 | 素材 | 反応スプリング20 [20/跳躍/---] [素材] |
▼詳細 |
24 | 素材 | 機械油20 [20/旋回/---] [素材] |
▼詳細 |
25 | --- | --- | --- |
26 | --- | --- | --- |
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30 | --- | --- | --- |