ENo.0105　グリストリム・ギルドホルン

「あぁ、ここから往復したってハイドラなら数日も――」

「なぁおい、待ってくれ――だから俺は――」

「私が暗い顔をしていては――――――――きないでしょう？」

「ねぇ、この子の名前は――決めた？」

「帰れるのならパーティを開いて―――たい――ですわね」

「この子のね、名前は――――！」

「――――――なんたって来週には弟の結婚式があ――――らな！」


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『今回はアンテナの数を減らすことにしたよ。流石に前回はアンテナの刺さった置き物でしかなかったからね』

「了解。こちらは」

『アンテナを減らした分ベオウルフお得意のFCSを4機積み込んでおいたよ。
　新しいものが一つと、以前にも接続したものをいくつかね』

「…………なるほど、それで……。
　現在の操縦棺内の状況については後ほど報告します。」

「動く前から酷いもんですよ……今回の戦場は早めに終わらせたい。
　来週には弟の結婚式があるんだから……」

『弟君の結婚式かい？　おめでたい話だね』

「……何の話ですか。俺に弟はいませんが」

『え？　いや、君が今そういったじゃないか』

「今……？　俺が……？」

『え？』