第8週目 ブラッド・メルヴィルの一週間
◆日記
付けっ放しにしていたラジオのニュースに、ザアザアとノイズが混じり始める。ノイズの底からは鼻歌が聞こえる。男のような女のような、そのどちらでも無いような声が、陰気なのだか陽気なのだか判別のつかないメロディを、途切れ途切れに歌っている。
ーーンー、ンー……ンー……。
ーーンー……ンー、ンー……。
幽霊、ではない。霊障と言うのだったか、残像と呼ぶのだったか。この領域では、既に去った人間の痕跡や、その記憶の残滓がこうして姿を現わすことがあって、特に戦場の霧によく馴染む。真っ白な濃霧のスクリーンの上に、無意味に投射し続けられる……それはまるで、残像のようだ。
だから、《残像領域》だ。
ともかくこれは、戦場が近い合図だ。俺はラジオをオフにし、通信機器の音量を上げた。
「アンナ!霧が濃くなってきた。地形はどうなってる?」
『今送るわ』
アンナのレーダーが走査した戦場を眺める。敵は戦車とヘリ、それから霊場が近い。思わず顔をしかめる。なるほど。道理でさっきから霊障がうるさいわけだ。特殊なプロテクトを施してあるはずの通信機器にさえ、霊障のノイズが混じり始めていた。
戦場において霊障は、時にライダーたちに向かって牙を剥き、敵機に劣らぬ脅威となる。慎重に進む必要がありそうだった。
と、そのとき。別の機体からの通信が割って入った。
『こちら、ジェイ・バレット。聞こえるかい?お二人さん』
「ジェイ!」
『!さっきの……』
モニターを確認する。雲の中にいるように視界は白く、何も見えない。が、一瞬だけ、太く黒い八本脚のハイドラが霧を裂き、ちらりと目の前に現れた。
《アラーネア》ーージェイの機体だ。俺は高揚する。アンナがくれた情報を確認すると、確かに俺たちの前方をジェイの機体が走行しているようだった。
「同じブロックだったのか!」
『ああ、俺も驚いた。ぜひ同行させてくれ』
「もちろん!ジェイが居れば百人力だ!」
『ちょっと!』
アンナの鋭い叱責が飛んでくる。
『その人、他社の傭兵でしょう?組むのはまずいんじゃなくて?』
そんなことも知らないのか、とでも言いたげなアンナに、『大丈夫だよ』と鷹揚に答えたのはジェイだった。
『俺のところはどうせ、今回で最後なんだ。煩いことは言われないさ。それとも、俺じゃ君の騎士は務まらないかい?』
『なっ……!』
からかわれたアンナはぶすくれたように黙ったが、マイクの向こうで、もしかしたら《創造主》は喜んでいたかもしれない。あいつは、お人形遊びの人形が増えることを喜ぶから。
「安心しろよ、アンナ。ジェイの射撃の腕は一流なんだ。訓練所じゃ誰も敵わなかった。頼りになる奴なんだぜ」
『ふうん……まあ、あなたのパルス砲の腕前よりは頼もしそうね』
「……。」
最後の言葉は聞かなかったことにした。三機で列を組み、俺たちは迷路のような遺跡を奥へ奥へと踏み込んで行く。
※
『とは言え、ここは霧が濃過ぎるな……。射撃には不利だ。足手まといにならないよう、せいぜい頑張るよ』
ジェイはすまなさそうにそう言っていたが、その腕はやはり正確無比だった。自分の足元すら見えない霧の中だというのに、まるでシューティングゲームのように敵機を撃ち落としていく。アンナも内心ではジェイの腕に舌を巻いているようで、特に文句を付けることもなく、黙々とレーダーの展開に勤しんでいる。
『すごいな……索敵機と組むと、こんなに楽なのか』
ほう、とジェイが溜息をつく。多分、アンナは照れた。棺の中で何ともむず痒そうな顔をしているアンナが想像できて、俺はくつくつと笑った。
『妬けるかね、ブラッド・メルヴィル』
「まさか」
わざわざ通信で茶々を入れてきた《創造主》を、軽くあしらいながら戦闘ヘリにパルス砲を撃ち込む。軽くて精度も高く、扱いやすい砲ではあるが、難点として威力が弱い。直撃してなお撃ち込まれるミサイルを跳躍で避けて、デュアルブレードで機関部を破壊し、ようやく動きを止めた。
「嬉しいさ。僚機と親友が、良い友情を築けそうなんだから」
そのとき突然、あらゆる計器のアラートが一斉に鳴り出した。霧の濃度。電磁波。霊障。全てが不自然なくらい急激に上昇している。
「未確認機か!?」
『違うわ、これは……!』
『来るぞ!』
嬉々とした《創造主》の声が、棺の中に響いた。
『ドゥルガーだ!』
ぬっ、と一瞬だけ、遺跡の霧の奥から何かが現れ、すぐに姿を消した。ただ、それが何かは俺たち全員の目にはっきりと理解できた。俺たち三人の前に立ちはだかっているのは紛れもなく、薄気味の悪い六つの術導肢を備える単眼のDRーードゥルガーだった。
かつて、長きに渡りこの世界を荒野とした戦争の発端となり、五年前にハイドラ大隊と死闘を繰り広げたーーアンビエントユニット・ドゥルガー。その力を宿すDRドゥルガーが現れたということは、やはり遺跡の奥には企業たちがこぞって求めるーー《ドゥルガー素体》とやらが眠っていることの証左なのだろう。
『データを先に送るわ。……酷い数』
アンナの苦い声と共に、《デコポッド》のスキャンデータが送られてくる。ドゥルガーは一、二、三体機確認できた。
『……注意しろよ、ブラッド。先日、別の戦場にこいつらが現れたって情報もある。その戦場は……』
「知ってるよ」
ジェイの低い声に返事をしながら、三機のドゥルガーたちから慎重に距離を取り、デュアルブレードを構える。いつ襲い掛かられても良いように。
「全滅、したんだろ。そこに居たハイドラ大隊、全員。一機も残らずに」
白い霧の中、三つの点が青く光った。それがドゥルガー三機の単眼が、俺たちをロックオンしたサインだったのだということに気が付いたときには、俺の体は既に《フォグホーン》ごと横薙ぎに吹っ飛んでいた。
「がっ……!?」
壁に叩きつけられる前に空中で体勢を変え、間一髪で壁を蹴る。そのまま逆関節のバネを活かして上空に跳躍し、天井を蹴り、上半身を捻りながらドゥルガーに向かってデュアルブレードを振り下ろした。
「うおらあああ!!」
何かを斬った感触は無かった。目測を大きく外し、デュアルブレードは空を斬る。俺は目を見はった。
何が起きている?アンナの情報では、敵はここにいるはずだったのに。
『っ、索敵障害……!』
ドゥルガーの攻撃か。アンナの悔しそうな声を覆うように、ジェイの怒号が飛んだ。
『どけ!ブラッド!!』
すぐさまブースターを最大出力で噴かし、跳躍して上空に退避する。その足元すぐ下を、炎を纏った赤い光線が濃霧ごと薙ぎ払っていった。
「焼夷機関砲!?そんなもの持って来てたのか!?」
『ドゥルガー対策用に、な!』
天井と壁を二、三度蹴って、俺はジェイの隣に着地した。
もうもうと燃え盛る爆炎と立ち昇る黒煙に、二人でじっと目を凝らす。これで、終わってくれれば良い。二人で必死に祈っていた。
しかし、その奥から現れたのはーー平然とした様子で、機体に傷一つ付いていないドゥルガーだった。
一瞬で、白い霧がまたその姿を覆い隠してしまう。
「くそ、あれで無傷なのかよ……」
『……硬いのよ、あれは』
そう続けたのは、三人の中で唯一五年前の戦場を知るアンナだった。
『命が惜しいなら、今回は増援が来るのを待つのが無難よ。三機同時に相手取るのは、いくらなんでも私たち三人には荷が勝ち過ぎるわ……。そもそもそれまで、持ち堪えられるのかって話なんだけど』
『無理だな』
即座にジェイが答える。否定と言うよりは、アンナの焦燥に寄り添うように。
『増援が来るか来ないかもわからない以上、この数で持久戦は分が悪い。選択肢は二つ。撤退するか、徹底的に戦るかだ』
俺は撤退をお勧めするがね、とジェイは溜め息混じりに言った。
「……持ちこたえる自信は、確かに無いな」
ジェイに同調して、俺も肩をすくめる。これを、三機も?焼夷機関砲の直撃を食らって平然と立っているような化け物を、一度に三機も?想像しただけで、ゾッと背筋が粟立った。
「アンナ!同じブロックのハイドラは?」
『すぐに駆け付けてくれそうな地点には居ないわね……。ていうか、既に何機か撃墜されてるわ。こいつらの仕業ね。さっきから救援は求めてるけど、反応は無い……通信障害が起きてるかも』
『良いねえ!圧倒的だ!!』
アンナの背後で男の声が弾けた。《創造主》だ。
『実に圧倒的で圧巻だ!無類で無双で無比だ!アンナ!私はこの力が欲しい!早く本物のドゥルガーの元へ連れて行っておくれ!』
『ちょっ……と、うるさい!黙って!』
ギャアギャアと賑やかな《デコポッド》の内部に、ジェイが『……もう一人いたのか?』と首を捻る。一人っていうか一機かな、と俺は答えた。
『あー……よくわからないが、アンナロッテの機体の同乗者か?悪いことは言わないが、今回は諦めな。自分の身と、それから……アンナロッテの命が大切なら、な』
一瞬、アンナがハッと息を呑むのがわかった。普段はどこかに隠している誰にも触れられたくない傷を、ジェイの指先がおもむろに掠めていった。そんな衝撃が伝わってきた。
『……何を言っているのか、全くもって理解不能だな』
《創造主》の発する声は、憎々しげに凍っていた。
(続き→http://chabobunko.jugem.jp/?eid=109)
ーーンー、ンー……ンー……。
ーーンー……ンー、ンー……。
幽霊、ではない。霊障と言うのだったか、残像と呼ぶのだったか。この領域では、既に去った人間の痕跡や、その記憶の残滓がこうして姿を現わすことがあって、特に戦場の霧によく馴染む。真っ白な濃霧のスクリーンの上に、無意味に投射し続けられる……それはまるで、残像のようだ。
だから、《残像領域》だ。
ともかくこれは、戦場が近い合図だ。俺はラジオをオフにし、通信機器の音量を上げた。
「アンナ!霧が濃くなってきた。地形はどうなってる?」
『今送るわ』
アンナのレーダーが走査した戦場を眺める。敵は戦車とヘリ、それから霊場が近い。思わず顔をしかめる。なるほど。道理でさっきから霊障がうるさいわけだ。特殊なプロテクトを施してあるはずの通信機器にさえ、霊障のノイズが混じり始めていた。
戦場において霊障は、時にライダーたちに向かって牙を剥き、敵機に劣らぬ脅威となる。慎重に進む必要がありそうだった。
と、そのとき。別の機体からの通信が割って入った。
『こちら、ジェイ・バレット。聞こえるかい?お二人さん』
「ジェイ!」
『!さっきの……』
モニターを確認する。雲の中にいるように視界は白く、何も見えない。が、一瞬だけ、太く黒い八本脚のハイドラが霧を裂き、ちらりと目の前に現れた。
《アラーネア》ーージェイの機体だ。俺は高揚する。アンナがくれた情報を確認すると、確かに俺たちの前方をジェイの機体が走行しているようだった。
「同じブロックだったのか!」
『ああ、俺も驚いた。ぜひ同行させてくれ』
「もちろん!ジェイが居れば百人力だ!」
『ちょっと!』
アンナの鋭い叱責が飛んでくる。
『その人、他社の傭兵でしょう?組むのはまずいんじゃなくて?』
そんなことも知らないのか、とでも言いたげなアンナに、『大丈夫だよ』と鷹揚に答えたのはジェイだった。
『俺のところはどうせ、今回で最後なんだ。煩いことは言われないさ。それとも、俺じゃ君の騎士は務まらないかい?』
『なっ……!』
からかわれたアンナはぶすくれたように黙ったが、マイクの向こうで、もしかしたら《創造主》は喜んでいたかもしれない。あいつは、お人形遊びの人形が増えることを喜ぶから。
「安心しろよ、アンナ。ジェイの射撃の腕は一流なんだ。訓練所じゃ誰も敵わなかった。頼りになる奴なんだぜ」
『ふうん……まあ、あなたのパルス砲の腕前よりは頼もしそうね』
「……。」
最後の言葉は聞かなかったことにした。三機で列を組み、俺たちは迷路のような遺跡を奥へ奥へと踏み込んで行く。
※
『とは言え、ここは霧が濃過ぎるな……。射撃には不利だ。足手まといにならないよう、せいぜい頑張るよ』
ジェイはすまなさそうにそう言っていたが、その腕はやはり正確無比だった。自分の足元すら見えない霧の中だというのに、まるでシューティングゲームのように敵機を撃ち落としていく。アンナも内心ではジェイの腕に舌を巻いているようで、特に文句を付けることもなく、黙々とレーダーの展開に勤しんでいる。
『すごいな……索敵機と組むと、こんなに楽なのか』
ほう、とジェイが溜息をつく。多分、アンナは照れた。棺の中で何ともむず痒そうな顔をしているアンナが想像できて、俺はくつくつと笑った。
『妬けるかね、ブラッド・メルヴィル』
「まさか」
わざわざ通信で茶々を入れてきた《創造主》を、軽くあしらいながら戦闘ヘリにパルス砲を撃ち込む。軽くて精度も高く、扱いやすい砲ではあるが、難点として威力が弱い。直撃してなお撃ち込まれるミサイルを跳躍で避けて、デュアルブレードで機関部を破壊し、ようやく動きを止めた。
「嬉しいさ。僚機と親友が、良い友情を築けそうなんだから」
そのとき突然、あらゆる計器のアラートが一斉に鳴り出した。霧の濃度。電磁波。霊障。全てが不自然なくらい急激に上昇している。
「未確認機か!?」
『違うわ、これは……!』
『来るぞ!』
嬉々とした《創造主》の声が、棺の中に響いた。
『ドゥルガーだ!』
ぬっ、と一瞬だけ、遺跡の霧の奥から何かが現れ、すぐに姿を消した。ただ、それが何かは俺たち全員の目にはっきりと理解できた。俺たち三人の前に立ちはだかっているのは紛れもなく、薄気味の悪い六つの術導肢を備える単眼のDRーードゥルガーだった。
かつて、長きに渡りこの世界を荒野とした戦争の発端となり、五年前にハイドラ大隊と死闘を繰り広げたーーアンビエントユニット・ドゥルガー。その力を宿すDRドゥルガーが現れたということは、やはり遺跡の奥には企業たちがこぞって求めるーー《ドゥルガー素体》とやらが眠っていることの証左なのだろう。
『データを先に送るわ。……酷い数』
アンナの苦い声と共に、《デコポッド》のスキャンデータが送られてくる。ドゥルガーは一、二、三体機確認できた。
『……注意しろよ、ブラッド。先日、別の戦場にこいつらが現れたって情報もある。その戦場は……』
「知ってるよ」
ジェイの低い声に返事をしながら、三機のドゥルガーたちから慎重に距離を取り、デュアルブレードを構える。いつ襲い掛かられても良いように。
「全滅、したんだろ。そこに居たハイドラ大隊、全員。一機も残らずに」
白い霧の中、三つの点が青く光った。それがドゥルガー三機の単眼が、俺たちをロックオンしたサインだったのだということに気が付いたときには、俺の体は既に《フォグホーン》ごと横薙ぎに吹っ飛んでいた。
「がっ……!?」
壁に叩きつけられる前に空中で体勢を変え、間一髪で壁を蹴る。そのまま逆関節のバネを活かして上空に跳躍し、天井を蹴り、上半身を捻りながらドゥルガーに向かってデュアルブレードを振り下ろした。
「うおらあああ!!」
何かを斬った感触は無かった。目測を大きく外し、デュアルブレードは空を斬る。俺は目を見はった。
何が起きている?アンナの情報では、敵はここにいるはずだったのに。
『っ、索敵障害……!』
ドゥルガーの攻撃か。アンナの悔しそうな声を覆うように、ジェイの怒号が飛んだ。
『どけ!ブラッド!!』
すぐさまブースターを最大出力で噴かし、跳躍して上空に退避する。その足元すぐ下を、炎を纏った赤い光線が濃霧ごと薙ぎ払っていった。
「焼夷機関砲!?そんなもの持って来てたのか!?」
『ドゥルガー対策用に、な!』
天井と壁を二、三度蹴って、俺はジェイの隣に着地した。
もうもうと燃え盛る爆炎と立ち昇る黒煙に、二人でじっと目を凝らす。これで、終わってくれれば良い。二人で必死に祈っていた。
しかし、その奥から現れたのはーー平然とした様子で、機体に傷一つ付いていないドゥルガーだった。
一瞬で、白い霧がまたその姿を覆い隠してしまう。
「くそ、あれで無傷なのかよ……」
『……硬いのよ、あれは』
そう続けたのは、三人の中で唯一五年前の戦場を知るアンナだった。
『命が惜しいなら、今回は増援が来るのを待つのが無難よ。三機同時に相手取るのは、いくらなんでも私たち三人には荷が勝ち過ぎるわ……。そもそもそれまで、持ち堪えられるのかって話なんだけど』
『無理だな』
即座にジェイが答える。否定と言うよりは、アンナの焦燥に寄り添うように。
『増援が来るか来ないかもわからない以上、この数で持久戦は分が悪い。選択肢は二つ。撤退するか、徹底的に戦るかだ』
俺は撤退をお勧めするがね、とジェイは溜め息混じりに言った。
「……持ちこたえる自信は、確かに無いな」
ジェイに同調して、俺も肩をすくめる。これを、三機も?焼夷機関砲の直撃を食らって平然と立っているような化け物を、一度に三機も?想像しただけで、ゾッと背筋が粟立った。
「アンナ!同じブロックのハイドラは?」
『すぐに駆け付けてくれそうな地点には居ないわね……。ていうか、既に何機か撃墜されてるわ。こいつらの仕業ね。さっきから救援は求めてるけど、反応は無い……通信障害が起きてるかも』
『良いねえ!圧倒的だ!!』
アンナの背後で男の声が弾けた。《創造主》だ。
『実に圧倒的で圧巻だ!無類で無双で無比だ!アンナ!私はこの力が欲しい!早く本物のドゥルガーの元へ連れて行っておくれ!』
『ちょっ……と、うるさい!黙って!』
ギャアギャアと賑やかな《デコポッド》の内部に、ジェイが『……もう一人いたのか?』と首を捻る。一人っていうか一機かな、と俺は答えた。
『あー……よくわからないが、アンナロッテの機体の同乗者か?悪いことは言わないが、今回は諦めな。自分の身と、それから……アンナロッテの命が大切なら、な』
一瞬、アンナがハッと息を呑むのがわかった。普段はどこかに隠している誰にも触れられたくない傷を、ジェイの指先がおもむろに掠めていった。そんな衝撃が伝わってきた。
『……何を言っているのか、全くもって理解不能だな』
《創造主》の発する声は、憎々しげに凍っていた。
(続き→http://chabobunko.jugem.jp/?eid=109)
NEWS
本日のニュースです衛星軌道調査隊を乗せたロケットが、軌道上で消失しました
乗組員の消息は不明です。原因は、全くの不明です
ロケットセンターから中継です
(慌ただしいセンターの映像)
「やはり、我々は残酷な事実に目を向ける必要がありそうです」
「つまり、衛星軌道の外側は、無が広がっているのです――」
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ 「ゴホゴホッ……私も幾度となく、ロケットで宇宙へと向かう夢を見ていたよ……ヒヒッ」 |
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ 「……ヒヒッ、それは無意味だったかもしれないな。宇宙空間の代わりにあるのは、無の領域だ……」 |
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ 「……虚無領域……HCSの及ばぬ、無の中で耐えられる人間など、おるまい」 |
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ 「黄金の月が見えるだろう? あそこは……虚無の中で唯一確かなる大地だ……ゴホッ……」 |
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ 「……つまりは、ただのスクリーンに過ぎない。この世界は。魔力の光の見せた幻想。銀幕の裏は、何もない」 |
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ 「ヒヒッ……残像領域とは、まさに映画のようなものだな。君は、HCSの中で、その夢を見続ける権利がある……ゴホッ」 |
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ 「月……そう、虚無領域の中でなお、自己を保てる巨大な存在だ。そう、あれ自体が……」 |
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ 「月そのものが、操縦棺なのだから……ヒヒッ」 |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫ 「こんどこそ、貴様を叩き潰す。私には、遺跡の莫大なエネルギーがある。その力を受けて、無限の力を引き出せる」 |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫ 「残像領域永劫化要塞……それが、この遺跡の本当の名だ。この遺跡は、新たな世界を構築し、人々を救命する力を持つのだ」 |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫ 「お前たちが遺跡を荒らすことで、世界の救命に支障が生じる。それが、わからないのか?」 |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫ 「私は……この、領域拡散精神遊離環と共にある。そして、私はどこまでも戦える。それが、私の使命なのだから」 |
◆訓練
格闘の訓練をしました格闘が45上昇した
ブラッドは試製変形パルス砲A-0を390cで購入した!!
ブラッドはBLU-A「ブルーラクタリウス」重推進機を390cで購入した!!
ブラッドは本質の散乱を1012cで購入した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
◆作製
資金を10を投入した!!
作成時補助発動! 高圧!! 消費ENが 52 増加!!
作成時補助発動! 高圧!! 消費ENが 52 増加!!
マニュピレーター26とマニュピレーター25を素材にしてConstance Ⅰを作製した!!
◆戦闘システム決定
オーガアーム に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1にアルカェの『言語』を装備した
脚部2に『流れつかぬ花筏』を装備した
スロット3にConstance Ⅰを装備した
スロット4に本質の散乱を装備した
スロット5にBLU-A「ブルーラクタリウス」重推進機を装備した
スロット6に鷲のあまがけを装備した
スロット7にユグドラシルの盆栽を装備した
スロット8に試製変形パルス砲A-0を装備した
スロット9に試製旋回噴霧機A-0を装備した
スロット10にRapidGear[ver.01]を装備した
スロット11にGoldenAppleⅠを装備した
◆僚機設定
アンナロッテとバディを結成した!!
◆意思表示設定
意志設定……生存優先
◆ミッション
ミッション設定……ミッションA
ユニオン活動
ジャンクバラック『ステュクス』の活動記録
壊れてしまった、もはや時代遅れ、彼氏にフラれた腹いせ。
あれこれの理由で積もったジャンク品の山の中。
打ち捨てられたようで、実はとても手入れの行き届いた三段櫂船型ハイドラが……無い。何処かへ消えてしまったかのようだ。
ある一人の幽霊が、それについて聞かれるとニヤリと笑う。
「どこだと思う?メテルカならわかんじゃねえかな。」
あれこれの理由で積もったジャンク品の山の中。
打ち捨てられたようで、実はとても手入れの行き届いた三段櫂船型ハイドラが……無い。何処かへ消えてしまったかのようだ。
ある一人の幽霊が、それについて聞かれるとニヤリと笑う。
「どこだと思う?メテルカならわかんじゃねえかな。」
ユニオン金庫……1000c
利子配当…………100c
格闘の訓練をしました
格闘が1上昇した
格闘の訓練をしました格闘が1上昇した
格闘の訓練をしました格闘が1上昇した
格闘の訓練をしました格闘が1上昇した
格闘の訓練をしました格闘が1上昇した
100c支払い、素材を1個手に入れた
えびではない えびっこである。……フェティヤの視線を受け、そんな雰囲気を漂わせている。
漂わせているが、所詮雰囲気である。通じるかは定かでない。
フレースヴェルカ 「やっぱりエビ……しかもある程度意思疎通できるエビ……」 |
フレースヴェルカ 「オーバーロード、実は結構やばいやつとかそういう……確かに原理がいまだにわかってないというか、なんでそうなったかよくわからないというか……というか、その瞬間に立ち会ってるかもわかんないんだけど」 |
フレースヴェルカ 「……まいっか。とりあえずカレーはよはよ」 |
メテルカ 「しーふーd あ うん やめておこうか ▼」 |
メテルカ 「それにしてもえびちゃんはかわいいね! あ ほら はさみあげてる なにか つたえたいんじゃないかな? ▼」 |
◆戦闘結果
戦闘報酬
戦闘収入 1400
追加収入 75
攻撃戦果補正5.99%
支援戦果補正3.42%
防衛戦果補正6.41%
撃墜数補正 0.4%
敵警戒値補正0.369%
追い上げ補正3.1%
合計現金収入1787
--弾薬費請求 0
--整備控除修正額505
整備請求額 0
ユニオン費 -92
手当金 100
◆射撃値が1成長しました
◆経験値が45増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
追加収入 75
攻撃戦果補正5.99%
支援戦果補正3.42%
防衛戦果補正6.41%
撃墜数補正 0.4%
敵警戒値補正0.369%
追い上げ補正3.1%
合計現金収入1787
--弾薬費請求 0
--整備控除修正額505
整備請求額 0
ユニオン費 -92
手当金 100
◆射撃値が1成長しました
◆経験値が45増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
ブラッドは姿勢制御装置27を入手した!
ブラッドは衝撃吸収板27を入手した!
ブラッドは反動吸収機構27を入手した!
明日の戦場
第1ブロック
セクション・3[ハッキング]
セクション・3。真の闇に閉ざされた、精神の瓦礫へ――
来週の霧濃度:106%
来週の電磁波:96%
来週の警戒値:414%
鳴間 ルル |
『鉄喰み』 |
エレライナ・マーラジカル |
アグロヴァル・エッフェンベルグ |
ミロク・イツコ |
赤目 |
ブラッド・メルヴィル |
アンナロッテ |
クリス・バーミリオン |
有澤 零砂 |
アリーシャ |
ティー |
和装の人形と蒸気の蛙 |
エイジ・アサヒ |
アキラ・ハリアエトゥス |
偽りの射ち手 |
藤堂 蛙子 |
星導の『エカチェリーナ』 |
This |
ジグラ・ジグラ・マルテトト |
GrinBoy |
--- | --- | --- | --- |
--- | --- | - vs - | --- | --- |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫[デバステイター] |
装甲戦車『アルマジロ』[物理] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
『装甲車』[火炎] |
格闘DR『スレイベル』[電子] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
格闘DR『スレイベル』[電子] |
格闘DR『スレイベル』[電子] |
格闘DR『スレイベル』[電子] |
装甲戦車『アルマジロ』[物理] |
『装甲車』[火炎] |
装甲戦車『アルマジロ』[物理] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
『装甲車』[火炎] |
『装甲車』[火炎] |
機動破壊兵器『テンペスト』[粒子] |
装甲戦車『アルマジロ』[物理] |
機動破壊兵器『テンペスト』[粒子] |
格闘DR『スレイベル』[電子] |
装甲戦車『アルマジロ』[物理] |
『装甲車』[火炎] |
『霊場』[霊障] |
『霊場』[霊障] |
『霊場』[霊障] |
キャラデータ
名前
ブラッド・メルヴィル
愛称
ブラッド
機体名
フォグホーン
|
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プロフィール
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ブラッド・メルヴィル(Brad Melville) 自称27歳の男性。正確な年齢は不詳、本人にもわからない。 僚機である年下の女性、アンナロッテを「守りたい」と口癖のように発言するが、戦闘中はどこか死に急ぐような行動が目立つ。本人も自分の意志をあまりよく把握していないのかもしれない。 ハイドラライダーになる前は、孤児だった。それより以前は、どこでどんな暮らしをしていたのか、何も覚えていない。何の記憶も持たない。何も持っていない。守るべきものだって、本当は何も無かったのかもしれない。 《フォグホーン》 軽量の格闘機。その駆動音は、どことなく孤独な恐竜の鳴き声を思わせる。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
__0__1__2__3__4__5__6__7 __8__9_10_11_12_13_14_15 _16_17_18_19_20_21_22_23 |
機体データ |
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1 | デュアルブレードA | greenshadowsⅣ [23/噴霧/臂力] 火力[1714] 連撃数[2] 防御属性[電子] 防御値[656] 精度[46] 貯水量[216] 噴霧量[27] 弾数[16] 武器属性[衝撃] 異常追加[50] 消費EN[386] 金額[441] 重量[250] [粒子格闘] *作者* |
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2 | 腕部A | Constance Ⅰ [26/高握力/高握力]《装備:3》 | ▼詳細 |
3 | 素材 | 姿勢制御装置27 [27/飛行/---] 特殊B[220] [素材] |
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4 | 素材 | 衝撃吸収板27 [27/耐物/---] 特殊B[220] [素材] |
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5 | 領域殲滅兵器A | 試製出力領域殲滅兵器A-0 [24/出力/重量軽減] | ▼詳細 |
6 | 素材 | 反動吸収機構27 [27/変形/---] 特殊B[220] [素材] |
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7 | 軽逆関節A | 『流れつかぬ花筏』 [23/高機動/機動]《装備:2》 機動[665] 跳躍[247] AP[394] 旋回速度[989] 防御属性[粒子] 防御値[202] 貯水量[98] 積載量[2100] 消費EN[144] 金額[983] 重量[800] [逆関節] *作者* |
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8 | FCSC | 試製噴霧FCSC-0 [23/噴霧/出力] | ▼詳細 |
9 | エンジンB | 鷲のあまがけ [24/高機動/高機動]《装備:6》 | ▼詳細 |
10 | 粒子スピアA | パスタさんのフォーク [22/重量軽減/重量軽減] 火力[1785] 連撃数[1] 防御属性[電子] 防御値[519] 精度[135] 貯水量[135] 弾数[9999] 武器属性[貫通] 異常追加[40] 消費EN[278] 金額[371] 重量[112] [粒子格闘] *作者* |
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11 | 重ブースターA | 冥界の門 [22/臂力/臂力] | ▼詳細 |
12 | 補助輪A | RapidGear[ver.01] [22/機動/機動]《装備:10》 | ▼詳細 |
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14 | パルス砲A | 加速式粒子砲Aタイプ「あけのそら」 [21/機動/機動] 火力[334] 発射数[4] 防御属性[粒子] 防御値[164] 精度[214] 貯水量[89] 弾数[12] 武器属性[速射] 異常追加[40] 消費EN[68] 金額[366] 重量[50] [粒子射撃] *作者* |
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15 | 噴霧機A | 試製旋回噴霧機A-0 [24/旋回/耐霊]《装備:9》 | ▼詳細 |
16 | エンジンB | 鳶のあしずり [20/機動/機動] | ▼詳細 |
17 | 腕部A | 腕部A設計書 [24/---/---] 金額[600] [設計書] |
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19 | 操縦棺A | アルカェの『言語』 [20/噴霧/噴霧]《装備:1》 | ▼詳細 |
20 | 重ブースターA | 虚空の粉砕 [24/重量軽減/重量軽減] | ▼詳細 |
21 | 雷球領域A | GoldenAppleⅠ [24/臂力/機動]《装備:11》 火力[365] 連撃数[20] 防御属性[物理] 防御値[273] 精度[143] 貯水量[133] 弾数[40] 武器属性[速射] 異常追加[45] 消費EN[6] 金額[448] 重量[100] [電子格闘] *作者* |
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23 | エンジンB | ユグドラシルの盆栽 [23/噴霧/噴霧]《装備:7》 | ▼詳細 |
24 | パルス砲A | 試製変形パルス砲A-0 [25/変形/跳躍]《装備:8》 火力[721] 発射数[4] 防御属性[粒子] 防御値[175] 精度[230] 貯水量[95] 弾数[12] 武器属性[速射] 異常追加[40] 消費EN[73] 金額[390] 重量[50] [粒子射撃] *作者* |
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25 | 重ブースターA | BLU-A「ブルーラクタリウス」重推進機 [25/機動/機動]《装備:5》 | ▼詳細 |
26 | 重ブースターA | 本質の散乱 [25/高機動/高機動]《装備:4》 | ▼詳細 |
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28 | 腕部A | 試製精度腕部A-0 [22/精度/機動] | ▼詳細 |
29 | 重ブースターA | 夜の衝突 [23/重量軽減/機動] | ▼詳細 |
30 | 雷球領域A | 雷球領域A設計書 [22/---/---] 金額[600] [設計書] |
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