ENo.0209　赤目

望んで飛び込んだ世界ではないが面白いと思えることもある。
矢張り…まぁ、巨大な金属の塊は好きにはなれないのだが、戦闘から次の戦闘まで（だいたい一週間ほど）の間、あーでもないこーでもないとハイドラの9つのコネクタに差し込むべきパーツのシミュレートをやっている時に、前の仕事と同じくらいに集中していると感じることがある。アレには無限の試行性があって、しかもそれが戦果に直結するとあって、何度夜を手放し、寝そびれたか判らない。
欲するパーツの買い付けはシミュレータと連動した企業の代行システムがやってくれてるけど…幾らふっかけられているかわかったもんじゃない。戦果を上げ、企業からより多くの給料を貰うために、その企業の代行システムに金を払ってるってわけだ。つくづく資本主義ってやつはさぁ…。（長い溜息が録音されている）
んで、たまにソッチを介さないで個人でパーツを買い付けたりいらなくなったパーツを逆にコッチから放流することもあって…。ま、ちょっとグレーなんだけどそのへんはうまくやっていかないとね。

…うまくやっていってどうするんだって感じだけど、まぁジレンマだよね。殺し屋ギルドに戻るには霧のアレルギーを治療しないといけなくて、霧のアレルギーを治療するにはアホみたいな金がかかるから、不本意ながら今の私の職業となっているハイドライダーでもって、小数点以下の戦果までもを血眼になって求める必要があるってこと。戦果でお給金決まるからね。
ウォーハイドラの操縦桿、やっぱり私には大きいよ。全然思い通りに動いてくれない。ペダルには足が届かないからカンヅメ缶噛ませてる。空のね。一回被弾の衝撃で中身ぶち撒いちゃって、戦闘どころじゃなくなったんだよね。あれは情けなかったな。

…ストレスのせいか最近、同じ夢をよく見るよ。何も知らなかったあの頃の私のまま、あの女と一緒にいろいろな神話の本を読む夢を。そうして夢の中で得た脳味噌が蕩けるような甘ったるい幸福と同じ分、目が醒めた時に私は惨めな思いをしている。ひどい時は半狂乱になることもある。枕は三度引き裂いたし、ヒビが入った窓は時折外の風と共振して耳障りな音を上げる。

眠る前には私は毎夜願っている。敬虔な宗教家が神に祈りを捧げるのと同じように、今日こそ夢の中で―来るべき未来の現実と同じように―あんたのドタマをぶち抜けますようにってね、シズコ。

それがまた私を翌朝いっそう惨めにするんだけどさ。

営業時間 AM11:00～AM 9:00
※最終受付 AM 8:00
（AM 2:00～AM 5:00は入浴できません）
　　　　　　大人　600c
　　　　　　子供　300c

朝風呂料金
(AM5:00～AM9:00までのご利用料金)
※最終受付 AM 8:00
　　　　　　大人　300c
　　　　　　小人　100c
深夜追加料金 (AM2:00以降)
　　　　　　大人　400c
　　　　　　子供　200c
岩盤浴

　　　　　　大人　300c
　　　　　　子供　100c

回数券料金 (20枚)15000c

コーヒー牛乳・フルーツ牛乳・ラムネ　各150c
ソフトクリーム300ｃ
カレーライス300ｃ