ENo.0533　BT-005 CELICA

───兵器の、いや…『俺』の元となった『オリジナル』の少年について、知った。

俺の独断で、狼の資料室に勝手に侵入して。

狼曰く「何れ知らなくてはならなかった事」と。
叱られたけど。


『オリジナル』は、この世界に存在しない「ヒト」で
この世界とはまた違った、戦争と炎で溢れる世界に生きる人間。

剣と魔法と科学で発展した世界に。

『オリジナル』は爬虫類を操る一族に生まれるも
その才能の無さから、捨てられてしまった…らしい。
奴隷、戦火、死を身近に感じながらも生き永らえた、ただの子供。


……そんなオリジナルから、なぜ俺はクローンとして作られたんだろう？

上の目的って、一体…？



───そういえば、通信で会話してた時に

「酷いことをする『上』を見限って
　裏切って逃げることできないのか」

なんて言われたけど
裏切って自由になれないのかなんて。

……あ。
　　　　　そっか

　　　　　　　　　　逃げれば良いんだ

夢を叶えるには

すごく単純な事だったんだ


（手書きの日誌はここで終わっている……）
（隅に小さく、メモが書かれていた。）


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　CODE-ウロヴォロス

人気も無く、寂れた区間にひっそりと佇む格納庫がある。
入り口は常時開け放たれていて、その横に取付られたプレートには《疾風》の文字が刻まれていた。

時々この格納庫を出入りする者達がちらほらと見受けられる。
此処を根城とする彼等は、戦場を駆け回る斥候部隊。

敵を発見する、敵の動きを妨害する、敵の攻撃を引き付ける等……
そんな役目を持つ者たち。

きっと、目立たず戦場で活躍してくれるだろう。


【斥候戦闘部《疾風》】
　└ひたすら制御あげるだけ。
　└基本的にまったり&自由
　└ロールは気が向いたときにぼちぼちやろうぜ
　└ユニオン活動はずっと制御×5、ユニオン購入もずっと機動力3%
　└参加希望であれば背後Twitter@Ci_ktdm 又はメッセージで連絡してくださいませ