第1週目 ニシュカ・パーシスタンスの一週間
あなたのキャラクターが登録されました!
適性*3の訓練をしました
適性*3が10上昇した
適性*3の訓練をしました適性*3が11上昇した
適性*3の訓練をしました適性*3が12上昇した
適性*3の訓練をしました適性*3が13上昇した
適性*3の訓練をしました適性*3が14上昇した
適性*3の訓練をしました適性*3が16上昇した
適性*3の訓練をしました適性*3が17上昇した
適性*3の訓練をしました適性*3が19上昇した
適性*3の訓練をしました適性*3が21上昇した
適性*3の訓練をしました適性*3が23上昇した
適性*3の訓練をしました適性*3が25上昇した
適性*3の訓練をしました経験値が足りない
作成時発動! 重量軽減!! パーツ重量を -20 修正!!
簡易操縦棺Dを作製した!!
作成時発動! 重量軽減!! パーツ重量を -20 修正!!
簡易飛行ユニットAを作製した!!
作成時発動! 重量軽減!! パーツ重量を -20 修正!!
簡易飛行ユニットAを作製した!!
作成時発動! 重量軽減!! パーツ重量を -20 修正!!
簡易エンジンDを作製した!!
作成時発動! 重量軽減!! パーツ重量を -20 修正!!
簡易エンジンDを作製した!!
作成時発動! 重量軽減!! パーツ重量を -20 修正!!
簡易エンジンDを作製した!!
作成時発動! 重量軽減!! パーツ重量を -20 修正!!
簡易軽ブースターAを作製した!!
作成時発動! 重量軽減!! パーツ重量を -20 修正!!
簡易軽ブースターAを作製した!!
作成時発動! 重量軽減!! パーツ重量を -20 修正!!
簡易軽ブースターAを作製した!!
作成時発動! 重量軽減!! パーツ重量を -20 修正!!
簡易術導肢Bを作製した!!
作成時発動! 重量軽減!! パーツ重量を -20 修正!!
簡易術導肢Bを作製した!!
素材を1個手に入れた!
ニシュカ・パーシスタンスは残像領域の基地で出撃の時を待っていた
ここでお金を稼ぐことがあなたの使命だ
冷たい格納庫の中、整備の手を休め、あなたは横になる
鉄骨むき出しの天井を見上げ、あなたは出撃のサイレンが鳴るまでひと時の休息を味わっていた……
◆日記
霧のない夜だった。霧は消えてしまっていた。
ニシュカ・パーシスタンスは、機体の最終チェックをしていた。いつ、最期の出撃になってもいいように、それがハイドラライダーとしての備えだ。まだ幼い息子もいるニシュカには、いつもやることが多かった。もうすぐ九歳になる息子を寝かしつけて、自分がいない間の食事の手配をし、万が一に備えて、遺言メッセージは出撃のたびに更新する。ニシュカは見た目の割にマメな男だった。
マヴロス・フィニクスの尾羽のひとつ、シューティングスター社所属のニシュカは、会社の中でも数少ない、片手で数えられる、ライセンス持ちのハイドラライダーだ。シューティングスター社は主にパイロットスーツの開発を行う会社で、不死鳥の尾羽に存在してこそいるものの、あまりその中でも自己主張をすることはない会社だった。無論それは、ハイドラライダーには必須と言ってもいいものを作っているとはいえ、シューティングスター社にはほとんど戦力らしい戦力がいなかったからだ。
重多脚の機体『ダイナスティ』、中逆関節の機体『ラータ』、そして軽量機の中でも特に軽い、飛行ユニットを脚部とした『ゼノハイラプテラ』の三機とそれぞれのライダー三人以外に、ハイドラ乗りはいない。それどころか、DR乗りすらいないのだ。シューティングスター社の真髄はあくまでもパイロットスーツにあり、戦うことそのものには存在していない……というのは、現社長が語っていたことである。
しかし、それでもマヴロス・フィニクスの内乱の火の粉からは逃れることができず、『ダイナスティ』は大破、『ラータ』は乗り手が死亡し、もはや残るハイドラは『ゼノハイラプテラ』だけだ。かつては軽車輪の機体『ゼノプテラ』だった『ゼノハイラプテラ』は、脚部換装に伴って乗り手の希望により名前を変えている。
かつての企業連盟のトップだったメルサリアは言った。わたしに付き合ってくれないか、と言った。彼女の言う『リグ・ドゥルガー』の最終性能試験に、『ラータ』の後続のライダーの育成は間に合わず、『ダイナスティ』の修理すら満足にできない。火の粉を被ってよく燃えた結果になってしまったシューティングスター社の格納庫には、唯一ライダーも機体も無事だった『ゼノハイラプテラ』だけが入っていた。そもそもマヴロス・フィニクスの内乱ですっかり消耗してしまったシューティングスター社が、わざわざメルサリアの下に向かう理由は欠片もない。もはや企業連盟とは、ほぼほぼ何の関連もない女だ。それ以前に、大破して修理が間に合うかも怪しい機体と、乗り手のいなくなったハイドラと、超小型の軽量機しかいないシューティングスター社に、ここで動く理由はなかった。ただ、不死鳥の尾羽に身を潜め、次の復活の時を待つだけだ、社長はそういうことが上手な人間だった。恐らくは、今も見逃されている。
――会社に“は”、理由はない。
会社に理由がなかったから自分も動きません、という選択肢は、この男には存在していない。純然たる好奇心であった。
「さーて」
『ゼノハイラプテラ』は、とにかく小型の機体だった。下手なバイクの方が大きいくらいの超小型の機体で、射撃機の砲弾一つにしろ、格闘機の接近にしろ、直撃どころかかすりでもすれば即大破するような、紙が空を飛んでいるとすら揶揄される機体だ。
しかしながら、『ゼノハイラプテラ』は大きな修理を受けたことはない。極限まで小型化された故の的の小ささと、飛行ユニット特有の超高速機動がそれを可能にしていた。そして、ニシュカの操縦技術も。
ニシュカ・パーシスタンスは、一言で言ってしまえば理詰めのインテリで、理論で機体を飛ばす男だ。この見た目で、とはよく言われたものだが、ニシュカは直感を信じない。ニシュカが信じるのは、ほんの僅かな確率だ。
「……『ハイラ』。僕と悪いことをしよう、僕と一緒に……」
Xeno-hyla-ptera【異質な翼のハイラ】。ニシュカがそう名付けた『ゼノハイラプテラ』は、大地にある時はその翼は存在していない。ブースターを起動したその瞬間から、ミストエンジンの生み出すエネルギーが翼となり、縦横無尽に戦場を駆け巡るのだ。『ゼノハイラプテラ』をまともに乗りこなせるのは、シューティングスター社ではもちろんニシュカだけで、他のマヴロス・フィニクスで名前が上がるのは――『偽りの幸運』くらいか。
他人に乗れないハイドラを乗り回すことのなんと気分の良いことか、『ラータ』も『ダイナスティ』も申し訳程度に予備の人員はいたが(――『ラータ』の方はその予備すら死んでしまったのだが)、『ゼノハイラプテラ』のライダーの代わりを務めることができる人間は、シューティングスター社の中にはいない。
「僕はねハイラ、君も知っていたかと思うけれど、――知りたいんだよ。あの女が、メルサリアが、何を成そうとしているのか……アンビエント・ユニットだか――そう、恐らく環境をどうにかしてしまうようなそれをさ、ちらつかせられたら、食いつかない訳にはいかないのさ」
人の気配もなければ、何の物音もしなかった。自分の心臓の音と、ミストエンジンに流れる僅かな水の音だけが、ニシュカの耳に入ってくる。
心が躍る単語ばかりだった。聞いたことのないユニット名で、聞いたことのないシステムだ。飛び立てば、それらが待っているのだ。行くか行かないかで言ったら、百パーセント、行かないという択はない。
行くことで死ぬ確率は大いにあり、無事に戻ってこれる確率のほうが僅かだろうとも思った。もちろん歴戦のハイドラ大隊たちを見る限りで、メルサリアの最終性能試験がどこにかかっているのかは分からないが、その機体はボロボロにされて然るべきだろう。その瞬間が見たい。あるいは、機体そのものが見たい。
「だから――ハイラ。一緒に行こう、僕と。見届けよう、――ああ、ユーインのことなら平気だよ……僕はいつだって、僕が死んだときのことを考えていたのも、知ってただろう……」
この先生きていて、それらが再び見れる確率は、全くもって無だろう。何が起こりうるのか、行けば百パーセントその目に収めることができるのだ。――ハイドラライダーというのはそういう生き物だと思っている。そこに戦の火がある限り、そこに飛んでいく生き物が、ライセンスを握っている。あるいは、その覚悟を認められたものに届けられるのが、ハイドラに乗るための権利――ライセンスカード。
『SS:Xeno-hyla-ptera』と印字された銀色のカードと、ブロンドの髪の男の顔写真に、夜の光が反射した。今まで絶対に見ることができなかったもの。星の空。ああ、星の輝きたるや、なんときれいなことだろう!
「ハイラ」
返事はない。ハイドラにそのような機能は、基本的にはない。
「きれいだ。とてもきれいだ。あれが明日、僕たちの飛ぶ空だ。今までこんなの、見たことあったかい? ……うん、残像領域生まれの君には、ないだろうな、きっと。僕はよそ者だから、ほんの少しだけ、覚えている」
『ゼノハイラプテラ』に搭載されているAIは、ごく最小限の応答と、自動操作程度のものだ。声に反応して微かに身じろぎしたのだって、その機能の一部だ。一人ぼっちで空を飛ぶことに怯えてしまった男による、少しばかりの悪あがきだ。
ハイドラに意思などないという人もいる。ハイドラには意思があるという人もいる。実際に、意思のあるような挙動をする機体がいたという話は聞くし、高度なAIを搭載している機体は、ほとんど生き物のように会話するとも言う話だ。
ニシュカとシューティングスター社には、そのような技術はなかった。尾羽、あるいは冠羽のどこかにならばいるかもしれないが、シューティングスター社はマヴロス・フィニクスという不死鳥に食われた側だ。積極的に探しに行くようなことをしてヘマをする方が、よほど問題だった。
「夜が明けたら出る。いや、夜明け前に――出るよ。あの光に向かってね、飛んでいこう」
ニシュカの直感は、この時確かに告げていた。“このまま行けば自分は死ぬだろう”と。近づきすぎている。何かに近づきすぎようとしているのだ。
――だが、ニシュカ・パーシスタンスは、直感を信じない男だった。彼が信じるのは、ほんの僅かな帰還の確率だ。今までもずっとそうしてきて、これからもずっとそうしていく。
暗い闇に火を放つような、僅かに赤くなり始めた夜の明け始めたばかりのの空に、ハイドラの駆動音がする。ミストエンジンが動き、霧を吐く音。なめらかに動き始める機体。夜を切り裂くようにして、エネルギーの光が、真っ黒いキャンパスに光を描いた。一直線に飛んでいく、それこそまさに流星のような。
「あー、テステス。こちら『SS:Xeno-hyla-ptera』――」
窮屈な操縦棺の中で手を滑らせる。コンソールに表示される、ハイドラ大隊のブロック一覧。覚えのある名前を認め、ニシュカは即座に通信網を開いた。
歌うように紡がれる言葉と、名前。
「第二十七ブロックへの合流を打診したい――おっと、返事が早いね。ありがとう。それでは全力で仕事をさせてもらうよ!」
光の軌跡。空はどんどん白んで、青い空が帳の向こうから顔を出す。
「よし。行こう、――ハイラ!」
――『ゼノハイラプテラ』が、シューティングスター社の格納庫に戻ってくることは二度となかった。
ニシュカ・パーシスタンスは、機体の最終チェックをしていた。いつ、最期の出撃になってもいいように、それがハイドラライダーとしての備えだ。まだ幼い息子もいるニシュカには、いつもやることが多かった。もうすぐ九歳になる息子を寝かしつけて、自分がいない間の食事の手配をし、万が一に備えて、遺言メッセージは出撃のたびに更新する。ニシュカは見た目の割にマメな男だった。
マヴロス・フィニクスの尾羽のひとつ、シューティングスター社所属のニシュカは、会社の中でも数少ない、片手で数えられる、ライセンス持ちのハイドラライダーだ。シューティングスター社は主にパイロットスーツの開発を行う会社で、不死鳥の尾羽に存在してこそいるものの、あまりその中でも自己主張をすることはない会社だった。無論それは、ハイドラライダーには必須と言ってもいいものを作っているとはいえ、シューティングスター社にはほとんど戦力らしい戦力がいなかったからだ。
重多脚の機体『ダイナスティ』、中逆関節の機体『ラータ』、そして軽量機の中でも特に軽い、飛行ユニットを脚部とした『ゼノハイラプテラ』の三機とそれぞれのライダー三人以外に、ハイドラ乗りはいない。それどころか、DR乗りすらいないのだ。シューティングスター社の真髄はあくまでもパイロットスーツにあり、戦うことそのものには存在していない……というのは、現社長が語っていたことである。
しかし、それでもマヴロス・フィニクスの内乱の火の粉からは逃れることができず、『ダイナスティ』は大破、『ラータ』は乗り手が死亡し、もはや残るハイドラは『ゼノハイラプテラ』だけだ。かつては軽車輪の機体『ゼノプテラ』だった『ゼノハイラプテラ』は、脚部換装に伴って乗り手の希望により名前を変えている。
かつての企業連盟のトップだったメルサリアは言った。わたしに付き合ってくれないか、と言った。彼女の言う『リグ・ドゥルガー』の最終性能試験に、『ラータ』の後続のライダーの育成は間に合わず、『ダイナスティ』の修理すら満足にできない。火の粉を被ってよく燃えた結果になってしまったシューティングスター社の格納庫には、唯一ライダーも機体も無事だった『ゼノハイラプテラ』だけが入っていた。そもそもマヴロス・フィニクスの内乱ですっかり消耗してしまったシューティングスター社が、わざわざメルサリアの下に向かう理由は欠片もない。もはや企業連盟とは、ほぼほぼ何の関連もない女だ。それ以前に、大破して修理が間に合うかも怪しい機体と、乗り手のいなくなったハイドラと、超小型の軽量機しかいないシューティングスター社に、ここで動く理由はなかった。ただ、不死鳥の尾羽に身を潜め、次の復活の時を待つだけだ、社長はそういうことが上手な人間だった。恐らくは、今も見逃されている。
――会社に“は”、理由はない。
会社に理由がなかったから自分も動きません、という選択肢は、この男には存在していない。純然たる好奇心であった。
「さーて」
『ゼノハイラプテラ』は、とにかく小型の機体だった。下手なバイクの方が大きいくらいの超小型の機体で、射撃機の砲弾一つにしろ、格闘機の接近にしろ、直撃どころかかすりでもすれば即大破するような、紙が空を飛んでいるとすら揶揄される機体だ。
しかしながら、『ゼノハイラプテラ』は大きな修理を受けたことはない。極限まで小型化された故の的の小ささと、飛行ユニット特有の超高速機動がそれを可能にしていた。そして、ニシュカの操縦技術も。
ニシュカ・パーシスタンスは、一言で言ってしまえば理詰めのインテリで、理論で機体を飛ばす男だ。この見た目で、とはよく言われたものだが、ニシュカは直感を信じない。ニシュカが信じるのは、ほんの僅かな確率だ。
「……『ハイラ』。僕と悪いことをしよう、僕と一緒に……」
Xeno-hyla-ptera【異質な翼のハイラ】。ニシュカがそう名付けた『ゼノハイラプテラ』は、大地にある時はその翼は存在していない。ブースターを起動したその瞬間から、ミストエンジンの生み出すエネルギーが翼となり、縦横無尽に戦場を駆け巡るのだ。『ゼノハイラプテラ』をまともに乗りこなせるのは、シューティングスター社ではもちろんニシュカだけで、他のマヴロス・フィニクスで名前が上がるのは――『偽りの幸運』くらいか。
他人に乗れないハイドラを乗り回すことのなんと気分の良いことか、『ラータ』も『ダイナスティ』も申し訳程度に予備の人員はいたが(――『ラータ』の方はその予備すら死んでしまったのだが)、『ゼノハイラプテラ』のライダーの代わりを務めることができる人間は、シューティングスター社の中にはいない。
「僕はねハイラ、君も知っていたかと思うけれど、――知りたいんだよ。あの女が、メルサリアが、何を成そうとしているのか……アンビエント・ユニットだか――そう、恐らく環境をどうにかしてしまうようなそれをさ、ちらつかせられたら、食いつかない訳にはいかないのさ」
人の気配もなければ、何の物音もしなかった。自分の心臓の音と、ミストエンジンに流れる僅かな水の音だけが、ニシュカの耳に入ってくる。
心が躍る単語ばかりだった。聞いたことのないユニット名で、聞いたことのないシステムだ。飛び立てば、それらが待っているのだ。行くか行かないかで言ったら、百パーセント、行かないという択はない。
行くことで死ぬ確率は大いにあり、無事に戻ってこれる確率のほうが僅かだろうとも思った。もちろん歴戦のハイドラ大隊たちを見る限りで、メルサリアの最終性能試験がどこにかかっているのかは分からないが、その機体はボロボロにされて然るべきだろう。その瞬間が見たい。あるいは、機体そのものが見たい。
「だから――ハイラ。一緒に行こう、僕と。見届けよう、――ああ、ユーインのことなら平気だよ……僕はいつだって、僕が死んだときのことを考えていたのも、知ってただろう……」
この先生きていて、それらが再び見れる確率は、全くもって無だろう。何が起こりうるのか、行けば百パーセントその目に収めることができるのだ。――ハイドラライダーというのはそういう生き物だと思っている。そこに戦の火がある限り、そこに飛んでいく生き物が、ライセンスを握っている。あるいは、その覚悟を認められたものに届けられるのが、ハイドラに乗るための権利――ライセンスカード。
『SS:Xeno-hyla-ptera』と印字された銀色のカードと、ブロンドの髪の男の顔写真に、夜の光が反射した。今まで絶対に見ることができなかったもの。星の空。ああ、星の輝きたるや、なんときれいなことだろう!
「ハイラ」
返事はない。ハイドラにそのような機能は、基本的にはない。
「きれいだ。とてもきれいだ。あれが明日、僕たちの飛ぶ空だ。今までこんなの、見たことあったかい? ……うん、残像領域生まれの君には、ないだろうな、きっと。僕はよそ者だから、ほんの少しだけ、覚えている」
『ゼノハイラプテラ』に搭載されているAIは、ごく最小限の応答と、自動操作程度のものだ。声に反応して微かに身じろぎしたのだって、その機能の一部だ。一人ぼっちで空を飛ぶことに怯えてしまった男による、少しばかりの悪あがきだ。
ハイドラに意思などないという人もいる。ハイドラには意思があるという人もいる。実際に、意思のあるような挙動をする機体がいたという話は聞くし、高度なAIを搭載している機体は、ほとんど生き物のように会話するとも言う話だ。
ニシュカとシューティングスター社には、そのような技術はなかった。尾羽、あるいは冠羽のどこかにならばいるかもしれないが、シューティングスター社はマヴロス・フィニクスという不死鳥に食われた側だ。積極的に探しに行くようなことをしてヘマをする方が、よほど問題だった。
「夜が明けたら出る。いや、夜明け前に――出るよ。あの光に向かってね、飛んでいこう」
ニシュカの直感は、この時確かに告げていた。“このまま行けば自分は死ぬだろう”と。近づきすぎている。何かに近づきすぎようとしているのだ。
――だが、ニシュカ・パーシスタンスは、直感を信じない男だった。彼が信じるのは、ほんの僅かな帰還の確率だ。今までもずっとそうしてきて、これからもずっとそうしていく。
暗い闇に火を放つような、僅かに赤くなり始めた夜の明け始めたばかりのの空に、ハイドラの駆動音がする。ミストエンジンが動き、霧を吐く音。なめらかに動き始める機体。夜を切り裂くようにして、エネルギーの光が、真っ黒いキャンパスに光を描いた。一直線に飛んでいく、それこそまさに流星のような。
「あー、テステス。こちら『SS:Xeno-hyla-ptera』――」
窮屈な操縦棺の中で手を滑らせる。コンソールに表示される、ハイドラ大隊のブロック一覧。覚えのある名前を認め、ニシュカは即座に通信網を開いた。
歌うように紡がれる言葉と、名前。
「第二十七ブロックへの合流を打診したい――おっと、返事が早いね。ありがとう。それでは全力で仕事をさせてもらうよ!」
光の軌跡。空はどんどん白んで、青い空が帳の向こうから顔を出す。
「よし。行こう、――ハイラ!」
――『ゼノハイラプテラ』が、シューティングスター社の格納庫に戻ってくることは二度となかった。
NEWS
本日のニュースですきょうで『禁忌戦争』から5年が経ちました
あの時、最後に姿を消したメルサリア氏とハイドラ大隊
彼らが救ったと言われている世界は、きょうも続いており、我々は彼らを待つほかありません
霧は消え、巨大樹木の世界となったいま、彼らは少し迷っているのかもしれません
霧と共に消えた彼らは、今どこにいるのでしょうか。それは、誰にも――
シルウェストリス航空担当『フィズ』からのメッセージ 「さて、シルウェストリス航空へようこそ。君に、空の旅路が示されんことを」 |
シルウェストリス航空担当『フィズ』からのメッセージ 「遺跡探索、協力に感謝する。こちらからは、ミッションの斡旋と工房のレンタルや部品供給をサポートする」 |
シルウェストリス航空担当『フィズ』からのメッセージ 「不安はないか? 何か困ったことがあったら、いつでも連絡してくれ。シルウェストリスはファーストクラスでだいじょうV!」 |
シルウェストリス航空担当『フィズ』からのメッセージ 「……このキャッチコピーが酷いランキングで、デスケル重工と首位を争っているのは、誠に不満だが……まぁ、よろしく」 |
◆訓練
◆作製
作成時発動! 重量軽減!! パーツ重量を -20 修正!!
『ゼノハイラα』を作製した!!
◆戦闘システム決定
バーサーク に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1に簡易操縦棺Dを装備した
脚部2に簡易飛行ユニットAを装備した
スロット3に簡易飛行ユニットAを装備した
スロット4に簡易エンジンDを装備した
スロット5に簡易エンジンDを装備した
スロット6に簡易エンジンDを装備した
スロット7に簡易軽ブースターAを装備した
スロット8に簡易軽ブースターAを装備した
スロット9に簡易軽ブースターAを装備した
スロット10に簡易術導肢Bを装備した
スロット11に簡易術導肢Bを装備した
◆僚機設定
テオとニコルとバディを結成した!!
◆意思表示設定
意志設定……休暇
RP+2
◆ミッション
ミッション設定……ミッションC
ユニオン活動
カフェ&メンテナンス『メル・ミリア』の活動記録
Cafe & Maintenance Mer-Millia
巨大樹木の中から、機械の大百足を探せば良い。
その樹の足元に、腕のいい整備士――あるいは料理人のいる店があるのだ。
カフェ&メンテナンス『メル・ミリア』は、今日も密やかに営業を続けている。
禁忌戦争を生き抜き、霧とともに消えたとされたハイドラ大隊から戻ってきたと噂されている店主は、もはや多くを語らない。ただ、樹木に絡みつくように“眠っている”機械の大百足は、その時の店主のウォーハイドラだとされる。
時々たまに、思い出したように起き上がって、生きているかのように周りを歩き回るのだという。だから、この辺の木の根は金属の多脚にずたずたにされてしまって、あまり真っ当には育たないんだそうだ。店主はそう言って笑っていた。
今日のおすすめは、禁忌戦争で破壊されたと言われる要塞のひとつを模した店主手作りのケーキ。
!店および店主(ENo.7サブ)の既知可 4期既知(ENo.4)も可
!ユニオンに参加せずメッセで利用する体も歓迎
!ロールするキャラを推奨するかも
細かいこと:http://midnight.raindrop.jp/decoherence/union.html
(整備極ユニオンです。購入はユニオン主の独断。)
巨大樹木の中から、機械の大百足を探せば良い。
その樹の足元に、腕のいい整備士――あるいは料理人のいる店があるのだ。
カフェ&メンテナンス『メル・ミリア』は、今日も密やかに営業を続けている。
禁忌戦争を生き抜き、霧とともに消えたとされたハイドラ大隊から戻ってきたと噂されている店主は、もはや多くを語らない。ただ、樹木に絡みつくように“眠っている”機械の大百足は、その時の店主のウォーハイドラだとされる。
時々たまに、思い出したように起き上がって、生きているかのように周りを歩き回るのだという。だから、この辺の木の根は金属の多脚にずたずたにされてしまって、あまり真っ当には育たないんだそうだ。店主はそう言って笑っていた。
今日のおすすめは、禁忌戦争で破壊されたと言われる要塞のひとつを模した店主手作りのケーキ。
!店および店主(ENo.7サブ)の既知可 4期既知(ENo.4)も可
!ユニオンに参加せずメッセで利用する体も歓迎
!ロールするキャラを推奨するかも
細かいこと:http://midnight.raindrop.jp/decoherence/union.html
(整備極ユニオンです。購入はユニオン主の独断。)
ユニオン金庫……1000c
利子配当…………100c
整備の訓練をしました
整備が1上昇した
整備の訓練をしました整備が1上昇した
整備の訓練をしました整備が1上昇した
整備の訓練をしました整備が1上昇した
整備の訓練をしました整備が1上昇した
100c支払い、素材を1個手に入れた
ENo.7からのメッセージ>>ニーユ 「ようこそ、皆様。カフェ&メンテナンス『メル・ミリア』の店主の、ニーユ=ニヒト・アルプトラと申します。」 |
ニーユ 「今は食事や休憩所としての提供がメインですが、必要であれば機体の整備も行います。お気軽にお声がけくださいね。」 |
ニーユ 「予め言っておきますが、変に暴れることのないようにお願いいたします。私にはそれなりに“自信”がありますからね。女子供であろうとそこは容赦しませんよ」 |
ニーユ 「それさえ守っていただけましたら、あとは自由です。皆様にドリンク無料券をお配りしているかと思いますので、どうぞご自由に。食事の方は割引価格で提供させていただきます。」 |
ニーユ 「……整備は別ですからね。普通に通常価格を取りますよ。こちらだって潰れないように必死なんですから。」 |
ニーユ 「腕は保証しますとも!なんだかんだでこの世界で整備屋始めて、もう10年は経つんですから……」 |
鉄檻の『メシア』 「中々良い所ですね。噂に聞いていただけはあります。これから本番なので少し調整を、と思いまして。」 |
鉄檻の『メシア』 「ふふ。私、コロッセオバトラーですのよ。必要なものがあれば遠慮なく仰ってくださいまし。」 |
鉄檻の『メシア』 「足りないものがあればこの私、鉄檻のメシアが力になります。その分を代金代わりって事で良いですか?まぁ、冗談ですけど。」 |
鉄檻の『メシア』 「え、何でかって?初めて見るものばかりですし、楽しいのですのよ。私。えぇ、培養装置から見る世界よりもずっと綺麗で、素敵で……」 |
鉄檻の『メシア』 「兎に角、です。この出逢いに感謝を。これから楽しくなりそうですわ。そう思うでしょう?」 |
鉄檻の『メシア』 「それで注文なのですけれど、手始めに……何か辛いものはないかしら?」 |
チカ 「メニュー、お決まりでしたら私の方でも承りますのでお気軽にお声掛けを。整備のご依頼についても、私の方で見積もり立てますので」 |
チカ 「あ、私ですか?店主の妻です。こちらではウェイターと、あとコーヒー、紅茶でしたら私の方でもお淹れしております」 |
チカ 「手前味噌ですけど、店主の料理は昔から評判がいいんですよ。とくに、お腹いっぱい食べられるって。ライダーは体力仕事ですからね」 |
チカ 「それでは、ごゆっくりおくつろぎください」 |
ハイドラ大隊の一角、ある集いに幻影のように佇むボロ布を纏うライダーが1人。
ボロ布纏いのライダー 「…………よ…しく、な……相……、………。」 |
ロック 「ここで連盟に入れて飯と燃料を入れられると聞いたんだけど……」 |
ジグラジグラ 「…………偶然発見したデカムカデちゃんに対して 外見的シンパシーを感じたミーことジグラジグラは、 颯爽と根本のお店に乗り込むことにしたのであった……まる<BR>」 |
ジグラジグラ 「<BR>というわけでやっはろは~、お邪魔しますよぅ。<BR>」 |
ジグラジグラ 「<BR>ミーは通りすがりのハイドラライダーなのですけども。 <BR>今ここやってますぅ?というか誰かいる?<BR>」 |
うねうねと蠢いている……]
ENo.179からのメッセージ>>
ヒコーキ・タニヤマ 「ふーん、こんなところに喫茶店ね…。ムカデが目印なのは、店長の趣味か?」 |
メッセージ
ENo.11からのメッセージ>>
メッセージを送信しました
>>Eno.7: >>Eno.72 >>Eno.42 >>Eno.10
グロリア 「こんにちは、あなたも《霧笛の塔》からの召集を受けたハイドラライダー?」 |
グロリア 「あなたのハイドラ……すっごく小さくて可愛いのね」 |
グロリア 「飛行ユニット、って奴かしら? あたし、軽い脚はあんまり使わないんだけれど、どんな感じ?」 |
グロリア 「……っと、ごめんなさい。 いきなりそういうこと聞くのって、ちょっと違うか」 |
グロリア 「あたしはグロリア=グラスロード。 これから同じ大隊所属! どうぞよろしくね」 |
メッセージを送信しました
>>Eno.7: >>Eno.72 >>Eno.42 >>Eno.10
◆戦闘結果
戦闘報酬
戦闘収入 1050
攻撃戦果補正4.69%
支援戦果補正4.16%
防衛戦果補正10.62%
フリー補正 2%
敵警戒値補正0.2%
合計現金収入1294
--弾薬費請求 0
--整備控除修正額525
整備請求額 0
ユニオン費 -80
ユニオン利子100
◆経験値が10増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
攻撃戦果補正4.69%
支援戦果補正4.16%
防衛戦果補正10.62%
フリー補正 2%
敵警戒値補正0.2%
合計現金収入1294
--弾薬費請求 0
--整備控除修正額525
整備請求額 0
ユニオン費 -80
ユニオン利子100
◆経験値が10増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
ゼノハイラプテラは重ブースターA設計書を入手した!
ゼノハイラプテラは消火装置20を入手した!
ゼノハイラプテラは姿勢制御装置20を入手した!
ゼノハイラプテラは照準装置20を入手した!
明日の戦場
第10ブロック
霧に消えた部隊
とある部隊が霧に隠れて消息不明になった後、再び現れた。奇妙なことに、我々を敵だと思い攻撃を続けている。説得は不可能だ。全滅させてくれ
来週の霧濃度:90%
来週の電磁波:111%
来週の警戒値:210%
ニシュカ・パーシスタンス |
テオとニコル |
ホッパーマン |
シータ・キンデン |
ステラ=アレグレット |
アニマ |
眠れぬ遊園地の人形達 |
ニッシュ・グラスター |
フランキスカ・テレドール |
アンフィニ&許多 |
オルト・イスケー |
ルフ・イクス |
イワクラ |
狂った刀鍛冶 |
54 |
『Phantom Beast』 |
ヴィルマニー |
ブラウ・シュライフェ |
クォーツ=Z |
R |
--- | --- | --- | --- | --- |
--- | --- | - vs - | --- | --- |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
自走砲『イーグル』[粒子] |
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『装甲車』[火炎] |
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装甲DR『ポーン』[電子] |
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『霊場』[霊障] |
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『装甲車』[火炎] |
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装甲DR『ポーン』[電子] |
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機動破壊兵器『テンペスト』[粒子] |
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『戦闘ヘリ』[物理] |
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キャラデータ
名前
ニシュカ・パーシスタンス
愛称
ゼノハイラプテラ
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プロフィール
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それは男であり、それは女であり、それは老人であり、それは子供である。 『ニシュカ・パーシスタンス』は、いくつもの顔を持つなにかだ。 日記まとめ:http://midnight.raindrop.jp/decoherence/index.html | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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機体データ |
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1 | 操縦棺D | 簡易操縦棺D [20/重量軽減/---]《装備:1》 | ▼詳細 |
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2 | 飛行ユニットA | 簡易飛行ユニットA [20/重量軽減/---]《装備:2》 飛行[131] AP[438] 旋回速度[131] 防御属性[電子] 防御値[144] 貯水量[175] 噴霧量[182] 弾数[1] 消費EN[324] 金額[360] 重量[80] [飛行補助] *作者* |
▼詳細 |
3 | 飛行ユニットA | 簡易飛行ユニットA [20/重量軽減/---]《装備:3》 飛行[131] AP[438] 旋回速度[131] 防御属性[電子] 防御値[144] 貯水量[175] 噴霧量[182] 弾数[1] 消費EN[324] 金額[360] 重量[80] [飛行補助] *作者* |
▼詳細 |
4 | エンジンD | 簡易エンジンD [20/重量軽減/---]《装備:4》 | ▼詳細 |
5 | エンジンD | 簡易エンジンD [20/重量軽減/---]《装備:5》 | ▼詳細 |
6 | エンジンD | 簡易エンジンD [20/重量軽減/---]《装備:6》 | ▼詳細 |
7 | 軽ブースターA | 簡易軽ブースターA [20/重量軽減/---]《装備:7》 | ▼詳細 |
8 | 軽ブースターA | 簡易軽ブースターA [20/重量軽減/---]《装備:8》 | ▼詳細 |
9 | 軽ブースターA | 簡易軽ブースターA [20/重量軽減/---]《装備:9》 | ▼詳細 |
10 | 術導肢B | 簡易術導肢B [20/重量軽減/---]《装備:10》 | ▼詳細 |
11 | 術導肢B | 簡易術導肢B [20/重量軽減/---]《装備:11》 | ▼詳細 |
12 | 重ブースターA | 『ゼノハイラα』 [20/重量軽減/---] | ▼詳細 |
13 | 重ブースターA | 重ブースターA設計書 [20/機動/---] 特殊B[80] [設計書] |
▼詳細 |
14 | 素材 | 消火装置20 [20/耐火/---] 特殊B[80] [素材] |
▼詳細 |
15 | 素材 | 姿勢制御装置20 [20/飛行/---] 特殊B[80] [素材] |
▼詳細 |
16 | 素材 | 照準装置20 [20/精度/---] 特殊B[80] [素材] |
▼詳細 |
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