第1週目 グロリア=グラスロードの一週間
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適性*3の訓練をしました
適性*3が10上昇した
適性*3の訓練をしました適性*3が11上昇した
適性*3の訓練をしました適性*3が12上昇した
適性*3の訓練をしました適性*3が13上昇した
適性*3の訓練をしました適性*3が14上昇した
適性*3の訓練をしました適性*3が16上昇した
適性*3の訓練をしました適性*3が17上昇した
適性*3の訓練をしました適性*3が19上昇した
適性*3の訓練をしました適性*3が21上昇した
適性*3の訓練をしました適性*3が23上昇した
適性*3の訓練をしました適性*3が25上昇した
適性*3の訓練をしました経験値が足りない
適性の訓練をしました経験値が足りない
簡易操縦棺Bを作製した!!
簡易重二脚Aを作製した!!
簡易エンジンCを作製した!!
簡易エンジンCを作製した!!
簡易エンジンCを作製した!!
簡易砲塔Bを作製した!!
簡易砲塔Bを作製した!!
簡易レーダーCを作製した!!
簡易レーダーCを作製した!!
簡易術導肢Aを作製した!!
簡易術導肢Aを作製した!!
素材を1個手に入れた!
グロリア=グラスロードは残像領域の基地で出撃の時を待っていた
ここでお金を稼ぐことがあなたの使命だ
冷たい格納庫の中、整備の手を休め、あなたは横になる
鉄骨むき出しの天井を見上げ、あなたは出撃のサイレンが鳴るまでひと時の休息を味わっていた……
◆日記
霧の中を、赤い大型ハイドラが行く。
その歩みは、お世辞にも軽やかとは言いがたい。
ある程度の装甲を持った、重い機体だ。動きに妙なところがあるわけではないが、操縦棺の空気を通じて、緊張がはっきりと俺に伝わってきた。
無理もない。俺にとってはこの深い霧は馴染みの戦場でも、彼女にとってはこれがまるきり初めてのことなのだから。
シミュレーターでは何度も訓練をしてはいるものの、これほど濃い霧の中での初めての実戦となれば、いかに彼女と言えどもふだんより張り詰めるのは避けられない。
「心配しないで、フィリップ。悪い緊張感じゃないんだから」
俺の考えを察したのか、グロリアは外部カメラに映る映像に釘付けになったまま、ひそやかな声を漏らした。
消え入りそうな小さな声も狭い操縦棺の中ではよく聞こえるが、そもそもが彼女はいつだってはきはきと喋るたちだ。こうやって内緒話のように喋るのも、緊張のあらわれだろう。
「でも、全然違うのね」
「そうだな。霧のあるのとないとでは……」
「そうじゃなくってさ」
俺の言葉を遮り、グロリアはパネルに指を走らせる。外部カメラの情報は統合され、文字通りの全天表示(フルスクリーン)に切り替わった。
「あたしだって残像領域生まれだもの。霧の中を走り回ったことだってあるのに。ハイドラを通していると、全然違うんだって思ったの」
グロリアはそう言ってみせると、ふと破顔する。
顔がひきつったわけでもなければ、恐怖を紛らわそうとしたわけでもなく、こういう時にグロリアが笑うのは、本当に楽しいからだ。はじめての霧の戦場と、緊張を楽しんでいる。
得難い素質だが、気楽すぎるきらいもあった。ただ、これで集中力を失っているわけではない。彼女の感覚は、『ゲフィオン』を通じて霧の向こうへと伸びている。
「ああ、すごくドキドキする。すごい勢いでフィードバックされてる感じがする。知らないことだらけだわ。
ねえフィリップ、あたしたち、生きて帰れるかしら?」
「今日はほんの様子見のつもりだから、さすがに死ぬつもりはないが、どうかな」
俺の物言いに、グロリアは唇を尖らせて見せた。俺は首を竦めて、操縦棺の中で視線を巡らせる。
いつものいやな感じを、その気配のとっかかりを、つい探してしまっていた。
〈まだ〉にしろ〈もう〉にしろ、『ゲフィオン』に乗っている限りはどうしようもないことなのだが、それでも神経質になっている。これでは、どっちが集中を欠いているか分からない。
「グロリア、〈デコレート〉はまだ起こさないのか?」
「もうちょっとだけ楽しんでたくて。でも、そろそろ準備をしないといけないね。フィリップ、大丈夫?」
「ああ。いつも通り合図をしてくれ」
「OK、それじゃ、カウントを合わせて……3、2、1――」
次の瞬間、体の中に流れ込んでくる異質な感覚に、その感覚に対するものではない、〈デコレート〉に対する嫌悪感に、俺は歯を食いしばる。
「さあ、行こう。『ゲフィオン』!」
けれども、グロリアは笑っていた。だから、俺も耐えられる。
『ゲフィオン』が、霧の中に透明な歌声を響かせ始める。
◇ ◆ ◇
彼女の話をしよう。俺ではなく、グロリア=グラスロードのことだ。
ただ、グロリアの話をするためには、少しだけ俺についても説明しなくてはならない。
この残像領域すべてをまだ深い霧が覆っていた頃、俺は乗機の『イグノティ・ミリティ』とともに、戦場から戦場を駆けずり回っていた。
大した戦績を上げられたわけではない。そこにいただけだ。活躍と呼べるようなものだってしたことがなかった。
言ってしまえば三流のハイドラライダーだった俺が、三流なりにどこの戦場でどんな風に撃墜されたかについては、きっと誰も興味はないだろう。
でも、その後がひどかったこと、そして、さらにそののちが幸運だったことは言っておきたい。
『イグノティ・ミリティ』がおしゃかになり、HCSがうんともすんとも言わなくなって、助けを求めることもできずに、ずいぶん長いこと操縦棺の中で目を閉じていた。破壊された装甲の隙間から濃密な霧が流れ込み、窒息してしまいそうなぐらいだった。霧の中に漬け込まれて、この操縦棺が名前通りに俺の棺になって、そうやって死んでいくのだ。
撃墜された時点であっさり死んでしまえなかったのを、これほど恨むことになるなんて。想像できるだろうか。通信機も壊れていて、自分がここにいることをだれかに知らせることはできなかったし、声だってもう出ない。息苦しく、全身が激痛で動かせず、噎せかえるほどの霧の中にいるのに喉が渇き、空腹感で腹が痛んでいた。
戦闘が終わった後にやってきて、撃墜されたハイドラを回収していくジャンク屋や、死体を漁って無事なところを持っていく連中がいるという話は聞いたことがあるけれど、それは俺が死んだ後のことになるはずだった。そう思うと、俺が死ぬまで遠巻きに眺めている奴らがいる気がして、はらわたが煮えくり返った。けれど、それも幻に過ぎなかった。
歌が聞こえてきたのは、そうして現実と妄想の区別がつかなくなって、しばらくしてからだ。
知っての通り、霧の中で聞こえる歌にろくなものはない。この時に俺が聞いた歌声だって、敵対する人間にしてみれば不吉以外の何物でもない代物だ。
グロリアの駆る『ゲフィオン』は、術導肢による霊障を用いる際、少女の声のような音を奏でる。それは操縦棺を通して戦場に『ゲフィオン』の霊障を浸透させる。つまりは、実際の効果以上に、心理的なそれが望めるということだ。
ただそれは、俺にとっては救いの歌声だった。
とは言ったものの、操縦棺でくたばりかけていた俺にそんなことが分かるはずもない。霊障が新しい仲間を見つけて喜悦の声を上げているのだ、と思った。その頃にはもうぼんやりとした苦しさだけがあって、楽になれるのならば何でもいいという気にさえなっていた。
《――そこに誰かいるの?》
だから、『ゲフィオン』のスピーカーを通して聞こえてきたその声を聞いた時、信じられなかった。
全身の痛みも息苦しさも、空腹も渇きもすべてが一気に吹っ飛んで、モノクロの世界に鮮やかな色が差し込んだようだった。人生で、あそこまで心地のよい衝撃を受けたことは後にも先にない。
もっとも、スクラップになった『イグノティ・ミリティ』の操縦棺の前に、何度かの跳躍を繰り返して降り立った『ゲフィオン』の姿は、とても美しいとは言いがたかった。
グロリアも『ゲフィオン』もまだ試験中で、ハイドラの試用と訓練を繰り返してHCSに馴染んでいるところだった。艶やかな赤色に塗られてもいなければ、装甲も不十分で、ところどころパイプが剥きだしになっており、今では考えられなような武骨で不格好な見てくれをしていたのだ。
けれどその姿さえ、俺にとっては救いの天使のように見えた。
《少し待ってね、今すぐそっちに行くから!》
耳元で囁くような『ゲフィオン』の透明な歌声とは違って、グロリアの声ははっきりと力強く、どこまでもよく通る。
間に合わせに組み合わされたパーツがほどけて、ずんぐりむっくりの腹から胸元にかけてがばっくりと口を開けると、その中から豆粒のように小さな少女が立ち上がるのが見えた。『イグノティ・ミリティ』の前に、覆いかぶさるようにひざまずいた『ゲフィオン』からワイヤーを垂らし、彼女はするするとこちらの操縦棺の上に降り立ると、亀裂の間からこちらを覗き込む。
そして、すぐに体を滑り込ませてきた。
「あたし、あなたを探していたの、ずっとあたしのことを呼んでいたでしょう?」
その言葉に、馬鹿馬鹿しくも俺が運命を感じてしまったことを、分かってもらえると思う。
必死で誰かのことを呼んでいたかも知れないが、それもとっくに昔の話だった。声を出してみたことなんてもうしばらくなくて、それでも彼女はここに来てくれたのだ。
それが、『ゲフィオン』の機能と彼女の適性が一致して、電磁波の残りかすに焼き付いていた俺の思念、SOSの形にさえなっていなかった声なき声を拾っていたのだということは後から知った。
グロリアは、すっかり破壊されて朽ち果てた操縦棺の中をきょろきょろと見回した後で、俺の方に手を差し伸べる。『イグノティ・ミリティ』に開いた大きな亀裂の間から、光が差し込んで彼女の短い銀髪をきらきらと輝かせていた。
俺はそこではじめて、霧なんてもはやどこにもないことに気づいた。
俺が撃墜されて曖昧になっている間に、残像領域を覆っていた霧はすっかり晴れていたのだ。操縦棺の中に霧が入り込んできて窒息しそうになっていたのも、単なる錯覚、俺の頭が作り出したまぼろしに過ぎなかった。
「あたしはグロリア。さあ、あなたの名前を教えてちょうだい!」
彼女はきっと、この時俺がどれほど感動していたかなんて分からなかっただろうし、これからもそれを知ることはないだろう。
けれど、俺が生まれて初めて見る青空を背にして、見るものすべてが楽しくて仕方がないというような彼女のあの笑みを、俺は絶対に忘れることはない。
夢から覚めるような気持ちで、俺は差し伸べられた彼女の手を取った。そして、久方ぶりに人に届けるための声を発した。
「…………フィリップ。フィリップ=ファイヤーストーン」
だから、俺の話はこれぐらいにして、彼女の話をさせて欲しい。
彼女の名前は、グロリア=グラスロード。
割れたガラスの上さえ笑顔で歩くこの娘は、俺の大切な相棒だ。
その歩みは、お世辞にも軽やかとは言いがたい。
ある程度の装甲を持った、重い機体だ。動きに妙なところがあるわけではないが、操縦棺の空気を通じて、緊張がはっきりと俺に伝わってきた。
無理もない。俺にとってはこの深い霧は馴染みの戦場でも、彼女にとってはこれがまるきり初めてのことなのだから。
シミュレーターでは何度も訓練をしてはいるものの、これほど濃い霧の中での初めての実戦となれば、いかに彼女と言えどもふだんより張り詰めるのは避けられない。
「心配しないで、フィリップ。悪い緊張感じゃないんだから」
俺の考えを察したのか、グロリアは外部カメラに映る映像に釘付けになったまま、ひそやかな声を漏らした。
消え入りそうな小さな声も狭い操縦棺の中ではよく聞こえるが、そもそもが彼女はいつだってはきはきと喋るたちだ。こうやって内緒話のように喋るのも、緊張のあらわれだろう。
「でも、全然違うのね」
「そうだな。霧のあるのとないとでは……」
「そうじゃなくってさ」
俺の言葉を遮り、グロリアはパネルに指を走らせる。外部カメラの情報は統合され、文字通りの全天表示(フルスクリーン)に切り替わった。
「あたしだって残像領域生まれだもの。霧の中を走り回ったことだってあるのに。ハイドラを通していると、全然違うんだって思ったの」
グロリアはそう言ってみせると、ふと破顔する。
顔がひきつったわけでもなければ、恐怖を紛らわそうとしたわけでもなく、こういう時にグロリアが笑うのは、本当に楽しいからだ。はじめての霧の戦場と、緊張を楽しんでいる。
得難い素質だが、気楽すぎるきらいもあった。ただ、これで集中力を失っているわけではない。彼女の感覚は、『ゲフィオン』を通じて霧の向こうへと伸びている。
「ああ、すごくドキドキする。すごい勢いでフィードバックされてる感じがする。知らないことだらけだわ。
ねえフィリップ、あたしたち、生きて帰れるかしら?」
「今日はほんの様子見のつもりだから、さすがに死ぬつもりはないが、どうかな」
俺の物言いに、グロリアは唇を尖らせて見せた。俺は首を竦めて、操縦棺の中で視線を巡らせる。
いつものいやな感じを、その気配のとっかかりを、つい探してしまっていた。
〈まだ〉にしろ〈もう〉にしろ、『ゲフィオン』に乗っている限りはどうしようもないことなのだが、それでも神経質になっている。これでは、どっちが集中を欠いているか分からない。
「グロリア、〈デコレート〉はまだ起こさないのか?」
「もうちょっとだけ楽しんでたくて。でも、そろそろ準備をしないといけないね。フィリップ、大丈夫?」
「ああ。いつも通り合図をしてくれ」
「OK、それじゃ、カウントを合わせて……3、2、1――」
次の瞬間、体の中に流れ込んでくる異質な感覚に、その感覚に対するものではない、〈デコレート〉に対する嫌悪感に、俺は歯を食いしばる。
「さあ、行こう。『ゲフィオン』!」
けれども、グロリアは笑っていた。だから、俺も耐えられる。
『ゲフィオン』が、霧の中に透明な歌声を響かせ始める。
◇ ◆ ◇
彼女の話をしよう。俺ではなく、グロリア=グラスロードのことだ。
ただ、グロリアの話をするためには、少しだけ俺についても説明しなくてはならない。
この残像領域すべてをまだ深い霧が覆っていた頃、俺は乗機の『イグノティ・ミリティ』とともに、戦場から戦場を駆けずり回っていた。
大した戦績を上げられたわけではない。そこにいただけだ。活躍と呼べるようなものだってしたことがなかった。
言ってしまえば三流のハイドラライダーだった俺が、三流なりにどこの戦場でどんな風に撃墜されたかについては、きっと誰も興味はないだろう。
でも、その後がひどかったこと、そして、さらにそののちが幸運だったことは言っておきたい。
『イグノティ・ミリティ』がおしゃかになり、HCSがうんともすんとも言わなくなって、助けを求めることもできずに、ずいぶん長いこと操縦棺の中で目を閉じていた。破壊された装甲の隙間から濃密な霧が流れ込み、窒息してしまいそうなぐらいだった。霧の中に漬け込まれて、この操縦棺が名前通りに俺の棺になって、そうやって死んでいくのだ。
撃墜された時点であっさり死んでしまえなかったのを、これほど恨むことになるなんて。想像できるだろうか。通信機も壊れていて、自分がここにいることをだれかに知らせることはできなかったし、声だってもう出ない。息苦しく、全身が激痛で動かせず、噎せかえるほどの霧の中にいるのに喉が渇き、空腹感で腹が痛んでいた。
戦闘が終わった後にやってきて、撃墜されたハイドラを回収していくジャンク屋や、死体を漁って無事なところを持っていく連中がいるという話は聞いたことがあるけれど、それは俺が死んだ後のことになるはずだった。そう思うと、俺が死ぬまで遠巻きに眺めている奴らがいる気がして、はらわたが煮えくり返った。けれど、それも幻に過ぎなかった。
歌が聞こえてきたのは、そうして現実と妄想の区別がつかなくなって、しばらくしてからだ。
知っての通り、霧の中で聞こえる歌にろくなものはない。この時に俺が聞いた歌声だって、敵対する人間にしてみれば不吉以外の何物でもない代物だ。
グロリアの駆る『ゲフィオン』は、術導肢による霊障を用いる際、少女の声のような音を奏でる。それは操縦棺を通して戦場に『ゲフィオン』の霊障を浸透させる。つまりは、実際の効果以上に、心理的なそれが望めるということだ。
ただそれは、俺にとっては救いの歌声だった。
とは言ったものの、操縦棺でくたばりかけていた俺にそんなことが分かるはずもない。霊障が新しい仲間を見つけて喜悦の声を上げているのだ、と思った。その頃にはもうぼんやりとした苦しさだけがあって、楽になれるのならば何でもいいという気にさえなっていた。
《――そこに誰かいるの?》
だから、『ゲフィオン』のスピーカーを通して聞こえてきたその声を聞いた時、信じられなかった。
全身の痛みも息苦しさも、空腹も渇きもすべてが一気に吹っ飛んで、モノクロの世界に鮮やかな色が差し込んだようだった。人生で、あそこまで心地のよい衝撃を受けたことは後にも先にない。
もっとも、スクラップになった『イグノティ・ミリティ』の操縦棺の前に、何度かの跳躍を繰り返して降り立った『ゲフィオン』の姿は、とても美しいとは言いがたかった。
グロリアも『ゲフィオン』もまだ試験中で、ハイドラの試用と訓練を繰り返してHCSに馴染んでいるところだった。艶やかな赤色に塗られてもいなければ、装甲も不十分で、ところどころパイプが剥きだしになっており、今では考えられなような武骨で不格好な見てくれをしていたのだ。
けれどその姿さえ、俺にとっては救いの天使のように見えた。
《少し待ってね、今すぐそっちに行くから!》
耳元で囁くような『ゲフィオン』の透明な歌声とは違って、グロリアの声ははっきりと力強く、どこまでもよく通る。
間に合わせに組み合わされたパーツがほどけて、ずんぐりむっくりの腹から胸元にかけてがばっくりと口を開けると、その中から豆粒のように小さな少女が立ち上がるのが見えた。『イグノティ・ミリティ』の前に、覆いかぶさるようにひざまずいた『ゲフィオン』からワイヤーを垂らし、彼女はするするとこちらの操縦棺の上に降り立ると、亀裂の間からこちらを覗き込む。
そして、すぐに体を滑り込ませてきた。
「あたし、あなたを探していたの、ずっとあたしのことを呼んでいたでしょう?」
その言葉に、馬鹿馬鹿しくも俺が運命を感じてしまったことを、分かってもらえると思う。
必死で誰かのことを呼んでいたかも知れないが、それもとっくに昔の話だった。声を出してみたことなんてもうしばらくなくて、それでも彼女はここに来てくれたのだ。
それが、『ゲフィオン』の機能と彼女の適性が一致して、電磁波の残りかすに焼き付いていた俺の思念、SOSの形にさえなっていなかった声なき声を拾っていたのだということは後から知った。
グロリアは、すっかり破壊されて朽ち果てた操縦棺の中をきょろきょろと見回した後で、俺の方に手を差し伸べる。『イグノティ・ミリティ』に開いた大きな亀裂の間から、光が差し込んで彼女の短い銀髪をきらきらと輝かせていた。
俺はそこではじめて、霧なんてもはやどこにもないことに気づいた。
俺が撃墜されて曖昧になっている間に、残像領域を覆っていた霧はすっかり晴れていたのだ。操縦棺の中に霧が入り込んできて窒息しそうになっていたのも、単なる錯覚、俺の頭が作り出したまぼろしに過ぎなかった。
「あたしはグロリア。さあ、あなたの名前を教えてちょうだい!」
彼女はきっと、この時俺がどれほど感動していたかなんて分からなかっただろうし、これからもそれを知ることはないだろう。
けれど、俺が生まれて初めて見る青空を背にして、見るものすべてが楽しくて仕方がないというような彼女のあの笑みを、俺は絶対に忘れることはない。
夢から覚めるような気持ちで、俺は差し伸べられた彼女の手を取った。そして、久方ぶりに人に届けるための声を発した。
「…………フィリップ。フィリップ=ファイヤーストーン」
だから、俺の話はこれぐらいにして、彼女の話をさせて欲しい。
彼女の名前は、グロリア=グラスロード。
割れたガラスの上さえ笑顔で歩くこの娘は、俺の大切な相棒だ。
NEWS
本日のニュースですきょうで『禁忌戦争』から5年が経ちました
あの時、最後に姿を消したメルサリア氏とハイドラ大隊
彼らが救ったと言われている世界は、きょうも続いており、我々は彼らを待つほかありません
霧は消え、巨大樹木の世界となったいま、彼らは少し迷っているのかもしれません
霧と共に消えた彼らは、今どこにいるのでしょうか。それは、誰にも――
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「犬派です。いや、よく勘違いされるので。もとい、ヒルコ教団へようこそ!」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「我々の遺跡探索に協力してくれてありがとう。オプションで壺の購入も受け付けている。詳しくはマーケットの契約を参照してくれ」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「これから、微力ながらミッションの斡旋とパーツ工房の貸し出しなどサポートを行う。君に、聖魔の神の加護があらんことを」 |
◆訓練
◆作製
踏みしめる脚『レッドレッグ』を作製した!!
◆戦闘システム決定
バーサーク に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1に簡易操縦棺Bを装備した
脚部2に簡易重二脚Aを装備した
スロット3に簡易エンジンCを装備した
スロット4に簡易エンジンCを装備した
スロット5に簡易エンジンCを装備した
スロット6に簡易砲塔Bを装備した
スロット7に簡易砲塔Bを装備した
スロット8に簡易レーダーCを装備した
スロット9に簡易レーダーCを装備した
スロット10に簡易術導肢Aを装備した
スロット11に簡易術導肢Aを装備した
◆僚機設定
◆意思表示設定
意志設定……休暇
RP+2
◆ミッション
ミッション設定……ミッションB
ユニオン活動
MP関連企業所属の活動記録
マヴロス・フィニクス(MAVROS PHOENIX)社は残像領域に存在する複合企業(コングロマリット)
買収・分裂・独立、政争を繰り返した結果、関連会社同士で企業間戦争を行うこともあるほど混沌とした様相を呈す。
そのエンブレムは『黒い不死鳥』であるが、マヴロス・フィニクスがすべて灰になることはない。
マヴロス・フィニクスには頭はない。ハイドラが操縦棺というコアを有するのとは対照的に、どこを潰されても、どこかが生きていれば、黒い不死鳥は生き続ける。
このユニオンは、MP社に関連するハイドラライダーが加入する互助組織の一つ。
あなたは『本社』と呼ばれる複数の部門のどれかに囲われているかも知れない。
あるいは、小さな関連企業の大事な奥の手かも知れない。
いずれにせよあなたは企業の利益のために戦うことを命じられている。
買収・分裂・独立、政争を繰り返した結果、関連会社同士で企業間戦争を行うこともあるほど混沌とした様相を呈す。
そのエンブレムは『黒い不死鳥』であるが、マヴロス・フィニクスがすべて灰になることはない。
マヴロス・フィニクスには頭はない。ハイドラが操縦棺というコアを有するのとは対照的に、どこを潰されても、どこかが生きていれば、黒い不死鳥は生き続ける。
このユニオンは、MP社に関連するハイドラライダーが加入する互助組織の一つ。
あなたは『本社』と呼ばれる複数の部門のどれかに囲われているかも知れない。
あるいは、小さな関連企業の大事な奥の手かも知れない。
いずれにせよあなたは企業の利益のために戦うことを命じられている。
ユニオン金庫……1000c
利子配当…………100c
適性の訓練をしました
適性が1上昇した
適性の訓練をしました適性が1上昇した
適性の訓練をしました適性が1上昇した
適性の訓練をしました適性が1上昇した
適性の訓練をしました適性が1上昇した
100c支払い、経験値を1手に入れた
◆戦闘結果
戦闘報酬
戦闘収入 1050
攻撃戦果補正2.69%
支援戦果補正3.8%
防衛戦果補正3.87%
フリー補正 2%
敵警戒値補正0.2%
合計現金収入1188
--弾薬費請求 0
--整備控除修正額500
整備請求額 0
ユニオン費 -100
ユニオン利子100
◆経験値が11増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
攻撃戦果補正2.69%
支援戦果補正3.8%
防衛戦果補正3.87%
フリー補正 2%
敵警戒値補正0.2%
合計現金収入1188
--弾薬費請求 0
--整備控除修正額500
整備請求額 0
ユニオン費 -100
ユニオン利子100
◆経験値が11増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
霊障偏重型WH『ゲフィオン』は重逆関節A設計書を入手した!
霊障偏重型WH『ゲフィオン』は加速装置20を入手した!
霊障偏重型WH『ゲフィオン』は衝撃吸収板20を入手した!
明日の戦場
第6ブロック
霧に消えた部隊
とある部隊が霧に隠れて消息不明になった後、再び現れた。奇妙なことに、我々を敵だと思い攻撃を続けている。説得は不可能だ。全滅させてくれ
来週の霧濃度:90%
来週の電磁波:111%
来週の警戒値:210%
オペレーター&シルバー |
パアム・ライザ |
たいやき |
Led Leatherly |
ジル・スチュアート |
グロリア=グラスロード |
さんかく |
鋼の幽鬼 |
富士見リューコ |
さんかく |
ギベオン |
ローデット・ダイス |
バルトロイ・クルーガー |
ルドゥーラ |
フィフェリさん |
ジョン・F |
アキ・ニタドリ |
智 |
ストラドル |
グリストリム・ギルドホルン |
--- | --- | --- | --- | --- |
--- | --- | - vs - | --- | --- |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
自走砲『イーグル』[粒子] |
自走砲『イーグル』[粒子] |
『装甲車』[火炎] |
『装甲車』[火炎] |
装甲DR『ポーン』[電子] |
装甲DR『ポーン』[電子] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『霊場』[霊障] |
『霊場』[霊障] |
『装甲車』[火炎] |
『装甲車』[火炎] |
『装甲車』[火炎] |
自走砲『イーグル』[粒子] |
自走砲『イーグル』[粒子] |
装甲DR『ポーン』[電子] |
装甲DR『ポーン』[電子] |
装甲DR『ポーン』[電子] |
装甲DR『ポーン』[電子] |
機動破壊兵器『テンペスト』[粒子] |
機動破壊兵器『テンペスト』[粒子] |
機動破壊兵器『テンペスト』[粒子] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
キャラデータ
名前
グロリア=グラスロード
愛称
霊障偏重型WH『ゲフィオン』
|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プロフィール
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
グロリア=グラスロード 残像領域に存在する複合企業の中のひとつに所属するハイドラライダー。 15歳の少女。どこか戦闘を楽しんでいる節がある。 『ゲフィオン』 グロリアの乗機。真紅のウォーハイドラ。 霊障偏重型。重い脚はグロリアの趣味。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
__0__1__2__3__4__5__6__7 __8__9_10_11_12_13_14_15 _16_17_18_19_20_21_22_23 |
機体データ |
|
|
1 | 操縦棺B | 簡易操縦棺B [20/霊障/---]《装備:1》 | ▼詳細 |
---|---|---|---|
2 | 重二脚A | 簡易重二脚A [20/霊障/---]《装備:2》 機動[256] 跳躍[87] AP[3088] 旋回速度[219] 防御属性[物理] 防御値[1656] 貯水量[789] 弾数[2] 積載量[4200] 消費EN[234] 金額[360] 重量[1600] [二脚] *作者* |
▼詳細 |
3 | エンジンC | 簡易エンジンC [20/霊障/---]《装備:3》 | ▼詳細 |
4 | エンジンC | 簡易エンジンC [20/霊障/---]《装備:4》 | ▼詳細 |
5 | エンジンC | 簡易エンジンC [20/霊障/---]《装備:5》 | ▼詳細 |
6 | 砲塔B | 簡易砲塔B [20/霊障/---]《装備:6》 | ▼詳細 |
7 | 砲塔B | 簡易砲塔B [20/霊障/---]《装備:7》 | ▼詳細 |
8 | レーダーC | 簡易レーダーC [20/霊障/---]《装備:8》 | ▼詳細 |
9 | レーダーC | 簡易レーダーC [20/霊障/---]《装備:9》 | ▼詳細 |
10 | 術導肢A | 簡易術導肢A [20/霊障/---]《装備:10》 | ▼詳細 |
11 | 術導肢A | 簡易術導肢A [20/霊障/---]《装備:11》 | ▼詳細 |
12 | 重逆関節A | 踏みしめる脚『レッドレッグ』 [20/霊障/---] 機動[192] 跳躍[96] AP[2457] 旋回速度[482] 防御属性[粒子] 防御値[720] 貯水量[351] 弾数[2] 積載量[4600] 消費EN[126] 金額[360] 重量[1400] [逆関節] *作者* |
▼詳細 |
13 | 重逆関節A | 重逆関節A設計書 [20/旋回/---] 特殊B[80] [設計書] |
▼詳細 |
14 | 素材 | 加速装置20 [20/機動/---] 特殊B[80] [素材] |
▼詳細 |
15 | 素材 | 衝撃吸収板20 [20/耐物/---] 特殊B[80] [素材] |
▼詳細 |
16 | --- | --- | --- |
17 | --- | --- | --- |
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