第3週目 アレクセイ・エルステッドの一週間



霊障見舞金として300cの資金が送られました

◆日記


「お前さん、子供を取って食うのか?」
 随分熱心に子供を眺めているな、と茶化すつもりだった。だと言うのに、零式の顔はいつも以上に冷めたものに変わる。その表情の機微は窺えないが、筋肉が僅かに動く気配からするに機嫌は良くないらしい。
「何だ、診療中に気に触ることでも言われたかね。やだねェ、若いのはすーぐムキになるんだから」
「……そういうことじゃねぇ」
 一瞬眉間に皺を寄せてから、零式が答えた。こいつは取り繕うのは上手いが、その考えを読み取るのはそれほど難しいことじゃない。
 ガレージで遊び回る子供を追っていた、鴉色の目が閉じる。瞼が再び開いた時には、その目の煌めきを覆い隠す笑顔が貼りついていた。
「食うってペドかって言ってんのか?」
「はぁ?そりゃねェだろ、こんな『美少女』に手ェ出さねえ奴がよォ!」
 こちらも探り目を隠すため、わざと大きく笑ってみせる。奴の瞳孔が、光無く揺れていた。もう少し、追い立ててみるか。
「カニバリストだって言ってる方がまだ頷けるぜ」
 こんな迂遠な罠でジワジワと甚振るようなことは、本来なら性に合わない。だがこの瞬間に関しては別だ。こいつがどんな獣なのか知るにはいい機会だったし、これが最後の隙かもしれない。
 ごくり、と喉が鳴るのを聞く。
 知ってるか、零式。摂食器官と呼吸器が繋がってる獣はヒトだけなんだぜ。どんなに意思で隠そうが、その飢えは呼吸の合間に露わになる。

 筋肉を脱力させる呼気。今度は呆れ顔の仮面をつけて、零式は顔を背けた。
「趣味の良いジョークだな。白兎で買いつけてきたのか?俺は気にしないが、こどもの耳に入るのはよくねぇな」
「は、お前さんも俺から見りゃまだまだ子供みてェなモンだよ」
 あそこは確かに悪趣味だがな、と付け加えておく。
 嘘は言わない。どんな道を歩いて来たのか知らないが、こいつはまだ若い。俺からすれば、そこらを走り回ってるのと大差ないぐらいに。
「『腹が減った』って、それぐらい正直に言えよ。俺ァ、子供じゃねえんだぞ」
 飢餓は狩猟者の原動力だ。俺は狩人として、飢餓から逃げるために戦ってきた。そして、強くなった。
 それなら、こいつはどうだ。
「必要なら、知り合いに聞いてみるさ。買うのが肉にしろ、情報にしろ、な」
 少しずつ、餌のにおいをこぼしていく。こいつの鼻先に餌をぶら下げてみたい。いつまでも落ちて来ない肉に、限界を越えた力で食らいつくところが見てみたかった。

「こどもとおとなの違いなんざ俺にはわからん。余命って砂が砂時計の上の方にたんまりあるってコトだけだ」
 言葉に感情が滲んでいるのが分かる。最初は、食欲を暴かれたことに焦っているのかと思った。だが耳を傾けているとそれは、大人の長話を封じるために子供が必死に考えた、さして重要でない話のように思えた。
「そういう意味じゃあそりゃあ、アリョーシャに俺が追いつけたらソイツは砂時計がひっくり返っちまったせいだろう」
 随分と、立派なアレゴリーだ。こいつの口から出た例え話が妙に出来が良くて、そして俺の身に起きたあれこれに通じるのが僅かに癪に触った。
「そこが分かんねェから子供扱いされんだよ、クソガキ」
 ひっくり返って欲しいもんだ、とは言わなかった。元の姿に、故郷に、と。その願いは、俺の信仰に反する。そんなことを口にするくらいなら、虫か何かになる方がまだマシだ。
「記録の残る通信でこの話は一切ナシだ。他人が聞くとこでもナシだ。アンタんとこでどうだったか知らねぇが、人を狩ると追われるぞ」
 この言葉を最後に、零式は遂に目を合わせてくれなくなった。苛めすぎたか、と顔を出す罪悪感は狩場には居ない。だが得るべき情報は得た、ここらが切り上げ時だろう。
「わーかってるよ。ヒトってのは、自分たちだけが特別だと思い込んでるからなァ」
 突き放すように差し出された茶を受け取り、一息に飲み干す。俺にはそれの味が分からなかったし、熱いのか冷たいのかも感じられなかった。
「傲慢ないきものだなァ、人間って奴は」
 所詮この世は弱肉強食。ヒトも獣である以上、そのルールは揺らがない。
 ただ俺は、これ以上このこどもが虐げられるのはあまりにも哀れだと、そう思ったのだ。

-----

 仕事に赴くため、パイロットスーツに着替える。
 柔らかく伸縮するスーツは肉体の輪郭を形取って、その姿を鏡に映し出した。怠そうに着替えている鏡像は、どう見ても10代中頃の女にしか見えない。

 この身体は不便だ。
 子供の身体の大きさなんてたかが知れている。どんなに腕を伸ばしたところで届かないものもあるし、山ひとつ見通せる目も視点が低くては役に立たない。
 寒々しい色の瞳、絡むことのない細く真っ直ぐな髪、華奢で頼りない四肢。
 そのどれもが、2年の間何も変わらなかった。この身体は、変化をやめている。どれほど時間が経っても、この外見が変わることはないだろう。
 そう、外見は。

 俺の中身は、宿痾の住処だ。
 縮合された筋肉と、病魔に貪り喰らわれる臓腑。意識が歪み、引き裂かれるが如き苦痛。
 ただ姿が変わるだけであれば、俺はもっと楽観的だったろうし、ハイドラライダーにもならなかっただろう。
 こちらに来てすぐ、身体の痛みをどうにかする手段に迫られた。手段を選ばなければ、金を作るのは簡単だった。この姿ゆえの苦痛を誤魔化すのに、その姿を利用するのが最も効率的な手段だったのは、正統派の企みだったんだろうか。
 ようやく生活を落ち着かせ、俺はまた容姿を活かして用心棒としての暮らしを始めた。
 別段、悪い仕事じゃなかった。だが、気付いた。クスリを買う金が足りていない、そんな事態に。

 理由は簡単だった。どの世界でも、当たり前のことだ。
 余所者が、世界そのものに拒まれることなんて。

-----

 そもそも、あの怪しい企業と契約する気になったのは、俺の細胞が商売に使えるって話だったからだ。
 俺は、この世界の生き物じゃない。流罪で流れ着き、偶然食い物も仕事もある世界に辿り着いただけ。
 この世界が人の体を構成する肉の塊なら、俺はそこに入り込んだウィルスみたいなモンだ。その肉を食い荒らし、異なる世界の情報を生態系に流し込む異分子でしかない。

 こちらの知識とあちらの経験を照らし合わせて、俺はある結論を出した。それは、シクサウが極地での生活に適応した代わりに、他者に汚染されやすい脆弱性を持つということ。細菌、ウィルス、そして放射線。こちらには当たり前にあって、あちらにはなかったモノに影響された時、本来なら目に見える形で起こる筈の症状は、この身体であるがゆえに現れなかった。
 だが、何もそれだけじゃない。この脆弱性を利用すれば、俺の肉体をバイオ兵器の培養槽に作り替えることは難しくない。
 試作品のために臓器やら血液やらを提供するのと引き換えに、白兎研からは少しばかり「オマケ」されている。今日の仕事を終えたらオマケのひとつ、バイオ融合手術の打ち合わせだ。

 操縦棺の中、席のシートに凭れかかる。目眩と体中の痛みが帰ってくる気配に、対抗策を手繰り寄せた。
 俺の手にも収まるぐらいのスキットル。美味くも不味くもない中身を喉に流し込むと、不愉快さを押し退ける多幸感が臓腑を包んだ。
 零式の診療所でぶっ倒れた日から、あいつが持たせてくれたクスリ。こいつが存外良く効くのを知って、俺はこのカクテルをペイン・キリング・カクテルと呼んでいる。
 クスリに関しては、あいつは誰よりも頼りになる。離脱症状は相変わらずキツイが、今までヘロだの酒だので誤魔化していた苦痛はだいぶマシになった。
 あいつにはこのカクテルの礼と、あと、謝罪も必要か。そう考え、一度目を閉じる。散らかった思考を振り払い、再び開いた視界は妙に鮮明だった。

「ネレティ、レトログラードを起こせ。出撃だ」
「イエス、マスター。システムオンライン、重心制御と出力限界を初期タイプへ戻します。エンジンのチャージタイプ変換中……少しお待ちを」

日記画像



 ハイドラ・レトログラード。今日やっと、その姿は俺が望むものになった。3対の脚と1本の尾脚を持つ、戦場を駆ける鉄の馬。
 零式、お前はシクサウの真髄を知らない。狩人ってのは、ただ獲物を射るだけじゃないんだ。
「……シフト完了。重多脚《コーシツェル》、接続状態はグリーン。本来の走行形態へ復帰します」
 狩場を知り、そこに生きるものの動きを知り、それを利用する。その生態を、思考を、隙を観察するために、レトログラードを一時的に索敵型へチューンさせた。
 獲物を狩るのは、自分でなくていい。皆が飢えなければ、それでいい。
「さて……今度は、この子供たちの面倒を見てやんなきゃな」

 操縦棺の後ろで培養槽の保護液が泡立ち、その音が輪唱の如く響く。そこから放たれるのは、戦うために生まれた穢れなき子供たち。その行く末に自由はなく、与えられた役目から逃れられぬ者たちだ。
 シクサウの巫祝として過ごした日々、その中で何度も口にした祝詞を歌う。

「Varlcamiin,EADA.」
《この世へようこそ、子供たち》

 その生を俺が祝福しよう。
 その命を、俺が愛そう。
 親心というのは、きっとそういうものだ。



NEWS

本日のニュースです
先日壊滅したシルウェストリスの最新鋭部隊について
続報が入っています
シルウェストリス社は、遺跡探索を一時中断することを決定しました
これは、自社部隊の再編までの時間確保であり、
次の大侵攻へ向けての準備と見られています
いっぽうヒルコ教団は――
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ
「ゴホゴホッ……シルウェストリスの部隊がやられたようだな……ヒヒッ」
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ
「……ゴホゴホッ……われわれの調査部隊も、傭兵も、手痛い被害を受けた。デバステイター・センチネル……」
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ
「……気をつけろ。奴は無害に見える……だが、そう思って深く、深くへと足を踏み入れるとな」
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ
「突如牙を剥いて……あの謎の兵器、領域拡散精神遊離環を……ゴホッ……」
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ
「とにかく、われわれ白兎は貢献を求めているが、ほどほどにな……奴に危険視されると、ろくなことにならない」
――不明な差出人のメッセージが届いています
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫
「まずは、君の力を見させてもらう。もし、脅威となるならば……世界を救命する、脅威となるならば――」

◆訓練

制御の訓練をしました
制御が12上昇した
アリョーシャは試作型竜炉を939cで購入した!!
アリョーシャは《騎士たちの古き戦い》を360cで購入した!!
アリョーシャはCrA-Turretを420cで購入した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!

◆作製

作成時補助発動! 耐電!! 防御属性が 電子 に変化!!
電子強化!

培養卵21と避雷針20を素材にして体腔培養ドレーン《シシーレン》を作製した!!


◆戦闘システム決定

コネクト に決定!!


◆アセンブル

操縦棺1にDiMSANI.01《チャトランガ》を装備した
脚部2にコシチェニウム切削脚《コーシツェル》を装備した
スロット3にCrA-Turretを装備した
スロット4に簡易エンジンAを装備した
スロット5に《騎士たちの古き戦い》を装備した
スロット6に体腔培養ドレーン《シシーレン》を装備した
スロット7に試作型竜炉を装備した
スロット8にHeroineを装備した
スロット9に簡易レーダーBを装備した
スロット10に簡易レーダーBを装備した
スロット11に簡易エンジンBを装備した

◆僚機設定

王 零式とバディを結成した!!

◆意思表示設定

意志設定……生存優先

◆ミッション

ミッション設定……ミッションA

ユニオン活動

DiMSANIの活動記録


 1人の兵士を軍団と呼ばないように、1人のライダーを組織と呼ぶのもおかしいとは思う。
 私?
 私は、道具。人間の思考を演算で再現するだけの、ただの計算機、だから。

 このユニオンはマスターひとりのもので、私はそれを支えるシステム。
 マスターのためにハイドラを制御し、
 マスターのために出来る限りリスクを減らし、
 マスターのために戦うことが使命。

 そんな私を、マスターは道具扱いしてはくれない。
 最初はそう思っていた。

 そうではないと、気付いたのはつい最近。
 あらゆる全てが平等で、
 あらゆる全てが力によって争い、
 あらゆる全てがいつか消えてしまうものだと。

 あなたにとっては、ヒトも機械も変わりがないのですね。
 そうでしょう、マスター?


ユニオン金庫……1000c
利子配当…………100c
反応の訓練をしました
反応が1上昇した
反応の訓練をしました
反応が1上昇した
反応の訓練をしました
反応が1上昇した
反応の訓練をしました
反応が1上昇した
反応の訓練をしました
反応が1上昇した
100c支払い、今回の戦闘においてAPを10%強化した

メッセージ

ENo.48からのメッセージ>>
アリョーシャ
「うおッ、重てェなこいつは……切削でスケルトン加工にしたとか言ってたのによォ」
DiMSANI
「も、もしかして、お気に召しませんでしたか……
私が、もっとハイドラでの戦闘経験があれば……」
アリョーシャ
「そんなこたァねえよ。母様から騎馬を教わった時はもっと過酷だったぜ。
……あァ!そういや勿体つけて言ってなかったな」
アリョーシャ
「『ネレティ』ってのは、俺の愛馬の名前だ。」
DiMSANI
「う、馬と同格、ですか」
アリョーシャ
「おいおい、あいつは俺の家族だ。
脚の数が少ないほど特別、なんてこたァないんだよ」
ENo.149からのメッセージ>>
王 零式
「(盛大な舌打ちビビらせんじゃねえよ。どこのお嬢様かと思うだろうが。あの雑なアレが雑に放置したハイドラにガキが入り込んだかってヒヤッとしたぞ。チャトランガって表記のブラックボックスであってんな?<心配要らねえよ。折り合いはついてるからビジネスが続いてる。Because,Not your business.Ok?」
王 零式
「っつってもまあ人間の為のお優しい道具だよな。お嬢さんを挟んだ方がマトモな会話になる気すらするよ。よろしくな。ネレティ。行った行った」

メッセージを送信しました
>>Eno.149 >>Eno.48 

◆戦闘結果

*こちら*


戦闘報酬

戦闘収入  1150
追加収入  45
攻撃戦果補正5.32%
支援戦果補正7.63%
防衛戦果補正4.34%
販売数補正 0.1%
敵警戒値補正0.238%


合計現金収入1418
--弾薬費請求  0
--整備控除修正額500

整備請求額  0
ユニオン費 -100
賞金    1000
ユニオン利子100
パーツ販売数 1個
今回の購入者-->>208
◆適性値が1成長しました
◆経験値が20増加しました……
◆素材が組織から支給されました……

アリョーシャは自動修復装置22を入手した!
アリョーシャは培養卵22を入手した!
アリョーシャは消火装置22を入手した!



明日の戦場

第1ブロック

霧に消えた部隊[フラッグ]

とある部隊が霧に隠れて消息不明になった後、再び現れた。奇妙なことに、我々を敵だと思い攻撃を続けている。説得は不可能だ。全滅させてくれ。ノイズと点滅を繰り返す機体がある。あれが核のようだ

来週の霧濃度:89%
来週の電磁波:93%
来週の警戒値:260%

ケイト・アニュレ
リコ
ODE-30

スタニスワフ・クビツァ
シェリー
エレライナ・マーラジカル
アグロヴァル・エッフェンベルグ
ブラッド・メルヴィル
アンナロッテ
HyD汎用接続子『北斗Ⅲ型』
アレクセイ・エルステッド
王 零式
有澤 零砂
アリーシャ
ティー
和装の人形と蒸気の蛙
エイジ・アサヒ
アキラ・ハリアエトゥス
セレード・ハウエル
--- --- --- --- ---
------- vs -------
『固定砲台』[物理]
機動破壊兵器『テンペスト』[粒子]
電子戦DR『ヘッジホック』[電子]
電子戦DR『ヘッジホック』[電子]
機動破壊兵器『テンペスト』[粒子]
電子戦DR『ヘッジホック』[電子]
『固定砲台』[物理]
電子戦DR『ヘッジホック』[電子]
『固定砲台』[物理]
『固定砲台』[物理]
電子戦DR『ヘッジホック』[電子]
機動破壊兵器『テンペスト』[粒子]
自走砲『イーグル』[粒子]
機動DR『ウィンドベル』[粒子]
『固定砲台』[物理]
『固定砲台』[物理]
機動DR『ウィンドベル』[粒子]
電子戦DR『ヘッジホック』[電子]
電子戦DR『ヘッジホック』[電子]
電子戦DR『ヘッジホック』[電子]
自走砲『イーグル』[粒子]
自走砲『イーグル』[粒子]
自走砲『イーグル』[粒子]
機動破壊兵器『テンペスト』[粒子]




キャラデータ

名前

アレクセイ・エルステッド

愛称
 アリョーシャ
ステータス
Eno48
累積報酬3024
RP0
射撃100
格闘100
反応300
制御134
整備100
適性101
所持資金5471
経験値31
白兎生体化学への貢献度
画像データ
プロフ絵機体画像
プロフィール

北ヨーロッパ系の外見を持つ少女。
好奇心旺盛で社交的、利発な印象の人物。若いながらもライセンスを持つハイドラライダー。オフの日は近所の子供と遊んだり、街をフラフラしたりする姿が見られる。
何故男性名である「アリョーシャ」を名乗るのかは不明。

------------------------------

その正体は、その体を少女のカタチに折り畳まれた壮年の男。

無理に重合された神経と筋肉は、彼に多大な苦痛を与えた。彼は危険と知りながらも破格の報酬を得られるハイドラライダーとなり、致死量寸前の麻酔薬を買い漁る生活を送っている。
姿が変わっても、性格は変わっていない。しかし、薬に依存した生活の中で、彼の好ましい面は徐々に失われつつある。

彼はかつて「シクサウ」と呼ばれる、山岳を住処とする狩猟民族だった。
馴鹿に似た生物を駆け獣を狩り、高度な鍛冶技術と独自の文化形態を持つ彼らは、最後の異教徒として迫害されていた。正統派に囚われてなお、改宗を誓わなかった彼は、姿を歪められ時空間ポータルへと流されてしまったのだ。

「生き物はみな精霊を宿す肉を持ち、その肉を断つ鋼もまた等しく霊的存在なのだ」
シクサウの巫祝であったアリョーシャは、時空間を跨ぐ流罪を受けてなお、その教えを信じている。
そのためか、ヒトという肉を納めた鋼鉄の棺───ウォーハイドラには、特別大きな畏敬の念を持つ。

------------------------------

ハイドラ:レトログラード(Retrograd)
話者によってはレトログレイド(Retrograde)とも。鈍色の装甲に高く伸び上がる7本脚、人面をもたげた馴鹿のような姿が特徴。
機体表面は若干量の光を吸収するキチン質の層に覆われ、化学物質による溶解に耐性を持つ。
この機体には多層学習型並列戦闘演算知能(Distributed Manipulate System by Artificial Neural Intelligence)、つまり成長する戦闘AIが搭載されており、操縦者のアシストから生命維持までをほぼ自動で行う。
アリョーシャはこのシステムに「ネレティ」と名付け、子供のように可愛がっている。


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機体データ

機体構成
操縦棺:操縦棺
DiMSANI.01《チャトランガ》
脚部:多脚
コシチェニウム切削脚《コーシツェル》
1:砲塔
CrA-Turret
2:ミストエンジン
簡易エンジンA
3:砲塔
《騎士たちの古き戦い》
4:培養装置
体腔培養ドレーン《シシーレン》
5:ミストエンジン
試作型竜炉
6:培養装置
Heroine
7:レーダー
簡易レーダーB
8:レーダー
簡易レーダーB
9:ミストエンジン
簡易エンジンB
機体データ
AP7254
EN3608EN回復量159
機動力115総重量5500
旋回速度1744跳躍力24
最大火力0
索敵範囲1768命中精度265
貯水量1738噴霧量755
物理防御
0
霊障防御
544
粒子防御
277
火炎防御
1317
電子防御
716
積載量3800/5400
機体状況超重領域可能
AP補正…10%強化
防御値補正…10%強化
超広域探知状態
限界駆動可能
培養指揮可能
通信救護可能
虚無領域可能
ウィルス可能
付加発動!!
跳躍!! 跳躍を16強化!
跳躍!! 跳躍を16強化!
AP回復!! 回復を4強化!
卵!! 卵追加を2強化!
AP回復!! 回復を4強化!
AP回復!! 回復を4強化!
機動!! 機動を20強化!



デフォルトリスト
13
重多脚A
重多脚A設計書 [20/噴霧/---]

特殊B[80]
[設計書]
▼詳細
25
ウィルスA
ウィルスA設計書 [21/臂力/---]

特殊B[100]
[設計書]
▼詳細
30
砲塔A
CrA-Turret [20/旋回/旋回]《装備:3》

AP[538] 旋回速度[416] 防御属性[火炎] 防御値[368] 精度[134] 貯水量[269] 弾数[1]
消費EN[368] 金額[420] 重量[300] [砲塔] *作者*

▼詳細
29
砲塔A
《騎士たちの古き戦い》 [20/旋回/AP回復]《装備:5》

AP[552] 旋回速度[371] 防御属性[火炎] 防御値[360] 精度[131] 貯水量[276] 弾数[1]
消費EN[360] 金額[360] 重量[300] [砲塔] *作者*

▼詳細
19
ウィルスB
Heroine [20/旋回/---]《装備:8》

培養[8] 特殊B[361] 旋回速度[553] 防御属性[霊障] 防御値[90] 貯水量[87] 噴霧量[8] 武器属性[ウィルス付与]
消費EN[540] 金額[360] 重量[500] [培養装置] *作者*

▼詳細
10
レーダーB
簡易レーダーB [20/旋回/---]《装備:9》

索敵[659] AP[175] 旋回速度[20] 防御属性[粒子] 防御値[450] 貯水量[43]
消費EN[180] 金額[360] 重量[300] [レーダー] *作者*

▼詳細
9
レーダーB
簡易レーダーB [20/旋回/---]《装備:10》

索敵[659] AP[175] 旋回速度[20] 防御属性[粒子] 防御値[450] 貯水量[43]
消費EN[180] 金額[360] 重量[300] [レーダー] *作者*

▼詳細
23
エンジンB
試作型竜炉 [20/AP回復/AP回復]《装備:7》

出力[1415] 防御属性[粒子] 防御値[290] 噴霧量[226]
消費EN[1] 金額[939] 重量[500] [ミストエンジン] *作者*

▼詳細
28
エンジンB
簡易エンジンB [20/機動/---]《装備:11》

出力[1316] 防御属性[粒子] 防御値[270] 噴霧量[210]
消費EN[1] 金額[360] 重量[500] [ミストエンジン] *作者*

▼詳細
3
エンジンA
簡易エンジンA [20/旋回/---]《装備:4》

出力[877] 旋回速度[20] 防御属性[電子] 防御値[180] 噴霧量[175]
消費EN[1] 金額[360] 重量[300] [ミストエンジン] *作者*

▼詳細
15
重多脚A
コシチェニウム切削脚《コーシツェル》 [20/跳躍/跳躍]《装備:2》

機動[184] 跳躍[39] AP[3207] 旋回速度[344] 防御属性[霊障] 防御値[774] 貯水量[565] 弾数[2] 積載量[5400]
消費EN[870] 金額[939] 重量[1700] [多脚] *作者*

▼詳細
17
操縦棺C
DiMSANI.01《チャトランガ》 [20/装甲/---]《装備:1》

迎撃[72] AP[1146] 防御属性[電子] 防御値[540] 貯水量[9] 噴霧量[-131] 弾数[1]
消費EN[216] 金額[360] 重量[200] [操縦棺] *作者*

▼詳細
1
素材
自動修復装置22 [22/AP回復/---]

特殊B[120]
[素材]
▼詳細
2
素材
培養卵22 [22//---]

特殊B[120]
[素材]
▼詳細
4
素材
消火装置22 [22/耐火/---]

特殊B[120]
[素材]
▼詳細
5---------
6---------
7---------
8---------
11---------
12---------
14
素材
アンテナ20 [20/索敵/---]


[素材]
▼詳細
16---------
18---------
20
素材
粒子吸着材20 [20/耐粒/---]


[素材]
▼詳細
21---------
22
重ブースターA
アステロイドホッパー [20/機動/---]

機動[245] 跳躍[298] 防御属性[霊障] 防御値[180] 噴霧量[351]
消費EN[540] 金額[360] 重量[100] [ブースター] *作者*

▼詳細
24
素材
機械油20 [20/旋回/---]


[素材]
▼詳細
26
培養装置A
体腔培養ドレーン《シシーレン》 [21//耐電]《装備:6》

培養[17] 特殊B[89] AP[802] 防御属性[電子] 防御値[235] 貯水量[446] 噴霧量[267] 弾数[2]
消費EN[732] 金額[366] 重量[600] [培養装置] *作者*

▼詳細
27
素材
培養卵21 [21//---]


[素材]
▼詳細