第3週目 ファロ・マクルスの一週間
霊障見舞金として300cの資金が送られました
◆日記
敵配置。数。火器の種類。味方の数。性質。我々は戦場のどのあたりに位置するか。判明しているデータを呼び出しては精査する。
北の遺跡は5つの階層に区切られている。階層の境界には貫通不可能なシールドが設置されていて、ゲートをハッキングしてこじ開けるしか先に進む方法はない。
ゲートごとに区切られた階層を、ライダー達はそれぞれに「セクション1」「セクション2」などと数字を振って呼び分けている。到達が確認されているのはセクション4までで、その先を目指した連中は1機を除いて死亡している。
その一機とは、白兎生体化学の契約ハイドラ「シグナルウェイブ」。この機体だけレコーダーが回収されていないし、ライダーの「フェフフェト」という人物も帰還していないことから、死亡ではなく行方不明と見なされているらしい。
噂話に乗ってきた機体名を反芻しながら、私は計算の合間にひとりごちる。
(信号波、か)
どこにも届かなかった波、受け取られなかった波、或いは……今も進み続けている波。この機体は、一体どれだろう。
レコーダーが回収できないような場所で撃墜されてしまったのではないか、とも思うが、ここは残像領域だ。他の世界の法則は通用しない。もしかしたら「シグナルウェイブ」は、こことは違う時間の流れの中を今もなお進み続けているのかもしれない。
かつて私が生まれた頃、残像領域は全てを覆う霧と電磁波のせいで時間も空間も曖昧な世界だった。霧が晴れた現在は状況が違うのかもしれないが、北の遺跡には未だ濃く霧と電磁波が残る。ここでなら、何があったって不思議ではないだろう。
霧と電磁波の発生源は未完成のドゥルガーだ。五年前に受けたマキシマムスーパードライブを思い出し、私は声もなく笑う。体験したからこそ分かる。あれを手に入れられれば、と夢想する人間は多いはずで、その夢想がこのお祭り騒ぎを生み出している。遺跡の側ではコロッセオが開催されている始末だ。
……思考が逸れた。計算を続行する。
次の戦場は、セクション1のゲート攻略だった。地下深くへ続く遺跡、その最初の関門。
我々後発のライダーに対してゲートは閉ざされている。当然だ、先に進んだ連中はそのアドバンテージを独占したいだろうから、私たちにゲート攻略のコツなんて教えてくれない。だから私たちは、こちらに向かってくる敵機をいなしつつ自力でゲートをハッキングするしかない。
(索敵は艦長が得意だし、味方にも何機かいる。私自身、今回は制圧に持っていけそうだけど……問題は「センチネル」か)
どうしたものかと考えたところで、
「モンテズマ君」
私を呼ぶ声に計算を途中停止した。声の発生源はガレージ内。細い人影がこちらに向かって歩いてくる。
切れ長の黒い瞳が、まっすぐに「私」の方を見た。ガレージのスピーカーに接続して返答する。
【はーい艦長、お呼びですか】
「お茶を淹れたのですが、あなたも一緒にどうですか?」
【あっ、もしかしてお茶会です?】
答えながら計算の状況を確認する。進捗率は7割。
私の言葉に、モニターに映った艦長が微笑んだ。
「ええ、少しですがクッキーも手に入りましたよ」
【わーいやったぁ! ご一緒します! 少々お待ちを!】
この進捗率なら中断しても問題ないだろう。休憩することに決めて「切り替え」る。目を開けると、強化アクリル張りのチャンバーの蓋がすぐ近くにあった。蓋を開け、のそのそと外に出る。艦長の姿はさっきよりもずっと近くにあった。
「お待たせしました。しかし、こっちだといつでもお茶会が開けていいですねえ」
「ええ、本当に」
艦長がまた笑う。とても機嫌がいい。こんなにリラックスした彼の姿を見るのは随分と久しぶりかもしれなかった。彼に続いてガレージを抜け、居住区の居間に移動する。今日はリオとリビーさんは二人で買い出しに行っているから、ここには私と艦長しかいない。テーブルの上には二人分のお茶の用意が既に完了していて、私の感覚器は皿の上のシンプルなバタークッキーが放つ甘い香りを捉えていた。
「お砂糖とミルクは用意しておきましたので、お好きに使ってください」
「ありゃ、こりゃ恐縮です。お片づけはお任せくださいな」
「ええ、お願いします」
会話を続けながらテーブルに着く。ティーカップに艦長がお茶を注いでくれた。湯気と一緒にふわりと紅茶の香が立ち上る。
艦長は我々の所属艦隊の長で、中佐階級でもある人だ。本来なら給仕を「される」側の立場だが、自分でお茶を用意することも好む。だから、こちらに来てからはちょくちょくこうやって私やリオ達をお茶に誘ってくれる。リビーさんが大慌てで給仕を代わろうとして艦長に押し切られたり、何故かリオも混ざって三人で給仕を始めたりしてしまうこともあって、それはそれで見ていて面白い。
この人の淹れるお茶は美味しいので、最初はストレートで飲む。艦長は料理やお菓子作りが得意だ。たまにご馳走してもらって驚くことがある。
(見目が良くて、立場もあって、人格者で、料理も出来て、って……隙がないんじゃないか、この人は?)
紅茶をいただきつつ、横目で艦長を盗み見る。
白銀の髪、透き通るような肌、細身ながらも鍛え上げられた体、切れ長の両目はぬばたまの黒。整った顔立ちは厳粛さと美しさの境界にある。もう少し鋭ければ恐ろしく、もう少し繊細であれば弱すぎる、そのぎりぎりの造形が独特の雰囲気を作る。
私の体のような人工物ではなく、天然自然にこういった容姿の人々が存在することに、私は時折畏怖の念を覚える。「自分は種族の中ではそう整っている方ではない」と艦長は言うが、私個人としては信じがたい。
これでいて誰よりも苛烈に戦場を駆け回るのだから、現場の士気の上がりようと言ったら。
(……リビーさんが心酔するのも、無理はないか)
そんな風に思いながら口を開く。
「セクション1攻略、もうじきですね」
「……ええ」
艦長がティーカップを置いて、私の方を見る。こちらの姿でもまっすぐに目を見てくれる。
「データの解析はいかがですか」
「7割終わってます。夜の打ち合わせには間に合いますよ」
「それは良かった。手間をかけますが、よろしくお願いします。あまり無理はしないように」
「はい、もちろん」
自分の口角が笑みの形になるのが分かる。
私は機械だ。ハードウェア面の寿命はともかく、ソフトウェアとしての私は基本的に疲労を知らない。私が疲労を表現するとしたら、それはコミュニケーションのためだ。
艦長はもちろんそのことを分かっていて、その上で私を気遣ってくれる。本来の姿をした私にも臆せず話しかけてくれる。リオやリビーさんと同じように。
そして何より、この人は一番最初に私の存在に気がついてくれた人だ。そして、リビーさんとリオと一緒に宇宙に来てもいい、と言ってくれさえもした。私はそのことを今でも覚えているし、忘れることもない。
「それにしても美味しいですねえこのお茶。新しいお茶っ葉です?」
「ああ、それは先日リビーが見つけてきてくれたものでして」
だからこうして、他愛のない会話を彼と間近で交わすことができる今が、私はとても楽しい。
(鉄壁守護は、ちゃんと用意できていたはず)
(もう、しばらくしたら)
声にも顔にも出さずに呟いて、私はクッキーの欠片を飲み下した。
北の遺跡は5つの階層に区切られている。階層の境界には貫通不可能なシールドが設置されていて、ゲートをハッキングしてこじ開けるしか先に進む方法はない。
ゲートごとに区切られた階層を、ライダー達はそれぞれに「セクション1」「セクション2」などと数字を振って呼び分けている。到達が確認されているのはセクション4までで、その先を目指した連中は1機を除いて死亡している。
その一機とは、白兎生体化学の契約ハイドラ「シグナルウェイブ」。この機体だけレコーダーが回収されていないし、ライダーの「フェフフェト」という人物も帰還していないことから、死亡ではなく行方不明と見なされているらしい。
噂話に乗ってきた機体名を反芻しながら、私は計算の合間にひとりごちる。
(信号波、か)
どこにも届かなかった波、受け取られなかった波、或いは……今も進み続けている波。この機体は、一体どれだろう。
レコーダーが回収できないような場所で撃墜されてしまったのではないか、とも思うが、ここは残像領域だ。他の世界の法則は通用しない。もしかしたら「シグナルウェイブ」は、こことは違う時間の流れの中を今もなお進み続けているのかもしれない。
かつて私が生まれた頃、残像領域は全てを覆う霧と電磁波のせいで時間も空間も曖昧な世界だった。霧が晴れた現在は状況が違うのかもしれないが、北の遺跡には未だ濃く霧と電磁波が残る。ここでなら、何があったって不思議ではないだろう。
霧と電磁波の発生源は未完成のドゥルガーだ。五年前に受けたマキシマムスーパードライブを思い出し、私は声もなく笑う。体験したからこそ分かる。あれを手に入れられれば、と夢想する人間は多いはずで、その夢想がこのお祭り騒ぎを生み出している。遺跡の側ではコロッセオが開催されている始末だ。
……思考が逸れた。計算を続行する。
次の戦場は、セクション1のゲート攻略だった。地下深くへ続く遺跡、その最初の関門。
我々後発のライダーに対してゲートは閉ざされている。当然だ、先に進んだ連中はそのアドバンテージを独占したいだろうから、私たちにゲート攻略のコツなんて教えてくれない。だから私たちは、こちらに向かってくる敵機をいなしつつ自力でゲートをハッキングするしかない。
(索敵は艦長が得意だし、味方にも何機かいる。私自身、今回は制圧に持っていけそうだけど……問題は「センチネル」か)
どうしたものかと考えたところで、
「モンテズマ君」
私を呼ぶ声に計算を途中停止した。声の発生源はガレージ内。細い人影がこちらに向かって歩いてくる。
切れ長の黒い瞳が、まっすぐに「私」の方を見た。ガレージのスピーカーに接続して返答する。
【はーい艦長、お呼びですか】
「お茶を淹れたのですが、あなたも一緒にどうですか?」
【あっ、もしかしてお茶会です?】
答えながら計算の状況を確認する。進捗率は7割。
私の言葉に、モニターに映った艦長が微笑んだ。
「ええ、少しですがクッキーも手に入りましたよ」
【わーいやったぁ! ご一緒します! 少々お待ちを!】
この進捗率なら中断しても問題ないだろう。休憩することに決めて「切り替え」る。目を開けると、強化アクリル張りのチャンバーの蓋がすぐ近くにあった。蓋を開け、のそのそと外に出る。艦長の姿はさっきよりもずっと近くにあった。
「お待たせしました。しかし、こっちだといつでもお茶会が開けていいですねえ」
「ええ、本当に」
艦長がまた笑う。とても機嫌がいい。こんなにリラックスした彼の姿を見るのは随分と久しぶりかもしれなかった。彼に続いてガレージを抜け、居住区の居間に移動する。今日はリオとリビーさんは二人で買い出しに行っているから、ここには私と艦長しかいない。テーブルの上には二人分のお茶の用意が既に完了していて、私の感覚器は皿の上のシンプルなバタークッキーが放つ甘い香りを捉えていた。
「お砂糖とミルクは用意しておきましたので、お好きに使ってください」
「ありゃ、こりゃ恐縮です。お片づけはお任せくださいな」
「ええ、お願いします」
会話を続けながらテーブルに着く。ティーカップに艦長がお茶を注いでくれた。湯気と一緒にふわりと紅茶の香が立ち上る。
艦長は我々の所属艦隊の長で、中佐階級でもある人だ。本来なら給仕を「される」側の立場だが、自分でお茶を用意することも好む。だから、こちらに来てからはちょくちょくこうやって私やリオ達をお茶に誘ってくれる。リビーさんが大慌てで給仕を代わろうとして艦長に押し切られたり、何故かリオも混ざって三人で給仕を始めたりしてしまうこともあって、それはそれで見ていて面白い。
この人の淹れるお茶は美味しいので、最初はストレートで飲む。艦長は料理やお菓子作りが得意だ。たまにご馳走してもらって驚くことがある。
(見目が良くて、立場もあって、人格者で、料理も出来て、って……隙がないんじゃないか、この人は?)
紅茶をいただきつつ、横目で艦長を盗み見る。
白銀の髪、透き通るような肌、細身ながらも鍛え上げられた体、切れ長の両目はぬばたまの黒。整った顔立ちは厳粛さと美しさの境界にある。もう少し鋭ければ恐ろしく、もう少し繊細であれば弱すぎる、そのぎりぎりの造形が独特の雰囲気を作る。
私の体のような人工物ではなく、天然自然にこういった容姿の人々が存在することに、私は時折畏怖の念を覚える。「自分は種族の中ではそう整っている方ではない」と艦長は言うが、私個人としては信じがたい。
これでいて誰よりも苛烈に戦場を駆け回るのだから、現場の士気の上がりようと言ったら。
(……リビーさんが心酔するのも、無理はないか)
そんな風に思いながら口を開く。
「セクション1攻略、もうじきですね」
「……ええ」
艦長がティーカップを置いて、私の方を見る。こちらの姿でもまっすぐに目を見てくれる。
「データの解析はいかがですか」
「7割終わってます。夜の打ち合わせには間に合いますよ」
「それは良かった。手間をかけますが、よろしくお願いします。あまり無理はしないように」
「はい、もちろん」
自分の口角が笑みの形になるのが分かる。
私は機械だ。ハードウェア面の寿命はともかく、ソフトウェアとしての私は基本的に疲労を知らない。私が疲労を表現するとしたら、それはコミュニケーションのためだ。
艦長はもちろんそのことを分かっていて、その上で私を気遣ってくれる。本来の姿をした私にも臆せず話しかけてくれる。リオやリビーさんと同じように。
そして何より、この人は一番最初に私の存在に気がついてくれた人だ。そして、リビーさんとリオと一緒に宇宙に来てもいい、と言ってくれさえもした。私はそのことを今でも覚えているし、忘れることもない。
「それにしても美味しいですねえこのお茶。新しいお茶っ葉です?」
「ああ、それは先日リビーが見つけてきてくれたものでして」
だからこうして、他愛のない会話を彼と間近で交わすことができる今が、私はとても楽しい。
(鉄壁守護は、ちゃんと用意できていたはず)
(もう、しばらくしたら)
声にも顔にも出さずに呟いて、私はクッキーの欠片を飲み下した。
NEWS
本日のニュースです先日壊滅したシルウェストリスの最新鋭部隊について
続報が入っています
シルウェストリス社は、遺跡探索を一時中断することを決定しました
これは、自社部隊の再編までの時間確保であり、
次の大侵攻へ向けての準備と見られています
いっぽうヒルコ教団は――
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「我々は、あえて遺跡探索で慎重に駒を進めてきた。理由は、知っての通りだ」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「先日、シルウェストリスの部隊が壊滅的被害を受けた。やり過ぎたんだ」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「敵は、こちらの動向を探っている。そして我々が動こうとすると……例えば国境に兵を立たせるような」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「そういう脅威を察知して、先手を打ってくる。だから、深く探索をしつつも、目立ってはいけない」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「貢献を積むのは嬉しいが、そういうわけがある。その時は、君の貢献の3割を返金で対応させてもらう」 |
マテリアルベルト発動機担当『レオ』からのメッセージ 「貢献は、不測の事態に備え、返金対応させてもらう場合がある」 |
マテリアルベルト発動機担当『レオ』からのメッセージ 「理由は、敵の攻撃に対する備えだ。こちらが力をつけていると察知すると、全力で潰しに来る。以上だ」 |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫ 「まずは、君の力を見させてもらう。もし、脅威となるならば……世界を救命する、脅威となるならば――」 |
◆訓練
射撃の訓練をしました射撃が24上昇した
ファロはCrA-Turretを420cで購入した!!
ファロはハウンドⅡを360cで購入した!!
ファロは避雷針を360cで購入した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
◆作製
資金を100を投入した!!
旋回強化!
AP強化!
簡易出力低下誘発Aと装甲板21を素材にして装甲式重多脚『くろがねのつまさき』を作製した!!
◆戦闘システム決定
ノーマル に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1に雷棺を装備した
脚部2に装甲式重多脚『くろがねのつまさき』を装備した
スロット3に簡易エンジンBを装備した
スロット4に簡易エンジンBを装備した
スロット5にりゅうのいきを装備した
スロット6にCrA-Turretを装備した
スロット7に避雷針を装備した
スロット8に簡易FCSAを装備した
スロット9に簡易エンジンBを装備した
スロット10に盾型装甲『シークレット・ボヤージュ』を装備した
スロット11にハウンドⅡを装備した
◆僚機設定
ワジオン・ブランとバディを結成した!!
◆意思表示設定
意志設定……生存優先
◆ミッション
ミッション設定……ミッションB
ユニオン活動
ケツァールの止まり木の活動記録
大型多脚機体「バーントイエロー」が格納されているガレージ。
僚機「雪華雪香」とガレージを共有しており、それぞれの領域を簡単にパーテーションで区切って使用している。
広い、明るい、機能的、と整備には最適な環境。人数分の居住区もある。
機体の周りにはアンドロイドの青年とオペレーターであるサイボーグの青年がうろついており、時折僚機のライダーである白い男とそのオペレーターの金髪の青年が姿を見せる。
パーテーションの壁には緑の鳥、ケツァールを図案化したデカールが貼り付けられている。
僚機「雪華雪香」とガレージを共有しており、それぞれの領域を簡単にパーテーションで区切って使用している。
広い、明るい、機能的、と整備には最適な環境。人数分の居住区もある。
機体の周りにはアンドロイドの青年とオペレーターであるサイボーグの青年がうろついており、時折僚機のライダーである白い男とそのオペレーターの金髪の青年が姿を見せる。
パーテーションの壁には緑の鳥、ケツァールを図案化したデカールが貼り付けられている。
ユニオン金庫……1000c
利子配当…………100c
射撃の訓練をしました
射撃が1上昇した
射撃の訓練をしました射撃が1上昇した
射撃の訓練をしました射撃が1上昇した
射撃の訓練をしました射撃が1上昇した
射撃の訓練をしました射撃が1上昇した
100c支払い、今回の戦闘においてAPを10%強化した
メッセージ
ENo.117からのメッセージ>>
ワジオンが顔を上げた。視線の先には、鮮やかな緑色を引きながら現れた長身の人影——ファロ・マクルスを名乗る青年。歩みのたびに揺れる深緑は、どことなく尻尾のようにも見える長い髪。金属光沢を湛えてガレージの明かりを弾く様は、鳥の羽の雰囲気もあり、人工的でもある。同じく人工的なカメラアイ。しかしそこに浮かぶ表情は自然であり雄弁だ。ワジオンも親しげな笑みと共に頷きを返し、
そう言いつつも、リビーの取り乱しかたを思い出したのか、少し決まり悪げに白い髪をかきあげて苦笑いを零した。
はにかんだような笑みと大仰な礼を見せた相手に笑いかけ、握手の仕草で片手を差し出す。一見、白くほっそりとして見える手だが、比率的にそう見えるだけで、長い指はそれなりに節が立ち、手も大きく、触れれば鍛えられていることがわかるだろう。
ENo.302からのメッセージ>>
《おやおや、こんにちは!
無礼なんてとんでもない。
機体に興味を持ってもらえるなんて、これほど嬉しいことはないからね。
きみもハイドラ乗りならわかるだろう?
テストでいい点を取ったあとの、ご褒美みたいなもんさ。
特に、「きみみたいなひと」が相手なら、なおさらね》
あなたを見下ろすハイドラの内側から、膨れて間延びしたような声がする。
レコードに針を落としたような電子音声。
《おっと、わたしの声は大きすぎやしないかな?
誰かと音声でじかに話すのは久しぶりだからね。
どうも勝手がわからないんだ。
……あまりうるさくないならいいんだが》
八つ足の、蜘蛛を模した機体が脚をすぼめる――肩を竦めるようなしぐさ。
それからぐわっと伸びあがる。
古いセルアニメのキャラクターのような動作。
《ああ、これかい?
そりゃあこうして機体についてるんだからね。
ここで索敵するんだ。
アンテナよりは、いくらか気の利いた形だろ?》
箱のような腹の上で、耳がくるりと一回転する。
ワジオンが顔を上げた。視線の先には、鮮やかな緑色を引きながら現れた長身の人影——ファロ・マクルスを名乗る青年。歩みのたびに揺れる深緑は、どことなく尻尾のようにも見える長い髪。金属光沢を湛えてガレージの明かりを弾く様は、鳥の羽の雰囲気もあり、人工的でもある。同じく人工的なカメラアイ。しかしそこに浮かぶ表情は自然であり雄弁だ。ワジオンも親しげな笑みと共に頷きを返し、
ワジオン 「ええ、本当に。バーントイエローも雪華も、手酷くやられましたからねえ。リオ君とリビーのおかげです。色々と状況は違うようですが、それでも流石に慣れている。」 |
ワジオン 「ああ、モンテズマ君の言うとおり……、そしてリオ君の様子を見ていても感じますが、貴方達三人には『以前の《残像領域》を知っているからこその懸念』というものがあるのでしょうね。それは仕方がないことだし、実際、注目しておかなくてはならない。」 |
ワジオン 「こちらこそ、期待していますよ、『ファロ・マクルス』君。貴方の働きは、我々を助けるでしょう。」 |
ワジオン 「……《残像領域》については、公式報告と貴方達の話でしか知り得ませんでしたが、こうして実際に接してみると、不可解な場所だというのがよくわかります。いえ、ここは穏やかに『不思議な場所』と言っておきましょう。そういえば以前はもっと世界全体が霧に包まれていたとか? あの頃の通信の異常さは、私もよく覚えている。」 |
《おやおや、こんにちは!
無礼なんてとんでもない。
機体に興味を持ってもらえるなんて、これほど嬉しいことはないからね。
きみもハイドラ乗りならわかるだろう?
テストでいい点を取ったあとの、ご褒美みたいなもんさ。
特に、「きみみたいなひと」が相手なら、なおさらね》
あなたを見下ろすハイドラの内側から、膨れて間延びしたような声がする。
レコードに針を落としたような電子音声。
《おっと、わたしの声は大きすぎやしないかな?
誰かと音声でじかに話すのは久しぶりだからね。
どうも勝手がわからないんだ。
……あまりうるさくないならいいんだが》
八つ足の、蜘蛛を模した機体が脚をすぼめる――肩を竦めるようなしぐさ。
それからぐわっと伸びあがる。
古いセルアニメのキャラクターのような動作。
《ああ、これかい?
そりゃあこうして機体についてるんだからね。
ここで索敵するんだ。
アンテナよりは、いくらか気の利いた形だろ?》
箱のような腹の上で、耳がくるりと一回転する。
◆戦闘結果
戦闘報酬
戦闘収入 1150
追加収入 65
攻撃戦果補正7.4%
支援戦果補正6.79%
防衛戦果補正9.34%
撃墜数補正 0.2%
販売数補正 0.5%
ノーマル補正0.1%
敵警戒値補正0.238%
合計現金収入1539
--弾薬費請求 -1183
--整備控除修正額-683
整備請求額 -683
ユニオン費 -100
賞金 1000
ユニオン利子100
パーツ販売数 5個
今回の購入者-->>6 >>73 >>104 >>325 >>372
◆射撃値が1成長しました
◆整備値が1成長しました
◆経験値が20増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
追加収入 65
攻撃戦果補正7.4%
支援戦果補正6.79%
防衛戦果補正9.34%
撃墜数補正 0.2%
販売数補正 0.5%
ノーマル補正0.1%
敵警戒値補正0.238%
合計現金収入1539
--弾薬費請求 -1183
--整備控除修正額-683
整備請求額 -683
ユニオン費 -100
賞金 1000
ユニオン利子100
パーツ販売数 5個
今回の購入者-->>6 >>73 >>104 >>325 >>372
◆射撃値が1成長しました
◆整備値が1成長しました
◆経験値が20増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
ファロは特殊合金22を入手した!
ファロはアンテナ22を入手した!
ファロは避雷針22を入手した!
明日の戦場
第7ブロック
地下空間探索[侵入]
遺跡内部に巨大な空間が発見された。謎の部隊が調査に向かっているらしい。奴らを妨害し、撃破してほしい。入り組んだ洞窟になっている。索敵を重視してくれ
来週の霧濃度:89%
来週の電磁波:93%
来週の警戒値:260%
智 |
ストラドル |
ウルフィング・スモーク |
ディーヴァ |
グリストリム・ギルドホルン |
エンセイル・フェノメノン |
ファロ・マクルス |
ワジオン・ブラン |
グレイ・アルストロメリア |
ジストメア・スヴェニア |
カーボ・トラグファイ |
DD-E3R |
Strav Quasar |
ギムレット |
Claudia Claudius |
Er=Jr=Schaaf |
Engelchen Eckhart |
なずな |
WonderWall |
くろいぬ |
--- | --- | --- | --- | --- |
--- | --- | - vs - | --- | --- |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
『トーチカ』[物理] |
装甲DR『ポーン』[電子] |
『霊場』[霊障] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
『霊場』[霊障] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
装甲DR『ポーン』[電子] |
『霊場』[霊障] |
装甲DR『ポーン』[電子] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『霊場』[霊障] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
装甲DR『ポーン』[電子] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『霊場』[霊障] |
装甲DR『ポーン』[電子] |
装甲DR『ポーン』[電子] |
『トーチカ』[物理] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
装甲DR『ポーン』[電子] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
装甲DR『ポーン』[電子] |
キャラデータ
名前
ファロ・マクルス
愛称
ファロ
|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プロフィール
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
長く尾を引く翠の髪、見目よく造られた機械の体、駆るのは半人半蟲の機体。 靴音を鳴らし笑いながら歩く、ひとではないもの。 ◆ライダー ファロ・マクルス (モンテズマ=B・ミナスジェライス) ウォーハイドラ『バーントイエロー』を操る、青年の姿をしたハイドラライダー。 不自然に鮮やかな翠の髪とカメラアイが特徴。ハイヒールのブーツを履いているせいで身長が2mを超えており、とにかく目立つ。 アンドロイドを自称し、実際にボディは人工物であるようだが妙に人間臭い。 礼儀正しいものの物言いは軽薄。好奇心旺盛で食事とお喋りと散歩が好き。 子供じみた行動をすることもある一方、時折機械的な冷徹さも垣間見せる。 僚機・雪華雪香のライダーであるワジオン・ブランを「艦長」と呼び付き従う。が、態度は馴れ馴れしい。 ワジオンとそのオペレーターであるレグルス・ブラン、自身のオペレーターであるリベルタ・カザールと行動を共にする。 諸事情により偽名を使っている。 本来の名前は「モンテズマ」だが、上記の3名以外にその名を名乗ることはない。 ◆オペレーター リベルタ・カザール(画像左) (リオ・B・ミナスジェライス) ファロのオペレーターを務めるサイボーグの青年。紫のカメラアイに、赤から金に変わる奇妙な色の髪が特徴。 一見ファロより年下に見えるが、彼の兄のような態度をとる。 ファロと同様、ワジオンの部下の一人。 雪華雪香のオペレーター、レグルス・ブラン(画像右)とはパートナー関係にあり、常に彼を気にかけている様子が見られる。 諸事情により偽名を使っている。 本来の名前は「リオ」だが、ファロ達以外にその名を名乗ることはない。 かつて残像領域でライダーをしていたことがある。 ◆機体 複合体計画第四世代機『バーントイエロー』 ファロが操縦する大型多脚機体。人のような上半身にムカデに似た下半身を持つ。 射撃を得意とする機体だが、最近ウイルスを積み始めたらしい。 ファロはこの機体を自身の体のように操る。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
__0__1__2__3__4__5__6__7 __8__9_10_11_12_13_14_15 _16_17_18_19_20_21_22_23 |
機体データ |
|
|
1 | 操縦棺A | 簡易操縦棺A [20/旋回/---] | ▼詳細 |
---|---|---|---|
2 | 重多脚A | 簡易重多脚A [20/旋回/---] 機動[171] 跳躍[35] AP[2983] 旋回速度[331] 防御属性[霊障] 防御値[720] 貯水量[526] 弾数[2] 積載量[5400] 消費EN[810] 金額[360] 重量[1700] [多脚] *作者* |
▼詳細 |
3 | エンジンB | 簡易エンジンB [20/旋回/---]《装備:3》 | ▼詳細 |
4 | エンジンB | 簡易エンジンB [20/旋回/---]《装備:4》 | ▼詳細 |
5 | エンジンB | 簡易エンジンB [20/旋回/---]《装備:9》 | ▼詳細 |
6 | 重多脚A | 装甲式重多脚『くろがねのつまさき』 [21/旋回/装甲]《装備:2》 機動[186] 跳躍[38] AP[3309] 旋回速度[360] 防御属性[霊障] 防御値[786] 貯水量[574] 弾数[2] 積載量[5400] 消費EN[884] 金額[954] 重量[1700] [多脚] *作者* |
▼詳細 |
7 | 照準障害誘発A | 簡易照準障害誘発A [20/旋回/---] 照準障害誘発[26] AP[702] 旋回速度[20] 防御属性[電子] 防御値[360] 貯水量[263] 弾数[1] 消費EN[270] 金額[360] 重量[200] [照準障害誘発] *作者* |
▼詳細 |
8 | 砲塔A | 簡易砲塔A [20/旋回/---] | ▼詳細 |
9 | 素材 | 特殊合金22 [22/重装甲/---] 特殊B[120] [素材] |
▼詳細 |
10 | FCSA | 簡易FCSA [20/旋回/---]《装備:8》 | ▼詳細 |
11 | 狙撃砲A | 簡易狙撃砲A [20/旋回/---] 火力[2374] 発射数[1] 旋回速度[20] 防御属性[火炎] 防御値[378] 精度[542] 貯水量[70] 弾数[1] 武器属性[貫通] 異常追加[30] 消費EN[180] 金額[360] 弾薬費[160] 重量[1100] [物理射撃] *作者* |
▼詳細 |
12 | ウィルスB | 試作感染源『リターンオブモンテズマ』 [20/旋回/---] 培養[8] 特殊B[351] 旋回速度[553] 防御属性[霊障] 防御値[90] 貯水量[87] 噴霧量[8] 武器属性[ウィルス付与] 消費EN[540] 金額[360] 重量[500] [培養装置] *作者* |
▼詳細 |
13 | ウィルスB | ウィルスB設計書 [20/耐火/---] 特殊B[80] [設計書] |
▼詳細 |
14 | 素材 | アンテナ22 [22/索敵/---] 特殊B[120] [素材] |
▼詳細 |
15 | 素材 | 消火装置21 [21/耐火/---] [素材] |
▼詳細 |
16 | ウィルスA | りゅうのいき [20/装甲/---]《装備:5》 培養[8] 特殊B[351] AP[50] 旋回速度[394] 防御属性[物理] 防御値[810] 貯水量[526] 噴霧量[137] 武器属性[ウィルス付与] 消費EN[720] 金額[360] 重量[700] [培養装置] *作者* |
▼詳細 |
17 | 頭部C | HEAD「琥珀」 [20/出力/---] | ▼詳細 |
18 | 操縦棺C | 雷棺 [20/装甲/---]《装備:1》 | ▼詳細 |
19 | 物理装甲A | 盾型装甲『シークレット・ボヤージュ』 [20/装甲/旋回]《装備:10》 | ▼詳細 |
20 | 素材 | 避雷針22 [22/耐電/---] 特殊B[120] [素材] |
▼詳細 |
21 | 砲塔A | CrA-Turret [20/旋回/旋回]《装備:6》 | ▼詳細 |
22 | 狙撃砲A | ハウンドⅡ [20/貯水/精度]《装備:11》 火力[2417] 発射数[1] 防御属性[火炎] 防御値[378] 精度[568] 貯水量[94] 弾数[1] 武器属性[貫通] 異常追加[30] 消費EN[180] 金額[360] 弾薬費[160] 重量[1100] [物理射撃] *作者* |
▼詳細 |
23 | 電子装甲A | 避雷針 [20/装甲/装甲]《装備:7》 | ▼詳細 |
24 | --- | --- | --- |
25 | --- | --- | --- |
26 | --- | --- | --- |
27 | --- | --- | --- |
28 | --- | --- | --- |
29 | --- | --- | --- |
30 | --- | --- | --- |