第4週目 リョウゴ=サクラバの一週間
霊障見舞金として200cの資金が送られました
◆日記
「へぇええぇえ。ナルホドなぁ、あのラバちゃんがねぇ」
面白おかしげにBarの一角のボックス席で大仰に手を広げながら金髪の男がからかうような声を上げる。
正面に座るリョウゴ=サクラバは何がそんなに面白いのか分からない顔を男に向けている。
「可笑しいか。キシノ」
「そりゃ、まあ、隊へのいい土産話は出来たんじゃねーかなって思ってるよ、ナァ、ちゃんシマ」
「……純粋に意外でした。大丈夫なんですかね、その僚機パイロットだっていう先輩の相手の女性」
キシノと呼ばれた金髪の男の隣で、心配そうな顔で見上げるシマと呼ばれた背の低い男が尋ねてくる。
二人とも揃いの軍服を着ており、首元には数の差こそあれそこそこの撃墜章が光っている。
キシノ、シマ。
共にリョウゴがかつて所属していた装甲陸戦車部隊の隊員だった。
二人とも士官学校時代からの付き合いであり、シマだけが二ヶ月ほど士官への入隊が遅れたためリョウゴを先輩と呼ぶ。
このBarで落ち合うことを提案してきたのはキシノであり、恒例ではあったが先に到着していたリョウゴが連絡を入れると、
「先に飯食っといて」と軽い提案が来たのでリョウゴのみ食事を済ませていた。
キシノが肩を震わせて笑っていると丁度そのタイミングで女給がバナナコンポートを持って来て、リョウゴの前に置いた。
「……なんでそんな甘そうなものを」
「聞きたいか。……これが、バナナだからだ」
「お前の好き嫌いの話程どうでもいいものねーんだけど」
「そういえば先輩何かにつけてバナナ食べてた気がするんですが、栄養価じゃなくて味で食べてたんですか……?」
「……何か食べるか。キシノ。シマ」
「いんや『三種中』。シマもオレもこっちで」
キシノが言いながらポケットから軍用チューブレーションを取り出して口の中に絞った。
その様子を見て現役の時は何度も口の中に広がった『栄養が半固形になっただけ』の物体の味が想起されてリョウゴは眉を顰めた。
『三種中』。第三種警戒態勢中。緊急待機、警戒待機の次の注意待機。
作戦行動の発令に迅速に対応できるような待機が求められている状態にあるらしい。
リョウゴの眉根が寄り、疑問を口にする。
「……大丈夫なのか。ここに来て」
「特例さ特例。ことお前のことに関しては特例が下りてくんのよ。
まあ、そんなこた今どうでもいいのさ、問題はラバちゃんの僚機の子が女の子だっていう緊急事態だよ」
「キリナカさんでしたっけ……先輩、本当に大丈夫なんですか?」
「……何がだ、シマ」
「いや、だって……女の子の扱いとか一切分かってないじゃないですか先輩」
「士官時代に医療班の子に付き合ってほしいって言われて武芸場連れてって竹刀持たせた伝説は伊達じゃねーもんな」
「あの子、この前四段に上がってましたよ、剣道」
「目覚めさせてどうすんだよ」
言われて、リョウゴは初めてネネ=キリナカが女性であることに意識を向けていた。
その上で自分の僚機が女性である問題点を頭の中で考えていたが、いまいちピンとはこなかった。
デザートの前で腕を組んで顎に手をやるリョウゴにキシノが指を向けてくる。
「で、どうなんだよ、相手のキリナカちゃんだっけ、可愛いのか?
なんか変な通信送ってくるとは思ってたんだよ。可愛さとは何かを教えてほしい、だっけか」
「夜中に送られてきて誰も返事出来ないですよあれは。サクラバ先輩からならなおさら」
「……何故だ」
「冗談で送ってきてるんじゃないなって思ったら、なんとも反応しがたいじゃないですか」
「どうなんだよ、可愛いのか?」
「……可愛い、のだと思う」
その意外な評価に、キシノはシマと顔を見合わせた。
リョウゴは何かを思い出すように指で眉根を押さえて虚空を仰ぐ。
「……あれだけ注目を集めるんだ、本人が言う通り、可愛い証拠だろうと思う」
「へぇ、自分で自分の事可愛いって言っちゃう系なのかよ、そりゃあ自意識高くてで可愛いだろうさ」
「少なくとも、他より群を抜いて可愛いことは分かる。少なくとも俺なんかよりはな」
「いや、先輩可愛さで他と勝負しようと思ったら爪楊枝辺りから相手にしていかないと勝てませんよ」
「だが、本人としては本望かもしれないが、その可愛さが仇となりあらゆる標的になりやすい危うさは常にある」
「そりゃー、まあラバちゃんが言うくらい可愛いんなら多少の障害は付き物だろうな。
でもまあ野郎の多い職場だ、愛の巣の一つや二つもうあるかもしれねーなそりゃ」
「この間は射撃の的になっていた」
「標的の意味がそのままじゃねえか!! 愛の巣じゃなくて蜂の巣かよ!!
治安どうなってんだよマテリアルベルト発動機!! 大丈夫なのかそいつ!!」
狼狽する二人に、リョウゴは首肯する。
「幸い、被弾は軽微で表面の塗装を塗り替えるだけで済んだらしい」
「いや、そうじゃねーっての、誰がハイドラの可愛さ説明しろっつったんだよ。
そのキリナカちゃんだよキリナカちゃん、どうなんだその子。上手くやれてんのか?」
上手く。リョウゴは再び何かを思い返すように眉間に指をやる。
「……ハイドラの操縦に、まだ俺が慣れていない。似た部分はあるが、やはり技術には時間が必要だ。
ゆえに、今はまだ僚機に迷惑を掛けている状態だ。今後改善はしていく」
「あーーー、そうじゃなくって、だな……。
いや、まあ、ラバちゃんからその言葉が出ること自体も驚きだけどよ」
「そう、ですね。先輩なんだかちょっと気持ちの変化とかありました?」
シマが訪ねると同時に、テーブルの下でキシノが膝で小突く。
小突かれたことでシマも自分の言葉が何に繋がるのか連想して、内心でしまったと思った。
リョウゴは少し考えるように俯くと、顔を上げた。
「変わりはない」
「……だろうな。それはそれで、こっちとしちゃ安心するんだけどよ」
キシノが呆れたように笑みをこぼす。
自分たちの小隊長が戦場で取った行動が軍則に違反しているとされて出向除隊をされてから二ヶ月余りが経っている。
それが今も同じ戦場の延長戦である残像領域で同じように操縦桿を握っていることに嘆息しているような表情だった。
「そちらは、変わりないか」
その上で、その質問が返ってくるリョウゴの実直さに、キシノは素直に表情を苦くした。
シマが代わりに説明しようとしたのを手で制してキシノが回答する。
「変わりはあるさ。変わりしかねえよ。
前回の戦役で、リョウゴが抜けたのも含めて、小隊と中隊から合計で3名の欠員が出た。
オレらの居た第二指第四小隊が解体されたのと同時に、上の第二指中隊も組織改編がなされた。
上としちゃ頭の痛い損失だったと思うぜ、全部が全部な」
「……そうか。……何か――」
「出来ることはねぇよ。今のところはな。
多分上層部は今直ぐにでも出向命令取り消してお前を戻したい派と、絶対に戻したくない派で真っ二つだろうさ。
規律を意識して組織を生かすか、現場を意識して個人を生かすかの判断が前者に傾いてるだけだと思ってる。
ただ、傾いてるのが前者である以上、今のリョウゴ=サクラバに出来ることは何もねえよ」
ぶっきらぼうな言い方だが、その言葉は丁寧に作られていた。
恐らくリョウゴの性格上この話を切り出せばそう返ってくると踏んで事前に用意していた回答なのだろう。
その隣で、フォローするわけではないがシマが付け加える。
「特例、っていうのも、冗談ではないんですよ。
……実は、ここに来てサクラバ先輩の様子を見てこいって言ったのは……ノダ中隊長なんです」
バナナコンポートに伸びていたリョウゴの手が止まる。
だが、一瞬だけ止まったその手は直ぐに動き出しバナナコンポートを手に取り、リョウゴはそれを口にした。
「そうか」
「……中隊長には、口止めされてたんですが。
本当は中隊長自ら出向く予定を立ててたみたいですが……まだ、治療が終わっていなくて」
「……聞き及んでいる」
「オレが伝えてるよ、シマ。
んで、今回の特例を出したとき、こうも伝えろと言ってたよ」
キシノの目が、スッと冷たさを帯びる。
その目を向けられても、リョウゴは真っすぐキシノを見たまま視線を逸らさない。
「――『あれを、誤射だと認めろ』。ってさ」
それは。
リョウゴにとって、聞き慣れた言葉だった。
彼の出向が決まる原因となった、その戦役の後。リョウゴより頭のいい誰かは皆口を揃えてそう言った。
あれを、誤射と認めろ。
引き金は、誤って引かれた物だと言え。
リョウゴは、目を閉じる。
あの戦役は、瞼の裏側に今でも鮮明に思い浮かべる事が出来る。
硝煙の匂い。鉄と血を呼吸する戦場。動かない身体。
引き金を引き絞る指先に、血液が流れているその音すら覚えている。
自分の放った銃弾が。
機体を貫くその音までも。
リョウゴは目を開く。
目の前には、キシノとシマがいる。
指先が、あの戦場と同じ血の通う指先が、ミシ、と骨の軋む音を鳴らした。
「……それは、無理だ」
「だろうな」
リョウゴが言葉を返すと、間髪入れずにキシノが返事をした。
それもまた、返ってくるとわかっていた言葉だったのだろう。
「まぁ、また同じ言葉を聞きに来るさ。誰かがそれを望む限りな」
「……すまない」
「先輩に会ういい口実になるから重宝するんですけどね」
「三種中に外食出来る特権みたいなもんだからな」
冗談めかしてキシノとシマが席を立つ。
不器用なリョウゴにもそれがその二人の気遣いだということは理解できた。
会話を聞いていたのか、軍服の男達を怯えるような目で見てきた女給に料金を支払い、三人はBarを後にした。
面白おかしげにBarの一角のボックス席で大仰に手を広げながら金髪の男がからかうような声を上げる。
正面に座るリョウゴ=サクラバは何がそんなに面白いのか分からない顔を男に向けている。
「可笑しいか。キシノ」
「そりゃ、まあ、隊へのいい土産話は出来たんじゃねーかなって思ってるよ、ナァ、ちゃんシマ」
「……純粋に意外でした。大丈夫なんですかね、その僚機パイロットだっていう先輩の相手の女性」
キシノと呼ばれた金髪の男の隣で、心配そうな顔で見上げるシマと呼ばれた背の低い男が尋ねてくる。
二人とも揃いの軍服を着ており、首元には数の差こそあれそこそこの撃墜章が光っている。
キシノ、シマ。
共にリョウゴがかつて所属していた装甲陸戦車部隊の隊員だった。
二人とも士官学校時代からの付き合いであり、シマだけが二ヶ月ほど士官への入隊が遅れたためリョウゴを先輩と呼ぶ。
このBarで落ち合うことを提案してきたのはキシノであり、恒例ではあったが先に到着していたリョウゴが連絡を入れると、
「先に飯食っといて」と軽い提案が来たのでリョウゴのみ食事を済ませていた。
キシノが肩を震わせて笑っていると丁度そのタイミングで女給がバナナコンポートを持って来て、リョウゴの前に置いた。
「……なんでそんな甘そうなものを」
「聞きたいか。……これが、バナナだからだ」
「お前の好き嫌いの話程どうでもいいものねーんだけど」
「そういえば先輩何かにつけてバナナ食べてた気がするんですが、栄養価じゃなくて味で食べてたんですか……?」
「……何か食べるか。キシノ。シマ」
「いんや『三種中』。シマもオレもこっちで」
キシノが言いながらポケットから軍用チューブレーションを取り出して口の中に絞った。
その様子を見て現役の時は何度も口の中に広がった『栄養が半固形になっただけ』の物体の味が想起されてリョウゴは眉を顰めた。
『三種中』。第三種警戒態勢中。緊急待機、警戒待機の次の注意待機。
作戦行動の発令に迅速に対応できるような待機が求められている状態にあるらしい。
リョウゴの眉根が寄り、疑問を口にする。
「……大丈夫なのか。ここに来て」
「特例さ特例。ことお前のことに関しては特例が下りてくんのよ。
まあ、そんなこた今どうでもいいのさ、問題はラバちゃんの僚機の子が女の子だっていう緊急事態だよ」
「キリナカさんでしたっけ……先輩、本当に大丈夫なんですか?」
「……何がだ、シマ」
「いや、だって……女の子の扱いとか一切分かってないじゃないですか先輩」
「士官時代に医療班の子に付き合ってほしいって言われて武芸場連れてって竹刀持たせた伝説は伊達じゃねーもんな」
「あの子、この前四段に上がってましたよ、剣道」
「目覚めさせてどうすんだよ」
言われて、リョウゴは初めてネネ=キリナカが女性であることに意識を向けていた。
その上で自分の僚機が女性である問題点を頭の中で考えていたが、いまいちピンとはこなかった。
デザートの前で腕を組んで顎に手をやるリョウゴにキシノが指を向けてくる。
「で、どうなんだよ、相手のキリナカちゃんだっけ、可愛いのか?
なんか変な通信送ってくるとは思ってたんだよ。可愛さとは何かを教えてほしい、だっけか」
「夜中に送られてきて誰も返事出来ないですよあれは。サクラバ先輩からならなおさら」
「……何故だ」
「冗談で送ってきてるんじゃないなって思ったら、なんとも反応しがたいじゃないですか」
「どうなんだよ、可愛いのか?」
「……可愛い、のだと思う」
その意外な評価に、キシノはシマと顔を見合わせた。
リョウゴは何かを思い出すように指で眉根を押さえて虚空を仰ぐ。
「……あれだけ注目を集めるんだ、本人が言う通り、可愛い証拠だろうと思う」
「へぇ、自分で自分の事可愛いって言っちゃう系なのかよ、そりゃあ自意識高くてで可愛いだろうさ」
「少なくとも、他より群を抜いて可愛いことは分かる。少なくとも俺なんかよりはな」
「いや、先輩可愛さで他と勝負しようと思ったら爪楊枝辺りから相手にしていかないと勝てませんよ」
「だが、本人としては本望かもしれないが、その可愛さが仇となりあらゆる標的になりやすい危うさは常にある」
「そりゃー、まあラバちゃんが言うくらい可愛いんなら多少の障害は付き物だろうな。
でもまあ野郎の多い職場だ、愛の巣の一つや二つもうあるかもしれねーなそりゃ」
「この間は射撃の的になっていた」
「標的の意味がそのままじゃねえか!! 愛の巣じゃなくて蜂の巣かよ!!
治安どうなってんだよマテリアルベルト発動機!! 大丈夫なのかそいつ!!」
狼狽する二人に、リョウゴは首肯する。
「幸い、被弾は軽微で表面の塗装を塗り替えるだけで済んだらしい」
「いや、そうじゃねーっての、誰がハイドラの可愛さ説明しろっつったんだよ。
そのキリナカちゃんだよキリナカちゃん、どうなんだその子。上手くやれてんのか?」
上手く。リョウゴは再び何かを思い返すように眉間に指をやる。
「……ハイドラの操縦に、まだ俺が慣れていない。似た部分はあるが、やはり技術には時間が必要だ。
ゆえに、今はまだ僚機に迷惑を掛けている状態だ。今後改善はしていく」
「あーーー、そうじゃなくって、だな……。
いや、まあ、ラバちゃんからその言葉が出ること自体も驚きだけどよ」
「そう、ですね。先輩なんだかちょっと気持ちの変化とかありました?」
シマが訪ねると同時に、テーブルの下でキシノが膝で小突く。
小突かれたことでシマも自分の言葉が何に繋がるのか連想して、内心でしまったと思った。
リョウゴは少し考えるように俯くと、顔を上げた。
「変わりはない」
「……だろうな。それはそれで、こっちとしちゃ安心するんだけどよ」
キシノが呆れたように笑みをこぼす。
自分たちの小隊長が戦場で取った行動が軍則に違反しているとされて出向除隊をされてから二ヶ月余りが経っている。
それが今も同じ戦場の延長戦である残像領域で同じように操縦桿を握っていることに嘆息しているような表情だった。
「そちらは、変わりないか」
その上で、その質問が返ってくるリョウゴの実直さに、キシノは素直に表情を苦くした。
シマが代わりに説明しようとしたのを手で制してキシノが回答する。
「変わりはあるさ。変わりしかねえよ。
前回の戦役で、リョウゴが抜けたのも含めて、小隊と中隊から合計で3名の欠員が出た。
オレらの居た第二指第四小隊が解体されたのと同時に、上の第二指中隊も組織改編がなされた。
上としちゃ頭の痛い損失だったと思うぜ、全部が全部な」
「……そうか。……何か――」
「出来ることはねぇよ。今のところはな。
多分上層部は今直ぐにでも出向命令取り消してお前を戻したい派と、絶対に戻したくない派で真っ二つだろうさ。
規律を意識して組織を生かすか、現場を意識して個人を生かすかの判断が前者に傾いてるだけだと思ってる。
ただ、傾いてるのが前者である以上、今のリョウゴ=サクラバに出来ることは何もねえよ」
ぶっきらぼうな言い方だが、その言葉は丁寧に作られていた。
恐らくリョウゴの性格上この話を切り出せばそう返ってくると踏んで事前に用意していた回答なのだろう。
その隣で、フォローするわけではないがシマが付け加える。
「特例、っていうのも、冗談ではないんですよ。
……実は、ここに来てサクラバ先輩の様子を見てこいって言ったのは……ノダ中隊長なんです」
バナナコンポートに伸びていたリョウゴの手が止まる。
だが、一瞬だけ止まったその手は直ぐに動き出しバナナコンポートを手に取り、リョウゴはそれを口にした。
「そうか」
「……中隊長には、口止めされてたんですが。
本当は中隊長自ら出向く予定を立ててたみたいですが……まだ、治療が終わっていなくて」
「……聞き及んでいる」
「オレが伝えてるよ、シマ。
んで、今回の特例を出したとき、こうも伝えろと言ってたよ」
キシノの目が、スッと冷たさを帯びる。
その目を向けられても、リョウゴは真っすぐキシノを見たまま視線を逸らさない。
「――『あれを、誤射だと認めろ』。ってさ」
それは。
リョウゴにとって、聞き慣れた言葉だった。
彼の出向が決まる原因となった、その戦役の後。リョウゴより頭のいい誰かは皆口を揃えてそう言った。
あれを、誤射と認めろ。
引き金は、誤って引かれた物だと言え。
リョウゴは、目を閉じる。
あの戦役は、瞼の裏側に今でも鮮明に思い浮かべる事が出来る。
硝煙の匂い。鉄と血を呼吸する戦場。動かない身体。
引き金を引き絞る指先に、血液が流れているその音すら覚えている。
自分の放った銃弾が。
機体を貫くその音までも。
リョウゴは目を開く。
目の前には、キシノとシマがいる。
指先が、あの戦場と同じ血の通う指先が、ミシ、と骨の軋む音を鳴らした。
「……それは、無理だ」
「だろうな」
リョウゴが言葉を返すと、間髪入れずにキシノが返事をした。
それもまた、返ってくるとわかっていた言葉だったのだろう。
「まぁ、また同じ言葉を聞きに来るさ。誰かがそれを望む限りな」
「……すまない」
「先輩に会ういい口実になるから重宝するんですけどね」
「三種中に外食出来る特権みたいなもんだからな」
冗談めかしてキシノとシマが席を立つ。
不器用なリョウゴにもそれがその二人の気遣いだということは理解できた。
会話を聞いていたのか、軍服の男達を怯えるような目で見てきた女給に料金を支払い、三人はBarを後にした。
NEWS
本日のニュースです北の遺跡の探索は一向に進む気配を見せません
探索を主導する企業はコスト面からも方針転換を迫られています
すでに、探索を続ける五勢力以外は、撤退を始めています
ただ、探索を続ける五勢力には、引き返せない理由があると見られています
つまりは、コストを度外視しても探索を続ける何かがあるということです
噂として流れたドゥルガー素体以外にも――
マテリアルベルト発動機担当『レオ』からのメッセージ 「私は、このプロジェクトを任されている……日々、大赤字の火の車だ。それでも、続ける理由がある」 |
マテリアルベルト発動機担当『レオ』からのメッセージ 「この遺跡は危険だ。ドゥルガーの復活? それ以上の破滅が、この遺跡にはある。以上だ」 |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫ 「なるほど、それなりの力を持つようだ。大きすぎる力は、世界の毒となる。ハイドラ、潰させてもらう。世界を救命する、障壁となるならば――」 |
◆訓練
制御の訓練をしました制御が20上昇した
リョウゴはME-hp-40/Sを954cで購入した!!
リョウゴはソニックビートコアを954cで購入した!!
リョウゴはB2-AL/Ss99を954cで購入した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
◆作製
資金を100を投入した!!
旋回強化!
旋回強化!
簡易重多脚Aと機械油22を素材にして四つ足を作製した!!
◆戦闘システム決定
バーサーク に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1にtartarugaを装備した
脚部2に四つ足を装備した
スロット3に獣翼機 改を装備した
スロット4に簡易エンジンBを装備した
スロット5にME-hp-40/Sを装備した
スロット6にソニックビートコアを装備した
スロット7にボンゴレ重ブースターA[霊障]を装備した
スロット8に機魂Aを装備した
スロット9にB2-AL/Ss99を装備した
スロット10に簡易重ブースターAを装備した
スロット11にEB-02ブランディッシュを装備した
◆僚機設定
霧中ネネとバディを結成した!!
◆意思表示設定
意志設定……生存優先
◆ミッション
ミッション設定……ミッションD
ユニオン活動
鍛錬機構の活動記録
制御鍛錬用
ユニオン金庫……1000c
利子配当…………100c
制御の訓練をしました
制御が1上昇した
制御の訓練をしました制御が1上昇した
制御の訓練をしました制御が1上昇した
制御の訓練をしました制御が1上昇した
制御の訓練をしました制御が1上昇した
メッセージ
ENo.7からのメッセージ>>
メッセージを送信しました
>>Eno.259 >>Eno.318
「あっ、あれだ。あれで間違いねえや、俺の【はいどら】だ」 |
「さてはオメー、重量機乗りか?そりゃあわっかんねえよなあ、おれのはめちゃくちゃに軽いやつだからよォ」 |
「オメーそういや、こないだ一緒だったやつじゃねえか。オメーの近くに、趣味のクッソ悪いどピンクのやつもいたな……」 |
ゼノハイラプテラ 「不覚ながら探されていたようです。ゼノハイラプテラ、一生の不覚でした。ハイドラに一生があるのか知りませんが」 |
メッセージを送信しました
>>Eno.259 >>Eno.318
◆戦闘結果
戦闘報酬
戦闘収入 1200
追加収入 65
攻撃戦果補正4.19%
支援戦果補正3.56%
防衛戦果補正11.23%
撃墜数補正 0.1%
販売数補正 0.1%
サブクエスト0.5%
敵警戒値補正0.26%
合計現金収入1533
--弾薬費請求 0
--整備控除修正額500
整備請求額 0
ユニオン費 0
ユニオン利子100
パーツ販売数 1個
今回の購入者-->>146
◆反応値が7成長しました
◆経験値が25増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
追加収入 65
攻撃戦果補正4.19%
支援戦果補正3.56%
防衛戦果補正11.23%
撃墜数補正 0.1%
販売数補正 0.1%
サブクエスト0.5%
敵警戒値補正0.26%
合計現金収入1533
--弾薬費請求 0
--整備控除修正額500
整備請求額 0
ユニオン費 0
ユニオン利子100
パーツ販売数 1個
今回の購入者-->>146
◆反応値が7成長しました
◆経験値が25増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
リョウゴはテスラコイル23を入手した!
リョウゴは装甲板23を入手した!
明日の戦場
第14ブロック
霧に消えた部隊
とある部隊が霧に隠れて消息不明になった後、再び現れた。奇妙なことに、我々を敵だと思い攻撃を続けている。説得は不可能だ。全滅させてくれ
来週の霧濃度:95%
来週の電磁波:91%
来週の警戒値:271%
ピジドッゴファス |
鼠花火 |
泥縄火擦 |
スタニスワフ・クビツァ |
ネリー・アイシャム |
ルート・ロックサイド |
HyD汎用接続子『北斗Ⅲ型』 |
なおすロボ |
クラリ |
ささみ |
鳴間 ルル |
風森 砂季 |
ヴィンス・ナイトレイ |
ダレル・D・ディーキン |
リョウゴ=サクラバ |
霧中ネネ |
『鉄喰み』 |
眠れぬ遊園地の人形達 |
ヘンリー・ストゥー |
ニッシュ・グラスター |
フランキスカ・テレドール |
--- | --- | --- | --- |
--- | --- | - vs - | --- | --- |
機動破壊兵器『テンペスト』[粒子] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『霊場』[霊障] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『霊場』[霊障] |
『霊場』[霊障] |
機動破壊兵器『テンペスト』[粒子] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『霊場』[霊障] |
機動破壊兵器『テンペスト』[粒子] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
装甲戦車『アルマジロ』[物理] |
『霊場』[霊障] |
装甲戦車『アルマジロ』[物理] |
装甲戦車『アルマジロ』[物理] |
『霊場』[霊障] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
装甲戦車『アルマジロ』[物理] |
装甲戦車『アルマジロ』[物理] |
機動破壊兵器『テンペスト』[粒子] |
装甲戦車『アルマジロ』[物理] |
『霊場』[霊障] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
キャラデータ
名前
リョウゴ=サクラバ
愛称
リョウゴ
|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プロフィール
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
NAME:桜庭良悟(サクラバ リョウゴ) AGE:20 所属:マテリアルベルト発動機 STATUS:180cm 75kg 茶髪灼眼 来歴:軍属パイロット・融通が利かず感受性に難がある。 元第三小隊の小隊長を務めていたが、起こした事件で十五小隊に左遷を食らう。 機体名:シングルショット SS-S01 四足歩行型軍用哨戒機。機体としては現行機から1世代前のモデルとなる。 機動力と旋回機能に優れるが哨戒機のため殲滅力は戦闘機に劣る。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
__0__1__2__3__4__5__6__7 __8__9_10_11_12_13_14_15 _16_17_18_19_20_21_22_23 |
機体データ |
|
|
1 | 操縦棺A | 簡易操縦棺A [20/旋回/---] | ▼詳細 |
---|---|---|---|
2 | 重多脚A | 四つ足 [22/旋回/旋回]《装備:2》 機動[195] 跳躍[39] AP[3307] 旋回速度[393] 防御属性[霊障] 防御値[798] 貯水量[583] 弾数[2] 積載量[5400] 消費EN[897] 金額[969] 重量[1700] [多脚] *作者* |
▼詳細 |
3 | エンジンB | 簡易エンジンB [20/旋回/---]《装備:4》 | ▼詳細 |
4 | エンジンB | 簡易エンジンB [20/旋回/---] | ▼詳細 |
5 | エンジンB | 簡易エンジンB [20/旋回/---] | ▼詳細 |
6 | エンジンB | 簡易エンジンB [20/旋回/---] | ▼詳細 |
7 | 重ブースターA | 機魂A [20/旋回/旋回]《装備:8》 | ▼詳細 |
8 | 重ブースターA | 簡易重ブースターA [20/旋回/---] | ▼詳細 |
9 | 重ブースターA | 簡易重ブースターA [20/旋回/---]《装備:10》 | ▼詳細 |
10 | 重ブースターA | 簡易重ブースターA [20/旋回/---] | ▼詳細 |
11 | 電磁ブレードA | 簡易電磁ブレードA [20/旋回/---] 火力[2007] 連撃数[1] 旋回速度[20] 防御属性[物理] 防御値[684] 精度[70] 貯水量[219] 弾数[9999] 武器属性[貫通] 異常追加[30] 消費EN[1080] 金額[360] 重量[200] [電子格闘] *作者* |
▼詳細 |
12 | 飛行ユニットA | 獣翼機 改 [21/旋回/旋回]《装備:3》 飛行[146] AP[478] 旋回速度[189] 防御属性[電子] 防御値[157] 貯水量[191] 噴霧量[191] 弾数[1] 消費EN[353] 金額[954] 重量[100] [飛行補助] *作者* |
▼詳細 |
13 | 飛行ユニットA | 飛行ユニットA設計書 [20/臂力/---] 特殊B[80] [設計書] |
▼詳細 |
14 | 素材 | テスラコイル23 [23/霊障/---] 特殊B[140] [素材] |
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15 | 素材 | 装甲板23 [23/装甲/---] 特殊B[140] [素材] |
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18 | エンジンB | ME-hp-40/S [21/機動/機動]《装備:5》 | ▼詳細 |
19 | 電磁ブレードA | EB-02ブランディッシュ [20/臂力/臂力]《装備:11》 火力[2264] 連撃数[1] 防御属性[物理] 防御値[735] 精度[75] 貯水量[235] 弾数[9999] 武器属性[貫通] 異常追加[30] 消費EN[1161] 金額[939] 重量[200] [電子格闘] *作者* |
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20 | 操縦棺A | tartaruga [20/機動/機動]《装備:1》 | ▼詳細 |
21 | 重ブースターA | ボンゴレ重ブースターA[霊障] [20/機動/機動]《装備:7》 | ▼詳細 |
22 | 重多脚A | 簡易重多脚A [20/機動/---] 機動[171] 跳躍[35] AP[2990] 旋回速度[307] 防御属性[霊障] 防御値[720] 貯水量[527] 弾数[2] 積載量[5400] 消費EN[810] 金額[360] 重量[1700] [多脚] *作者* |
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23 | エンジンB | ソニックビートコア [21/機動/機動]《装備:6》 | ▼詳細 |
24 | 重ブースターA | B2-AL/Ss99 [21/機動/機動]《装備:9》 | ▼詳細 |
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