ENo.0276　ローデット・ダイス

バルトは今回の戦場に一緒にいない、あいつはコロッセオに言ったから。
代わりにいるのがこの目つきの悪い少年、オルハ・Ｄ・マインドだった。
こいつは戦場に来てまだそう日も経ってないようで、
更に言えばこいつも私と似たようなサポートタイプだ、流石に前の戦場の名残で武器でも持つかと思った、が


「……おいおい、マジかよ」


戦場の面子の能力を軽く確認しつつ、攻撃にまわるか支援にまわるか頭を抱えた。
これは明らかにどちらも足りていない、さらに言えば自分が攻撃にまわればサポート面がほぼない。


「なーんでおっさんがいないときに限ってこういう役回りになるかね」


無理矢理あのおっさん引っ張ってくるんだった、まあ今更嘆いても仕方ない。
あっちはあっちで対人でやってんだ、今頃苦労していることだろう。


「おい、オルハ聞こえてるか？おい――」


『――き、聞こえてる！悪い、考えごとしてた！どうやったらここ抜けられるか』


「……始まる前にそれ考えてくれるんだったらハイドラ乗りとしちゃ上々だよ、緊張してねえか？」


『馬鹿にしてるのか？』


「一応男だもんな、聞くことなかったか」


『一応ってなんだよ！？乗ってる期間は短くてもなんだったらそっちを守って』


「守れるか？攻撃でも防衛専門でもねえだろ」


『や、やれるだけのことはする！サポートとか！』


「よく言った、これできちんと勝てたらお前カッコいいぜ？」


さて、戦場に行く時間だ。
やることは決まってるが、果たしてちゃんといけるのかね。
いっそ援軍でも来てくれたら楽なんだが……ま、ボチボチやりますか――

とあるものを求める為の集まり場。
それが何であろうと構わない、情報収集の場でもある。


制御*5、ユニオン購入は適当