ENo.0026　ウラカタ・キョウジ

「センパイってウラカタサンと仲いいんスか？」
「よく見えます？　っていうか、僕の方が年下って言ってるじゃないですか。
　先輩呼ばわりはやめてくださいよ」
「えー。でも、ジブン入ったばっかなんでー……センパイっスよ？」
「…………。
　まあ、同時期にこっち移った関係で、そこそこ話はしますけど。
　仲良くはないです。一緒にしないでください」

「そーなんスかー。じゃ、好物とかわかんないっスかねー。
　差し入れしよっかなとか思うんスよ、出撃後にでも」
「？　そういえば、よくそのへんにケーキの下の紙とか落としてますね。
　甘いものは好きなんじゃないですか？　改めて聞いたことはないです」
「へー。へ～～～～……」
「なんなんですか急に」
「生クリームとチョコレートとフルーツならどれ派っスかね……！」
「なんなんですか急に！」

「手を伸ばしすぎたなら、分ければよいのです。
　もともと人員の派遣業務が主だったのですから、
　パーツやウォーハイドラ本体の設計・開発・試験起動は
　こちらでやればよいということです！」