ENo.0132　パド・パラドクス

限界駆動インヴォーク。それは未知の領域だった。

バーサークとオーガアームはアリューカから聞いている。
だが、アセンの方針を自分で決めるのは初めてのことだ。

トリッピーの耐久力の限界まで使い切る危険な賭け。

「……限界駆動インヴォークかー。すごいじゃないですかー」

当のトリッピーはお気楽なものだ。

「壊れる前提で戦うんだぞ？　怖くは無いのか？」パドは言う。

「……私は機械ですよ。怖いものなんてありません！　更なる戦果！　更なる戦火！」

「そういうものなのか？」

「……あ、でも死亡許容は怖いですね。人間って柔らかいんでしょう？　どうか死なないでくださいね」

「分かった」パドは応える。

大丈夫。お前と俺なら、きっとうまくいく。

いやー霧5期は最高だったな。未来人の集う場所だよ。まあ、『リアルタイム』っていうのも、悪くないね