ENo.0032　メーネ・フライス

メーネ「…ところで、毎回スポンサーを選んでるわけだけど…これって必要あるの？」



整備班「…と言うと？　どういう意味です？」



メーネ「ああ、いやね…私が所属してるのも企業じゃない？　宇薙重工っていう。
ぶっちゃけ、あなた達自身がスポンサーみたいなものでしょ。他の企業にお金とか出してもらう必要あるの？　って思って」



整備班「あー…ああー…んんー～……。
…ええとですね、メーネさん。ぶっちゃけウチなんて、名だたる大企業…例えばマテリアルベルトさんあたりとかと比べれば、もう、吹けば飛ぶ町工場レベルの影響力しかありません」



メーネ「…え、ウチってそんなにちっちゃい会社だったの？」



整備班「…と言うか、スポンサーの方々が飛び抜けすぎているんです。あるいは経済力で、あるいは影響力で、あるいは技術力で。
スポンサー欄のいずれかの機嫌を損ねれば、ウチなんて半日で潰れますよ」



メーネ「そんなに」



整備班「はい。ですから、頑張って良い成績でミッションを達成しまくってください、メーネさん。
”宇薙重工のメーネ”が活躍すれば、スポンサーさん達も！　きっと！　我々の会社を！　評価してくれる筈ですから！！」



メーネ「それによって私に追加報酬が出たりとかは？　広報までやらせるってことでしょ？」



整備班「…どうなんでしょう。分かりません。多分出ないんじゃないでしょうか」



メーネ「あ、そう。じゃあもう普通にやるわね」

「♪（軽快な歌が流れている）」
（射撃５　素材＋１）

----------------------------

緩い空調にむき出しのコンクリートと配線。

人間用の火器練習用の的がやや離れた場所に見える。

人数分のイスが用意され、それ以外は壁際に積まれている。

軋む扉を二枚抜ければ、ただ広い荒野と、いくつか点在したジャンクで出来た的。

戦場のジャンクが一時的に集められる場所のすぐ近く。練習にそれらを吹き飛ばせば、幾らか使えるものくらいは見つかるだろう。