ENo.0071　アキラ・ハリアエトゥス

メッセージを送信し、同時に申請処理も行っておく。
広域メッセージというのはあてにならないものだとばかり思っていたが、案外バカにならないものだったらしい。

僚機を募集している、と広域メッセージでぼやいたのが先日。
気がつくと、そのメッセージをきっかけにして実際に僚機を組む話になっている。

「……竜人か。そういうのもいるってのは知っちゃいたが」

通信越しでしかまだ会っていないが、相手はいわゆるヒューマンではなかった。
爬虫類に近い身体的特徴を持つ……竜人というやつだろう。
いや、人に近い身体的特徴を持った異界の竜なのか。その辺りはちょっとわからない。

ともあれ、これまでに町やキャンプ地で見かけはする程度の関係性であった亜人種との関わりがここに来て出来上がってしまったというわけである。

嫌とかいう感情はまったくないのだが、どう接すればいいのか悩むというところはある。
加えて事務的に組んだわけではない僚機というのも初めてだ。……そういう点でも、距離感と言うか接し方はよく分からない。
どっちみち距離感がわからない相手なら思いっきり分からないでいてくれたほうが却ってやりやすいという考え方もあるか。


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僚機の申請処理を終えたところで、スケジュールを確認する。
次のミッションはセクション3の攻略戦。つまり、実際に彼女と出撃することになるのはその次から。
セクション攻略としては4からとなる。


……まさかセクション3攻略と並行して、女性への声のかけ方を考えることになるとは思わなかった。
（そもそも、女性扱いするというのが失礼に当たるという線もある。その辺りから探るか。）

余計なことを考えて被撃墜なんてことになってはシャレにならない。
セクション攻略は難関だ。……集中して、それから考えればいいだろう。いろいろと。

廃棄された様々なものが集まり、
それを目当てに人々が集まり、
集まるために様々な建物が増えていった地区。
ハイドラパーツの素材になりそうな質の資材も転がっているようだ。







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