ENo.0032　メーネ・フライス

整備班「メーネさん、久々にアレをやりましょう」


メーネ「アレとか言われても」

社屋の休憩室で、整備班がやおらメーネに切り出した。
二人の手にはタブレット端末。
次回の出撃に向けて、作戦やアセンブルを練っていたところだった。


整備班「偵察隊の報告によると、次回の敵はバイオコクーン…。厄ネタです。となれば――」


メーネ「あっ読めた。嫌です。なんか懐かしいわねこのやり取り」


整備班「空挺降下です！！」


メーネ「やだっつってんでしょもーーー！！」


整備班「でもこれをするだけで戦闘がちょっとラクになるんですよ！？
これも全てメーネさんの身の安全を思ってのことなんです！
それが今ならたったの3000c！　バイナウ！！」


メーネ「あの浮遊感って言うか落下感ほんっっっっとうに嫌なんだけど…」


もう何度か降下したことがあるというのに、未だに慣れていなかった。
いや、慣れなくていいのだ。
地に足をつけて生きる者として、落下することに慣れてはいけない。

「（ひと昔前のヒットナンバーが流れている。懐かしい気分になれた。）」
（射撃５　素材＋１）

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緩い空調にむき出しのコンクリートと配線。

人間用の火器練習用の的がやや離れた場所に見える。

人数分のイスが用意され、それ以外は壁際に積まれている。

軋む扉を二枚抜ければ、ただ広い荒野と、いくつか点在したジャンクで出来た的。

戦場のジャンクが一時的に集められる場所のすぐ近く。練習にそれらを吹き飛ばせば、幾らか使えるものくらいは見つかるだろう。

戦いは激化の一途をたどる。
ジャンク送りになるもの、ならないもの･･･その線引きは難しいが、得てして現場はシンプルなもの。
ただ、生き、ただ、戦おう。

･･･えびではないえびのようななにがしかから、献金を受け取りながら。どんな状態だ？